ゆきゆきて、神軍

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  • 配信期間: 2021/01/29 ~
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あらすじ

兵庫県神戸市兵庫区荒田町。色褪せたジャンパーを着た中年男が、シャッターを上げていた。看板には“キケン”なメッセージがびっしり、大書されている。バッテリー・中古車修理店店長にして“天皇にパチンコ玉を撃った男”奥崎謙三の登場である。 兵庫県養父町。太田垣家の婚礼、媒酌人を務める奥崎が、居並ぶ親類縁者・長老達の前で祝辞を述べる。「花婿ならびに媒酌人、共に反体制活動をした前科者であるがゆえに実現した、類稀なる結婚式でございます」天皇誕生日当日。「神軍平等兵奥崎謙三」「田中角栄を殺すために記す」「ヤマザキ、天皇を撃て!」「捨身即救身」……奥崎の物騒な宣伝車は公安によって行く手を阻まれる。車に立てこもって演説をぶつ奥崎。「自宅屋上に独居房を作ろう」。そう思い付いた奥崎は、その実寸を測るため、神戸拘置所に向かう。静止する職員を罵倒する奥崎。「ロボットみたいな顔しやがって!」「人間ならば腹立ててみよ!」 喪服の黒いスーツ姿に正装した奥崎は、ニューギニアで亡くなった元独立工第36連隊の戦友達の慰霊に出発する。“神軍”の旗をなびかせて疾駆する街宣車。広島・江田島町。同年兵・島本一等兵の墓前で、島本の母・イセコをニューギニアにお連れすると約束する奥崎。兵庫県浜坂町に、ジャングルで餓死した山崎上等兵、次いで南淡町に、毒矢で狂死した田中軍曹、と奥崎の慰霊行脚は続く。 終戦から23日後、36連隊ウェワク残留隊内で隊長・古清水による2名の部下銃殺事件が起こった。その真相究明のため奥崎は、かつての上官たちの家を次々、アポなしで襲撃してゆく。その追求の果てに“究極の禁忌(タブー)”が日々の営みの一部となっていた戦場の狂気が、生々しく証言されることになる――。

解説1969年、皇居の一般参賀で昭和天皇にパチンコ玉を発射(昭和天皇パチンコ狙撃事件)。1976年、銀座・渋谷・新宿のデパート屋上から、ポルノ写真に天皇一家の顔写真を切り貼りしたビラ約4,000枚を散布(天皇ポルノビラ事件)――自称「神軍平等兵」奥崎謙三は天皇という“タブー”を打破すべく挑発・嘲弄を繰り返す、スキャンダラスな存在だった。さらに奥崎は、天皇のみならず天皇制というシステムそのものにも解体しなければならないと、その思想を“深化”させてゆく。ある日の撮影現場で原は、今村昌平監督(60~90年代に活躍した日本の映画監督。『楢山節考』83『うなぎ』97でカンヌ国際映画祭パルムドール受賞)から「面白い人物がいる。会ってみないか?」と声をかけられた。それが奥崎謙三である。ニューギニアでの従軍体験記『ヤマザキ、天皇を撃て!』(72)を読んでいた原は、さっそく小林と共に奥崎の自宅を訪ねた。信念のまま直接行動に打って出る、個人と世界が一直線につながっているこのエキセントリックな男に、魅かれて、原と小林はその場であなたのドキュメンタリーが作りたいと直訴した。

キーワード 邦画 ハイビジョン 原一男 ドキュメンタリー 戦争

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詳細情報

スタッフ
監督:原一男
撮影:原一男
製作:小林佐智子
録音:栗林豊彦
編集:鍋島惇
構成:鍋島惇
キャスト
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その他の情報
視聴について
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