凌雲は自らを傷つける苦肉の計で呉林甫を動かし、ついに宿敵・宛妃を失脚させる。宛妃の出自を暴いたことで趙家も連座し、凌雲は後宮にその名を轟かせた。しかし、勝利の美酒に酔う間もなく、冷宮の宛妃から生き別れた弟は宮中にいるという残酷な揺さぶりを受ける。弟の正体が、呉林甫だとは露知らず、凌雲は必死に血縁を捜し求める。復讐を遂げた先で待ち受けていたのは、闇に堕ちた弟との悲しきすれ違いという、新たな試練の幕開けだった。
生き別れた弟の正体が呉林甫だと知った凌雲だが、再会した彼は汚れ仕事に手を染め、絶望の淵に沈んでいた。呉林甫が凌雲の復讐のために己の自由を静妃に売り渡し、心身を削ってまで宛妃の証拠を手に入れた事実に、凌雲は激しい衝撃を受ける。凌雲は弟を救い出すため、静妃の命に従い、新星・沐貴人を失脚させるべく再び陰謀に身を投じる。冷徹な静妃の執着と、血縁を超えた禁断の情愛を抱く呉林甫の苦悩が渦巻くなか、凌雲は愛する者を闇から引き戻すための孤独な戦いを開始する。
弟・呉林甫が犯そうとする大罪を独りで背負い、凌雲は最下層の位へと転落し幽閉される。凌雲を救おうとする呉林甫だったが、静妃は凌雲が前朝の亡国の郡主であるという、命に関わる衝撃の素性を突きつけ彼を再び支配下へ引き戻す。姉の正体を守るために沈黙を強いられる呉林甫と、姉を抹殺すべく静妃が放った暗殺の刺客。己を犠牲にしてまで守り合おうとする姉弟の絆を、亡国の秘密と後宮の悪意が残酷に引き裂いていく。命の灯火が消えかける極限状態で、凌雲に逆転の策はあるのか。
幽閉された凌雲は姜姑姑から生米を食事に出されるなどの虐待を受けるが、沐貴人が介入したことで死を免れる。沐貴人は呉林甫を自陣に引き込もうとするが断られ、呉林甫は静妃の信頼を繋ぎ止めるためにあえて凌雲を冷たく突き放す。水面下で呉林甫は、沐貴人の背後に不穏な背景があることを掴み、凌雲を救うための大規模な計略を始動させる。呉林甫は宮外から叔父・必安を呼び寄せ、凌雲の隠された素性である前朝の郡主の存在をあえて皇帝に告発させた。
静妃が凌雲の素性を告発するなか、呉林甫の叔父・必安はあえて沐貴人を前朝の郡主として指認する。凌雲を救うため、呉林甫と沐貴人は自らを犠牲にする壮大な偽装工作を仕掛けていた。真実を知った凌雲は、天然痘の混乱に乗じ、獄中の沐貴人を死体とすり替えて救出する。宿敵・静妃とも和解した凌雲は、呉林甫が率いる車列に乗り、長年囚われてきた禁断の城を後にした。馬車には自由を求めた女たちの姿があり、彼女たちは過去を脱ぎ捨て、広大な天地へと希望の足跡を刻み始める。
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