19世紀初頭のスペイン。時の王妃マリア・ルイーサが絶大な権力を握っていた頃、スペイン王室を揺るがす大事件が起きる。王妃と対立関係にあったアルバ侯爵夫人が急死を遂げ、発作によるものと思われていた夫人の死が、王妃や宮廷エリートが寵愛する愛人のペピータなど各々の愛憎が複雑に絡み合い、誰もが殺害を企んでもおかしくないという事実が明らかになっていく。一方、王妃が侯爵夫人のお膝元で宮廷画家を務めていたフランシスコ・ゴヤは、後の絵画界の歴史を変える世紀の傑作『裸のマハ』を、今まさに完成させようとしていた。しかし、この一枚の名画がゴヤだけでなく、女たちの運命をも大きく変えることになる・・・
結婚を前提に彼氏と同棲中ながら、最近倦怠期を感じているOL・莉花(水端あさみ)。そんなある日、米国支社から転勤してきた既婚男性・南美のサポート役を上司から任される。知的で自由な雰囲気を漂わせる彼の魅力に、莉花は次第に惹かれていく――。やがて南美から「好きだ」というまっすぐな想いを告げられ、急展開に戸惑う莉花。不倫への罪悪感で揺れる中、彼の自宅に招かれると目の前に現れたのは微笑む南美の妻・菜々子だった・・・。
カリフォルニア・ドリーミングを聴くと刺激的な恋をしたくなる楪カレン、デビュー1周年記念に出会い系アプリで実名で男漁りをする安藤もあ、どことなくアル・パチーノに似たカブトムシを偏愛する桜井あゆ、ヴァージニア・ウルフに過去を重ねて彷徨う真矢みつき、デニス・ホッパーの面影を求めてハードボイルドな男に惹かれてしまう森沢かな。“業界”を超えて活躍する5人のAV女優たちが、本人役で“本気の恋”を本気で演じる、マルチプルラブストーリー。
大都会の闇の中、美女連続猟奇殺人事件が起こる。ノストスコープ・ボイスチェンジャーで顔を覆った殺人鬼。暴力により自由を奪い、サディスティックに犯す。そして自らの欲望を達した瞬間、絶命させる。鉄製鎖による絞殺、鋭利刃物による刺殺など、殺し方は様々だ。そして今宵も、惨劇の宴の幕が上がる。今度のターゲット=虜には、名鳥瑤子が選ばれた。年齢27歳。容姿端麗。職業・サイコセラピスト助手。最近、一人暮らしを始めた彼女の部屋に強行に侵入する殺人鬼。しかし彼女だけは、他のターゲット=虜と違っていた・・・・。
カード会社のコールセンターに勤めるジナ(コン・スンヨン)は、どんなクレームにも沈着冷静に対応できる優秀な職員だが、公私ともに孤高の生き方を貫いている。同僚との会話はなく、昼食も一人、帰宅しても一人。外出時はスマートフォンでひたすら動画を見続け、外界を遮断し、己の領域を守ることを怠らない。母の死後、唯一の肉親となった父親とも疎遠だ。ところが研修生スジン(チョン・ダウン)の教育係を任された彼女は、指導どころか対話もおぼつかない。さらに、アパートの隣人が人知れず孤独死していたことが分かり、ジナの生活は揺らぎ始める…。
14歳のディアーヌは、幼い弟の面倒を見ながら、仲の良い父親クリスチャンと3人暮らし。セックスに興味はあるものの、なんとなくつき合っている同級生の彼氏とは上手くいかず、平凡な日々に退屈するディアーヌ。ある日、ディアーヌの家の隣りにイギリスから一家が引っ越してくる。自分より少し年上のジュリアのミステリアスな魅力に惹きつけられるディアーヌ。2人は急速に親しくなり、毎夜パーティーなどの遊びに繰り出すようになる。臆病なディアーヌとは対照的に、自由奔放で男たちを弄んでは楽しむジュリア。大好きな家族がいる一方で、早く子どもという枠から抜け出したいディアーヌは、ジュリアと共に刺激を求めて男たちを誘惑し始めるが――
