挙式寸前のチャペルから花嫁が強奪(!?)された―。犯人は、なんと、新米ウエディングプランナーの相川愛子だった。マリッジブルーの花嫁を救う一心で起こした暴走だった。クビを覚悟した愛子だったが、なぜか各部署でもう一度修行し直し、改めて結婚式を学び直せとチャンスを与えられる。それは、就職試験で一度落ちた愛子の入社を特例で認めた創業会長・今川善三のはからいだったのだが…。そのことを愛子はしる由もなかった。果たして愛子は一人前のウエディングプランナーになれるのか!?
高飛込のチェコ選手権で優勝し、オリンピックの代表に選出されたアンドレア・アブソロノバ。しかし、練習中に脊椎を損傷し、スポーツ選手としてのキャリアを強制的に終了させられてしまう。失意のどん底にいたアンドレアだったが、恋人の影響でポルノ業界に入り込む。アンドレアは持ち前の美貌と完璧なボディでリア・デ・メイとして一躍有名なポルノ女優になるが・・・
ウェブカムセックスで小遣いを稼ぐジャナ(17)ドラッグ中毒に気づいていないエミー(18)ドラッグを売りながら愛を探すジョイ(17)ロサンゼルスに住むことを夢見ているアビー(16)大胆で刺激的な生き方をするベルリンに住む4人の少女たちのリアルなポートレイト。
歌手になることを夢見ていたアンジーは、妹マディと小遣い稼ぎで路上ライブを行っていた。するとそこに一人の少年が5ドル紙幣を差し出し、アンジーの好きな曲を歌ってほしいとリクエストする。少年はアンジーの歌声を褒めるとその場を立ち去るが、後日2人は偶然の再会を果たす。マリオと名乗る少年とアンジーはその後何度か会うようになり、やがて付き合い始める。そんなある日、音楽発表会に両親が来るのを楽しみにしていたアンジーだったが、両親は彼女との約束を忘れ発表会を欠席してしまう。両親が来なかったことに動揺し、演奏が上手くいかず落ち込むアンジーを慰めるマリオは、音楽業界にいる伯父を紹介しようと、彼女をある場所へと誘う。
フリーターのさえない男・利彦はアイドル予備軍・浅香アイに夢中だ。メジャーアイドルを目指すアイは、ある日コンビニで働く利彦と出会う。アイの事なら出身地から通っていた歯医者まで知らないことはないと告げる利彦に、アイは驚きと共に親近感を覚える。利彦との出会い、マネージャーへの恋心…自殺した親友の曲『夢なら醒めて』でCDデビューを間近に控え苦悩するアイ。そんななか、日増しに利彦のカラダに異変が起こりはじめる。体毛が抜け落ち、そして…。
夫の暴力に耐えられず離婚して故郷の村に戻ったジョンインは、唯一の身寄りの祖母を亡くし、村で孤立していく。村人たちは勝手にジョンインの家に上がり込み、男たちの嫌がらせに夜も眠れない日々が続き辟易していた。そんなある日、隣の豪邸に都会からへジョンがやってきた。村人たちと距離を置くへジョンとジョンインは徐々に心を通わせていく。虐げられ続けたジョンインは、ついにヘジョンとともに壮絶な復讐を開始する...。
ある日、女子大生のソルは先輩のユ・ジョンに話しかけられた。ソルは、ルックスも性格も完璧なユ・ジュンには裏の顔がありそうで苦手だったが、誘われるまま食事に行ったり、勉強をしたり、映画を観に行ったりすることになる。彼が変わったのだろうか。それとも何か企んでいるのか…。そうでなければ、まさか本当に私を…?先輩の気持ちが掴めぬままにユ・ジョンとソルのスリリングな恋の駆け引きが始まった!
