1932年、江城の繁栄を支える名門・張家。長男・張寒意(ちょうかんい)は眼疾を抱え、家族から冷遇され孤独に生きていた。だが、鋭敏な嗅覚は香づくりにおいて誰にも劣らぬ才能を秘めていた。ある日、弟・張千里(ちょうせんり)の残酷な行動の中で、寒意は最愛の従者を失い、ついに耐えきれず人を手にかけてしまう。誰にも知られぬはずの罪を、ただ一人、新しく張府へきた少女が目撃していた。
父に命を奪われかけた記憶に苛まれる張寒意(ちょうかんい)の前に、侍女・宛月(えんげつ)が現れる。彼女は寒意の罪を隠し、代わりに「共に張家を倒そう」と囁いた。秘密めいた彼女に惹かれる寒意は、宛月の跡を追い、張府の禁地・琴房で母との記憶に浸っている彼女の姿を目にする。だが張千里(ちょうせんり)と第三夫人が現れ、二人は戸棚に身を潜めることに。息を潜める中、耳にしたのは第三夫人の懐妊という衝撃の事実。さらに第二夫人の秘密の琴の音が響き、張文才(ちょうぶんさい)の怒りが爆発する。
張寒意(ちょうかんい)と宛月(えんげつ)は、張千里(ちょうせんり)と第三婦人の不義と陰謀を知り、やがて宛月は第二夫人と心を通わせる。第三婦人の嫌がらせすら秘密で封じ込め、彼女の機転は寒意の目に鮮やかに映った。だが宛月の真の狙いの張文才(ちょうぶんさい)を倒すためには江城を支配する督軍・顧連城(これんじょう)の協力が不可欠。顧連城が張家を訪れ、無理難題を課す。張文才は一族を守るどころか責任を長男・寒意に押しつけ、彼を犠牲にして逃れようとする。
張寒意(ちょうかんい)は作香の才能を発揮。督軍・顧連城(これんじょう)の難題を見事に解き明かす。だが功績は父と弟に奪われる。さらに責任を押しつけられ絶体絶命の窮地に追い込まれる。しかし彼と宛月(えんげつ)はあらかじめ策略を巡らせ、真の香露を手にしていた。顧連城に信頼された寒意は、香舗の経営権を望んだが父に拒まれ、鞭打ちの刑を受ける。復讐を誓った二人は、家中に堕胎薬の噂を流して張千里(ちょうせんり)と第三婦人を揺さぶる。やがて陰謀は裏返り、第三婦人の秘密が白日の下にさらされると、張文才(ちょうぶんさい)の怒りが爆発。頼みの綱である千里に裏切られた第三婦人は、無惨にも処刑される。
次男・張千里(ちょうせんり)と第三婦人の不倫が発覚した際、父・張文才(ちょうぶんさい)は息子の忠誠心を毒茶で試す。忠誠を示した張寒意は香舗を与えられ、督軍・顧連城(これんじょう)のために香を作る任務を担う。だが陰謀と権力争いが渦巻く中、店員に侮辱される張寒意を宛月(えんげつ)が救った。顧連城は妹の約束のために宛月を偽の妻として迎え入れようようとする。張寒意に阻止され、面目を失った顧連城は張寒意の心を差し出せば宛月を解放すると脅したが、張寒意は本気で胸に刀を突き立て、宛月を守った。
胸に刀を突き立てる張寒意(ちょうかんい)を止めた顧連城(これんじょう)。宛月(えんげつ)の手当てを受けつつ、彼女との間に芽生えた感情を抑え、二人は同盟として張家への復讐を進める。宛月はかつて林家の令嬢で、自分の遺産を取り戻す決意を固める。一方、張寒意は商会費用として三万ダオを三日で調達する難題に挑む。女優白玫瑰(はくばいかい)と第二夫人の助けで資金を用意するが、陰では張千里(ちょうせんり)が金を狙っていた。
白玫瑰(はくばいかい)の歌会を終え、第二夫人は舞台への情熱を思い出す。宛月(えんげつ)の励ましで無人の劇場で歌声を取り戻す第二夫人に、宛月は心を打たれる。一方、張寒意(ちょうかんい)と宛月が集めた資金は、張千里(ちょうせんり)の策略により警察に差し押さえられるが、張寒意は仲間を守るため、自ら三万ダオを支払う決意をする。資金難を解決するため顧連城(これんじょう)に頼るが、妹・顧嫣然(こえんぜん)の一目惚れで状況はさらに複雑に。
顧嫣然(こえんぜん)から三万ダオを借りる張寒意(ちょうかんい)。しかし条件として、毎日督軍府で香の手ほどきをすることを求められる。宛月(えんげつ)は二人の関係を良好に保つよう勧めるが、張寒意の心は固い。誕生日に宛月から贈られた西装を着て外出するも、彼女の真意は顧嫣然に接近するためだった。督軍府で顧連城(これんじょう)の敵意と嫉妬に直面するが、宛月は張寒意をかばって激怒を買ってしまう。
顧連城(これんじょう)の怒りが宛月(えんげつ)に向けられる中、宛月は妹のために咄嗟に彼を説得後、張寒意(ちょうかんい)への嫌がらせを阻止する。張寒意は顧嫣然(こえんぜん)から好意を寄せられるが、心は宛月にあり拒絶する。しかし夜、宛月が作った長寿麺をこっそり食べ涙する張寒意。翌日、彼はわざと督軍府を訪れ顧嫣然に接近して宛月の心を揺さぶる。やがて宛月は、顧連城と顧嫣然の関係に隠された秘密を察知する。一方、張千里(ちょうせんり)は香舗を襲い張寒意を狙う。
青幇(せいばん)に追い詰められた張寒意(ちょうかんい)を、顧嫣然(こえんぜん)が天に向かって発砲して救った。宛月(えんげつ)の手配で香舗の経営を任された顧嫣然は、大口注文も持参して二人をサポート。張寒意はフランス商ロランの依頼で「ソフィア」の香水を完成させ、信頼を勝ち取るが、香料の横取りにより納期を守れず、張千里(ちょうせんり)に注文を奪われてしまう。迫りくる違約金と1日の期限。裏切りと陰謀の中、張寒意は果たして香舗と名誉を守れるのか。
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