ようやく農家の生活に慣れてきた嫁・瑠美は、口うるさい姑(宮下順子)とのやり取りを日々交わしつつ、夜の営みも消極的な夫・優作との生活に悶々としていた。そんな時、夫の優作が怪しい有機栽培の投資ビジネスに騙されているのではないかと懸念を抱く。優作に農業を教えた先輩・狩俣が優作に話を持ってきたらしい。優作を尾行し、狩俣との会話を盗み聞きした瑠美は、麗子というやたらと色気のある女の存在に気づくのだが・・・
戦後の動乱期から現在もなお、闇社会の頂点に君臨すると伝えられる謎の黒幕(フィクサー)――『龍帝』のネタを聞きつけたフリージャーナリスト・真月蓮は、何とかスクープにするため、『龍帝』の正体を追っていくが、やがて新宿侵攻を企む在日中国系黒社会「九頭龍」の陰謀に巻き込まれてしまう…。
父親の殺害現場を目撃してしまったショックから口のきけなくなった娘・美蘭は、国際派麻薬組織・永登派への復讐を誓う。生き別れの妹・美淑との再会、そして別れ。永登派の李率いる黒龍会VS美淑率いる暴走集団ナイトレイド。殺人マシーン・麻矢VS美蘭。そして仲間を失いながらも仇討ちを遂げる美蘭のここに去来するものとは・・・
23歳の誕生日を迎え、仕事に追われる日々に疲れを感じていた人気アイドルの「かすみ」。ある日、彼女の元に見覚えのある風景が写った一通の絵はがきが届く。差出人を求めて幼少期を過ごした沖縄へと旅立った彼女は、不思議な力に導かれるように思い出の入り江へとたどり着く。そこで再会したのは、かつて恋心を抱いていた少年。しかし、その正体は沖縄に古くから伝わる妖精「キジムナー」だった ……。
「弱いパパでごめんね」一言だけのメモを残し、優しかった父は死んだ。そして母は壊れて消えた。家族も友達も、いない。14歳の奈良希穂は、中学に入ってからずっと孤独な一人暮らしをしていた。ある日、学校の屋上で自称天使と出会い「人生最期の1日」を共に過ごすことに。何気ない1日の中で次々と現れるへんてこな人々の心の機微に触れ、希穂の世界は静かに揺り動かされていく。最期と決めた1日の終わりに彼女を待っていたものとは―。
結婚生活がマンネリ化してきたマグダレーナとアッシュ。息子のカイを授かってからは夜の生活も途絶えがちになり、2人の間には不穏な空気が漂っていた。そんな状態の中でアッシュが2人きりのバカンス旅行を提案、夫婦仲を改善するための旅行にマグダレーナも楽しみにしていた。しかし、互いの仕事がうまく進まない苛立ちを抱えての旅行は言い争いが絶えず、夫婦の溝はますます広がってしまう。そんな中、ヨガのインストラクターと出会ったことでマグダレーナとアッシュはバカンスの楽しみ方を教わり、さまざまな感情が解放された気分を味わう。やがて未知の世界への誘いに、マグダレーナは自分でも忘れていた“もう1人の自分”を思い出していく。
3本の古い殺人ビデオが発見された。最初の被害者は17歳のヘスス。氷水の風呂に漬けられ、冷たい体のままレイプされた彼女は辛くも生存できたが、何日か事情徴収を受けたあとで姿を消してしまった。2人目の被害者マルセラも、途中で犯人に飽きられたことで命だけは助かったが、やはり事情徴収の後で音信不通になった。3人目はマルセラの事件をテレビで報道したレポーターのカタリーナ。エミリオという男に監禁された彼女は、他の女性の殺人ビデオの撮影現場を見せられたあとで凌辱された。それから10年後、カタリーナは復讐のためにずっと事件を追いかけ続け、この3本のテープを入手する。
婚約者が消えた。残された手がかりは、「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージだけ―。指揮者ソンジンは、オーケストラのチェリストでもあるスヨンの失踪に動揺していた。結婚と大切な公演を控えた今、なぜスヨンは姿を消したのか。喪失感に苦しむなか、ソンジンは公演のためにチェリスト代理のミジュと対面する。スヨンの代わりはいないと考えていたソンジンだったが、言葉にしがたいミジュの魅力にたちまち惹かれていった。大雨の夜、2人は、スヨンのいない寝室で許されない過ちを犯す。しかし、欲望のままに求め合う2人を失踪したはずのスヨンがすぐ<そこ>で覗いていた――
