2007年、セクハラ訴訟で敗訴して巨額の賠償命令を受け、会社の株価も暴落させたランカスター社の社長は自死を選ぶ。それから15年後。ある大学内の社交クラブ“シータ”の女子寮では、先輩・ビッグシスターの部屋に後輩・リトルシスターを迎える恒例行事が行われていた。そんなある日、シータの会長ケイリーは母親から驚愕の事実を知らされる。交際相手ウォーリーの父は亡きランカスター社の社長で、ケイリーの母ヴェラはその社長を告発した女性だというのだ。知らずに交際していた2人は気まずくなるが、交際を続ける決意を交わした夜、パーティー中にウォーリーがプールに転落し、感電事故死してしまう。未成年だったにも関わらず泥酔しており薬物反応も出たことから、ケイリーが殺害を疑われてしまう。
成績優秀で転入してきた女子大生クリッシーは、ディベート大会で自らの意見を言えずパートナーのライアンからコンビ解消を告げられてしまう。落ち込むクリッシーは親友のサラに誘われオリオン寮で開催されているパーティーに参加するも、お酒を飲んだ直後から気分が悪くなってしまう。フラフラになりながらも1人で帰宅するクリッシーだったが、帰り道の途中でペストマスクを被った者に襲われて気を失ってしまう。翌日、病院で目を覚ましたクリッシーは、母と共に学部長マーテルに暴行の被害を訴える。その後、クリッシーの首の後ろに奇妙なマークが描かれていることが判明。そのマークは、ギリシャ神話に登場する狩人オリオンを表すシンボルと同じものだった。
テレクラでアルバイトをしながら飄々と今を生きる女、トーコ。ある時、メジャーデビュー寸前の人気バンドのギターヴォーカル、よっくんと出会う。背伸びをしない自然体なトーコの魅力にハマっていくよっくんだが、いざ大事な話をしようとすると、トーコはハミングではぐらかす。奥底に、つかみどころのないトーコが存在する。子どもの頃に傷ついた心。人を信じられない心。小さな闇を持つトーコに翻弄されるよっくんとその仲間たちを描いた、青春群像劇。
キャバクラで働いていた琴音(20)は、コロナ禍で店が休業、一緒に住んでいた男に家財を持ち逃げされ、家賃を払えなくなり、行き場を失ってしまう。そんな中、知り合った楓(21)の紹介で出会い系喫茶に出入りするようになり、男性客とパパ活をすることで日々を切り抜ける生活をしている。客に絡まれたりネット上で中傷をされたりしながらも、逞しく生きている琴音は、あることがきっかけで、同じ出会い系喫茶でパパ活をする大学生のさくら(20)と出会う。生まじめで何事も重く受け止めてしまうさくらと琴音は不思議とウマが合い、友情を深めていくのだった。体目当ての矢田(42)、IT企業の社長でパトロンでもある清岡(36)、容姿端麗なダンサーの木村(28)ら軽薄な男たちと、生活のため、ホスト通いのため、学費のため、様々な理由でパパ活をする女性達の対比で物語は進んでいく。
(パート1)古ぼけた区民館の一室。ここは劇団かもめ座の稽古場。なかなか芽のでない“女優”日高雪子(紀那きりこ)がやってくる。面接を経て入団するも、古参俳優の晋(白畑真逸)のひと言で劇団は崩壊の危機に。まとめ役のりえ(倉多七与)は新たな仲間を募るが、身勝手な俳優たちの言動に雪子は巻き込まれ翻弄されていく。そして新旧の対立が勃発して・・・。(パート2)劇団に残った雪子と良重(岩松れい子)は、かもめ座を再生させるため次回公演をチェーホフ作『ワーニャ伯父さん』と決める。キャストが集まり稽古が始まるが、年少のそら(平井友稀奈)の自己主張の強さに雪子は困惑。出戻りメンバーの哲夫(小山鉄平)と智之(司馬正太郎)からのプライベートなアプローチにも悩まされ、雪子は劇団運営の難しさに直面していく・・・。
コンビニのアルバイト店員・志村イトは、失踪した幼馴染みを追って幼少期に住んでいた都営団地へと向かう。そこの老朽化したエレベーターに乗り、この世界とよく似ているが全く違う異世界=パラレルワールドへ降り立つ。そこで彼女は現実の世界から消えてしまった人々と再会するのだが――
高校2年生のそら(辻野かなみ)、菫(杏ジュリア)、苺(坂井仁香)、桃華(小泉遥香)、日向(菅田愛貴)、翠(吉川ひより)。生徒から人気の梨乃先生に集められた初対面の6人は、3年生を送る会(三送会)でダンスパフォーマンスをすることに。そこでみんなには内緒で赤点免除を条件に、苺はチームのリーダーに任命される。バラバラのチームメイトたちをまとめようと奮闘する苺だったが、本番直前、ある事件をきっかけにチームに亀裂が入る。「留年やだぁーーーーー!」と願いを込めると、なんと30分前に巻き戻り、事件が起こる前にタイムリープしていた…!苺は仲間のピンチを救うため、告白を成功させるため!?そして、本番を成功させるため!学校中を駆け回り、全てが上手くいくようにリトライし続けるが…?そして次第に明らかになる6人が集められた本当の理由。果たして、6人は心をひとつに三送会のパフォーマンスを成功させることができるのか!?
