フードデリバリー配達員、シンガーソングライター、広告クリエイター、カメラマン……東京でもがく13人の若者たちの常を追った群像劇。「スパゲティコード」(解読困難なほど複雑に絡み合ったプログラミングコードの意)のようにこんがらがった彼らのドラマは、リアルタイムに更新され、解きほぐされ、やがて1本の線へと変化していく。倉悠貴、三浦透子、清水尋也、八木莉可子、土村芳、ゆりやんレトリィバァら多彩なキャストを通して映し出されるのは、まるで私たちの鏡像。誰かとつながりたくて、夢を諦められなくて、この街のどこかに居場所を探している――。エモーショナルな映像×リアルな心情が、共感を増幅。飾り立てた “キャラ”とは違う、本当の自分がここにいる。
「あした、授業参観いくから」「えっ…」同じ会話が五つの家庭で繰り返される実験的短編映画。坂口則子(片岡礼子)は実直な中学英語教師。担任のクラスには様々な生徒がいる。両親が共働きで優等生の光。母を亡くしたが明るい性格の亜輝菜。裕福だが怠惰な一馬。母がだらしないので家事を担うゆかり。荒っぽい父におびえる涼太。授業参観の日、教室に親子の想いが交錯する…。
初夏のある日、警察署に90歳を超えた一人の老人が甥っ子の刑事宛に訪れ、「人を殺した」と告白。老人は、太平洋戦争末期の特殊施設の話を始める。そこは、原爆開発を手掛ける博士や戦況を100%予知する男がいる、特殊機密施設。海軍の将校・蓬が、ハワイ生まれの日系人である米国の諜報員・津田を二重スパイとして雇い、施設に連れてくる。蓬は、ソ連に仲介してもらい、和平交渉を進めようと、日系ソ連人のソ連大使と陸軍将校の森本を施設に招こうと画策。方や米国は、津田の存在を怪しみ、同じく日系ハワイ人の田中を送り込む。
毎日は、ちょっと嬉しかったり、ちょっと悲しかったりの繰り返し。青春はまさに微熱…。女子高生のみずみずしいひと夏の物語を、映画初主演の堀田真由が繊細に演じる。17歳の若菜は、なにかと遠慮がち。家族や友達と平和に過ごしているが、時に微妙な温度差を感じて悩んでしまう。見えない進路、家族の期待、気になる元カレ。悩みを打ち明けられるのは、SNSで知り合ったOL・みずほさんだけで…。ぼくらのレシピ図鑑シリーズ第1弾ひょうご加古川編。
裕福な家の一人息子だった桐木司(豆原一成)は、幼いころから自分を助けてくれた伝説の不良・村越に憧れ、家出。 族の戦国時代において最強チームの「陴威窠斗(BEAST)」に仲間入りを志願するも追い返され、逃げる途中で川中陽二(池﨑理人)に出会う。 陽二は、中村寿雄(山中柔太朗)、岩見エイジ(井上想良)とともに司に不良になるための心構えを教え、いつしか4人は仲間になっていく、 そんな4人に、弱小チーム「極楽蝶」七代目トシは、「廣島Night’s(ナイツ)」との抗争のためメンバーに加わってほしいと頼む。元ナイツの幹部である寿雄は、抗争を避けようと、ナイツのトップ・ヒロに会いに行き、怪我を負ってしまう。憤る司たちは、覚悟を決め、ナイツと極楽蝶の闘いがはじまる。
普通の青春を送るはずだった、女子高生・遠井さん。だけど、入学初日から運命が大きく動き出す―!ひとクセもふたクセもあるハチャメチャ男子・ジェルに気に入られ、謎の「青春ロマンス部」に強制入部!?部の活動内容は、「青春っぽいこと」「ロマンっぽいこと」を探すだけ。……のはずが、なぜか爆笑展開の連続に遠井さんのツッコミが止まらない!そしてまさかの動画配信まで始まってしまい―!?笑ってばかりと思いきや、とある事件が起こる?!?!スマホ片手にカオスで予測不能な学園生活が、今始まる!