誰もが目をう場われる絶世の美女ダニエラは飾り窓の中で生きる女。平凡な男フランソワにとっては、まさに夢の女。そんな彼女に、宝くじで大金を手にしたフランソワは、「このお金が続く限り、僕と一緒に暮らして欲しい」と大胆な申し出をする。ダニエラとの交渉は成立し、彼女は「優しくすると約束して」とだけ囁き、フランソワの部屋に引っ越してくる。夢にまで見た幸せな日々…。しかし、心臓の悪いフランソワにとって、美しく妖艶なダニエラとの生活は刺激が強すぎて…。
セリグマンは、重症を負いながら、救急車も警察も呼ばないでほしいと懇願する女性ジョーを自宅で介抱する。セリグマンに事情を訊かれたジョーは、幼い頃から抱いている性への強い関心と、数えきれない男たちと交わってきた数奇な物語を語り始める。冷淡な母、大好きだった優しい父、15歳で迎えた“J”との初めての性体験、幼なじみの“B”との高校時代などを語る。卒業後、印刷会社のアシスタントに応募したジョーは、偶然にもその会社の社長代理である“J”=ジェロームと再会する...。
フリーターの加藤和子は、どこにでもいるごく普通の女。彼氏の直之も平凡な男である。ある日和子は、三人組の男にレイプ目的で誘拐される。近頃、彼女の地元で頻繁に起こっているレイプ事件の犯人達だ。三人はかわるがわる和子に暴力をふるう。拷問にも近いSEX地獄の中、恐怖で抵抗できない彼女は、ボロ雑巾のような姿で街角に捨てられる。しかし、この日を堺に、和子の中に潜むもう一人の彼女が和子を物凄い勢いで支配していく…。
売れない中年のフランス人写真家ジャン・オゾン(バレンタイン・バノン)は2度の結婚に失敗した後、活動拠点を東京に移すが、借金とアルコール漬けの自堕落な日々を続けていた。唯一のパトロンにも愛想を尽かされたある日、ジャンは家出少女のフレア(福田麻由子)と出会い、被写体として彼女に興味を抱く。虐待を繰り返す親のいる家には居場所もなく、ジャンの写真に感銘を受けたフレアは、彼のアトリエに迎え入れてもらうかわりに、無償でアシスタントとして働くことに。やがて借金を抱えたジャンのためにお金を作ろうと、隠れて援助交際を始める。そんな中、ジャンは、アトリエにやってくるモデルたちと関係を持ち続けていた。フレアはモデルたちに競争心を抱き始め、ジャンに一人の女性として見てもらいたいために急激に内面も外見も変化させていくが……。
カンサス州の小さな町の女高校教師イヴリン・ワイコフは、才色兼備のキャリア・ウーマン。しかし、幼少時に両親の不和を目撃したことが原因なのか35歳にして未だ処女であった。ある日の放課後、教室に居残っているワイコフはアルバイトの黒人青にレイプされる。陵辱を受けた彼女は、初めて知った性の歓びに自ら溺れていくのだった…
ポーランドの小さな町で暮らすエミは、売店で地道に働く母を蔑み、自らはより華やかな世界へ羽ばたく事を夢見ていた。ある日、出場したミスコンで失態を演じて落ち込んでいるエミに、ディミトリという男が声をかけてくる。ディミトリを通じ、憧れの美女・マリアンカとその母・ドロタと知り合ったエミは、彼女たちに導かれ“高級売春”の世界へと足を踏み入れる。その5年後。モンテカルロの港を訪れたエミはそこで、ゴージャスな女性たちをクルーザーにエスコートしている謎の男を見かける。男の名はサム。カジノでのカード勝負をきっかけにサムに気に入られたエミは、サムの売春ビジネスのパートナーとなり、クライアントとしてアラブの富豪たちを斡旋される。そこに待っていたのは現実離れした豪華絢爛な世界。エミは天性の才覚を発揮し、成功の階段を駆け上がっていく。しかし、その華やかさの裏に潜む恐るべき闇が、エミを飲み込もうとしていた…。