黒髪のアンヌとブロンドのロールは、カトリック系の厳しい寄宿学校に通いながらも、ボードレールの「悪の華」等の暗黒文学に耽溺する15才の美しい少女。彼女たちは学校が長い休暇に入ると、悪魔崇拝儀式を取り行い、悪の道を突き進む事を誓う。親の目を盗んでは放火や窃盗、動物虐待、また大人の男を誘惑したり、残酷な行為を繰り返していた。やがて悪行はエスカレートし、追い詰められた彼女たちは永遠に一緒に居られる場所を求め、破滅的な決意をする…。
純粋無垢な美しい少女・ヴァレリエ。彼女には両親がおらず、祖母に厳しく躾けられ育つ。そんなヴァレリエにも、初潮が訪れる。ある日、村にやってきた旅芸人一座に不気味な化け物を見た彼女は、現実とも空想ともつかない不思議で奇妙な悪夢に悩まされるようになり…それ以来ヴァレリエの周囲で怪奇な出来事が次々と起こりはじめる。
サーファーだった亡き父の夢を継ごうと、日々邁進するケイラ。今季最後の大会で大学進学かプロへの転身か、自身の進路を決めようとしていた彼女だったが、その前に友人のアリー、サラ、ベッキーと春休みを楽しむべくビーチへ赴いた。しかし到着日の夜、パーティー帰りのケイラとベッキーは現地の男に襲われ、ベッキーは打ちどころが悪く死亡、ケイラは誘拐されてしまう。翌日、娘の失踪を知った母ミシェルは急いで現地へ赴くが、警察は“子どもの家出はよくあること”と、取り合おうとしなかった。間もなくして、ベッキーの遺体がビーチで発見され、ようやく警察も本腰を入れて動き出すが、警察の捜査を信用できないミシェルは、自身の力で娘を捜そうと懸命に動いていた。そして遂に、娘たちが泊っている宿主が監視カメラを仕掛けていたことを突き止めるのだが…。
シングルマザーのジョアンは短大英文学教授の職を得たが、そのために高校3年生で転校せざるを得なくなった娘リリーのことが心配でならない。一方のリリーもまた、新しい高校でうまくやっていけるか不安だったが、すぐさま友達ができ、特にニヒリズムな書籍「ゼニス」を信奉するバイオレットに心酔していた。ある日、ふとしたアクシデントから同級生アマンダの反感を買ってしまったリリー。翌日登校すると、前夜に車ごと崖から落ち、アマンダが意識不明の重体になったと聞かされ衝撃を覚える。その後もバイオレットとより親密になっていくリリーは、次第に母親へも反抗的な態度を取るように。そんな娘の様子を見て、すべてはバイオレットの影響ではないかと、ジョアンは不安に駆られる。
ある朝、ぼんやりとする頭で目覚めたローズが周りを見渡すと、そこは見知らぬ部屋のベッドの上だった。起き上がろうとするも、なぜか足は動かず、そのまま落下。混乱して助けを求めるローズに見知らぬ老女が近寄ってきた。そして彼女はローズの母親であること、交通事故に遭い、6週間も昏睡状態にあったことを伝えられる。しかし、事故の後遺症で記憶喪失になっていていたローズは、自身に婚約者がいたことすらも覚えていなかった。その後、断片的に記憶を取り戻したローズは、次第に母親の発言や不審な行動に疑念を抱き始める。母親が出かけた隙に家の中を探り始めたローズは、タンスの中からスマホと数枚の写真を発見。その写真の裏に名前が書かれていたクララに電話をかけてみるが…。
成績が優秀で優等生の高校生ユリ。そして、誰よりもユリを愛する母親ヘヨン。二人は誰が見ても完璧で理想の母娘と周囲では羨ましがられている。しかし、実はユリは母へヨンの度を過ぎた教育と執着に長年悩まされていた。ある模擬試験の当日、学校には登校せず姿を消したユリは、キャンプ場で遺体となって発見される。捜査に乗り出したオ刑事は、自殺の可能性が高いとみていたが、ヘヨンは頑なに認めようとしない。逆に担当教員ギボムが、ユリを呼び出していたことを知ったヘヨンは、その教員を疑い裁判を起こす。事件を探れば探るほど徐々にヘヨンの歪んだ母性愛が浮かび上がり、やがて衝撃の真実があらわになる。
新世紀を迎えたばかりの2001年の台北。恋人のハオと一緒に暮らしているヴィッキーは、仕事もせずに毎夜、酒とゲーム、クラブ通いと荒れた生活を続けるハオにうんざりしていた。仕方なく始めたホステスのバイトで出会ったガオのもとへ逃げこんだヴィッキーだったが、ガオがもめ事に巻き込まれ、日本へ旅立ってしまう…。
