男の子になりくて日々奮闘するレイ、そのレイの変化を戸惑い、葛藤しながらも支える家族の物語。「トランスジェンダー」という難しいテーマで身構えて観ました。実際にはテーマ性の割には見やすい映画で「家族愛」や「受け入れる」ことの大切さが目立っていた感じです。「儚げな女の子」のイメージがあるエル・ファニングも今作では体を鍛え短髪なり、腋毛まで生やし本当に男らしくなっています。子供の望みを叶えたいけど気持ちが整理出来ない母親をナオミ・ワッツが名演。いくつになっても美しい。個人的に衣装や靴、部屋の作りが可愛くて好きです。特に印象的なのがレイの「ジャケット+黄色いブーツ」のコーディネート。男らしくありたいという願望が服に出ています。カメラワークも足元を映したシーンが多く、ブーツの紐のもつれ具合などで心情を表しています。レズビアンの祖母とそのパートナー、過去の性事情が複雑な母親と周りのキャラクターも濃くて、物語があまり暗くならないよな動きをしてくれます。LGBT映画に興味がある人には今作は見やすくておススメです。
ご購入時から視聴有効期限内、視聴いただけます。
日本国内でのみ視聴可能です。日本国外からはご利用いただけませんのでご注意ください。