作家を志し出版社に原稿を送り続ける自称、吸血鬼小説家のオリビアは、出版社から届く手紙を心待ちにしていた。しかし今回もまた、これまでと変わらない不採用の通知が送られてきた。その夜、ワイン片手に物思いに耽るオリビアは、窓にぶつかり傷ついたコウモリを保護する。翌日、ガレージに残したコウモリが気になったオリビアが様子を見に行くと、そこには全裸のイケメンが横たわっていた。混乱するオリビアのもとに、追い打ちをかけるようにジュリアスと名乗る私立探偵が訪れる。オリビアに3人の男女の画像を見せたジュリアスは、この中に心当たりの人物がないかを尋ねる。その中には、オリビアがさきほど見かけた全裸の男の姿があった。
ある生徒と教師の関係を巡る噂が広まった。渦中の教師は。その街で不可解な失踪をした少女の第一容疑者として疑われることに。
とある街で起きた幼女の失踪事件。あらゆる手を尽くすも、見つからないまま3ヶ月が過ぎていた。娘・美羽の帰りを待ち続けるも少しずつ世間の関心が薄れていくことに焦る母・沙織里は、夫・豊との温度差から、夫婦喧嘩が絶えない。唯一取材を続けてくれる地元テレビ局の記者・砂田を頼る日々だった。そんな中、娘の失踪時に沙織里が推しのアイドルのライブに足を運んでいたことが知られると、ネット上で“育児放棄の母”と誹謗中傷の標的となってしまう。世の中に溢れる欺瞞や好奇の目に晒され続けたことで沙織里の言動は次第に過剰になり、いつしかメディアが求める“悲劇の母”を演じてしまうほど、心を失くしていく。一方、砂田には局上層部の意向で視聴率獲得の為に、沙織里や、沙織里の弟・圭吾に対する世間の関心を煽るような取材の指示が下ってしまう。それでも沙織里は「ただただ、娘に会いたい」という一心で、世の中にすがり続ける。その先にある、光に―
ママがやって来る!児童養護施設で暮らす11歳の少女ルーのもとに、長年離れ離れだった母親カリーナから突然連絡が入る。自称ハリウッドスターのカリーナは、ルーの憧れの存在。再会を喜ぶルーを勝手に施設から連れ出したカリーナは、「ポーランドのおばあちゃんのところへ行く」とルーに告げる。カリーナにはルーとずっと一緒にいるための、ある計画があったのだ。「私たちはボニーとクライド。人生はゼロか100かよ、お嬢ちゃん」。ルーは破天荒な言動を見せるカリーナに戸惑いながらも、母親と一緒にいたいという思いでついていく。一方、児童養護施設からはルーの行方を心配する電話が鳴りやまない…。オンボロのスポーツカーに乗ってポーランドを目指すルーとカリーナの逃走劇が始まる。
沖縄で母・朱音や妹・舞と3人で暮らす照屋踊(Soul)は、ダンススクールで出会ったリサ(伊波れいり)に憧れてダンスを習いはじめる。シングルマザーの朱音(仲間由紀恵)は家計のためにホテルの清掃とスナックの仕事を掛け持ちしており、人と関わることが苦手な舞(又吉伶音)は、いつもスクールの前で兄の姿を見つめていた。やがて踊はリサとペアを組むことになり、その才能を開花させていく。ある日、朱音のもとにある男が訪ねてきて、踊は家の前でその男を目撃する。後日、テレビでダンスオーディションを開催すると発表した音楽プロデューサーのHIROKI(橘ケンチ)が、その男だった。
3年前、異世界「きさらぎ駅」から奇跡の生還を果たした宮崎明日香(本田望結)。しかし、彼女の外見は20年前のまま――その異質な存在は、世間の冷たい視線と疑念に晒されることとなった。孤独と絶望に沈む明日香の前に現れたのは、ドキュメンタリーディレクターとして名を馳せる角中瞳(奥菜恵)。この運命的な出会いが、明日香の心に新たな決意を芽生えさせる。かつて命を懸けて救ってくれた堤春奈(恒松祐里)、そして異世界に取り残された者たち――彼らを助けるため、明日香は再び「きさらぎ駅」へと足を踏み入れる。果たして、彼女を待ち受けるのは救済か、それともさらなる絶望か。前作を凌駕する衝撃の展開に、あなたは息を呑む――!
天真爛漫で好奇心旺盛な少女ヴィオレット。彼女の美しい姉が、世界的デザイナーのファッションのトップモデルに選ばれたことで、家族全員でイタリアの村へ行くことに。しかし、自分はほっとかれて、ちょっぴり孤独感を感じていたヴィオレットは、近くの森へと迷い込んでしまい、そこで謎めいた魔女と出会う―
消防隊長を父に持つクリスティンは、男性中心の職場で偏見と戦いながら消防士として奮闘していた。ある火災現場で父と共に子供の救出に向かうが、父は殉職。その責任を問われたクリスティンは謹慎処分を受ける。失意の中、彼女はより過酷な任務に挑む空挺隊員スモークジャンパーズへの入隊を決意。厳しい訓練と仲間たちの偏見に立ち向かいながら、真の消防士として成長していく。そんなある日、大規模な森林火災が発生する。
いじめに悩まされてきたナミとソヌは、クラスメイトとの修学旅行に行かずに自殺を図ろうとするも断念。2人は死ぬ前に、自分たちをいじめた首謀者で、今はソウルで幸せに暮らすチェリンへの復讐のための2人だけの修学旅行に出る。ついにチェリンと再会するも、改心して女神のような善人に変わっていた。彼女が改心するきっかけとなったインチキくさい宗教団体の施設で過ごすことになった2人の復讐計画は果たして実行されるのか!?