人と仲良くするのが苦手な人もいる。特にエッラにとっては難しいことだった。エッラが唯一仲良くできるのは、おじさんで“永遠の親友”であるトミーだけ。両親が休暇で出かけている間、トミーと過ごすのを楽しみにしていたエッラだったが、夢の1週間は悪夢へと変わってしまう!オランダからトミーの恋人スティーブがやってきたのだ。トミーとスティーブは英語で話すため、何を話しているのか全く分からないエッラ。のけ者にされたような気分になり、トミーを取られるのではないかと気が気でない。親友を取り戻したいエッラは、彼女と友達になりたがっている転校生オットーの力を借りてスティーブを追い出すための作戦を実行するのだが…。
過去のトラウマで家の外に出ることができなくなり、今は映画館が入った建物の2階に閉じこもりながら、画家としての活動を続ける孤独なアーティスト、ドゥルセ。そんな彼女のもとへ、いつものようにエージェントから画材道具一式が送られてきた。しかし、キャンバス用の布地がいつもと違い、何やら生き物の皮でできたベラムのようだった。スランプ気味の彼女はある青年の絵を描き始めるが、仕上げたものが床に倒れた際、絵がベラムにかぶさってしまう。まもなくして、彼女の前に絵画にそっくりの青年が全裸の姿で現れた。まるで幼子のように知識を持たない彼に、彼女はウェブスターと名付ける。続いて、以前に描いていたドゥルセの友人ミミも絵から抜け出てきて…。
1990年、イギリスの秘密情報部MI6は、アメリカの中央情報局CIAの協力を得て”ハイド計画”を推進。遺伝学のクロス博士によって13人の人間兵器を作り上げられた。しかし、この兵器たちには壊滅的な副作用があり、のちに管理不能となって暴力や殺人を続けてしまう凶暴性が発現された。人間兵器たちが逃亡したため1人ずつ抹殺、残る3人の捜索が続いていた。一方、カフェで働くアイリスは、浮気性の恋人マイケルとの関係と、見知らぬ女からのストーカー行為に悩んでいた。ある日、アイリスのもとにFBI捜査官のローマンとフライが現れ、マイケルが殺されたことを告げられる。次の日、精神的に不安定な状態のまま働いていたアイリスは、カフェの向かいの通りにストーカー女の姿を見つけるのだが…。
娘・ダーシャの将来のため、暴力的な夫から逃れようとマッチング・サイトに登録したニーナは、アメリカで暮らす裕福な引退した外科医・カールと出会う。すぐさまロシアからアメリカへと渡った親子は、ささやかな結婚式を行い、幸せな生活を楽しみにしていた。しかし、結婚式の直後から、ニーナとダーシャに不可解な現象が次々と降りかかる。頼りにしていたニーナの親戚は結婚式の帰路で事故死し、ダーシャは屋敷の中で女の幽霊を見るようになる。そんななか、ニーナはカールがコカインを吸っているところを見てしまう。ダーシャの将来を考えやりきれなくなったニーナは、人里離れた屋敷から出ていくことを決意するが…
ニュージャージー州カムデンの治安が悪い街で父親と暮らすトーリは、女性同士のストリートファイトで売り出し中。大金を稼ぐために“庭”と呼ばれる地下格闘技での戦いを望み、実力トップの格闘家のジャブスのジムに入門を志願するが、新参者向きではないと断られてしまう。それから6週間後、トーリが川沿いの茂みで死体となって発見された。別の街で母親と暮らしていたトーリの姉ウィンザーは、妹の恋人デュークや友人たちを訪ね、無駄だと止められながらも、自らトーリを殺した犯人を捜そうと街中へ。地元のワルたちにリンチに遭いかけたところをジャブスに助けられる。犯人の捜索を諦めないウィンザーは、ジャブスから最低限の戦う術を教えてもらうことにするが…。
ある若い女が、老婦人のアメリアに会いにレストランを訪れた。女はアメリアが60年以上捜し続けた男を、ついに見つけ出したという。女は協力者から偽造パスポートを入手し、イギリスの田舎町に向かった。そしてハイキング中に足を痛めたとウソをつき、ある農場の老人に助けを求めた。家に招き入れられた女は温かい飲み物をもらって眠りにつき、翌朝お礼代わりにコーヒーを淹れた。老人に薦めたそのコーヒーには、密かに毒が盛られていた。女は老人を家畜小屋の中で椅子に縛りつけ、電話を繋げたアメリアと共に厳しい尋問を始めた。老人はアメリカ人のテリーと名乗っていたが、真の姿は、アウシュビッツの守衛をしていたナチス親衛隊員の残党、ルドルフ・タンボイザーだった。
