葛城事件

葛城事件
俺が一体何をした
120分 / 2016 / 日本 / 日本語
あらすじ
親が始めた金物屋を引き継いだ清は、美しい妻・伸子(南果歩)との間に2人の息子も生まれ、念願のマイホームを建てた。思い描いた理想の家庭を作れたはずだった。しかし、清の思いの強さは、気づかぬうちに家族を抑圧的に支配するようになる。長男・保(新井浩文)は、子供のころから従順でよくできた子供だったが、対人関係に悩み、会社からのリストラを誰にも言い出せずにいた。堪え性がなく、アルバイトも長続きしない次男・稔(若葉竜也)は、ことあるごとに清にそれを責められ、理不尽な思いを募らせている。清に言動を抑圧され、思考停止のまま過ごしていた妻の伸子は、ある日、清への不満が爆発してしまい、稔を連れて家出する。そして、迎えた家族の修羅場・・・。葛城家は一気に崩壊へと向かっていく。
©2016『葛城事件』製作委員会
解説
抑圧的で思いが強い父親。長男はリストラされ孤立。妻は精神を病む。次男は無差別殺傷事件を起こし死刑囚に。そして、そして死刑反対の立場から次男と獄中結婚した女は-。「その夜の侍」の赤堀雅秋監督が描く、壮絶な家族の物語。
スタッフ
監督:赤堀雅秋
プロデューサー:小西啓介
キャスト
三浦友和
南果歩
新井浩文
若葉竜也
田中麗奈
配信期間
2017/01/11 ~ 2030/03/31
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レビュー

スタッフコメント

実際に起こった「附属池田小事件」をベースに罪を犯した青年とその家族を描いてるこの作品。淡々としたテンポで押し寄せてくる葛城家の「不安定さ」は見ているこっちまで息苦しくなりました。それぐらいキャスト陣の演技がとても良い作品でした。中でも三浦友和演じる葛城清の「強そうな親父」感が凄い!自己中でクレーマー気質の絶対逆らえない人、というキャラクターが出来上がっています。近くにいたら絡まれたくない!と思ってしまうタイプ。映画は全体的に暗いムードで展開していきますが、物語の途中、父親以外の3人で集まるシーンは序盤から保っていた緊張感が切れ穏やかな空気が流れます。個人的にお気に入りのシーンです。僅かな希望を感じられる良いシーン。しかし、そのゆったりとした時間も長くは続きません・・・。横暴な清ですが一家の大黒柱として彼なりの考え方があり、それが上手く家族とかみ合わない感じがまたもどかしい。家を建てた頃の清の回想は「この人も悪い人ではないんだなぁ」と観ていて切なくなります。登場人物がみんなどこか壊れていて、誰にも感情移入出来ない映画です。しかし、葛城家の人々は身近にいそうな人たちばかり。凶悪な犯罪者は常に身近にいるのかもしれませんね。

視聴について

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