掃除婦の仕事をする今日子は、アラフォーの独身。そんな今日子の40歳の誕生日、朝起きるとなんと20代の自分の姿に若返っていた。さっそく通りすがりの男をナンパし、性行為に及ぶが行為中に40代の自分に戻ってしまう。さらに一晩寝ると、30代、20代の自分が川の字で寝ていて…
1999年、地球終末論があちこちで聞かれた不安の時代。友達ミヌの代理でファストフード店のアルバイト、イェジに告白のメモを渡したジュヨン。ある日、家へ帰る途中にテコンドー部の先輩から暴行を受ける。そこへイェジが、店の景品だったおもちゃのパトカーのサイレンを鳴らして助けに来る。偶然か必然か、ジュヨンとイェジは、ジュヨンの母親が担当する少年院の家庭体験プロジェクトをきっかけに一緒に暮らすことになり…。
双子の姉妹クレール(カミーユ)とジャンヌ(メラニー)は、幼い頃からともにピアノに情熱を注いできた。父親からアスリートのような指導を受け、名門カールスルーエ音楽院に入学する。ピアノのソリストを目指し、2人のキャリアを左右するコンサートのオーディションに向けて練習に励む日々。しかし、彼女たちは自分たちの両手が徐々に不自由になる難病にかかっていることを知る。最悪の事態に直面しながらも、改めてピアノが人生のすべてであり、かけがえのない大切な存在だということに気づく。そして、絶対に叶えたい夢を2人で掴み取るため、家族に支えられながら、自らの運命を変えていくー。
ブルックリン育ちのソニア、30歳。やりがいのある仕事に就き、長くつき合っている彼氏もいて充実した日々。親友たちは次々と結婚していくけど、特に憧れを抱いてないソニアは今のフワッとしたこの感じが好きで居心地よかった。彼のクリスは優しくて最高の相手だけど、強いて言えば“微妙にズレる価値観”、“毎回のセックスが単調”、これを除けばねって思ってた。そんなある日、クリスが仕込むプロポーズのサプライズを目撃したソニアは動揺を隠せるはずもなく、誠実な「結婚してくれるかい?」の問いに対してものらりくらりな態度に、クリスは意気消沈。ソニアの前から姿を消してしまう。そんな状況で大きな喪失感に苛まれるソニアは、遂に自分の人生をかえりみてある行動に出る…。
別荘での壮絶な惨劇から数年。忌まわしき暴力から解放されたジェニファーは、アンジェラと名前を変え平穏な生活を送ろうとしていた。しかし、過去のトラウマは彼女の心に深く残り続け、未だに苦しむ日々だった。そんな時、彼女は性犯罪の被害者が集まるセラピーに参加することに。そこでマーラという奔放な女性と仲よくなるも、その矢先にマーラが何者かに殺され、さらに容疑者の男が証拠不十分で釈放されてしまう。警察も社会すらも守ってくれない現実を突きつけられた彼女は、唯一の親友の敵を討つべく、美しき復讐鬼として再び“狩り”を始める。
ニューヨークでモデルを目指すケイティは、無料撮影の広告を見つけ、ポートフォリオ写真の撮影をしてもらうことに。しかしカメラマン三人兄弟の長男イヴァンにヌードになることを要求され、違和感を覚えたケイティは撮影を中断し逃げるように帰宅。しかし翌日の夜、ゴミ出しの隙にケイティの家に侵入していた三男ジョルジーによって、レイプ被害に遭ってしまう。さらに助けを求める叫び声を聞きつけた隣人ジェイソンも、ジョルジーに殺されてしまう。その後、駆けつけたイヴァンにクスリを飲まされ意識を失うケイティ。その後、暗い地下室に鎖で繋がれた状態で目を覚ますと、次男ニッキに犯されている最中だった。
都会に住む作家のジェニファーは、2冊目の小説を執筆するため、田舎町の静かな森の奥にある別荘を借り、しばらく滞在する予定だった。しかし、単身での行動は地元の若い男たちの注目を集め、やがて彼らは彼女の別荘に侵入する。1人はカメラを回し、1人は童貞の仲間を焚きつけ、4人組の男たちは欲望のままに暴走。ジェニファーは無残にも凄惨な暴力の犠牲となる。一度は命からがら逃げ出すことに成功するが、助けを求めた保安官が男たちとグルだと判明。逃げ場を失い、精神的にも追い詰められたジェニファーは、男たちの目の前で橋から飛び降りるのだが…。
高校時代に大人気を博したR&Bバンド『銀天ガールズ』。20年を経て、それぞれ家庭をもつアラフォー世代となったメンバー4人が、地元の沖縄・コザの商店街「銀天街」の街おこしを目指して再結成!街の不況や子供たちの貧困など、さまざまな事情を抱えながらも、青春と人生を取り戻し、コザの街を再び輝かせるべく、バンド活動で再起をかけることになるが…
親友同士のモリーとエイミー、卒業式前夜に突如覚醒。青春を取り戻すため、呼ばれてもいないパーティーに殴り込み!明日は卒業式。親友同士のモリーとエイミーは、高校生活の全てを勉学に費やし輝かしい進路を勝ちとった。ところが、パーティー三昧だった同級生たちも同じくらいハイレベルな進路を歩むことを知り驚愕。2人は失った時間を取り戻すべく、卒業パーティーに乗り込むことを決意する。
