島の子供たちには、中学三年の夏休みが開けると、「最後の夏休み」という題名の作文を書く決まりがあった。悪礫島から戻ったとんぼは、その作文の中で、島への思いと新たな決意を語る。その想いを知った島の住民たちは一様に驚き、五十嵐もバックアップすべく奔走する。そして春、中学の卒業式には、背も伸び、髪も肩まで長くなったとんぼの姿があった。
島を出ることを決意したとんぼ。それは周囲の島の住民たちにも少なからず影響を及ぼしていた。ゴンじいの思い、ワタルの思い、ブンペイの、洋子に対する思い。それぞれの感情が交錯していく中、島のゴルフコースでとんぼの送別会ゴルフコンペが開かれる。旅立ちの日まで、あと1日……
火之島を離れる決心をしたとんぼは、五十嵐と共にフェリーに乗って鹿児島へ向かう。その船上で、二人は出会ってからの島での生活を振り返る。五十嵐とのゴルフを通じて広がるとんぼの世界。未来に目を向け始めたとんぼのそばには、とんぼを温かく見守る島の住民たちの姿があった。
高校生になるとんぼを、五十嵐はジュニア育成に力を注ぐ知人が経営する熊本のゴルフ練習場に下宿させることにした。ドライバーショットが初めてという彼女のスイングを見た同世代の練習生たちは、その実力に怪訝な表情を浮かべた。そんな中、近くのゴルフ場で練習する機会を得たとんぼは、同じ練習場に通い、九州ジュニア優勝の実力を誇る音羽ひのきと出会う――。
練習のためゴルフ場をラウンドするとんぼとひのき。自由奔放なショットを次々と繰り出し、ゴルフを楽しむとんぼの姿に、ひのきのとんぼに対する意識も変わっていく。強風の中、二人のスーパーショットの応酬が続く。一方、五十嵐は熊本で新しい生活を始めたとんぼのために、プレゼントを用意し、ゴルフ場にやってくる。
とんぼのゴルフを間近で見たコーチのハジメは、その潜在能力を開花させるために、とんぼを九州女子選手権に挑戦させることを決意する。しかし、出場資格を満たすためにはいくつかのハードルを越える必要があった。新しい高校生活も始まったとんぼは、大会出場資格を得るために、学校、練習場、ゴルフ場を往復する慌ただしい生活を送る。
九州女子選手権初日。とんぼたちと同世代の参加選手が多い中、とんぼと同組になったのは、「島さん」という主婦ゴルファーだった。予選通過ラインギリギリの腕前の彼女にイラだつ同伴競技者たち。ラウンドが進む中で、そのゴルフに対する取り組みは、やがて同伴競技者たちのプレーに影響を与えていく――。
初めての試合に出場したとんぼ。自由奔放なゴルフを展開し、初日単独トップに立つ。そして迎えた二日目は、同じく初日に好成績を収めたひのき、つぶら、そして初日2位の栗須エマと同組になる。壮絶な過去からの復活をかけたエマを加えた4人のラウンドは、1番ホールから白熱の展開に!
大会二日目。同組でラウンドする、とんぼ、ひのき、つぶら、エマ。父からのプレッシャーと戦うひのき。自身のプレースタイルを貫くつぶら。過去からの復活にかけるエマ。3人の意地がぶつかり合う白熱の展開の中、とんぼだけは、今日も自由奔放なゴルフを展開していく。そんな中、父親から常に「1番」になることを強いられているひのきがとった行動とは―。
大会最終日前夜に熊本にやってきた五十嵐は、とんぼの微妙な変化に気づき、持ち味を引き出すためのアドバイスをする。迎えた最終日。とんぼはキャディを務める研修生の西と共に、最終組の1つ前の組でラウンドすることに。風が徐々に強くなる難しいコンディションの中、風を味方につけたプレーでスコアを伸ばすとんぼ。ひのき、つぶら、エマは、とんぼが優勝を争うライバルであることを徐々に意識し始める。
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