タマラは友人の同性カップル、マディーとブルックと”女子旅”をするため湖へと向かっていた。しかし道中、車がガソリン切れを起こし立ち往生。携帯電話は圏外と、途方に暮れていたタマラだったが、運よく通りがかったマーブとキブ兄弟にガソリンを分けてもらうことに。ただ品定めするかのような、自身へ向けられる兄弟の視線や態度に不安を感じ、素早くその場を走り去った。無事に湖に着きマディーとブルックと合流、夜は3人で地元のバーへ。旅の解放感から見知らぬ客から奢ってもらったお酒を飲んだり薬物をキメたりと、バーでハメを外す3人。だがお酒に睡眠薬を入れられ、フラフラになりながらバーの外に出たタマラが目を覚ますと、見知らぬトラックの荷台に乗せられていた。
黄色の髪の2人の女、ユナとサンヒは、失職した男キム・ヨンギュとロックカフェで会う。ユナは、酒に酔ったヨンギュをサンヒと一緒に暮らすソウル郊外のビニールハウスに連れていく。ユナは、ヨンギュとセックスをして、ユナがいない間にヨンギュはサンヒとセックスをする。ヨンギュとサンヒがセックスする姿を見てもユナは何ともない。むしろ三人は、一緒にする方向を選ぶ。だが、ヨンギュには、証券会社サラリーマンとして職場の同僚ハン・ウンミを愛した過去がある。ユナが妊娠して産婦人科に行った間に、ヨンギュがウンミと会うようになると、ユナとサンヒは狂気を爆発させる。
モニカは代理母リリーのおかげで夫ブラッドとの間に娘オリビアをもうけ、幸せの絶頂だった。妹のジェンがお祝いにやって来るが、モニカにはブラッドの顔が曇っているように見えた。それもそのはず、ジェンは離婚した夫と娘の親権で争っており、弁護士であるモニカが担当していたが、ジェンはキレやすくトラブルメーカーだった。モニカが子どもを産めない体になったのも、10年前にジェンが起こしたあることが原因だった。だがモニカはそんなことも水に流し、ジェンにオリビアの子守りを頼んでいた。しかし、問題ばかり起こすジェンに呆れたモニカは、ちょうど仕事を探していたリリーに子守りを頼むことに。しかしその頃、モニカたちの様子を影から監視する何者かの存在がいた…。
亡くなって3年目になる日、ポクチャは天国から3日間の休暇を与えられ、ルール案内を担当する新人ガイドと共に地上に降りてくる。アメリカの名門大学の教授である誇らしい娘に会えることを楽しみにしていたのもつかの間、かつて自分が住んでいた故郷の家に戻り定食屋を営むチンジュの姿を見て戸惑ってしまう。
故郷カリフォルニア・サンタルシアを捨て、ロサンゼルスで記者として働いていたスローン。しかし彼女は仕事をクビになり暇を持て余していた。そんな時、故郷の旧友マルコスから、実家のブドウ農園で働く移民作業員たちが、何者かに嫌がらせを受けて大勢が辞めてしまったことを告げられ、しぶしぶ現地へ戻ってきたスローン。農園主アーサーは、スローンの亡き母の再婚相手で、娘と義父の仲は今もしっくりきていなかった。折しも町では外国人排斥の論議が沸騰しており、建設中の作業員寮が何者かに放火されて全焼。また従業員のドゥルセが欠勤したまま行方不明となり、スローンへの嫌がらせも始まる。そんな中、スローンは謎の青年レイェスと親しくなっていくが、彼の正体は先祖代々、町を仕切ってきたピクーニャ家の一員だった。
埼玉県川越市を舞台に、一人暮らしの老職人とクラブシンガーを名乗る謎の女性との交流を映し出すヒューマンドラマ。ある日、アンティーク照明の修理店を営む藤吾のもとに、20年前に行方をくらました藤吾の息子・耕輔の子をお腹に宿しているという洋子が現れ……。
かつて映画監督だったレオノールも72歳になり今では電気代も払えずにいた。彼女の二人の息子のうち兄ロンワルドはずっと以前に事故で亡くなっており、残された弟ルディも仕事で遠くに行くことになった。そのせいでレオノールは精神的にも落ち込んでいた。そんなある日、新聞に掲載されていた脚本コンクールを目にした彼女は、現状を抜け出すために映画脚本の執筆に取り組み始める。その内容は「殺された兄の仇を弟が討つアクション映画」で、昔に書いたものの未完で終わっていた作品でもあった。脚本のアイデアを考えながら歩いていると、運悪く近所のカップルが投げたテレビが降ってきてぶつかってしまう。その結果、レオノールはヒプナゴジアに陥り現実と物語の世界を行き来するようになってしまった。その物語の世界とは、先ほどまで執筆していた仇討ちアクション映画の世界だった。レオノールは自分で書いた脚本の世界に入り込んでしまったのだ。レオノールは物語の世界で、兄の仇を討とうとする主人公と出会い共に旅をする。現実世界では、意識を失って入院しているレオノールをルディが看病をしていた。物語の世界では、レオノールは息子を亡くした女性と出会う。そこでレオノールは言った「私もロンワルドを撮影中の事故で亡くしてしまった」と。この未完の物語は亡くなったロンワルドへの贖罪の物語でもあった。ルディは今まで母親に対して冷たく応対していたことを悔い、レオノールを脚本の世界から引き戻そうとするが、レオノールは病室からもいなくなってしまう。ルディは現実の世界でレオノールを見つけようと奮闘する。かたやレオノールは物語の世界で未完脚本の結末を見つけようと奮闘する。過去に中途半端で終わってしまった自作品への納得のいく結末を……
