- 配信期間: 2025/02/01 ~ 2030/01/31
- みんなの評価:
あらすじ
すべてを失った青年に残っていたのは“記憶”懐かしい匂いに導かれて、自分を取り戻す旅が始まる- 骨董屋を目指し、四畳半のアパートに住みながら路上で古物を売って暮らす大貫大。ある日、看護師をしながら夜学に通っている佳奈と古書店ですれ違い一目で恋に落ちる。人生に新たな意味を見出したかと思った矢先、広場で警察の取り締まりに遭い、警棒でひどく頭を殴られ意識を失う。その後、大の人生の“何か”が狂っていく―。先輩商人の国男に誘われ山奥で開催されている骨董の競り市場に参加した帰り道、いつしかこの世の境目を抜け、黄泉の国に迷い込んでしまうことに。人の膵臓を笑いながら喰らう異形の餓鬼、絶世の美貌で黄泉と常世の関所を司る如意輪(にょいりん)の女、夜に輝く月も深紅に染まり、あの世とこの世を行きつ戻りつしながら、大はやがて自身の人生を生き直し始める。
解説人生はあの世に堕ちてからはじまった―現代によみがえる地獄巡り幻想奇譚へようこそ骨董屋を目指し、四畳半のアパートに住みながら路上で古物を売って暮らす大貫大。ある日、看護師をしながら夜学に通っている佳奈と古書店ですれ違い一目で恋に落ちる。佳奈との逢瀬がはじまり、人生に新たな意味を見出したかと思った矢先、広場で警察の取り締まりに遭い、警棒でひどく頭を殴られ血だらけになる。その後、大の人生の“何か”が狂っていく。先輩商人の国男に誘われ山奥で開催されている骨董の競り市場に参加した帰り道、いつしかこの世の境目を抜け、黄泉の国に迷い込んでしまう。三途の河原で希少な石を必死に探す亡き父親、人の膵臓を笑いながら喰らう異形の餓鬼、絶世の美貌で黄泉と常世の関所を司る如意輪にょいりんの女、夜に輝く月も深紅に染まり、あの世とこの世を行きつ戻りつしながら、大はやがて自身の人生を生き直し始める。日本映画界を支える実力派監督・平波亘田中俊介、山谷花純、萩原聖人、田中泯ら豪華オールスターキャストが集結!骨董屋志望の青年〈大〉を演じたのは、内田英治、白石晃士監督作品などで存在感を発揮し、今秋には紀伊國屋ホールでの主演舞台「ホームレッスン」も控える今こそ旬な俳優、田中俊介。厭世に囚われながらも人生を諦めきれない男という繊細な役どころを演じてみせた。対する大の運命の女性〈佳奈〉を演じたのは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」やシェイクスピア演劇「ヘンリー八世」など、活躍の場を広げ注目を集める山谷花純。凛とした佇まいでその存在感をスクリーンに印象付けた。加えて闇を描く画家・高島野十郎役として世界的なダンサー、田中泯が特別出演。そして、萩原聖人、片岡礼子、川瀬陽太、柳英里紗ら実力派俳優に加え、商業、自主の垣根を越えて日本映画界を盛り上げる豪華オールスターキャストが平波監督のもとに結集した。企画・原案は、実際に古美術商として真贋の世界に生きる大江戸康。監督を務めたのは、『thebelieversビリーバーズ』(20)ほか多数の作品をインディペンデントで監督する傍ら、今泉力哉、市井昌秀、池田千尋など多くの若手監督を助監督として支えてきた実績を持つ平波亘。原案に色濃い荒戸源次郎、寺山修司などの70年代ATG作品を彷彿とさせる世界観を踏襲しつつ、「記憶」をめぐるラブストーリーの要素を導入。今に生きる若者のリアリティを取り入れ、瑞々しい息吹に満ちた現代の映画として鮮やかに描いてみせた。
キーワード 邦画 ヒューマンドラマ PG-12 ハイビジョン