皇太子妃を死の淵から救い出し、一躍注目の的となった栄澤蘭。しかし、彼女の前に立ちふさがる馮明遠は、なおも責任を押し付けようと画策する。皇帝から10日間の期限を突きつけられた栄澤蘭は、宋凌霄と共に緻密な罠を張り、ついに犯行の証拠を掴み取る。煎じ薬そのものではなく水を毒に変えるという卑劣な手口を暴き、追い詰められた馮明遠。偽りの正義を貫いてきた彼が、自身の頭髪の異常という動かぬ証拠によって、その狡猾な本性を完全に剥ぎ取られる時が来た。
馮明遠の自害により幕を閉じた毒水事件。栄澤蘭は宋凌霄との絆を深めながら、母の仇である寧貴妃へ宣戦布告する。宮廷の因習を打破し、史上初の女医官を目指す栄澤蘭の挑戦は、朝廷の重臣たちの猛反発を招く。自らの血筋や性別を理由に否定されながらも、殿上で堂々と異論を論破する栄澤蘭の姿は圧巻であった。しかし、登用の可否を問う緊迫の議事堂に、二皇子重体という衝撃の報が飛び込む。彼女の医官としての真価が、今まさに試されようとしていた。
二皇子の命を救うため、栄澤蘭は禁断の手術を実行する。執刀の条件として、母を陥れた寧貴妃にその罪を自白させ、栄澤蘭は母の無念を晴らすための最大のカードを握る。手術の結果、二皇子は毒に勝てず命を落とすが、その死は寧貴妃の悪事を暴く引き金となった。我が子を殺し、宮廷を血に染めてきた寧貴妃の罪状が次々と露呈し、栄澤蘭はついに母の死の真実を知る。血塗られた復讐の果て、栄澤蘭は医者としての誇りと娘としての誓いを全うし、歴史を動かす。
十年間の孤独な戦いは、栄澤蘭の勝利で幕を閉じた。母の汚名をそそぎ、史上初の女医官となった栄澤蘭は、かつて自分を虐げた栄家を断罪し、母の魂を宗祠に祀る。寧貴妃の狂乱の果てに知った二皇子の生存という希望を胸に、彼女は医術と愛を貫く。そして栄澤蘭は、宮廷の因習を打ち砕き、全ての女性が医官を目指せる新時代・悲田院を開設する。復讐を終えたその手で、今、彼女は万民を救う医術の光を灯し、自らの未来を切り拓いていく。
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