季節は夏。本須和たち浪人生にとっては、重要な時期なのであった。だが、本須和が立つその場所は、白い砂浜であった。陽光にキラキラと輝く海が目前に広がっている。水着に着替えたちぃ、裕美ちゃん、日比谷さん、なぜか清水先生までが水着姿でいるのだった。本須和は、とりあえずこの夏を満喫することにするが…。
当然のことながら、ガブ城ヶ崎にはクーラーなどあるわけもなく、東京の夏の暑さに、夏バテ気味の本須和。そんな中、バイトを終えて本須和がアパートに戻ると、ドアをノックする音が。パニックにドアを開くと、そこには酔っぱらった清水先生の姿。そして清水先生は、泊めてもらおうと思ってきた、と言い出して…。
本須和は、アパートの前で新保と清水先生が抱きしめあっている姿を目撃してしまった。考えてみると清水先生は結婚していることに気づき、ぼう然とする本須和。その翌日、予備校に新保と清水先生は二人とも現れない。そして鞄の中にはいつの間にか新保のパソコンのすももが、“預かってくれ”のメモと一緒に入っていて…。
予備校から渡された成績表の結果が散々だった本須和。ちょうどかかってきた新保からの電話で、本須和は清水先生からアドバイスを受けることになった。やればできる力があるのにもったいないと言われ、そして本番になれるためにも、全国模試を受けてみないかと勧められた本須和は、寝る間を惜しんで勉強するが…。
すももに起こされた本須和が起き上がろうとした時、頭の上から凄い音が響いてきた。驚いて窓から顔を出し見上げると、青空を遮るように畳が何枚も何枚も屋上の手すりからせり出している。大掃除で畳を干していたのだが、日比谷さんがうっかり倒してしまったらしい。それを聞いた本須和は、大掃除を手伝うことにするが…。
「人よりパソコンのほうがいいって人も…だから、そうなると…人のそばに人はいられなくなっちゃう…。」かつて人型のパソコンを持っていた裕美ちゃんの言葉が引っかかり、元気のない本須和。そんな本須和を心配するちぃ。「秀樹が病気って思ったら胸がぎゅって痛くなった…。」と言うちぃを彼は抱きしめてしまうが…。
パソコンマニアの小島に連れ去られてしまったちぃ。懸命に探す本須和だったが、何の手がかりも得られなかった。稔に連絡を取って協力を求めた後、商店街を走り回っていると、チロルの植田店長と出会うのだった。そして探す中、植田店長は自分の過去を、自分とパソコンとの間にあった出来事を話し始めて…。
稔の元に届いた画像メール。それは以前、ちぃの写真を送ってきたアドレスと同じところから送られてきたものだった。その添付画像が地図だと分かった本須和たちは、稔の協力でその地図が示す場所を探し始める。一方、捕らえたちぃを自作のパソコンに繋ぎ、解析を始めた小島は、ちぃのプロテクトを解き始めたのだった…。
ちいの誘拐騒動も何とかおさまって、本須和にフツーの日常生活が戻ってきた。しかし、前と同じに見えるけれど少しずつ違っていることを本須和は感じていた。そして、稔に『Chobits』についての調査を頼む本須和。だが、その調査のために徹夜を続けた稔が、倒れてしまうのだった。そのことに責任を感じた柚姫は…。
ちぃと一緒に本須和は、植田店長に報告しにきた。そんな中、ちぃがチロルの制服を間違えて着替えてきたのを見て、ぎょっとする植田店長。その時、外で店内をうかがう裕美ちゃんがいることに気づく本須和。ちぃが着た制服を見て愕然とした彼女は、大粒の涙を流して走り去ってしまう。そのため、後を追う本須和だったが…。
稔の元に、新たに画像が添付されたメールが届いていた。その画像には、ちぃが二人ならんで座っている場面が映し出されていた。それを見て愕然とする本須和。はっきりした発信元は分からないが、大体の予測はついている。以前、柚姫が忍び込もうとしたデータバンクだ。それを聞いてうらやましがる小島に本須和は思わず…。
日比谷さんからちぃの生い立ちについて話を聞いた本須和。その後、彼女は「決めるのは本須和さんです。」と言うのだった。そうして、部屋に戻った本須和だったが、ちぃを目の前にすると、どうにも言いよどんでしまう。そんな本須和に近づいてきたちぃは、「秀樹…。アナタは、アタシだけのヒト?」と聞いてきて…。
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