海街奇譚

海街奇譚
そこは夢と現、過去と現在を彷徨する迷宮の街 中国新世代のチャン・チー監督が驚嘆の映像美で描写するアート・サスペンス
111分 / 字幕 / 2019 / 中国 / 中国語
あらすじ
とある離島にやってきた、売れない映画俳優のチュー。彼は妻の行方を捜すため、妻と出会ったこの島を訪れた。荒波が押し寄せる島の堤防。カブトガニの面を装着した漁師の集団が怪しげな儀式をしている。漁師たちの守護仏であった町の仏像の頭が消えてしまい、町民たちが捜しているのだ。頭が消えたことで海に出た者は戻ってこなくなってしまい、以来、漁師たちは漁に出ていない。夕暮れ時。宿屋の女主人がチューに声をかける。部屋に落ち着いたチューは、旅の疲れを休めるように目を瞑る。女主人は身の上話を始める。かつて宿を切り盛りしていたのは双子の妹だったが、彼女は8月5日に出て行ってしまったきり戻ってこない。島のダンスホール。妖艶なネオンが輝き、町民たちで店内は賑わっている。タバコをふかす店の女将を遠くから見つめるチュー。停電で客が帰って行き、二人きりになるマネージャーとチュー。女将は5年前、漁に出たきり戻ってこない夫の帰りを待ち続けていた。去の記憶。無機質な部屋に、チューと妻がいる。チューは妻の浮気を疑っている。妻は本業の俳優業に向き合わず写真にのめり込むチューに苛立ちを隠せない。「大人になって現実を見てよ」しかしチューは自分を裏切った妻の言うことに聞く耳を持たない。やがて妻は別れを切り出す…夢と現、過去と現在を彷徨する迷宮に迷い込んだチューの辿り着く先はどこなのか…
©Ningbo Henbulihai Film Productions/Cinemago
解説
姿を消した妻の故郷の港町を訪れた男が遭遇する不可思議な事件の数々 姿を消した妻を探しに、彼女の故郷である離島の港町へ訪れた男。相次ぐ海難事故で住民の行方不明が続く寂れた町で、妻の面影を持つ女と出会うが…カブトガニの仮面、消えた“仏”の頭、永遠の8月5日、呪われた海。夢と現、過去と現在を彷徨する迷宮の物語を、1987年生まれで本作が長編デビュー作となる中国の新たな才能チャン・チー監督が、卓越した映像感覚と比類なきイマジネーションで描き出す幻惑の映画体験。原題の「海洋動物(かいようどうぶつ)」が示すとおり、作中には海の生物をメタファーとした様々な演出が登場。いずれもチー監督自身が生まれ育った港町がモチーフとなっているが、それらの海の生き物たちが作中において何を意図しているのかを類推しながら楽しむことができるのも、本作の魅力の一つとなっている。配役も独自の世界観を貫き、主演のチュー・ホンギャンは本業が機械技師という変わり種、その妻を演じたシューアン・リンは妻役以外にも2役を演じるなど、新鮮な魅力に満ちている。本作は第41回モスクワ国際映画祭審査員特別賞(シルバー・ジョージ)と第18回イスタンブール国際インディペンデント映画祭批評家協会賞(メインコンペティション)を受賞している。
スタッフ
監督:チャン・チー
脚本:チャン・チー
脚本:ウー・ビヨウ
撮影:ファン・イー
美術:ポン・ボー
編集:シュー・ダドオ
視覚効果:リウ・ヤオ
音楽:ジャオ・ハオハイ
キャスト
チュー・ホンギャン
シューアン・リン
ソン・ソン
ソン・ツェンリン
チュー・チィハオ
イン・ツィーホン
ウェン・ジョンシュエ
配信期間
2024/08/01 ~
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