安藤絢子(アン)は学校に馴染めない、ひとりぼっちの中学生。薄暗い立ち入り禁止の階段が唯一の居場所だった。そんなある日、不思議な商店でもらった魔法の万華鏡を覗くと立入禁止の扉が開き、その先の屋上には同じ万華鏡を持った生徒アイナがいた。二人はすぐに仲良くなり夢のような夏休みを送るが、屋上には「昔飛び降り自殺した生徒の幽霊が出る」という噂があった。その幽霊がアイナなのではないかと疑念を抱きながらもお互いにとってかけがえのない存在になっていく…。ひとりぼっちの女の子同士が出会い、初めての友だちと過ごす、“夢のような夏休み”。新学期が憂鬱な彼女たちは、ある行動を起こすのだった。武田かりん監督が自身のコンプレックスであった中学時代の記憶をモチーフに学校という小さな世界で感じる孤独をテーマに描いた物語。
フロリダ州南部の町オチョピーで21歳の女性が失踪する事件が発生。今回の失踪事件の取材を始めたドキュメンタリー映画のプロデューサー・サラとブランドン、カメラマンのティムら3人は取材を続けるなかで、スカンクエイプと呼ばれる未知の獣人の存在に突き当たる。スカンクエイプ・ハンターを自称するデイルという変わり者の男に取材協力を要請したサラたちは、デイルとともにスカンクエイプの出現場所という森の中でキャンプを張る。キャンプ中にホテルの部屋が荒らされたことで身の危険を感じたブランドンとティムから取材の打ち切りを提案されたサラだったが、逆に真相に迫っていると感じた彼女はもう一晩森でキャンプを行うことを決意する。
顔の傷が原因で、子供時代から執拗ないじめの被害者であったカノ。トラウマと言い知れない不平等に苦しむ彼女は、深く傷ついた感情を常に引きずっていた。運命が織り成す様々なシナリオの中で、次々と展開する出来事に導かれ、カノは自身の秘められた可能性を見出す。そして、貧しさにあえぐ村の生活から抜け出し、より明るい未来を目指す決意をする。しかしながら、母親が壊滅的な出来事に巻き込まれたことで、カノは過酷な道を行くことを強いられる。その結果、彼女の人生の軌道は永遠に変わってしまうことになる。
新入生のドレアは親元を離れ、大学での寮生活をスタート。彼女には姉ガビがいたが、1年前に強盗に襲われ死去し、犯人は未だ捕まっていなかった。その無念を晴らしたいドレアは、姉と同じ大学に通うことで事件解決の手がかりを見つけ出そうとしていた。姉が生前所属していた女子学生クラブ“デルタ・パイ”に接触を図ったドレアは、ガビの妹ということで、優先的に入会を認められる。その後、懇親会に参加し、クラブのシスターから歓迎メッセージカードを受け取るも、その内容に顔を強張らせる。そこには“ガビを殺したのは強盗じゃない。誰も信じるな”と書かれていた。
ジュリアード音楽院への進学を目指すソフィア。学校ではピアノの練習に励み、授業が終わると建築家である母親の仕事の手伝いを行ったりと、忙しい日々を過ごしていた。ある日、ソフィアのクラスにミシェルという転校生が入ってくる。隣同士の席になったことで仲良くなったソフィアとミシェルは、友達として交流を重ねていく。奨学金の獲得がかかるピアノの大会が迫るなか、練習に力を入れるソフィアだったが、同じ教室内にソフィアの練習風景を見学するミシェルがいることが気になって練習に集中できないでいた。ミシェルのせいでソフィアの練習がうまくいっていないと考えた講師のハナから、ソフィアは練習中にミシェルを教室内に入れないよう命じられてしまうのだが…。
