ログレス7カ国を我がものにしようと野心を抱くラビック王は、魔女メデッサの誘いに乗り、アーサーが3度目の誕生日を迎えた夜にキャメロットを襲撃する。ユーゼル王は非業の死を遂げ、アーサーは母の手によって地下へ逃される。これらの出来事を全て預言していたマーリンは、アーサーを信頼できる人物である騎士・エクターに託す。そして12年後、立派な若者に成長したアーサーは、カンタベリー寺院で聖なる剣を抜き、宿命の道を歩み始める。自らの出生の秘密を知った彼は、母国キャメロットを再興し、父の仇であるラビック王とメデッサを討つことを決意。ところがアーサーの存在を知ったラビック王は、再び魔女メデッサの力を借り、黒騎士団を使ってアーサーの命を狙うのだった。冒険を通じて友となった円卓の騎士たちと力を合わせ、アーサーは戦う。ログレスに平和が訪れるその日まで…。
海と空が眩しい小さな町に、神尾観鈴という少女が暮らしていた。病気がちな彼女は学校にも行けず、友達は一人もいない。ただ夏の風に長い髪をなびかせながら、遥か昔より町に伝わる物語に想いをはせる毎日を送っていた。千年前、ひとりの姫君がこの地にいた。彼女は白い羽根と不思議な力を持つゆえに忌み嫌われ、屋敷に閉じ込められていた。生まれてから一度も外の世界を見たことがなく、遠く離れた地にいるという母に会いに行くこともかなわない。そんな彼女を警護する青年は、喜ばせてあげようと外の世界の出来事を語って聞かせる。いつしか恋に落ちてゆく二人。しかし羽根を持つ“翼人”には、決して恋をしてはならないという呪いがかけられていた…。ある日、観鈴の前に国崎往人という旅の青年が現れる。彼は亡くなった母から不思議な遺言を託されていた。「空にいる少女を救って」と。羽ばたこうとした姫君と、羽ばたく翼をなくした少女。運命の夏が始まり、恋と宿命が千年の時を越えて交錯してゆく。