「いいマシンは木によく似ている。強い風は受け流し、地にしっかり根を張っている」(車)カトリモータースのF1マシンが完成した。しかし間近に迫ったスペインGP出場のため、ニックはフェラーリに戻り、大日向はロータス入りを決めてカトリから去ってしまう。残された鷹也は、一人でマシンを完成させようとするが、改良案が見つからず悩んでいた。そんな彼の前に、父の面影を持つ男・車大作が再び姿を現す。
「思った通りだ、マシンが泣いているぞ。なぜ八輪タイヤにしたか考えてみろ」(ニック)鷹也はトドロキスペシャルでスペインGPに出場。しかし事故の後遺症のために高速コーナーを攻めきれず、屈辱的な最下位で予選を通過することになってしまった。気分転換のために町へと出た彼は、イザベルという美少女と出会い、強烈に惹かれあってゆく。ところがこの恋が、大きな悲劇を生むことになってゆく…。
「お前に復讐するため生きている男」(ギダ)スペインでの雪辱を誓って、鷹也はモナコGPに挑んだ。グリップ力の高いトドロキスペシャルは、公道を使用したコースで真価を発揮。鷹也は4位という好成績で予選を通過する。イザベルとの再会も果たした彼は、今や喜びの絶頂にあった。しかし本選を直前にして、何者かにトドロキスペシャルを奪われてしまう!
「キミはカトリチームのエースなのだ。我々はキミの帰りを、いつまでも待っているよ」(香取社長)スペインに続きモナコでも結果が残せず、鷹也はレーサーとしての自信をすっかり失っていた。そんな彼に、イザベルの父・サンドロは、レーサーを辞め娘と結婚して自分の跡を継ぐよう勧める。鷹也はサンドロの言葉に従ってチームに別れを告げ、イザベルとの愛に逃げ込むが、そのイザベルがギダに誘拐されてしまう。
「俺にとってパリは走るためにあるんだ。エッフェル塔も、シャンゼリゼも、ブローニュの森も!」(鷹也)鷹也はレーサー生命をかけ、大日向と組んでル・マン二十四時間耐久レースに出場することになった。事故による傷も完治しないまま、激しい特訓を続ける大日向。その姿を見た鷹也は、チームリーダーである車の命ずるまま、自分もイザベルと会わずにひたすら走り続ける。レースには、ある男が参加していると知らぬまま…。
「鷹也、走ってくれんか…イザベルの弱った心臓に、マシンの息吹を吹きかけてやってくれ」(サンドロ)イザベルはギダの仕掛けた罠から鷹也を救おうと、コースに飛び出して瀕死の重傷を負ってしまう。鷹也は自分の行動を責め、イザベルに自らの血液を輸血してレースをリタイアしようとする。しかしイザベルの「走って鷹也」といううわ言に背中を押され、レースへと戻る。イザベルのために、鷹也はル・マンの王座を狙う!
「グランプリは俺の夢だ、夢だからこそ理想を追うんだ!」(鷹也)半五郎は車好きがきっかけで、ジュリアンという少年と意気投合。しかし、フランスGPでは鷹也が勝つ、いやフランソワ・ヴィダル勝つと、互いに主張して譲らず、とうとうケンカになってしまう。その頃、サーキットでテスト走行をしていた鷹也は、高低差のあるコースにグリップ力を失ってマシンを大破させていた。
「勝つか負けるか、食うか食われるかだよ、レースは…」(大坪)鷹也は航空機の翼からヒントを得て、可変式ウイングスポイラーを前後に搭載したトドロキスペシャルT2を開発。新装備は威力を発揮し、鷹也は高低差の激しいディジョンの予選を好成績で通過する。そして迎えた決勝当日、真夏の暑さという敵も加えてフランスGP本戦がスタート。ヴィダルが真の実力を発揮し始める!
「俺は鷹だ。どんな状態においても常にベストを尽くす、それが鷹の使命だ!」(鷹也)イギリスGPを直前に控えて、鷹也は半五郎のイタズラで足にケガを負ってしまった。半五郎への気遣いとレーサーとしての使命感から、誰にも痛みを告げずに予選を戦い抜くが、本選前日にとうとう高熱を出してしまう。見かねたすず子は皆にケガのことを伝えようとするが、鷹也はそれを止め、力を振りしぼってレースに臨む。
「ゴールは前にあるんすよ、後ろを見るヒマはないってこと」(大坪)高速サーキットの続くヨーロッパラウンド。後輪が横並びであるトドロキスペシャルでは空力が悪いため、コーナーに強いという利点を活かすことが出来ない。そこで鷹也は、高速サーキット用に新たに考案された、トドロキスペシャルT3の開発に着手する。完成したT3は、次戦イタリアGPの会場に運び込まれるが…。
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