一年前に夫を亡くした淳子は夫の残したタイ料理屋を一人で切り盛りしていた。ある日淳子は店に置くハンドメイドのテーブルを通信販売で購入する。 送られてきたテーブルは素朴で素敵な作りをしていたが、オマケで送られてきた人形の首が取れていた。気遣いのつもりで淳子がメールすると家具職人の裕司から送りなおすと返事がくる。そもそも不必要なものが壊れて送られてきたことに納得のいかない淳子は「親切の押し売りはやめて、あなたは宮沢賢治の『ツェねずみ』のねずみにそっくりです」と再度返信。そこから二人の会話が始まった…。夫との死別から立ち直ろうとする淳子と生真面目すぎるバツイチ男・裕司の心の交流が観る者の心を温かくする。人生の半ばを過ぎた大人たちに訪れた優しいラブストーリー。
雷鳴がとどろく、ある嵐の夜。高家の娘・桜姫(日南響子)は、盗みに入ってきた釣鐘の権助(青木崇高)に襲われてしまう。しかし、女の喜びを教えてくれた男だとして心を奪われてしまった桜姫は、いずことなく去っていった権助を捜そうと家を出る。それから1年、遊郭「ぢごくや」には、遊女・風鈴のお姫となった桜姫の姿があった。彼女は権助の右腕に刻まれた釣鐘の入れ墨を目印にし、客の中に彼がいるのではないかと捜していた。その願いと思いが通じたかのように権助と再会するが、彼の思わぬ正体を知ってがくぜんとする。
韓国ソウル郊外。ある日、スミとスヨンの姉妹は長い入院生活を終え、静かに佇む一軒家に帰って来た。2人を笑顔で迎える継母のウンジュ。だが、そこには同時に冷たい表情も浮かんでいた。新しい母親に対し、姉妹は嫌悪と警戒心を抱く。その夜、部屋で何者かの気配を感じて怯えるスヨン。スミも悪夢にうなされる。以来家の中では怪奇現象が頻発する…
魅惑的な美尻と艶かしい姿で異性を翻弄する“戸田れい”が潜入捜査官に!グラドルとして確固たる地位を築いた彼女が体当たりの演技に挑戦する。エナメルスーツでより鮮明にスレンダーボディと美しいヒップを堪能出来ること間違いなし!女優として花開く彼女の新境地は必見です!
米軍のアフガニスタン撤退後も混乱が続く中東地域。ISIS武装勢力がパキスタンの学校を襲撃し、元アフガニスタン政府関係者や米国外交官の子女である少女たちを誘拐する。首謀者は、かつてアメリカの女性兵士ジェイク(エヴァ・グリーン)の前に立ちはだかった男…ISISの指導者アミールだった。ジェイクは、少女たちを救うため、そしてかつての因縁に決着をつけるため、極秘救出作戦への参加を決意するのだが…。
第二次世界大戦下。英国首相ウィンストン・チャーチル直属の特殊作戦執行部(SOE)に所属した実在の女性スパイ、クリスティーナ・スカルベク。祖国ポーランドへの愛を胸に、ナチス占領下の敵地へ潜入。ヨーロッパ各地で、レジスタンス活動や極秘任務に身を投じていく。裏切りや陰謀が渦巻く中、危険な任務を次々と遂行するクリスティーナ。その行動は祖国のためだったのか、それとも危険と隣り合わせのスリルに魅せられていたのか――。実在した伝説の女性スパイの知られざる戦いを描く、実話ベースの戦争スパイ・サスペンス。
毎日ピザ屋のアルバイトに明け暮れるジャム。彼女の夢は世界一のコメディエンヌになること。そんなある日、ジャムは千年に一度の大嵐に襲われ、目を覚ますとそこはピザの惑星だった!王様の話によると、惑星のバランスを保っていた4ピースのピザが台風の威力で全銀河系に散らばってしまい、ピザの惑星は何の味もしない面白味を失った亡骸の国と化してしまったという!どうやらこの災害には、守護者ゴードンの風邪が影響しているそうだ。ジャムは仲間達と出会い、4ピースのピザを探し出し、ピザの惑星、そして全銀河系の危機を救う事ができるのか!?そして!2020年の現代に戻ることが出来るのか…!!