弁護士のモリー・シンガーは、大学時代はいつもパーティーの中心人物。しかし今でも彼女はパーティー好きな性格を変えられず、事務所をクビになりそうに。モリーの上司であるブレンダは、モリーに一つの救済策を提案。それは、母校に再入学し、社交的に欠けるブレンダの息子、エリオットと友達になり、彼をキャンパスのヒーローにすることだった。自身の未来のため、モリーは親友の助けを借りて、傲慢な風紀委員、酔っ払った寮の住人、そしてかつての宿敵との戦いに挑むことに。
ソウル郊外で両親と妹と共に暮らす28歳のケナ(コ・アソン)。大学を卒業後、金融会社に就職し、毎日片道2時間かけてソウル市内の会社に通勤している。仕事には関心がなく、上層部の顔色を伺う上司に辟易する日々。大学時代から長く付き合っている恋人のジミョン(キム・ウギョム)は、外国に行きたいと口にするケナに「自分が就職したら支える」と告げるが、ピントのずれた話をしがちなジミョンにケナは苛立つ。ケナは、ジミョンの家族との関係にも居心地の悪さを感じていた。だが、ケナの母は裕福な家庭で育ったジミョンとの結婚を待ち望み、折に触れて急かす。そればかりか、新しい部屋を購入するための費用もケナに出すように迫る。ケナが家族と暮らす小さな団地は老朽化が進み、再開発が予定されていた。地獄のような通勤、興味のない仕事、恋人との不透明な未来、古い価値観を押しつけてくる家族との息の詰まる日々ーー。「自分には落ち度がないのに、ここでは幸せになれない」。ケナは、韓国を抜け出すことを決意する。
ベルギーのブリュッセル――裏社会の組織がひしめき合う大都市。美術品に隠し輸送された麻薬資金を警察が発見。 運び屋は保釈された直後、ホテルで何者かに射殺された。運び屋のボスは裏社会の実力者シャルル・マール。病気で死期が近いことを悟るマールは、復讐と裏切り者を追い詰める命令を部下に出すと同時に、腕利きの女殺し屋テズを雇う。ライバルとなる新興マフィアのボス、デブール。マールの右腕の部下ジネディーヌ。売春宿を営む盲目の女主人メラ。殺しの背後にある勢力を巡る抗争、裏取引、陰謀。様々な思惑が錯綜する中、テズは命を狙われながらも真相に近付くが、それを覆す衝撃の真実が明らかになる――。
夢に迷う絵本作家・ユェンが、幼い頃に出会った一冊の絵本に導かれ、旅に出る。母との記憶、友人との絆、そして自分自身と孤独に向き合う日々の中で、彼女が見つけたものとは――。あなたの中の“とべない鳥”にそっと寄り添う、心あたたまる短編ファンタジー。 2009年台北映画祭招待作品
非正規採用である高校に赴任してきたソ・シミン。そこはハン・スガンという生徒の暴力に支配されていた。有力者の親に守られて教師も警察も手出しできないのをいいことに、スガンの傍若無人な振る舞いはエスカレートするばかり。正規雇用となることを切望するシミンは、トラブルを避け見て見ぬふりをしながら目立たず無難に過ごそうとする。だが、スガンのいじめのターゲットとなったジニョンの、祖母までもが脅されている切羽詰まった状況を目の当たりにして我慢も限界に。猫のマスクで正体を隠したシミンがスガンとその一味の前に立ちはだかった。そう、シミンは元ボクシングチャンピオンだったのだ。しかし、学園の支配者スガンが黙っているはずがなかった―。
過去にいじめに遭っていたジェニーは、母エリッサの母校フォックスワース大学へ転入することに。初登校の日、多くの学生が大学構内を行き交うなかで、ジェニーはある女子学生グループに目を奪われる。ピンクの華やかな服装の集団が気になったジェニーだったが、地味な自分には縁はないと、その集団を横目にただ通り過ぎる。そんな折、学生寮のルームメイト・トビーとの関係も良好に始まったジェニーの新生活がスタート。ただ、学業の成績が振るわない日々に悩んでいた。そんな悩みをトビーに打ち明けると、彼女から”アテナ”と称する学生クラブの勉強会に誘われる。トビーに連れられ向かった先には、あの華やかな女子学生グループのメンバーが集まっていた。
1940年8月、ベルリン。18歳のステラは、ブロードウェイでジャズシンガーとしてのキャリアを夢見ていた。戦争が激化し、ユダヤ人への圧力が高まる中、両親ともに国外脱出を切望していたが叶わず、ユダヤ人の両親を持つステラにとって、その夢は儚く消えていった―。三年後、ステラは軍事工場で強制労働を強いられていた。工場で始まったユダヤ人の一斉検挙からは、かろうじて逃れることができたのだが…。
