玉麟(ぎょくりん)は秦錦凌(しんきんりょう)に、雪凌子(せつりょうし)を襲った黒衣の者たちが妖界の手の者であると語る。かつて自分も彼女を傷つけたと悔いながら、雪凌子の苦しみの原因が君沐陽(くんぼくよう)にあることを打ち明ける。同じ想いを抱く秦錦凌に、玉麟は決意を告げた――自らの命を代償に、妖族の秘法で自分の身体に秦錦凌の魂を融合させ、その力を託すと。それは痛みと引き換えの、哀しき契りだった――。
秦錦凌(しんきんりょう)は雪凌子(せつりょうし)への贈り物を求めて街へ出るが、帰路で賊に襲われ、粉々になった簪を見て心を砕かれる。その夜、彼は玉麟(ぎょくりん)を呼び出し、己を鍛えるため妖族の身を受け入れると誓う。玉麟は魂を裂き、肉体を秦錦凌に託す。その代償に自身は霧のように消え去った。一方、神殿では君沐陽(くんぼくよう)が砕けた鈴を修復しながら、雪凌子の無邪気な笑顔を思い出していた――。
神界では君沐陽(くんぼくよう)が病に伏し、月枝(げつし)は雪凌子(せつりょうし)の婚礼の報を遮断する。一方、魔と化した秦錦凌(しんきんりょう)は性格が一変し、雪凌子の前に現れ、酒を勧めながら永遠の守護を誓う。雪凌子は壊れた鈴に目を落とし、ふと口にした――「ならば、私と結婚してみる?」秦錦凌は驚きと喜びのまま頷く。人間界では南峰(なんぽう)が婚礼を知り、妖界の習驕(しゅうきょう)は新郎を名乗り押しかけるも、皮肉にも花嫁の付き人にされてしまう――。
婚礼の日、雪凌子(せつりょうし)は紅衣に身を包み、ゆるやかに花道を進む。天帝の天将が祝辞を携え、南峰(なんぽう)も人間界から現れる。彼は秦錦凌(しんきんりょう)の姿を見て君沐陽(くんぼくよう)と錯覚し、雪凌子を連れ戻そうとするが、雪凌子は「人と魔は相容れぬ」と告げ、記憶を消して送り出す。婚礼の刻が迫る中、若曦(じゃくし)が駆け込み、天帝が雪凌子の引き渡しを命じたと告げる。抵抗した魔君は倒れ、雪凌子は吐血して崩れ落ちる。その瞬間、君沐陽が駆けつけ、彼女を抱きとめた。
雪凌子(せつりょうし)は目を覚まし、父の容体を尋ねる。君沐陽(くんぼくよう)は無事だと告げ、二人は杯を交わす。だがその刹那、君沐陽は刃を抜き放ち、雪凌子を刺した。驚愕の中で正体が明かされる。それは月枝(げつし)が化けた偽の神君だった。月枝は涙ながらに愛を叫び、雪凌子を責める。異変を察した秦錦凌(しんきんりょう)が駆けつけ、身を挺して雪凌子を守り、共に月枝を討つ。力尽きた秦錦凌は昏睡に落ち、天帝は娘の死を知って怒りを放ち、習驕(しゅうきょう)が雪凌子を庇って散った。
雪凌子(せつりょうし)は涙に濡れ、血魔琴を呼び出し、天兵の軍勢へただ一人で立ち向かう。傷を負いながらも退かず、死を覚悟して剣を振るう。その気迫に天地が震えた。異変を感じた君沐陽(くんぼくよう)が駆けつけ、崩れ落ちる雪凌子を抱きしめ、雪の上に座り込む。雪凌子はもう迷わぬと微笑み、「あなたを愛したことに悔いはない」と告げて息を引き取る。天帝の命を拒み、君沐陽は自刎し、二人の身は光に溶けて消えた。白銀の雪原に、紅い鈴だけが残された。
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