主人公は、4歳の時に誘拐され15年間拷問されていた女である。付き合って日が浅い恋人とキャンプに行くはずが、恋人の弟カップルと合流することになり、その後、一緒に恋人の実家に泊まることに。実家は人里離れた土地にあり、伝統を重んじる両親が狩りをして暮らしている。なぜか弟の恋人と一緒の部屋に泊まることになる主人公。そして、夕食時に出された飲み物で状況が一変する。気がつくと弟の恋人が血を採られている。自分も血を採られそうになるが、何とか切り抜け、弟の恋人とともに逃げ出す。恋人の家族は人間の血を売り、生計を立てていたのだった。そこへ、恋人の姉がやってきて取引相手にサンプルを飲ませ、取引することになる。兄の様子を見に来た弟は気を失っている兄を見つける。そして、逃げた主人公たちを追いかけるが殺されてしまう。再び主人公の女たちは逃げるが、捕まってしまう。血液検査をすると主人公の血はアドレナリン濃度が異常に高い極上の血であることが判明する。そして、恋人の姉は取引相手に「先に殺せばタダで極上の血を渡すが、そうでなければ白紙の小切手をもらう」という取引を持ちかける。そして、極上の血をめぐって命をかけた狩りが始まる。
シングルマザーのオードリーは、娘シャイアンを育てるため必死に働いていたが、困窮に陥り家からの立ち退きを求められていた。そんな時、オードリーに亡くなった祖父からの遺産を相続する権利が与えられる。貧困から抜け出せることを期待し安堵するも、実は彼女の知らないところで、祖父が保有していたという水利権を奪う企みが進行していた。遺言書の開示まで1週間と聞いたオードリーは、シャイアンと共に祖父が住んでいた家を訪れる。しかし庭の片隅に積まれた木材の影に潜む男の姿に気づくのだった。急いで逃げようとするオードリー親子に銃を突きつけた男たちは、水利権を移譲する書類にサインをするよう脅す。
小説家のユンヒは、新しい物語を必死に探していた。そんなとき、ベトナムにいる友人ソヨンから、「ムイ」の肖像画にまつわる伝説について、とても魅力的な話を聞く。長年の恨みから、ユンヒはソヨンに会うためにベトナムに行くことをためらう。しかし、ソヨンがしきりに送ってくる肖像画の資料に魅せられたユンヒは、100年にわたる肖像画の伝説を解き明かすためにベトナムへ向かう・・・。
恋に幻想を抱く女子高生の赤い糸追走劇!!とある田舎町。放課後、神社に先輩を呼び出しラブレターを渡そうとする女の子。手紙を取り出そうとしたら突如、左手に赤い糸が出現。先輩そっちのけで赤い糸を追うことに。道中、色々なことが起こるが、意外な結末が女の子を襲う。
夫婦である西村さやか(30)と西村亮介(30)は、間もなく結婚して3年を迎えようとしていた。さやかは東京で会社員として働いていたが、亮介は1年前より家業である茶農家を継ぐために京都の南山城村に戻っており、二人が別居するようになって1年の時が過ぎていた。これから先の生活についてどうすべきか悩んでいたところ、さやかに大きなプロジェクトを任せたいという話が出る。引き受ければ大きなキャリアアップにつながる話であったが、それは同時に別居生活がこの先も長期に渡り続くことを意味していた。引き受けるべきかどうか悩むさやか。意を決して、休暇を取りしばらく村に滞在してみることを決める。
腕ききのネオン職人だった夫ビルが亡くなった。古き佳き時代のガラス管のネオンを愛した夫。妻メイヒョンは後悔していた。かつてSARSが香港を襲ったとき、夫にネオンの仕事を廃業させたことを。ある日メイヒョンは、「ビルのネオン工房」と書かれた鍵を見つける。もう10年前に廃業したはずなのに。昔の工房へ行ってみると、そこには見知らぬ青年がいた。名前はレオ、夫の弟子だという。ビルの死を伝え、工房を閉めると告げるメイヒョン。レオは、師匠にはやり残したネオンがある、それを完成させるまでやろうと説得する。メイヒョンは、夫がやり残したネオンを探しだし、完成させることを決意する。ネオン作りの修行を始めるメイヒョン。一方、ひとり娘からは、香港を離れて海外へ移住すると打ち明けられる。はたして夫の最後のネオンの行方は?
製薬会社フィンザーでSNSマーケティングを担当するアリスは、不倫相手の同僚との密会後、夫の元へと深夜に家路を急いでいた。道中人里離れたガソリンスタンドに立ち寄ったが店内に従業員の姿はない。仕方なく店を出ようとしたその時、突然どこからか銃弾が飛んできて腕を負傷、スマートフォンも撃ち壊されてしまう。彼女が戻らないのを心配し、店内に入ってきた不倫相手も背後からの狙撃の餌食となり死亡。唯一の外との通信手段となるトランシーバーで、応答した男に助けを求めだが、その男こそが自分の命を弄ぶスナイパーだと分かり、窮地に追い込まれパニックに陥るアリス。なぜ彼女は狙われるのか……?助けを呼ぶ手段もない、逃げ場もない絶体絶命の状況の中、目的の分からない残虐無比なスナイパーとの悪夢のような一夜が幕を開ける…。