2023年カンヌ国際映画祭が唯一認めたロシア映画 ロシア南西部の辺境、乾いた風が吹きつけるコーカサスの険しい山道。無愛想な目をした16歳の娘と寡黙な父親。二人は移動映画館で野外上映をし、ポルノ映画の海賊版DVDを若者に密売しながら、錆びた赤いバンで北に向かって旅をしている。母親の不在が二人の緊張した関係に影を落とし、車内には重苦しい沈黙が漂っている。延々と続く荒涼とした風景と、そこで生きる人々との束の間の出会い。やがて辿り着くのは世界の果てのような荒廃した海辺の町。娘は先の見えない放浪生活から抜け出すためにある行動に出るが…2023年のカンヌ国際映画祭で上映された唯一のロシア映画として大きな反響を呼んだ本作。ソ連崩壊後から時間が止まったようなロシア辺境の停滞と不穏を背景に、思春期の不安を抱える少女の成長を追ったロードムービーである。東欧の民話をもとにドキュメンタリー出身のロシアの俊英イリヤ・ポヴォロツキーが監督した。この映画が撮影されたのはロシアによるウクライナへの軍事侵攻が本格化する少し前の2021年秋。直接的な描写はないが、映像の至る所に政治的な雲行きの悪さが感じられる。母親も友人もいない。自分を守る家も法もない。生ぬるい共感や哀れみに一切なびくことなく、彼女はただやり場のない感情を沸々と溜め込んでいく。剥き出しのロシアの大地を舞台にした小さくも揺るぎない抵抗の軌跡は、私たちにあっけないほど美しい余韻を残すだろう。
失われた時代をまっすぐ見つめる 最も勇敢な女性の物語1953年、自由を口にするものは政治犯としてすぐに捕まる時代。政治的弾圧が続く中、罪を課せられた者は思想改造および教育・更生のため緑島に収監されていた。連行された者たちは、名前ではなく番号に置き換えられ、囚人として「新生訓導処」に監禁、重労働を課せられる日々を余儀なくされた。純粋な心を持つ、絵を描くことが好きな高校生・余杏惠(ユー・シンホェイ)。ひとりの子どもが生まれて間もなく投獄された正義感の強い、看護師・嚴水霞(イェン・シュェイシア)。妹を拷問から守るため自首して囚人となった陳萍(チェン・ピン)。次々と迫る不条理に対しても思考は止めず台湾語、北京語、日本語などあらゆる言語を駆使しながら一日一日を生き延びようと過ごす人々。時の為政者は何をしてきたのか。考えることは罪なのか。これまで閉ざされていた歴史に、また一つ光が射す。
1970年――21才のリンダ・ボアマンは、フロリダの小さな町で、厳格なカトリック教徒の両親と暮らしていた。ある夜、リンダは女友達と遊びに行った帰りに、地元でバーの経営をしているチャック・トレイナーと知り合う。厳しい両親との生活にうんざりしていたリンダは、チャックの優しい言葉に惹かれ、彼とつきあい、すぐに結婚する。性的にうぶだったリンダに対して、チャックは、セックスの快楽を一から教え込んでいった。その半年後――チャックのダークで陰湿な一面が、しだいに明らかになってきた。妻のリンダをポルノ映画へ出演させるという、とんでもないアイディアを思いつく。たった7日間で撮影されたリンダの主演映画『ディープ・スロート』(タイトルはリンダがチャックから伝授された「秘技」を指して付けられた)は、1972年に全米公開され、記録的な大ヒット作となった。「リンダ・ラヴレース」というポルノ女優としての芸名を授かった彼女は、一躍スーパースターに――パーティ会場でも「プレイボーイ」編集長のヒュー・ヘフナーやサミー・デイヴィス・Jr.といった有名人から賞賛されるほどの人気者となり、70年代の解放的な「セックス革命のシンボル」として祭り上げられていく。
パリ近郊の音楽院でヴィオラを学んできたザイアは、パリ市内の名門音楽院に最終学年で編入が認められ、指揮者になりたいという夢を持つ。だが、女性で指揮者を目指すのはとても困難な上、クラスには指揮者を目指すエリートのランベールがいる。超高級楽器を持つ名家の生徒たちに囲まれアウェーの中、ランベールの仲間たちには田舎者とやじられ、指揮の練習の授業では指揮台に立っても、真面目に演奏してもらえず、練習にならない。しかし、特別授業に来た世界的指揮者に気に入られ、指導を受けることができるようになり、道がわずかに拓き始める―。
イスタンブールのジムで掃除婦として働く移民のサヤラ。ジムのオーナー、バリスに密かに思いを寄せていたが、姉ヨンジャとバリスが不倫関係にあった。ある日、ヨンジャはバリスに呼び出され、バリスの仲間から激しい暴行を受け殺されてしまう。だが、政治的な権力を持つバリスの父親の手回しで、ヨンジャの死は自殺にみせかけ処理されてしまう。ヨンジャが殺されたと確信するサヤラ。サヤラは幼い頃よりソ連の軍隊格闘術サンボのチャンピオンで裏社会で暗躍した父から、格闘術を叩き込まれ、殺人マシンとして育てられていた。人を殺める技を封印していたサヤラだったが、愛する姉の屈辱を晴らすため、その能力を覚醒させる―!