北の小さな町の漁師である善次(升毅)は、喧嘩別れをしてから一度も会っていない息子の光雄(和田聰宏)をがんで亡くす。東京で執り行われた葬儀にも出席せず四十九日を迎えようとしていたところに、光雄の妻の透子(田中美里)が娘の美晴(日髙麻鈴)と凛(宮本凜音)を連れて、善次の元を訪ねてくる。大事なことほど言葉にできない善次。かけるべき言葉を見失っている透子。世の中の音を言葉にしていく美晴。言葉にできれば、つながれる。家族の再生の物語。
都会での生活に疲れた真琴(水戸かな)は、嫁募集の広告をきっかけに漁師の修二と見合いをして小さな漁村へ嫁いできた。慣れない土地と暮らしに戸惑いながらも、海のある日常や漁師仲間たち、そして姑の優しさに次第に心をほぐされていく。しかし漁の不調や田舎ならではの価値観の違いから、夫との関係は少しずつきしみが生じていく。そんな時、村役場に勤める直也と趣味の読書の話題から言葉をかわすようになる・・・。
CG一切なしの神秘的な自然の中で紡がれる伝承と解放の物語大きな川の上流、山間の集落で暮らす少年ユウチャ。父は林業に従事し、母は病に臥せっていて、老いた祖母と暮らしている。まだ自然豊かな土地ではあるが、森林伐採の影響もあるのか、家族は年々深刻化していく台風による洪水の被害に脅かされている。夏休みの終わり、集落に紙芝居屋がやってきて子どもたちを集める。その演目は、土地にずっと伝わる里の娘・お葉と山の民である木地屋の青年・朔の悲恋。叶わぬ想いに打ちひしがれたお葉は山奥の淵に入水、それからというもの彼女の涙が溢れかえるように数十年に一度、恐ろしい洪水が起きるという。紙芝居の物語との不思議なシンクロを体験したユウチャは、現実でも家族を脅かす洪水を防ぎ、さらには哀しみに囚われたままのお葉の魂を解放したいと願い、古くからの言い伝えに従って川をさかのぼり、山奥の淵へ向かう・・・
「疑いは絶対に晴らすから」そう言って立ち去った親友は、一週間後に変死体で発見された――愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに――。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。
デザイン事務所で働くイラストレーターのチャチャ。自由奔放な振る舞いで周囲から反感を買うこともあるが、人目は気にせず、好きなように生きるをモットーに過ごす日々。ある時、屋上で偶然出逢った樂(らく)にチャチャは興味を持つ。お互いに好きなものは正反対だけど、「2人いたら丁度いい」と次第に惹かれていくが・・・。野良猫系女子の予測不能な恋の顛末とは!?酒井麻衣監督が贈る、ビザール(=風変わりな)ラブストーリーが誕生!
いじわるで、嘘つきで、暴力的。そんな彼女に誰もが夢中になる!世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?
かつては注目されていた小説家の荒木は知り合いの女性と飲みに行ったり、日々題材を探して街を歩いていた。ある日帰宅すると、別れた筈の恋人が現れて、うんざりした荒木は部屋を出て行く。そんな荒木を他所に地球はいつも通りに回っている。妹の就職祝いのため、久方ぶりに帰省するつくしとその彼氏。母とは喧嘩別れして以来の再会であったが、思わぬ来訪者が現れる。仲睦まじい夫婦の真二と陽子は妊活を始めると、ある事実が発覚する。真二は真相を確かめようと、故郷である宇和島へ旅立とうとする。その頃、決意を新たにした荒木は執筆を続けていくが、自身の現状を反映したかのように小説もまたこんがらがり、停滞していくのであった・・・
加山睦郎はかつてピンク映画を撮っていたが、今は妻の千恵と幼い娘を養うため小さなAV製作会社を経営している。刺激ばかりを求められるAV業界に肌が合わなくなってきていた矢先、睦郎は学生時代に撮影した未完の8mm映画を偶然発見する。そして「また自分で映画を撮りたい。あの頃の自分に戻ってみたい。」という衝動に駆られる。
星雲学園の新任教師・野々山健一は初日から遅刻、しかも生徒のいたずらにひっかかり面目丸つぶれ。更に乱闘騒ぎをおこし、マドンナの亜紀子先生にあきれられる。「青春」をうたう健一に3年B組の一同は困惑する。健一の破天荒な行動に、学園は大騒ぎ。校長のすすめで弱体サッカー部の顧問になる健一。そんな中、42ダブで還暦の椎名が、またも受験に失敗。椎名は同級生の設備会社の部長・伊藤に励まされる。健一は椎名にサッカー部に入れとすすめるが、健一が千本ゴールを止めたら入るという。果たして健一は千本シュートをクリアできるのかっ!?