春の訪れを祝う新年の日、7歳の少女ラジエーは店で見た、白くぽっちゃりとした、ヒレが花嫁さんみたいにきれいな金魚が欲しくてたまらない。母親にねだってどうにかお金をもらい、初めて街中を一人で駆け抜ける。でもあちこちで寄り道をして、やっとのことで店に着いた時、お金は手もとからなくなっていた。ラジエーは途方にくれながら、どこに落としたのかと思い悩み、金魚が売れてしまわないうちに、お金を見つけようと奮闘する…。
1956年、ブダペシュトで民衆が蜂起する。モスクワからハンガリーへ帰国したユリはカメラを手に、荒廃した街並みや犠牲者を見つめていく。その年の大晦日、ユリたちは久々に一堂に会する。政治的立場が異なる者たちも、束の間、仮装や音楽、ダンスに耽る。しかし反動分子の弾圧はとどまるところを知らず……。
1947年、ソ連からハンガリーへ帰国したユリは、共産党員の養母マグダの保護下で育つ。父は秘密警察に捕らわれ、母はこの世を去っていた。恐怖政治が布かれるこの国で、ユリは不安定な生活を強いられる。ある日、ユリはヤーノシュと名乗る男と出会う。彼は父と瓜二つの人物だった。
マグダの元を離れ映画監督を志すユリは、モスクワの大学で映画制作を学ぶ。スターリンの死後、ユリは労働者の実情を捉えたドキュメンタリー映画を完成させる。そしてユリは父がすでに死去したことを知らされる。
政治家の夫に先立たれたエディトは、保険金や邸宅の相続を頑なに拒む。父の名声が汚されることを恐れた息子は、母エディトを別荘に軟禁した。息子の婚約者も「看守」として手を貸すが、壊れていくエディトを見るうち、結婚という結び付きに違和感を募らせていく。
児童養護施設で育ったエルジは、24年ぶりに小村で暮らす実の母を訪ねる。再婚していた母は、娘の来訪に戸惑い、彼女を姪と偽って新しい家族に引き合わせた。家族関係の修復も曖昧なまま街へ戻ったエルジは、行きずりの男と交際しながら、鬱々と日々を過ごす。ある日、素性の知れぬ中年男性がエルジの前に現れ、「君の両親は死んだ」と告げる。
とある小さな田舎町の父子家庭で育った女子高生の優子。彼女は、何か決断をする事が大の苦手。派手な出来事が起こる事も大の苦手。何も起こらない時間、つまり「普通」が彼女にとって一番心地良いのだった。父親は男手ひとつで、一般家庭と同じように優子の事を大事に育ててきた。しかし、父親は「普通」の親とは違う顔があった。それは、ヤクザを生業にしているという事。そして父親の取り巻きの組員たち。娘を溺愛していたり、いい歳して大学受験に挑んだり、親の介護に苦しんでいたりと、どこか憎めないヤクザばかり。彼らも優子に対して常に優しかった。やがてヤクザ稼業は、時代と需要が遠のいてしまった事で、シノギが大幅に減少してしまい、組は存続の危機に陥っていた。クラスメイトや世間に対して、若干後ろめたい気持ちがありつつも、それなりに楽しく毎日を過ごしていた優子だったが、ほんの些細な出来事の連鎖によって、少しずつ彼女の「普通」が崩れはじめる。
台湾パビリオンのコンパニオンに抜擢された少女(ジュディ・オング)は、かつて母と自分を助けてくれた“名も知らぬ台湾の恩人”を探すため、広大な万博会場を駆け巡る。未来への熱気ときらめきに満ちた会場では、華麗な歌とダンスのミュージカル要素が物語を彩り、追跡劇は次第にサスペンスとアクションへ加速。少女は人波をかき分け、次々とパビリオンを巡りながら、記憶の糸をたどって“あの人”の正体に迫っていく。
ラッパーを夢見ながらも、学校にも家にも居場所を見いだせず鬱屈とした日々を送る朴秀美(南沙良)。陸上部のエースで社交的、かつスクールカースト上位に属しながらも、家庭では問題を抱えている映画好きの矢口美流紅(出口夏希)。未来が見えない町で暮らすどん詰まりの日々の中、朴秀美が地元のラッパー佐藤(金子大地)の家で〇〇〇〇を手に入れる。その出来事をきっかけに、同級生で漫画に詳しい毒舌キャラ岩隈真子(吉田美月喜)、岩隈の後輩で漫画オタクの藤木漢(羽村仁成)らを仲間に引き入れ、同好会「オール・グリーンズ」を結成、〇〇〇〇の栽培に乗り出す。人生を諦めるのはまだ早い!自分たちの夢をかなえるために、この町を出ていくには、一攫千金を狙うしかない!そして、学校の屋上で、禁断の課外活動がはじまる――