母親の死をきっかけに、夫と共に生まれ育った家に引っ越してきたクレア。ミスコンでの優勝経験を持つ母親は、クレアにも自分と同じ道を歩ませようと、幼いクレアに過剰な負担を強いていた。虐待のトラウマが蘇ったクレアは、恐ろしい幻覚に悩まされるようになる。夫の仕事が増えるにつれ、クレアの幻覚は徐々に現実を蝕んでいき、やがて1人の少女が現れる。クレアにつきまとう少女は何者なのか?クレアは、子どもの頃の心のよりどころだった壁の向こう側の想像上の友人・ベサニーの存在を思い出すが…
ベルナデット・シラクは、夫ジャック・シラクを大統領にするため、常に影で働いてきた。ようやく大統領府であるエリゼ宮に到着し、自分の働きに見合う場所を得られると思っていたが、夫やその側近、そして夫の広報アシスタントを務める娘からも「時代遅れ」「メディアに向いていない」と突き放されてしまう。だが、このままでは終われない。参謀の“ミッケー”ことベルナール・ニケと共に、「メディアの最重要人物になる」という、華麗にして唯一無二の“復讐計画”をスタートさせる!
人気ドラマの主演に抜擢され、一躍スター女優となったアリーシャは、優しい夫ジェフと可愛い娘ジェシーと3人で、幸せな日々を送っていた。そんな彼女が映るテレビ番組を苦々しく見つめるケイラ。彼女はアリーシャとドラマの最終審査オーディションで競っていた人物だった。ジェシー5歳の誕生を祝うパーティー当日、ケイラの企みによって薬を盛られ眠ってしまったアリーシャ。その隙にジェシーを誘拐されてしまう。10年後、すべてを失ったアリーシャは、ジェシー誘拐事件を掘り起こしたマスコミに追いかけ回されていた。そんなアリーシャの姿が映し出された映像を、ある一室のテレビの前で見ている少女の姿があった…。
ベーカリー店“カップケーキ・パレス”を営むトリシュ。2号店出店の資金を工面するため、カップケーキ大会での優勝を目指して試作品作りに奮闘する日々。そんな時、放置状態の恋愛を心配する姉クロエの勧めで、弁護士アダムとブラインド・デートをすることに。しかし当日、寝坊でレストランに少し遅刻したトリシュは、クロエから教えられた“緑の服を着てくる”との情報をもとに、その男性がいるテーブルへ。謝罪しつつもマイペースに食事の注文を始めた。しかし実は今日からサマータイムがスタート、実際は1時間以上もの遅刻で、アダム本人はすでに帰っていた。一方、緑の服を着た救急救命士のパーカーは、トリシュとの会話が弾み人違いだとは言い出せないまま、1日のデートを楽しんだ。互いに好印象を感じつつも翌日、人違いに気づいたトリシュは、改めて挨拶しようと店を訪れたパーカーを冷たく追い返してしまう。
父ポールが運転する車に同乗中、突然の事故により重傷を負った17歳のジェーン。遅れていた学業の取り戻しと、脚のリハビリのことを考えると憂鬱な気分だった。退院が決まり久しぶりの帰宅を喜ぶジェーンだったが、家に父はおらず、母サマンサの傍らには、新しい恋人ブライアンの姿が。家族がバラバラになりショックを受けるジェーンは、両親の仲を取り戻そうと奔走するが、激高したポールがブライアンを殴り、家族への接近禁止命令を受けてしまう。家でも親密な関係を隠さずにふるまうようになった母とブライアンの姿を見て心を痛めるジェーンは、大量にケガの痛み止めを飲むようになっていた。そんな折、家族が寝静まった深夜にジェーンの部屋を窺うブライアンの姿があった。
男勝りな生活を続けるスポーツエージェントのトリ。暇さえあれば野球やバスケットの観戦に明け暮れる彼女に、女性アスリートが立ち上げた化粧品ブランドの担当を命じられる。化粧やおしゃれとは無縁だったトリは、一度は担当を辞退するも、自身をモニターにしてプレゼンを進める方法を思いつき、同僚クリスタのアドバイスも受けながら華麗に変身することに成功。そんなトリのプレゼンはクライアントの興味を引き、大成功に終わる。更にはトリが秘かに憧れていた、イケメン同僚ブライアンからデートに誘われる。仕事も恋も順調に進むトリの生活は一気に変わっていくのだが…。