もうすぐ40歳になる主人公フニャコは、40歳だからこうあらねばならない、40歳だからもうこんなことはしてはいけないという世間からのプレッシャーに息苦しさを感じ、バイクに跨って旅に出ます。そこで、時空の歪みにより、不思議な村に迷い込みます。そこでは、村人全員が、何の疑問も持たずに、重い地蔵を背負って不便極まりない生活をしていたのです。村人たちの生活を観察しているうちに、フニャコは、自分を縛り付けていたのは自分自身だったということに気づき、新たな気持ちで自分の日常に戻っていきます。
欲しいものが特にない、やっと本当に欲しいと思ったものは手に入らない。そんな日常に嫌気がさしたフニャコは、バイクに跨り、ここではない場所を求めて旅に出る。旅の途中で迷い込んだのは、夫婦が背中がくっついて産まれてくる村。彼らは背中合わせに一対となって生活をしている。お互いの顔を見たこともなく、愛する人を抱きしめることもできない。フニャコは彼らの生活を観察しているうちに、行きたいと思っていた場所は実はすぐ近くにあるのかもしれないと思い、再び日常に戻っていく。
近未来の日本で、人と人が触れ合うと癒着して死に至るウィルス「エル」が蔓延。芸術が禁止される中、天才科学者・歯牙と元歌手・ケイコが新薬を開発しようとする。だが「ウィルスを受け入れて生きる派」に妨害され、二人は癒着しながらも協力してウィルス克服の道を探る。やがて互いの心を通わせる中、世界を救うための実験に挑む。
うだるように暑い夏。街に奇妙な男がやってくる。手に持った虫籠には大量の蝉。「セミ男」と呼ばれるその男は主人公に付きまとう。そして彼女はセミ男の目的を知る。それは自分の体内に蝉の幼虫を産みつけること。とめどなく上昇する気温、体内で育つ幼虫、セミ男。追い詰められた主人公は妄想と現実の狭間で、自分の体から幼虫を追い出そうと試みる。皮膚を裂き、肉を削ぎ、血がしたたる自傷行為の果てに彼女を待ち受ける景色は…。この夏に、終わりは来るのか。
ガールズバーのキャストたちを乗せ、夜の街を走るドライバーのユリカ(イシヅカユウ)。バーカウンターに立つミチル(大森亜璃紗)は、今夜も上手く客をあしらっている。カオル(千國めぐみ)は、デート相手の男の車を降り、家に帰る振りをして店に出勤する。スタッフルームに身を潜めるユリカは、そんな二人を光るカーテンの向こうがわから見つめていた。その夜、仕事あがりのミチルと路肩で言葉を交わしていると、巡回していた警察官が二人を見つけ、事情を聞き始めるが・・・。
30歳が迫っている売れない役者、江田丈。オーディションを受け、荷上げのバイトで稼ぎ、仲間と酒を飲み、それなりに充実した毎日を送っていた。何に対してもただまっすぐに突き進んできた丈だったが、年齢を重ねるにつれ、周囲とすれ違い衝突することが多くなる。理想と現実の狭間で、愛する人たちを失いそうになった丈は..。夢を追うすべての人へ送る、若者たちの物語。
どこか人任せなフリーターの新平は、幼馴染で彼女の咲と別れた日、訪れた映画館で佳純と出会う。意気投合した2人は夜の街を一緒に過ごす。しばらくして新平のバイト先のカフェで佳純が働き始める。再会に驚く新平だったが、佳純から「彼氏の浮気調査を手伝ってほしい」と言われ、探偵の真似ごとをする羽目に。強引な佳純に振り回されながらも、少しずつ惹かれていく新平だったが……
中学三年生の冬に両親が他界し、地元の大地主に養子として引き取られた雪那(ゆきな)は、高校生活が始まると同時に学校を休みがちになる。雪那の異変に気付いた幼馴染の同級生・馨(かおる)は、雪那を取り巻く現実を知り自分の無力さに苛まれていた。16歳の夏。田舎町を少し外れた夕暮れの道路で、雪那は交通事故に遭ってしまう。彼女が目を覚ましたと聞き病院に駆けつけた馨が目にしたのは、記憶を失った幼馴染の姿。他愛ない会話が弾む休み時間。いつもと同じメンバーで過ごす放課後。当たり前に続くはずだった時間が二人に訪れることはなかった。10年の歳月が経った冬の東京。喪失感と後悔を胸に秘めたまま、一人暮らしていた馨は、偶然雪那と再会する。「私と一緒に、嘘をついてくれませんか?」全てを抱えたまま生きてきた青年が、全てを忘れてしまった幼馴染と再び故郷へ帰る。ひとつの嘘と共に―
2020年、熊本を襲った豪雨から3か月。母の訃報を受けた孝之(中原丈雄)は22年ぶりに帰郷するが、仮設住宅で暮らす息子の文則(渡辺裕太)は、かつて自分を捨てた父に心を開こうとしない。幼馴染の宏一(三浦浩一)が営む旅館「三日月荘」もまた半壊の痛手を負っていた。女将の雪子(清水美砂)が再建を願う一方、父を土砂で亡くした宏一は前を向けず、災害は夫婦の間にも亀裂を生む。その頃、球磨川くだりの再開を信じて船頭を志す文則は、かつての同級生・樹里(篠崎彩奈)と再会。隣人の直彦(不破万作)と妻のさとみ(宮崎美子)は仮設から自宅に戻ることを決め、孝之も水害で荒れた田畑の開墾に希望を見出していく。「居場所ばなくしたら、自分で取り戻すしかなか」 河とともに生きてきた人々は、それぞれの歩み方で明日へ進もうとしていた――。