セラピーを受けながらも盗癖を止められず、日常的にスリを繰り返しているベッキー。ある日、観光でアテネを訪れていた英国人刑事の財布とパスポートを盗んだことから、彼女は追われる身となる。逃げ込んだ電車の中で、ベッキーは一人の女性に強く惹かれる。彼女の名はミランダ。気まぐれで自制心に欠け、自分が欲しいと思ったものは必ず手に入れようとするベッキーは、その日からミランダを執拗に追い始める。セラピストから“ストーカー行為”だと警告されても、その衝動を抑えられない。一方、突然見知らぬ女に付きまとわれることになったミランダは、戸惑いながら街をさまよう。そして財布を盗まれた英国人刑事も、“英国の沽券に関わる”と意地になってベッキーを追跡していた。
5ヵ月前に母親が亡くなって以来、アンジェラは父親と幼い妹クロエ、反抗期の姉ベッカと共に暮らしていた。しかし、母親の死を引きずり精神が不安定だったアンジェラは、同級生と揉めて暴力を振るった動画が拡散されたことで自宅学習を余儀なくされていた。ある日、アンジェラは姉の様子が急激に変わり始めたことに気づく。最初は奇妙な言動だったものが、次第に異常な行動へとエスカレートしていく様子を見て、これはただの反抗ではなく何か得体の知れない力に取りつかれているのではないかと感じ始める。自分の軽率な行動で家族に迷惑をかけていることを気に病んでいたアンジェラは、家族との平穏な生活を取り戻すために奔走する。
ソウルを旅する謎めいたフランス人女性イリス。フランス語の個人レッスンをしている彼女は、生徒たちの家を渡り歩くが、あまりに風変わりな教え方に、人々はみな戸惑うばかり。レッスンが終わると、彼女は年下のボーイフレンドの家へと帰っていく。イリスは何をしに韓国へやってきたのか。なぜフランス語を教えているのか。韓国の国民的詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)の詩に触れるなかで、徐々に彼女の謎に満ちた日常が浮かび上がっていく。
若くして妊娠した女性を支援する施設で共に暮らす5人の少女。彼女たちは頼る人を持たず、家族との関係、貧困など、さまざまな問題を抱えている。「ひとりじゃ育てられない」「嬉しいと思いたいのに」――戸惑い、悩み、なるべき家族像を見いだせないまま、母になる少女たち。押し寄せる孤独感に飲み込まれそうになっても、時に誰かに寄り添われながら、それぞれが歩むべき道を選び取っていく……。自分たちなりの「愛」を選択していく少女たちの真っすぐな瞳から目が離せない、希望に満ち溢れた傑作がついに日本上陸。
北魏・太武帝の時代。柔然が6万騎で侵攻し、虐殺と略奪が広がる中、父に代わって志願したムーランは戦場で武功を重ね、やがて丁遠将軍として平陽王・長孫翰(ちょう・そんかん)と共に戦う。しかし戦略の失敗で負傷し、女性であることが露見して軍を離れることに。故郷へ戻った彼女を柔然軍の追撃が襲い、ムーランは再び剣を取る。護衛の末に辿り着いた“魔都”で、抑圧された部族を率いる女戦士アイナと出会い、共通の敵への怒りがムーランの闘志を呼び覚ます。仲間たちと再び結集した彼女は、宿敵・柔然軍との最終決戦へ挑む――。
1997 年台北。受験に失敗し、強引な母の勧めにより名門女子校「第一女子高校」の”夜間部”に進学した小愛(シャオアイ)。同じ教室で同じ机を使うことになった全日制の成績優秀な生徒、敏敏(ミンミン)と、小愛は机に手紙を入れるやりとりから “机友(きゆう)”=デスクメイトになる。夜間と全日制。制服は同じでも、胸の刺繍の色が違う。ある日、小愛は敏敏から学校をサボるために制服を交換することを提案され、次第に、小愛が敏敏からもらった全日制の制服を来てふたりで遊びに行くようになるなど行動がエスカレート。やがてふたりは同じ男子校生を想っていることに気づき……。
文学者ド・ビューラドールは、裕福な一族から家庭教師の仕事を得、南国の孤島へ招聘される。雇い主は妖艶な3人の女。ドー、その娘クロ、クロの娘ジョー。生徒はジョーの妹で13歳のフロだが、外国にいるらしい。やがて三世代の女たちは各々、この新任家庭教師を誘惑していく。そして、ド・ビューラドールは、まだ出会ってもいないフロに心を奪われて……。
マルクとその一味は、大富豪の令嬢クッキーを誘拐。しかし聡明で蠱惑的なクッキーは、ギャングの構成員を次々と懐柔し、彼らを骨抜きにしていく。そこを付け狙う第三者まで現れ、狂おしいほど滑稽な抗争に発展する。
