パンチの散歩をしていた投馬と音美は小説家の月影渚先生こと春夏の母・大山みどりと担当編集に呼び止められる。月影は立花家をモデルにして連載している高校野球物の展開に煮詰まっていて、二人に話を聞きたいらしい。担当編集の運転する車に乗り込んで外を見ていた投馬と音美は、春夏が誰かをビンタしている場面に遭遇し…
昼食をとっていた投馬は、4月に明青学園へ転勤してきた千本木に「きみの父親のことで話がある」と声をかけられる。千本木が語ったのは走一郎と音美の実父・澤井圭一についてだった。走一郎を呼びに行き、改めて語られたのは過去――東東京大会準々決勝でのできごと。千本木が澤井の選手生命を奪ってしまった試合について…
今年も、全国高等学校野球選手権・東東京大会が開幕!シード校の明青学園は、初戦の相手となるチームの偵察をしていた。大山監督と春夏が向かった試合の内容は「どっちもどっち」といった印象。一方、投馬と走一郎が向かった野上高校VS白尾高校の試合では、7回終わりで5点差と実力的には野上高校の方が上のようだ。
明青学園の次の相手は、ヤンチャな生徒の集まった飛竜北高等学校だ。数年前まではベスト8に入る常連校だったが、あるキッカケでまったく勝てなくなった。飛竜北監督が責任を取るということで元通りとなった野球部は、マナーはともかく創部以来最強のチームとなっていた。
明青学園の次の対戦相手は栄新高校。27年前の東東京大会準々決勝、走一郎と音美の実父・澤井圭一の選手生命が絶たれた試合の対戦相手だった。当事者として心に傷を負ったままの千本木は、当時のキャプテンでキャッチャーだった大山監督に「やりにくくないか?」と声をかける。公式戦での対戦は、その時以来。
27年の時を経て始まった明青学園VS栄新高校の試合。中々得点できない明青野球部員達に、動揺が広がっていた。その原因は大山監督の不安定な采配。今朝、27年前の試合中に起きた事故の夢を見てしまったことで…
全国高等学校野球選手権・東東京大会のベスト8が決定した。すべてシード校という中で、世間が特に注目しているのは明青学園と元・須見工業高校である健丈高校の対戦。30数年前の夏を体験した大人たちにとって2校の試合は伝説なのだ。その注目のせいか、実力はあるものの過小評価を受けている勢南高校。そんな中…
全国高等学校野球選手権・東東京大会、準決勝に進んだ明青学園の対戦相手は勢南高校だ。ピッチャーの西村を攻略するため、フォームや球質の似ている夏野を練習台にすることにしたが、明青学園野球部員たちはまったく球を打つことができなくて……!?超満員の明治神宮球場で、ついに始まった準決勝!
全国高等学校野球選手権・東東京大会、勢南高校VS明青学園の準決勝が始まった。調子の良さそうな投馬のピッチング。本人は「いつも通りだ」というが、試合に向けて投馬を研究していた西村監督と球を受け続けてきた走一郎は、突然の変化を感じ困惑していた。一方の西村も150km超えのストレートで…
東東京大会準決勝第2試合は西村と投馬の激しい投手戦が行われ、打たれても守備がしっかりとカバー。7回表まで両者無失点となっていた。投馬のパーフェクトゲームが見えてきたことに沸き立つ球場。そんな中でも投馬と走一郎は、冷静に目の前のバッターだけを見ていた。続く7回裏。西村の高速スライダーをかろうじて…
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