那須塩原市を流れる川で、SUPのアウトドアガイドをしている君島賢司は、父を幼い頃に川の事故で亡くし、母と二人で生きてきた。その母を病気で亡くして、一人きりになる。母が生前言い残した「自由に生きなさい」という言葉、7年間世界を旅してきた女性との出会いを経て、自分の生き方は、ただ流されているだけなのだろうかと疑問を持つ。しかし地元の人と自然に癒され、再び自分らしい生き方を見つめ直していく。
2017年に撮影を開始し7年間の密着取材の中で、大仁田厚だけでなく関係者にも取材を行い、今も現役で戦う理由が明かされてゆく。取材班は、FMW崩壊の真相に関して取材を申し込むが拒否される。しかし、あることをきっかけに大仁田は真相を話す。真相を話したあとにケジメとして、ある場所に向かうのだが、、、
田舎のとある高校。生徒の一人「安積桃奈」は、不完全燃焼だった高校生活を振り返っていた。そこで桃奈が思い立ったのが、所属していたダンス部での「卒業イベント出演」だ。しかし、それを元ダンス部のメンバーに話すも、皆なかなか良い返事をくれない。さらに、担任の「中尾円佳」にも相談するが、事を荒立てたくない学校側は協力的ではなかった。それでも何とかイベント出演を実現しようと孤軍奮闘する桃奈を祖母だけは応援をした。祖母はいつでも桃奈の強い味方だった。やがて、反対していた元ダンス部のメンバーたちも桃奈の熱意に心動かされてゆく。そしていよいよイベント出演が迫ってきた。しかしその時……思いもよらぬ出来事が桃奈を襲うのだった。
かつて日本の山々に実在した流浪の民・山窩(サンカ)。財産も戸籍も持たず、ときに蔑まれ、ときに自然の恵みを一身に浴びた。混乱の今、これまでを問い、これからをつくる私たちの物語。
古井栗之助は、施設育ちの雇われ探偵。育ての親・今日子から、裏社会の危ない仕事を回してもらい、なんとか生きている。ある日、元カノの女医ゆかりに衝撃の事実を告白された栗之助。その矢先、自殺した娘・柚子に盗まれた五百万円を探せ、という会社社長からのきな臭い依頼が入ってくる。栗之助はギャンブル好きの謎のオカマに付きまとわれながら、柚子の身辺を調査するが…。栗之助にふりかかった衝撃の事実とは?また迷宮入りした事件を栗之助は無事解決できるのか?
本作は、アリーナ公演までの道筋を描くショートドキュメンタリーから幕を開ける。渋谷の地下のクラブで小さく燃え始めた火種が多くの人々を惹きつけ、仲間たちとの越境的なコラボレーションを経てついに到達したアリーナステージ。その裏側にあるドラマと、約2時間に及ぶ公演本編を完全収録することで、Tohjiが積み重ねてきた足跡を余すところなく体感できる。 さらに、本公演の最後には「どうせ映画館でかかるならなんか作らない?」という発想から制作された短編映画も特別上映。音楽×映像表現の新たな可能性を提示する作品となっている。
恋愛に奥手で独身の売れない漫画原作者マサ(川口高志)は、長年疎遠だった父が危篤であることを知る。自分が充実している姿を見せることで、少しでも父を元気づけようと考えたのが、レンタルファミリーの女優を雇い「偽装妻」を仕込むことだった。一方、マサに「妻」として雇われたレンタルファミリーの女優カナコ(森川由樹)は、さまざまな偽りのキャラクターを演じる日々を過ごしている。ダンサーになる夢を抱えながらも、理想と現実のはざまで思い悩んでいた。こうして「ニセの夫婦」としてマッチングした2人はマサの父の見舞いに向かうが、ひょんなことから「妊娠」という嘘まで重ねることになってしまう。マサの父や親族の前では、“もうすぐ子供が生まれる夫婦”としてその場限りで振る舞い続ける2人だったが、思いがけずマサの父の容態が回復し、2人の偽りの関係にほころびが生じ始める・・・。
同棲8年目の崖っぷちカップルが映画界に殴り込み!?地方公務員の家に生まれ、「幸せなお母さん」になるのが夢だった香織(磯山さやか)の人生を変えたのは、一本の映画だった。地元の鉾田メロン映画祭で受賞した無名の映画監督・浩平(吉橋航也)の映画に感動し、スクリプターになるべく上京すると、ついには浩平と運命の再会を果たしたのだ。香織の新しい夢は、“浩平にいつか誰をも感動させる映画を撮ってもらうこと”。その日を目指してスタートした同棲生活はしかし、あれよあれよと8年が経つ。背水の陣で浩平が書き上げたシナリオに惚れ込み、映画化を叶えるべく「推し」まくるが・・・・・・。映画に一世一代の大勝負をかける二人は、夢で人を幸せにすることができるのか?