保守的な村社会から除け者にされるマリーと母。母の死をきっかけに、マリーは村人たちを相手に売春をはじめる。男たちを利用して稼いだ金を、必要のない商品の購入で浪費し、彼女のあばら家はモノであふれていく。
アキバ育ちのミナノ(滝沢乃南)は、メイドカフェで働きながら歌手を夢見る元気な少女。ある朝、彼女の前に小学校時代の同級生・カナコ(前田綾花)が突然現れる。かつていじめられ、特殊学級に通っていたカナコ。8年ぶりの再会に喜ぶミナノでしたが、カナコの無垢な笑顔の裏には、人には言えない深い心の傷が隠されていた。二人の時間が重なり合う中で、物語は予想外の展開を迎え、切なくも残酷な結末へと加速して行く。
新進作家のリサは、パートナーのデイブが祖母から相続したという屋敷を訪れた。ネットもスマホもつながらない環境のなか、しばらくそこに滞在することになるが、初日の夜からリサの周りで不穏な出来事が起き始める。まもなくして、彼女は100年ほど前にニーブという女性が記した本を見つけ、それに触発された内容の小説を書き始めていく。だが、不穏な出来事も悪夢もエスカレート。やがて教会を追放されたという不気味な元司祭ジョージも現れる。ニーブの本の中には“森の中の洞窟に妖精が棲んでいる”と記されてあったが、そこでリサたちはかつての家の持ち主ブライアンの妻メアリーの墓らしきものを発見。そこには生き返りを願う儀式のための鐘が吊るされていて…。
森で女性の遺体が発見される。彼女はサマンサだった。発見したのはジョキング中に通りかかったメーガン。彼女が部屋に戻ると、いたずら電話かそれとも本物か、サマンサと名乗る女性から不気味な電話がかかり、メーガンは震える。一方、女優の卵のミラはオーディション中にサマンサが死んだというメールを受信。親友の死にショックを受けていたが、そんなことにはお構いなしの監督がミラを侮辱する。その頃、サマンサがボランティアで訪れていた老女シャーリーは、毎週火曜日と木曜日に来るはずのサマンサが来ないと嘆いていた。彼女の息子トビーは「サマンサは死んだ」というがシャーリーは信じない様子で…。
ある日、空が裂け、世界は崩壊した―。裂け目からは異世界の“侵入者(ブレイカー)”が人類に襲いかかり、文明は滅び、わずかな生存者は荒廃した地で恐怖の日々を過ごしていた。かつて男達はブレイカーとの戦いに敗れ、人類の運命は女性に託されていた…その女性戦士の隊長役として本作で剣を握るのは、『バイオハザード』シリーズでアクション女優のトップスターとなったミラ・ジョヴォヴィッチ。本作では、異世界からの脅威に立ち向かう強き母を演じ、圧倒的存在感と卓越した剣さばきで“戦う女戦士”の完全復活を魅せつける!さらに、生き残りをかけた夫役のルーク・エヴァンスと娘との感動の家族愛を描いたヒューマンドラマも融合、壮大なSFサバイバル・アクションがここに誕生した!
17歳のファティマ(ナディア・メリティ)は、アルジェリア系フランス人で、愛情あふれる家族の末っ子。 イスラム教徒であり、彼女との結婚を望む同じイスラム教徒の青年と幼い頃から婚約している。 しかし優秀な学生である彼女は、自宅のある郊外を離れてパリの哲学部に進学。外の世界を発見し、初めての人々と出会い、内なる疑問を抱いていく…。
江戸の町で萬屋を営む篝火とお喬。彼女たちは風魔忍者の一族の末裔として、一族の再興を願い、日々町人たちの依頼を請け負い“ド派手に”解決して日々の生活を食いつないでいた。 ある日、友人で“町一番の娘”お蘭が、謎の集団に突然襲われる。彼らは将軍家直属の剣術指南役を務める柳生家であると名乗り、「将軍の命」によってお蘭を連れ去ってしまう。抵抗するも、柳生家の剣術に手も足も出ない篝火とお喬。さらに柳生家は風魔一族を滅亡に追い込んだ張本人だったということが判明し、復讐とお蘭奪還に燃える二人だったが・・・。
民衆を煽り幕府への謀反を企む怪しげな新興宗教・白蓮教を調査していた狐の集団の当主・石動律花(山本千尋)。そこで律花は、将軍からの任務を受けて現れた風魔忍者のお喬(宮原華音)と出会う。 律花とお喬たちが立ち向かうべき敵は同じ、徳川家に恨みを持ち復興を願う、服部半蔵(ケイン・コスギ)率いる伊賀忍者たちであった!!その背後には幕府に復讐を誓うある人物の哀しい過去があって・・・。BLACKFOXの世界とSHOGUN’S NINJAの世界が交わる。狐の集団 VS 風魔忍者 VS 伊賀忍者の忍者大戦=NINJA WARSが幕を開ける!!
