『すずめ焼と泣いた桔梗屋』やきとり屋の商売をはじめた桔梗屋さん。材料のすずめを買い上げると言ったため、悪童の源太たちが大量にすずめを捕まえはじめた。一方、一休さんたちは、食糧を得るために落穂ひろいをすることに。だが、これがとんでもない騒動のもとになってしまう…。 『一文の助けあいと将軍の意地』年の暮れに貧しくて餅もつけない人々のことを思い、一休さんの胸は痛んでいた。一休さんは将軍さまにお米の寄付を頼むが、例によってとんち問答が条件だという。そのころ、伊予の局さまが通りすがりの人々に寄付を呼びかけていた。その行動は多くの人の共感を呼び、たすけあい運動へと広がっていく。
『死なない薬とばかげた船』おとなりの明国に不老不死の薬があると聞いた将軍さま、それを手に入れるため、船の建造を桔梗屋さんに注文する。驚いた新右ヱ門さんは、一休さんに将軍さまを止めるよう説得をたのむ。将軍さまは一休さんに、「不老不死の薬を持ってくれば、船の計画を取りやめてもよい」と条件を出すが…。 『歩くなっぱと桔梗屋の証文』借金を踏み倒された桔梗屋さんが、奉行所は役に立たないから届け出ないのだと言いふらしていた。それに怒った新右ヱ門さんは、この事件を解決しつつ、ついでに桔梗屋さんの悪事も暴いて懲らしめる。逆恨みした桔梗屋さんは、安国寺に貸していた畑を返せと迫るが…。
京の安国寺で修行に励む一休さん。そこへ新右ヱ門さんがやって来て、小川で大根を洗う一休さんの姿に、ふと初めて出会った日のことがよみがえってくる。それを聞いた一休さんもまた、てるてる坊主を手渡され、母上さまと別れた日のことを思い出す。幼くして母のもとを離れ、安国寺に入った一休さん。さまざまな出来事があり、いろんな人との出会いがあった――
“やんちゃ姫”こと五条家の露姫さまは、ワガママなおてんば娘でイタズラが大好き。思い余った両親は、女の子らしく躾けなおしてもらおうと姫を安国寺に預けます。ところが姫は大人しくなるどころか、口うるさい両親がいなくなったと大喜び。さっそく遊んでもらおうと、お気に入りの一休さんに付きまとって好き勝手に暴れまわります。とうとう腹を立てた一休さん。そんなに女の子らしくしたくないなら、いっそ男の子になってしまえと叱りつけるのですが、やんちゃ姫はこれを逆手に取ってしまいます。何と姿かたちを男の子に変え、本当に男の子として振る舞うようになってしまったのです。さあ、慌てたのは五条家の人々です。何とか姫を元の女の子に戻して欲しいと和尚さんに泣きつきます。一休さんが得意のとんちで問題を解決するのですが、姫はますます傍若無人になって周囲を困らせるようになり、親しい人たちからも避けられるようになってゆきます。そんなある日、姫がイタズラの最中に大ケガを負ったという報せが一休さんのもとに届きます。大あわてでお見舞いに行く一休さんですが、どうやらやんちゃ姫は、みんなに同情してもらおうと仮病を使っているらしいのです…。
サーキット、それは一瞬の判断ミスが栄光と死を分けるレーサーにとっての戦場だ。そんなエキゾストノート響くスピードの世界に魅了された、一人の男がいた。男の名は轟鷹也。彼は自作のレーシングマシンを駆ってTSレースに参加するが、優勝をつかむ直前に、一瞬の判断ミスからマシンを大破させる事故を起こしてしまう。資金も自信も失った鷹也に残されたのは、絶望だけだった…。しかし彼は、レース中の事故で大火傷を負いながら不屈の精神でサーキットに復帰したレーサー、ニック・ラムダに才能を見出され、日本の大手自動車メーカーである香取モータースに入ることになる。そしてラリーで経験を積んだ後、モータースポーツの頂点であるフォーミュラー1、通称F1の世界へと進むのだった。自ら手がけた驚異の八輪マシン「アローエンブレム トドロキスペシャル」を駆って、鷹也はグランプリにはばたく鷹となって、チェッカーフラッグに狙いを定める!
小松天皇の皇子である千菊丸は、母と別れて安国寺の小僧、一休として修行の道に入った。毎朝日の出前に叩き起こされ、冷たい水での拭き掃除に泣きべそをかき、暖かいお母さんの懐が恋しくても、夕焼けの空に「母上様」と呼んでみる以外にどうすることも出来なかった。そんなある日一休さんは、和尚さんのお供で京の町へ出かけると、町の中へ入る橋のたもとで乞食の少年が役人に京の町の中にいる母親に会いに行きたいと必死に頼んでいた。橋の札には「このはしをわたるべからず」と書いてある。戦乱に家を焼かれ乞食になってしまった者を京の町へ入ることを禁止した札であった。そこで一休さんは、役人が目をそらせた隙にその子と橋を堂々と渡る。「はしを渡ってはいけないというから、はしっこではなく真中を渡ってきました」と。幾度も頭を下げながら人ごみに消えるその子を見送りながら「あの子のお母さんってどんな人かな」野次馬の賞賛の声も聞こえず、一休さんの胸の内は母恋しさでいっぱいであった。
一ノ瀬双葉は、デビューしたての新人声優。けれど今のところ、特に際立った個性もなく、残念ながら仕事もほとんどない。アルバイトで生計を立てながら、試行錯誤の日々を送っていた。そんなある日、双葉は、TVアニメ『仏戦士ボサツオン』のアフレコスタジオで、自分と同じ新人声優、萌咲いちごと小花鈴と出会い――。現役声優である私、浅野真澄が、今までの経験と膨大な取材をもとに、好きなことを仕事にしようと格闘する女の子たちの日常を、楽しく、生々しく書きました。声優になりたいあなた、声優・アニメファンのあなた、進路に悩むあなたにこそ見てほしい。誇張もディフォルメもないリアルな私たちの姿、きっと楽しんでもらえるはずです。