ウェディングプランナーとして働く梓(黒木華)のもとに、ある日突然届いたのは、親友の叶海(藤間爽子)が命を落としたという知らせだった。交際相手の澄人(中村蒼)との結婚に踏み出せず、生前の叶海と交わしていたトーク画面に、変わらずメッセージを送り続ける。同じ頃、叶海の両親の朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)は、とある児童養護施設から娘宛てのカードを受け取っていた。そして遺品のスマホには、溜まっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知も。一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介でピアノ演奏を頼みに行ったこみち(草笛光子)の家で中学時代の記憶をふいに思い出す。叶海と二人で聴いたピアノの音色。大事なときに背中を押してくれたのはいつも叶海だった。梓は思わず送る。「叶海がいないと前に進めないよ」。その瞬間、読まれるはずのない送信済みのメッセージに一斉に既読がついて……。
大阪。大学卒業を控えたある年の夏。写真家を目指す芸大生の草馬ナオ(田中真琴)は、写真中心の生活を送っていた。同じ写真学科の小夜(重松りさ)、山田(松田崚汰)、多田(秋田卓郎)は、写真に夢中になるあまり、人としてはどこか不器用なナオに振り回されつつ、その才能を認め彼女を応援していた。人生の岐路を前に、写真の本質に近づこうとするナオの情熱は、否応なしに3人の心をざわざわと揺らし、嫉妬や焦燥を生み、それぞれに“選択”を迫っていく。卒業後、写真家となったナオは、小夜、多田と久々の再会。そこで山田が失踪していることを知る。
男は、いきなり女の唇をこじ開け、舌をさし込んできた。女は思わず上着にしがみつく。そして、無言のうちに昇りつめるー。クラブ歌手のキム(樋口可南子)は黒人のスプーン(マイケル・ライト)と出逢った。翌日、キムは「私、クロと寝たのよ」と告げ、同棲していたバンド仲間の市来(奥田英二)の部屋を出て行った。数日後、スプーンと再会したキムは、再び熱い瞬間を過ごす。だが、二人の乗った自転車が事故を起こし、スプーンの消息はわからなくなった。キムは新しく借りた部屋で、スプーンの猫オズボーンと彼を待った。スプーンは脱走兵となってキムの前に現われた。二人の熱病のような熱い日々が始まった。
昭和のポップソング選りすぐりの12曲をモチーフに個性豊かな監督たちが大胆に発想し自由な感性で作り上げた“歌謡曲トリビュート映画劇場”がここに開幕!『がんばっていきまっしょい』の磯村監督は60年代の青春と夢と挫折を描き、『スウィングガール』の矢口監督は妻夫木聡と『ウォーターボーイズ』以来6年ぶりにタッグを組み涙と感動の新境地を開き、奇才蛭子能収は武田真治を主演にシュールなバイオレンスコメディを放ち、宮史郎はド演歌コメディに初主演し作詞も手掛けた大ヒット曲「女のみち」を熱唱、昔の情念の世界を描くのに定評のある水谷監督は余貴美子を主演に男と女の愛憎の世界を描き、高橋惠子は同窓会に集まる大人のラブファンタジーで魅力溢れる主演をつとめるなど、ストーリーと歌謡曲が見事に融合した映像アンサンブルが誕生!
挙式寸前のチャペルから花嫁が強奪(!?)された―。犯人は、なんと、新米ウエディングプランナーの相川愛子だった。マリッジブルーの花嫁を救う一心で起こした暴走だった。クビを覚悟した愛子だったが、なぜか各部署でもう一度修行し直し、改めて結婚式を学び直せとチャンスを与えられる。それは、就職試験で一度落ちた愛子の入社を特例で認めた創業会長・今川善三のはからいだったのだが…。そのことを愛子はしる由もなかった。果たして愛子は一人前のウエディングプランナーになれるのか!?
