神様家族　第１話　神様、信じますか

転校生・小森久美子に一目惚れしてしまった佐間太郎。彼女に接近しようと、生まれて初めて自分から行動を起こし、声をかけるが断られてしまう。いつもならパパさんが奇跡を起こしてすぐさま彼女になってしまうハズ。奇跡がないという事は、干渉を嫌がっていた佐間太郎にとっては自分の力で何かを成し遂げるチャンス到来のはずだったが…。　

美佐が起こした“奇跡”のせいで、グループ交際は散々な結果に終わってしまった。より一層落ち込む佐間太郎。このまま久美子に嫌われてくれれば…そう願うテンコだったが、神様修行のためにと、久美子に仲直りのプレゼントを贈る事を提案する。二人はプレゼントを選びに出かける。

神様の息子のままでは、家族から邪魔をされて久美子に告白できない。そう考えた佐間太郎は、治に自分を人間にしてくれと頼む。そして翌朝、人間になった佐間太郎は、今までとは全く違う日常にとまどう。全てが失われた今となって初めて、彼は久美子への告白よりもずっと大事なことに気付く。

初恋を経験し、また、人間になるという大きな試練を乗り越えて、次期神様としてちょっとだけ成長した佐間太郎。一方テンコは、佐間太郎との関係の変化にドキドキしっぱなし。ドタバタしながらも佐間太郎の事を意識し、一日中胸を高鳴らせている。そんな彼女の部屋では、大変な事態が…！？

部屋に閉じこもっているテンコ。理由を訊くと、彼女はうろたえながら、とんでもないことを告白する。「佐間太郎との赤ちゃんが、出来ちゃった…」と。びっくり仰天、衝撃を受ける佐間太郎。だが実は、神山家の前に置き去りにされていた赤ちゃんを、テンコが佐間太郎とキスしたことで授かったと勘違いしていたのだった。

ナイショにしていた愛の存在は、彼女の不思議な急成長によって家族にバレてしまった。特にママさんはヤキモチを焼いて大激怒するが、結局、愛を家族の一員として迎え入れる。一方、入院中の進一を見舞いに来ていた佐間太郎は、進一と意中の少女との間を取り持つ事になるが、その少女とはどこかで会った気がしてならない…。

成長した愛の姿は、車椅子の少女にそっくりだった。佐間太郎が車椅子の少女に見覚えがあったのは、そのためだったのだ。愛は５日間しかいられないと言って、急激に成長し続ける。そして、愛と車椅子の少女から語られる夢の話…。佐間太郎は少しずつ、この不思議な出来事の謎を解きはじめる。

佐間太郎とテンコは、これまでは神様候補とお目付け役の天使という関係がいつまでも続くと思っていた。だからそれが変化すると、互いに素直になれずに戸惑ってばかり…。そんなある夜、テンコの頭の中に「お前の役目は終わった」と、謎の声が響く。そしてモヤモヤとした気持ちを抱えながら登校した二人の前に、思いがけない人物が現れる。

大阪に転校していた久美子が帰ってきた。しかも、その日のうちに佐間太郎に告白！佐間太郎はＯＫするが、胸の中には決して小さくない迷いがあった。落ち込むテンコは、再び謎の声を聞く。彼女は声に導かれるまま、３日後に天国へ帰ると決意する。その３日間は、お目付け役でなく一人の少女として佐間太郎を見守る、最初で最後の機会に他ならなかった…。

久美子とすっかりラブラブな佐間太郎は、登校前にモーニングデートをすると言って家を出る。それを聞いたテンコは全然気にしないと意地を張りながらも、やっぱり気になって後をつけることに。そうして３人が登校すると、どういうわけか、ほとんどの生徒が体調を崩して遅刻していた。しかも３人以外の全員が、少女が出てくる悪夢にうなされたというのだ。

悪魔の正体は久美子だった。テンコの忠告を全く信じないまま登校した佐間太郎は、クラスで起こった怪事件が自殺未遂にまで発展していた事を知る。そして悪夢に現れた少女が久美子そっくりだったという進一の証言から、ようやくテンコの忠告が真実だったことに気付くのだった。自分にとって一番大切な人は誰なのか、ようやく気付いた佐間太郎は、久美子に別れを切り出す。

フミコが神山家を襲撃した。強大な悪魔の力によって、天国のパパさんとの連絡は不能に。フミコの前に、ビーナスが、美佐が、メメが無残に傷つき倒れてゆく。そのうえ負傷したテンコを人質に取られてしまう。怒りや憎悪の感情に染まり、悪魔に取り込まれそうになる佐間太郎。果たして神様家族の運命は…？佐間太郎とテンコはピンチを乗り越え、想いをひとつにすることが出来るのだろうか？