夜道を歩いていた会社員の綿貫は、おかっぱ頭の不気味な少女に出会い、たたりめ堂という店に誘われる。一方、同じ会社の横手は、病院へと急いでいた。娘の真理恵が悪夢にうなされて眠れず、入院してしまったのだ。紅子に出会った横手は、銭天堂へ誘われ、娘が呪われていると教えられて……。
横手は、娘が呪いによって悪夢にうなされていると知りなやんでいた。紅子にすすめられた2つの駄菓子は、悪夢を見なくなる『獏ばくもなか』と、呪いをかけた者に復讐できる『逆襲ジンジャーエール』。娘のために選んだのは…?一方、たたりめ堂で、とある駄菓子を買った綿貫は、ほくそ笑んでいた。
小学生の勝は、明日のクラス替えで大好きな同級生のあかりとまた同じクラスになりたい。でも、ガミガミうるさい由香とは別のクラスになりたい。そこで神社へ行って願掛けをする。すると紅子があらわれ、『絵馬せんべい』をすすめられた。その絵馬に願いごとを書いて神様に奉納すれば、願いがかなうという。勝は絵馬に願いごとを書き、次の日、わくわくして登校すると……。
中学生の桜子は、姉のためにホットケーキを作り部屋に届ける。近ごろの姉はダイエットに夢中で、大好きだったホットケーキも食べようとしないからだ。しかし部屋に入ると、ミイラのように変わりはてた姉がたおれており、かたわらには『ミイラムネ』という瓶が転がっていた。瓶にあった番号へ電話をかけ、謎の女性に助けを求める。桜子は姉を助けることができるのか?
勉強は大きらいだがテストで100点を取りたい雄太は、銭天堂で『ヤマ缶詰』を買う。これを食べればテストに出る問題がピンとわかるという。ところがその帰り道、たたりめ堂に誘いこまれ、店主のよどみに『ずるずるあげもち』をすすめられる。これを食べると、まったく勉強をしなくてもテストの点数を上げられるというのだ。その魅力にとりつかれた雄太は……。
小学生の洋介は、同級生たちにいじめられても言い返すことができず、言いなりになっている。ヒーローのように強くなりたいと思っていたある日、銭天堂で『ウルフまんじゅう』を買って食べた。するとオオカミのように強い力がわいてきて、怖いものがなくなった洋介は、今までいじめてきた相手を力でねじ伏せてしまうのだが…。
家来がほしいと思っていた小学生の真美は、銭天堂で『ゴブリンチョコエッグ』を買う。チョコエッグの中に入っているゴブリンのフィギュアは、報酬を与えれば、言うことをなんでも聞いてくれる家来だという。真美の代わりに弟の面倒を見たり、宿題をやってくれたりする。しかし、報酬をケチるときちんと言うことを聞いてくれないへそ曲がりな性格で…。
誠一は、銭天堂で『歯みがきナッツ』を買った。食後に1粒食べるだけで歯がピカピカになり、歯みがきをしなくてもいいという駄菓子(だがし)だ。『歯みがきナッツ』がなくなり、もう一度買いたいと思っていると、たたりめ堂のよどみが現れて『虫歯あられ』をすすめられる。それは、だれかに食べさせれば、自分の虫歯を相手に押しつけられるものだった。
美術大学を目指すまどかと百合子は、同じデッサン教室に通っている。ある日、まどかは絵がうまく描けなくなった。一方、友人の百合子は急に絵の腕を上げ、なぜか性格が悪くなってしまった。心が灰色にぬりつぶされたような気分になったまどかは、銭天堂で『虹色水あめ』を買う。これを食べて、心は晴れやかになっていくが…。
美術大学を目指す友人、まどかと百合子の前に、たたりめ堂のよどみが現れる。実は、絵がうまくなるためならズルをしたって構わないと思っていた百合子は、よどみから『デッサン汁粉』を買って食べていた。それは、他人から才能を奪う力のある駄菓子。百合子は、まどかから絵の才能を奪っていたのだ。それを知ったまどかは…。
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