正しい男・・・ 間違ったことは決してしない男、正義の男、中村正義。彼は他人の間違いを許せず、時には 「歩きタバコ」。「携帯を大声で話すバスの乗客」 「会社の不正」 など正しい道へ注意を促す。また、困っている人を見つけると どうしても手助けする性分・・・。そのため、様々なトラブルに巻き込まれ逮捕され、大怪我なども追ってしまう事態に・・・。自分のポリシーに従って進む道は果たして正しい事なのか?最後まで正しい道を歩んだ彼の最後はどんな結末?日常の身近な事柄だからこそ 今一度見つめ直してほしい想いがそこにはある。
金子真司は妻の美和子と差入店を営んでいる。伯父の星田から引き継いだ住居兼店舗で、引退した星田と10歳になる息子の和真と一緒に暮らしていた。ある日、和真の幼馴染の花梨が何の関係もない男に殺害される。一家が花梨の死から立ち直れないでいた時、犯人の小島の母親から差入の代行と手紙の代読を依頼される。金子は差入屋としての仕事を淡々とこなそうとするが、常軌を逸した小島の応対に感情を激しく揺さぶられる。さらに、小島の母親から息子には話し相手が必要だと思うと再度の差入を頼まれた金子は、小島と話せば話すほど「なぜ、何のために殺したのか」という疑問と怒りに身を焼かれる。そんな時、毎日のように拘置所を訪れる女子高生と出会う金子。彼女はなぜか自分の母親を殺した男との面会を強く求めていた。2つの事件と向き合ううちに、金子の過去が周囲に露となり、家族の絆を揺るがしていく――。
ある日のインタビュー取材で、「ライオンとヒョウに襲われたことが私の人生そのものになってしまった」と語った松島トモ子。取材が終わり街を歩いていると、突然目の前の景色が歪み、気を失ってしまう。ほどなくして意識を取り戻すと、見知らぬ不思議な空間に閉じ込められていた。ドアを叩いても、叫んでも誰も来ない。徐々に不安になるトモ子だったが、気が付くと目の前にサイコロがあった。意を決してサイコロを振ると、別の空間に移動し、トモ子自身も若返っていた。そこへ突如出現したサメが襲いかかってくる。
ゾンビになってもバズりたい!多様性の時代、ゾンビという生き方。人を見ると理性を失い、噛みつき感染させてしまうゾンビの家族。今まで人目につかないよう、家の中から一切出ることなく静かに暮らしていたが、外を知らない娘のために父親は、人間と共存していきたい、せめて自分たちを受け入れてほしいと考えていた。ある日、家の前で起こった事故の被害者に、娘が噛みついてしまったことをきっかけに、このままゾンビ感染者を増やしていこうと試みる父親。SNS 上ではゾンビは物珍しく、多様性の時代だと一時は持てはやされるが、ゾンビ一家の炎上をきっかけに世論が変わっていく。
人口を増やすことだけ考えている胎内川の神様・田村明人は子どもを産めないカップルの運命を操り、次々と破局に追い込んでいた。その娘である神様見習い・香織と沙織は人々が運命通りの恋に落ちることができるように、父・明人が変えた運命を元に戻すため家を飛び出す。人間の幸せは結婚し、子どもを産むことだけなのだろうか? 本当に結婚は悪魔の発明なのだろうか? 父と娘の戦いが今、始まる!
雨宮省吾は自身の想像の産物であるイマジナリー娘・佐知と、かれこれ十余年いつも一緒である。ある日、省吾は〆切を守らない東雲茉莉の元に原稿を取りに行く。そこで何やら訳あり気な女・笠原まひると出会う。まだまだ暑い夏の日のちょっとした出来事。
会津地方にある小さなラーメン店『穂来軒』。先代の母から息子の海生へと代替わりしたが、客足は遠のいている。ある日訪れた女性・彩乃は、想い出の味と違うことに気づき、どうしても以前のラーメンを再現してほしいと願う。彩乃にはその味が必要な理由があり、海生は母の味を再現できるのか、そして彩乃の理由とは…
生まれも育ちも「亀戸」の滝本隆二郎(演・渡辺隆二郎)、通称りゅうちゃん。50歳を目前に鳴かず飛ばずの売れない中年役者の役者バカだが、どんな役でも一生懸命で、人情に厚い人柄は地元住民にとても愛されている。そんなある日、中華料理店「徐楽」の大将(演・諏訪太朗)に親戚の徐リン、通称リンちゃん(演・松田有咲)の迎えを頼まれ、彼女が光を感じる程度の弱視だと知り、何かと気をかけ手助けをしているうちに、2人の距離は次第に縮まっていく。「花火を見てみたい」というリンちゃんの願いを叶える為― 一世一代の大芝居を決意―りゅうちゃんは、人生の最後に大きな花を咲かせることはできるのか!?そしてリンちゃんの目を治すことができるのか?