セシリア(シシー)とエマは10代の時、一緒に老いていくことを約束し、二人の仲を引き裂くことはない親友だった。 エマが新しい友人アレックスと付き合う前までは… 12年後、セシリアはSNSインフルエンサーで成功し、独立的で現代的なミレニアル世代が夢見る人生を送ることになった。 しかし、それも10年ぶりに初めてエマと出会うまではそうだった。 エマはセシリアを山奥の人里離れた小屋に招待し、そこでアレックスはセシリアの週末を地獄にするに至る。
サンフランシスコで暮らすカメラマンのクララは、自分の写真を気に入ってくれた年輩の作家ガブリエルと恋に落ちる。クララは幼少期、中米のベリーズのジャングルで暮らしており、その写真に心を動かされたガブリエルの提案で、彼とともに帰郷することに。そして今もジャングルで暮らす祖父オーガストらと久々の再会を果たす。故郷で安らぎを得る一方、クララは洞窟で不安定な状態に陥ったり、謎の影に怯えたりするように。この土地には、太陽神や守護と変身の神、睡蓮のジャガーの化身ワヨブ、スキンウォーカーなどの伝説が残されていた。クララは両親の死を目撃したトラウマから記憶を閉ざしていたが、次第にその真相を思い出しかけていく。さらに石油会社によるジャングル買収計画が進む中、彼女の周囲には陰謀が渦巻き始める。
修学旅行の前日。セミ(パク・ヘス)は、教室で不思議な夢を見た。胸騒ぎを覚えたセミは学校を抜け出し、想いを寄せるハウン(キム・シウン)の病室へと走る。自転車との衝突で脚をけがしたハウンは、修学旅行を諦めて入院中なのだ。ところが、ふいに見てしまったハウンの手帳の一言に、セミの視線が止まる。“フンババにキスしたい”。夢のせいで不吉な予感から逃れられないセミは、一緒に修学旅行に行こうとハウンを必死で説得し、ビデオカメラを片手に何とか旅費を工面しようとする。しかしどこか煮え切らないハウンの態度に、セミの抑えていた感情がついに溢れ出す。心に秘めてきた想いを、今日こそ伝えたい。焦るセミと、ある事情を抱えるハウン。お互い言葉にならない気持ちを抱えたまま、2人だけの夜が訪れた――。
文化祭前日に突如バンドを組んだ女子高生たち。コピーするのはブルーハーツ。ボーカルは韓国からの留学生!本番まであと3日。4人の寄り道だらけの猛練習が始まった!
イタリアの山間の農家で、厳格な信仰のもと暮らすサラ、エステル、ミリアムの三姉妹。ある日、事情を抱えた若い従兄プリモが滞在することになり、彼の存在が姉妹たちの感情を変化させていく。お互いの距離感、交わる一瞬の視線、声を聞いただけで生じる緊張を「罪」として処理しようとするが、感覚は消えない。やがて姉妹それぞれの内面に、抑圧されていた欲望が芽生えはじめる・・・
新宿コリアンタウン。在日韓国人のミンジョンは親友の美奈に誘われ、小遣い稼ぎのつもりでシンバン=巫女を始める。やがて、彼女に救いを求める人の数はどんどん増え、それは彼女を教祖とする宗教団体“真教・神の水”となっていく。喪失感と閉塞感、混乱と混沌、不信と不安……。“今”を生きる多様な人々が織りなす人間模様と、自然から放射される生命力が同じ目線で描かれ、善と悪、陰と陽、聖と俗が絶妙なバランスでスクリーンに息づき、神秘的で力強い映像が観る者の心に浸透していく。
引退を悩むストリッパーのミサキと、街のはずれの小さな喫茶店でミサキのファンによって結成された官能小説の朗読会チーム。ある日、恋に悩む内気な女子高生・葉子が喫茶店にやって来て…。不思議な出会いで、忘れていた気持ちを思い出す、静かな街のある1日。
昭和と平成を震撼させた逃走劇が、令和の時代に新たに問いを投げかける。福田和子の人生を通じて浮かび上がる社会の闇と光、人間の弱さと強さ。