事件発生の5日前。ゲオルグは“サンシャインシティ・モール”で警備員として働いていた。彼は交通事故で失明した恋人エヴァと結婚しようと、同僚のマリオより先に班長に昇進したいと焦っていた。そんな時、モール内を巡回中のゲオルグは、ブティックから出てきた女性ミラから、少年たちに財布を盗まれたと訴えかけられる。逃げた少年のうち1人を捕まえたゲオルグだったが、暴行されたと主張する少年のウソの演技で、周りの人々から非難されたうえ、美容院の店員サシに現場の動画を撮影されてしまう。警備の失敗を警備主任に叱責され、沈んだ気持ちのまま帰宅したゲオルグ。エヴァを幸せにするという想いが空回りする彼に、現実という名の壁が立ちはだかる。
事件発生の4日前。モール内の保険会社に勤務するキャリアウーマンのミラは、自身の命運をかけたプレゼンの日を迎えていた。不仲な母親からの留守電を無視し、届いた誕生日プレゼントも開けずじまい。席につくなり、社内の仲間たちからお祝いされるも、表情ひとつ変えずに臨戦態勢のミラ。しかし上司で不倫相手でもあるリチャードに阻害され、取引先との会議に参加することができなくなってしまう。その後、ケーキを頬張るミラの姿は、トイレの個室内にあった。母親との関係、そしてリチャードとの関係に強いストレスを受けたミラは、過食嘔吐を繰り返すことで精神を保つ状態に陥っていた。
事件発生の3日前。モール内に診療所を開設している女医のサラは、パソコンに映る口座残高を眺め途方に暮れていた。離婚して息子ポールと娘ファニーを引き取ったものの、元夫からの養育費は嫌がらせのように滞り、診療所の経費はかさみ、破産寸前で切羽詰まっていた。お金がない生活を子どもたちに悟られぬよう振る舞うが、不満を漏らす子どもたちに笑顔で応えることができなくなっていた。そしていつしか、アルコールや薬に依存するようになっていた。そんな最中、銀行からの融資を断られ落ち込むサラが診療所に戻ると、助手のオリヴァーが患者のゲオルグと揉めていた。医師資格のないオリヴァーが診察したことをゲオルグに謝罪するサラだったが…。
事件発生の2日前。老女のインゲボルグは、これから始まる日本での生活を思い描き、喜びを隠せないでいた。夫は亡くなり、娘ミラとは仲違いをしたまま寂しい日々を送っていた彼女は、インターネットを介して日本に住むウィルヘルムと出会った。毎日のように彼と愛を語り合っていたインゲボルグは、財産をすべて整理して送金も完了し、日本に移住することを決意。その前に娘との関係修復を図ろうとミラの家を訪れた。その時、ただならぬミラの異変に気づき、娘を落ち着かせたことで、2人にできたわだかまりは一旦は解けたかのように思えた。しかし、ウィルヘルムを詐欺師だと決めつけるミラの言葉に再び決裂。激高したインデボルグはミラの家を飛び出してしまう。
事件発生の1日前。モール内にあるカフェで働くロレンツは、他人に心を開くことが苦手だったが、向かいの美容院の店員サシへの想いが通じ、この上ない喜びに浸っていた。セラピーに参加したのち、カフェへ向かうロレンツだったが、前日に入金を託された店の売上金を紛失したことに気づき、家のお金を持ち出してしまう。それでも足りず謝罪するも、オーナーは口ごもるロレンツを察し、不良少年たちに盗られたのではと推測。真実を言い出せぬまま肯定してしまう。ウソを重ね取り返しのつかない状況のなか、ロレンツの様子を見に来た父親の余計な一言で、今まで隠していた過去までもが露呈。すべてのウソを暴かれたロレンツは、オーナーに解雇を言い渡されてしまう。
ゲオルグは同僚のマリオが隠し持っていた銃を盗み家へ戻る。エヴァと話し合おうとするが、2人の間の溝は深く、お互いを罵り合う結果に。失意のまま職場に出勤したゲオルグだったが、追い打ちをかけるように今度は主任から暴力行為を理由に解雇を告げられる。一方、サラと公私のパートナー関係を願う助手のオリヴァーは、彼女の悩みの種であるポールや元夫からの連絡を意図的に遮っていた。しかし、その行動はサラをさらなる窮地に追い込み、遂には拒絶されてしまう。失意のまま診療所をあとにしたオリヴァー。するとモールの1階広場で、心臓発作を起こし倒れ込むゲオルグの姿があり…。
ご購入時から視聴有効期限内、視聴いただけます。 日本国内でのみ視聴可能です。日本国外からはご利用いただけませんのでご注意ください。