フリーターのさえない男・利彦はアイドル予備軍・浅香アイに夢中だ。メジャーアイドルを目指すアイは、ある日コンビニで働く利彦と出会う。アイの事なら出身地から通っていた歯医者まで知らないことはないと告げる利彦に、アイは驚きと共に親近感を覚える。利彦との出会い、マネージャーへの恋心…自殺した親友の曲『夢なら醒めて』でCDデビューを間近に控え苦悩するアイ。そんななか、日増しに利彦のカラダに異変が起こりはじめる。体毛が抜け落ち、そして…。
クラスに一人も友達がいない“ぼっち”の加山糸は、修学旅行前の班決めで、誰とも組むことができずにいた同じ“ぼっち”である5人と同じ班を組まされ、強制的に班長を任されることになってしまう。メンバーは、自己中で周りから引かれ気味のTikTokerの馬場すみれ、ガリ勉タイプで接しにくい新川琴、自慢話ばかりでウザがられている五十嵐大輔、気の弱く自分の意思を表せない山田ちえ、そして何かの理由で不登校なってしまった飯島祐太郎、いずれも一癖も二癖もある“ぼっち”の面々だった。修学旅行の行先は“広島”。みんながヨソヨソしく「友達でもないんだし」と、別々に行動することを提案されてしまい、ギクシャクした中で自由行動がスタートしてしまう。曲がりなりにも班長としての役割を果たそうと奮闘する加山に、渋々従うメンバーたち。それぞれが行きたい場所を順番に周るという提案に従って行動することになるのだが、広島での修学旅行とは思えない、バッティングセンターや“SNS映え”のためのカフェを巡るうちに、少しだが仲間意識が芽生え始める。しかし、あることをきっかけに誰も予想していなかった事態が起こる・・・。性格も趣味もバラバラな6人の“ぼっち”に訪れる、高校生活一度きりの修学旅行の行方は!?
留置場でバンドのライブを行い、警察官らしくない言動の多い徹(筒井道隆)が刑事に昇進。ある日、連続窃盗事件の被害者・恵美子(清水美那)に事情を聞くが必死に何かを隠そうとする彼女に興味を抱き、徹はストーカーまがいの行動をとり始める。そんなころ、同じ独身寮で生活する中野(忍成修吾)が殺害現場に遭遇する。芥川賞作家・高橋三千綱の短編小説「ハロー・マイ・ラブ」を映画化した青春ドラマ。人との関りを欲しながらもうまく関ることができない現代の人間像を、『蕨野行(わらびのこう)』の脚本を手がけた渡辺寿監督がみずみずしいタッチで描き出す。筒井道隆が主役を務め、デビュー作『バタアシ金魚』のカオルの十数年後ともいえる浮遊感のあるキャラクターを演じきった。さらに遠藤憲一、本田博太郎、不破万作ら日本映画きっての個性派が脇を固めている。
岡森は恋人の和美の浮気が心配でしょうがない。そこで和美の制服にこっそり盗聴器を仕掛ける。しかし、その和美が自殺した。岡森は和美の死について調べるうちに、驚くべき事実を知る。清水崇監督の初期作。白石和彌監督が演出助手。
晃一はチエミをふる。それから、晃一の回りで不思議なことが起きはじめる。
コロナ禍で会社を辞させられてもう一ヶ月、再就職も決まらず、彼氏にも言えずズルズルしていた、原かおり。隣人の中山大輔と千田恭子が公園でもめていて、公園から飛び出した瞬間、大輔とかおりが衝突!二人は勢い余って階段を転げ落ちてしまう。かおりは次の日の朝、部屋の中で気づき、自分の体の異変に気付く。なんと、かおりは男の体になっていた。見たことのない部屋にいるので、慌てて外に飛び出すと、隣の部屋の扉から飛び出てくる人が!そこにはかおりになった、大輔の姿があった。2人はなんとか元に戻る方法を探そうとするが、上手く見つけることが出来ず、とりあえず、そのままの姿で、お互いに扮して普段の生活をすることに・・・元に戻れない事を考えながらも、お互いの人生を歩み続けるふたり。かおりと大輔はもとに戻ることができるのか・・・
写真が好きだがしっくりしたものが撮れない高校3年生の景はある日、遠い存在と思っていた同級生の遊から映画づくりに誘われる。遊が撮りたい映画は「絵描きの男の子と落ち着きのない女の子が『時間の流れない世界』を目指して旅をする」という物語。友人のアリサ、海、二郎も集い、撮影が始まる。共に創作をする喜び、ほのかな恋心、過去の行き違い...さまざまな思いを抱える彼らの関係が、映画づくりとともに移り変わっていく―繰り返す彼らの夏が辿り着くラストシーンとは?