大好きだった親友は、“秘密”を残して姿を消した――公募展で大賞に選ばれた「作者・ハウン」という記載だけで応募された絵画。そこに描かれていたのは、高校生のミソだ。ギャラリーの担当者から、ハウンとコンタクトを取りたいと連絡を受けたミソだが、ハウンとは幼い頃に遊んだだけの仲だと語る。ハウンのブログにはミソとの深い関係が綴られているにも関わらず…。ミソとハウンは小学生からの大親友。性格も価値観も育ってきた環境も正反対だが、唯一の共通点は絵を描くのが好きなことだった。ずっと一緒に生きていくと約束する2人だったが、17歳の夏、ハウンに恋人ジヌができたことで少しずつ気持ちがすれ違っていく。そんな中、ミソは済州島を離れてソウルで暮らすことを決意。しかし、ソウルでの暮らしは精神的にも肉体的にも過酷だった。生きていくだけで必死な日々を過ごしていたミソだが、ハウンには絵の勉強をしながら旅をしていると嘘の手紙を送っていた。それから5年が経ち、再会を果たした2人は、釜山旅行に出掛ける。久しぶりに2人で過ごす時間に気持ちが昂るも、価値観の違いによって大喧嘩に。それを機に、疎遠になっていた16年目のある日、ハウンは忽然と姿を消した。2人だけの“秘密”を残して…。
ビニールハウスに暮らすムンジョンの夢は、少年院にいる息子と再び一緒に暮らすこと。引っ越し資金を稼ぐために盲目の老人テガンと、その妻で重い認知症を患うファオクの訪問介護士として働いている。そんなある日、風呂場で突然暴れ出したファオクが、ムンジョンとの揉み合いの最中に床に後頭部を打ちつけ、そのまま息絶えてしまう。ムンジョンは息子との未来を守るため、認知症の自分の母親を連れて来て、ファオクの身代わりに据える。絶望の中で咄嗟に下したこの決断は、さらなる取り返しのつかない悲劇を招き寄せるのだった――。
大手製薬会社オービック社との訴訟を担当する弁護士ソフィーは窮地に追い込まれていた。召喚した証人は証言を翻し、証拠を持っていると断言していたアレンは面談時間に現れず、連絡がつかない状態だったからだ。証人たちの心変わりにオービック社の裏工作を感じながらも、打つ手なしの状況に追い込まれてしまったソフィー。思わず弱音を吐く彼女に、亡き父の親友で共同経営者のブルースは飲みながらの作戦会議を提案する。だが、ブルースから奇妙な電話がかかったきり、彼は約束の場所に現れなかった。心配になったソフィーは警察へ。手掛かりもなく警察署を出たタイミングで、ブルースから再び電話がかかる。それは彼女を振り回す悪夢のような1日の始まりだった。
大財閥の息子・浜崎に妻を殺された男“マスターマインド”は、復讐だけを誓い生きていた。やがて、彼はひとりの女の命を金で買い、暗殺者へと育て上げるのだった。壮絶な特訓の果てに射撃と格闘術を叩きこまれた女――マユミは、おぞましい快楽を貪る浜崎を討つべく、難攻不落の陸の孤島“The Room”に潜入する。体内に埋めこまれた銃だけを武器に…。
ホリーは母親と姉のエリザベスと、フロリダ郊外の一軒家に住んでいた。しかし母親は家族の生活費を稼ぐため、ほとんど家に帰ってくることがなかった。ある日、ホリーが1人で留守番中に粘土遊びをしていると、目の前にポタポタと血のような赤い水滴が落ちてくる。思わず水滴を指で触れたホリーだったが、一瞬目を離した隙に水滴は消えてなくなっていた。その夜、エリザベスと友人たちが家でパーティを開きバカ騒ぎを始める。そんな騒ぎをよそに1人で寝ていたホリーだったが、やがて悪夢にうなされ誰かからの“起きて”という声で目を覚ます。誰もいないことを確認して再び眠りについたホリーだったが、目の前に少女の霊が現れるのだった。
シングルマザーのシエナは2人の子どもを抱え、生活に困窮していた。ある日、新しいゲーム番組“ダイナソーホテル”の参加者として選出され、“優勝賞金10万ポンド”という謳い文句に大喜び。しかしゲーム当日、頼りにしていた子守りに仕事を放棄され、シエナはこっそり我が子をゲーム会場の屋敷に同行させた。そこでシエナを含む5人の女性参加者が集結。その後、ゲームマスターに誘導されるがまま屋敷の庭に出た一行。すると突然けたたましく鳴り響くサイレンとともに、巨大な恐竜が出現!予想外の状況に激しく動揺するシエナたちにゲームマスターが“チャレンジ”の説明をするのだった。それは“今から24時間、恐竜を倒し最後まで生き残れた1人が優勝”だということ。そして遂に優勝賞金10万ポンドと生死を賭けたゲームの幕が上がった!