暴力を振るう彼から逃げるため、妊娠中のトレイシーは、勤めていたカフェの店長にお金を借りてモーテルに身を隠していた。そして翌日、妊娠した子どもを養子に出そうと斡旋所へ。職員から、元看護師ジェネビーブと投資家の夫パトリックを紹介され、トレイシーは初対面を果たした。その後、財布を亡くし所持金がなくなり、モーテルのオーナーに脅されていたところをパトリックに救われた彼女は、そのまま彼らの家へと招かれる。そこは豪邸で家政婦が身の回りの世話をする夢のような場所だった。数日が経過したある夜、寝つけないトレイシーは窓を開けようとしたところ、警報ブザーが家中に鳴り響き、夫妻は慌てた様子でトレイシーの部屋へとやって来る。
精神科医として成功し、ラジオでレギュラー番組を持つジェン。ある日、番組に怪しい女から電話が入り、ジェンに毒づく出来事があった。ラジオ終わり、ジェンは出待ちをしているファンと談笑していると、先ほどの女が怒鳴り込んできた。すぐに警官に取り押さえられるが、実はその女はジェンの姉だった…。ジェンの口添えもあり、姉のキャシーは逮捕を免れ精神科病院に入院することに。そして姉の双子の娘クインとオリビアを、ジェンは一時的に預かることにする。幼い時に会って以来の双子は、すっかり美しい少女へ成長していたが、ジェンの豪邸に来るや、クローゼットに引きこもるなど怪しい行動をとり始め、やがてジェンの身にも危険が降りかかってくる。
かつてシンガーソングライターとして活躍していたジェシカ。今は音楽を諦め、心臓病を抱える父親の金物店を手助けしていた。久しぶりにLAの音楽業界で働く親友ボニーのもとに遊びに行く予定だったジェシカだったが、自分の代わりに店を見てくれるはずの弟にドタキャンされ、結局は残るハメに。そんな彼女が父親の昔馴じみのチェンバース牧師に依頼され、教会の聖歌隊を指導することに。聖歌隊は教会の再起をかけた100周年記念式典で歌を披露するはずだったが、指導者が本番の3週間前に逃走。そもそも彼らにはきちんとした指導もされていなかった。聖歌隊は古臭い定番曲すら歌えず、執事はジェシカの失敗を願うなど、さんざんな初日となるのだが…。
NYで担当編集者だった恋人を殺人事件で亡くした作家の卵カラは、LAに移住。気さくな女性チャーリーの家に間借りし、大学院で文芸創作プログラムの講義を受けていた。カラはチャーリーが共同経営するカフェでバイトも始め、弁護士を目指す同僚のジェイソンとお互いに好印象を持つ。そんなある日、カラはカフェに置き忘れてあったタブレットをきっかけに、その持ち主の小説家ポールと知り合う。テレビ電話で夜通し語り合い、夕食も共にして意気投合したカラとポールはやがて恋に落ちる。二人は新作犯罪小説のアイデアを話し合うようにもなるが、カラの周囲で二人の考えた筋書き通りのような殺人事件が続出する。
実業家のジャックと結婚して半年になるレネは、警察の科学捜査官。休日は2人でクライミングを楽しむようなカップルだった。そんなある日、女性の殺害事件が発生。遺体は手足をロープで縛られ、現場には登山用具のカラビナが残されていた。その手口からシリアルキラーの犯行も疑われ、レネは刑事のカイルと協力して捜査に当たることに。2人はかつて恋人同士で、カイルにはレネへの未練があったが、レネは夫との生活を大切にしていた。そんなある夜、ジャックが朝帰り。さらには街中で金髪の女性と親し気に歩いているのを見かけ、レネは夫の浮気を疑い始める。そんな折、警察のデータベースから夫ジャックの名前が偽名であり、過去に犯罪歴があったことを掴む。
ニューズメイズ誌の編集者メーガンは、人気記事“今月のイケメン”の担当に抜擢される。彼氏なしの彼女が月1で男性とデートをして、その様子をビデオブログで公開するという企画が始動。公でデートをすることになったメーガンだったが、恋愛においては臆病でどことなく空気が読めないKY女子。ルームメイトで恋愛上手のヴァネッサに助言を求めるも、最初のデートで大失敗をしてしまう。落ち込むメーガンだったが、同僚のスコットが誘ってくれた気晴らしのデートで気持ちを入れ替え、イケメンたちとのデートを重ねて読者の人気を得ていく。企画の人気をさらに高めようと編集長のブレンダの指示で、メーガンのデートを生配信することに。スコットを始めとするスタッフの協力もあり、順調に読者が増えることを喜ぶメーガンだったが…。