卒業まであと4ヵ月を迎えた高校3年生のソフィーは、妊娠したというデマが学内に広まって心痛めている親友のエマを慰め、励ましていた。噂を流した張本人はキャロリンで、彼氏のジャックが自分を振ってエマとつき合い始めたことに対する嫌がらせであった。そんな中、ソフィーが25万ドルの奨学金をもらえるウィルソン賞を受賞したことに対して激しい憤りを感じた次点のキャロリンは、イジメのターゲットをソフィーに変更。その煽りを喰らってエマが重傷のケガを負う。それでもイジメは収まることなく、あらぬ噂が次々と裏サイトなどを通して拡散。やがては周囲からも白い目で見られるようになっていき、ソフィーは精神的に追い詰められていく。
一見普通の女子高生だが、病を患った母との苦しい生活を余儀なくされている果歩。同級生の輝之たちの心配をよそに、やがて果歩は禁断の「JK散歩」の世界に足を踏み入れていってしまう……そんな彼らが暮らす街の空をサーチライトが照らす。それは先行きの見えない世界に生きる若者たちの道筋を示す光なのか、それとも…。
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを遠い親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと子牛の世話を手伝ったり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごしていくうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場での暮らしに、今まで経験したことのなかった生きる喜びに包まれ、自分の居場所を見出すコット。いつしか本当の家族のようにかけがえのない時間を3人で重ねていく―。
シネは事故で亡くなった夫の故郷で再出発するため、息子とソウルからミリャン(密陽)に引っ越して来る。車が途中で故障し、レッカー車を呼ぶと、自動車修理工場を営むジョンチャンが現れた。彼の好意でシネはピアノ教室を開き、順調に新生活を送っていたが、ある日息子が誘拐され…。
アイススケートの韓国代表選手だったジュヨンは、高校のカーリング部コーチとして働いていた。そんな中、かつての同僚だったユラが自殺したという報せが入る。ジュヨンには、ユラが自ら命を絶った理由がわかっていた。ジュヨンは、選手の時に協会のコーチだったヒョクスに性的暴行を受けていたが、ユラも同じ目に遭っていたのだ。当時ジュヨンはヒョクスを訴えたが、世間から好奇の目で見られることに耐え切れず、自殺未遂を図り、記憶を封じ込めることでなんとか生きながらえた。ユラの死をきっかけにかつての記憶が蘇る中、コーチに復帰したヒョクスは、ジュヨンの教え子のスジを引き抜こうとするが―。
母親の転職で親しかった友達と別れ、シカゴの高校に転入することになったハナ。イラストレーターを目指す彼女が通うことになったのは、芸術課程のある学校だった。だが、なかなか友達ができず、以前の学校の友達とスマホで連絡を取り合う毎日。隣の席のロブと共同で課題作品を手掛けることになり言葉を交わすようになるが、彼には薬物依存症でリハビリ中の姉がいて、少々つき合いづらかった。そんなある日、避難訓練でディランと知り合い、気さくな彼を通してローズやブレイクらとも親しくなっていく。やがてローズに薬を勧められたことをきっかけに、次第に薬漬けになった彼女は、ロブとの課題作品の提出に遅れるなど生活が荒れていく。
「本当に幸せになっていいのか……」13歳の時に友達の犯行で妹を亡くした新聞記者の月野木薫。結婚式も控え、友人・岡田の子供たちの世話を手伝い、幸せな日々へ期待を抱く一方、亡き妹に対する後ろめたい気持ちが募る。そんなある日、中学校の屋上から女子生徒が転落死する事件が発生。薫が突き止めた加害少女は、岡田の娘・茜だった。そして、転落し亡くなった少女と家族同然の付き合いだった香川晃は、薫の妹を殺害した過去を持つ元加害少年だった。少年期とは逆の立場でその悲しみを知ることになった薫と晃。運命に引き戻された二人は、26年ぶりに再会することに……
カイロプラクターのスカーレットは、娘オータムが務める整骨院の施術ミスによって持病の腰痛を悪化させてしまい、車いす生活を余儀なくされることに。7週間後、オータムが彼氏フランクと同棲している家に世話になることになったスカーレットだったが、そこはサイケで落ち着きのない派手で悪趣味な内装が施されており、彼女に施術を要求するフランクの行動もどこか不気味でならない。さらには新興宗教を信奉する隣人から、娘と家を出るべきだと忠告される。間もなくして彼女は幽霊のような悪しき気配を感じるとともに、フランクの施術中に彼の幼い頃の虐待の過去などが見えるように。そして、裏庭になぜかミイラが埋められていることを察知するのだが…。
母のシンディが薬物依存症を治すため、リハビリ施設に入ることになり、叔母のもとに預けられることになったディラン。16歳の誕生日も近かったディランは抵抗したものの、高校も転校するハメになってしまう。登校初日にジュリアという子と親しくなるが、その一方で化学の授業中、教師に注意されたことをディランのせいだと逆恨みした学校の女王ティファニーに目をつけられてしまう。しかもティファニーの彼氏ジョナが「化学を教えてほしい」とディランに頼んだことが気に入らないティファニーとその取り巻きによって、露骨なイジメを受けるように。さらに母が薬物依存でリハビリ施設に入っていることをつかまれたディランは、ティファニーから更なる悪巧みを仕かけられる。
7年前、刑事だった叢雲凛子は武闘家連続殺人事件の犯人・土蜘蛛に命を狙われ、格闘の末に土蜘蛛を射殺。目撃者がいない中での被疑者死亡という状況の責任をとって警察官を辞職した。その事件に巻き込まれて連れ去られ、現在も行方不明のままとなっている娘のアゲハを捜し続ける彼女は、いまは探偵業をしているが、ある時、人身売買事件に遭遇。その犯行現場を捉えた監視カメラの映像に、7年前にアゲハを連れ去った謎の女と、かつての土蜘蛛と同じ雰囲気をまとう、成長したアゲハの姿が映っていた。