ニューヨークに住むオーウェンとクロエは婚約中。しかしスターを夢見るクロエは、オーウェンとの愛を約束したままハリウッドへ旅立ってしまう。瞬く間にスターの座に登りつめたクロエを訪ねにスタジオを訪れるオーウェン。しかし、クロエには新たな恋人ができたことを知る。それから3ヵ月後。未だ失恋から立ち直れないオーウェンは、友人からナディーンを紹介される。クロエに未練たらたらの彼を時には叱りつけ、時には優しく支えるナディーン。いつしか二人は、友達以上の関係として惹かれ合っていくが、そこへ再びクロエが現れる。
キャリアウーマンのアニーは、大事なプレゼンの日に朝寝坊という失態を犯し、慌てて会社へ向かおうとしていた。しかし、車庫の前を居候中の恋人オリバーの車でふさがれ、急遽、彼のその車で会社へ向かった。プレゼンが成功して祝杯を挙げ帰宅する途中、交通違反で警察に止められたアニーは、車の後部座席から血の付いた包丁が発見されたことから、殺人事件の容疑者として取り調べを受けることに。無実を訴えるアニーだったが、車が盗難車だったことや、オリバーという人物が警察のデータ上で存在していないことから、ますます殺人の嫌疑は強まっていく。かろうじて釈放されたアニーはオリバーを探し回るが、探せば探すほど彼の痕跡は消えていってしまう。
衛生兵として従軍していたマギーは、退役した後に救命士として活動していた。ある夜、スーパーマーケットで強盗事件が発生。銃に撃たれた2名の負傷者の救助を願い出たマギーに対し、強盗犯は1名だけの救助を認める。その直後、警察官と強盗犯の銃撃戦が始まり、人質の男性が死亡してしまった。その事件から10年、目の前で起きた惨劇により、マギーはPTSDを発症して救命士を辞めていた。夫ジェイソンの転職を機に引っ越し少しずつ回復の兆しを見せるマギーは、病んだ生活から脱しようと周囲を説得して救命士への復帰を画策していた。その頃、ジェイソンの新しい職場の上司ビィクトリアが、“あのスーパーマーケット”で二人の男にマギーたちの誘拐と殺害を依頼していた…。
公園で、妊婦や赤ちゃんを連れた親たちが一緒に運動をする“ベイビー・ブートキャンプ”のインストラクター、ジュリア。独身で彼氏もお金もない彼女は、30歳の誕生日を迎え今年こそは結婚したいと願っていた。だが、なかなか出会いには恵まれず、そんなある日のレッスン中、1人親のスコットが赤ちゃんのマティを連れて参加を希望。彼氏と副業の両方をゲットできるチャンスだと、妊娠中の姉にけしかけられたジュリアは、小さな冒険旅行会社を経営し多忙なスコットの家で、経験者だと偽りベビーシッターをすることに。しかし、彼の家には7歳の長女シャーロットもいて…。
ウェブマガジン会社に勤めるブログ担当者リー。久々のデートだというのに、あまり乗り気じゃない様子。一方、お相手のコナーは、ライバル会社のトレンドブロガー。デート直前、同僚にスーツを汚されたことから急遽カジュアルな服装で出かけるハメに。おまけにレストランの予約が取れておらず、やっと食事ができると思ったら、テーブルキャンドルがリーの服に燃え移り、水をぶちまけてしまう。そんな数々の失態に憤慨したリーは、その出来事を自身のブログ“最悪なデート体験記”に書き綴り大反響を呼ぶ。すると、言い訳ができなかったコナーが反論記事を掲載。双方のサイトの閲覧数が跳ね上がる。その後、2人は誤解を解くも、利益を優先する双方のボスたちが、改めてデートをして、その体験記を書くよう2人に命じる。
ビルの管理人ケイティは、優しい夫と二人の子供と、閑静な住宅地で幸せな生活を送っていた。ある日の週末、ケイティのオフィスビルに強盗が押し入り、警備員が殺される事件が発生。そんな折、高校時代の親友ジナがケイティを訪ねてくる。久々の再会を喜ぶケイティは、家族の許しを得てジナと想い出の地を巡るドライブへ。しかし、そこに合流してきたのはジナの恋人レイだった。その後、レイの本性が露わになり拘束されたケイティは、警備員を殺した犯人はレイの弟トミーで、ビル内に置き忘れてしまった指紋付きの拳銃を、ケイティに回収させようと近づいてきたことを知る。一時は加担することを拒否するも、レイのスマホで見せられたのは、家族3人が人質に取られた映像だった。