憧れの人に告白するため 30 日間禁欲を決行した俳優・古谷蓮は何も変われなかった反省から、憧れの人に変わった姿を見せるべく寺修行に行くことを決意する。自己鍛錬に勤しむ古谷。性欲に悩む夫婦や性を超越する住職との出会いを重ね、自己発見の授業を駆け抜けていく古谷に思いがけない悲報が届く。禁欲と自己鍛錬の目的を見失う古谷。 そんな中、映画「30days」の大ファンだという琴絵と出会う。禁欲に切実な問題を抱える古谷と琴絵の運命的な出会いによって、禁欲自己鍛錬はクライマックスを迎える――。
浮気調査専門の探偵、町木は、調査の最中、たまたま内偵を進めていた麻薬取締官たちの容疑者逮捕に邪魔され、その証拠をなき物にされてしまう。町木は、その捜査を指揮していたマトリの女、未菜に逆恨みし、彼女のスキャンダルを突き止める。だが、その証拠写真は世に出ることなく、握り潰された。一方、未菜は、その写真をきっかけに捜査から外された。未菜は、写真を撮ったのが、町木ではないかと考え、町木を尾行しはじめる。町木は、知人のマスターの紹介で、新たな仕事で人捜しを進めていた。ディトレードで財をなした岡が、昔付き合っていた恋人の蘭(元アイドル)を捜していた。町木は見事に居場所を突き止めるが、蘭はクスリを打たれて殺され、町木はその死体の横で裸の姿で目覚めた。驚く町木。その時、未菜と部下の杉山がその場所に突入してきた。殺人の疑いをかけられる町木だったが、その直後、予想もつかない展開になっていく。
資産家の娘・綾乃は、父親に結婚させられた夫とは肉体関係を持たず、学生時代に愛し合った朱美との情事が忘れられない。そんなある日、予想外の形で朱美と再会し…。
掃除婦の仕事をする今日子は、アラフォーの独身。そんな今日子の40歳の誕生日、朝起きるとなんと20代の自分の姿に若返っていた。さっそく通りすがりの男をナンパし、性行為に及ぶが行為中に40代の自分に戻ってしまう。さらに一晩寝ると、30代、20代の自分が川の字で寝ていて…
沖縄で母・朱音や妹・舞と3人で暮らす照屋踊(Soul)は、ダンススクールで出会ったリサ(伊波れいり)に憧れてダンスを習いはじめる。シングルマザーの朱音(仲間由紀恵)は家計のためにホテルの清掃とスナックの仕事を掛け持ちしており、人と関わることが苦手な舞(又吉伶音)は、いつもスクールの前で兄の姿を見つめていた。やがて踊はリサとペアを組むことになり、その才能を開花させていく。ある日、朱音のもとにある男が訪ねてきて、踊は家の前でその男を目撃する。後日、テレビでダンスオーディションを開催すると発表した音楽プロデューサーのHIROKI(橘ケンチ)が、その男だった。
「銀幕エレジー」 山口 雄也 監督(深谷シネマ)ブルーカラーの家で育った友恵の唯一の楽しみは映画を観ること。吉国グループの御曹司慶太郎と結婚し玉の輿に乗った。初めのうちこそ優しかったが、明らかに友恵を下に見る態度など対等な個人として扱われることはなく、DV を受けるまでに。そんなある日、友恵はある決断をする。今まで人に流されて生きていた自分が今なぜ大胆な行動をとれるのかを悟る。深谷シネマは酒蔵をリノベーションして作られた映画館。人は人生何度でもやり直せる意味を込めて。 「シネマコンプレックス」 中村 公彦 監督(ジャックアンドベティ)20年以上助監督を務めてきた手条順也は、ようやく念願の初監督作品を完成させた。だが喜びも束の間、主演俳優が不倫スキャンダルを起こし、映画はお蔵入りに。絶望した手条は、反社から買った拳銃でプロデューサーに発砲し、二百万円を奪って逃げる。やがて長年コンビを組んできた助監督に説得され、自首することにするが、その前に子供の頃通っていた横浜の映画館に立ち寄る。そこにはかつて手条に映画の楽しみ方を教えてくれた支配人がいた。手条の胸中に渦巻く、映画への愛と憎悪の行く末は― 「俺と映画と、ある女」 鈴木 太一 監督 (横川シネマ)今から九年ほど前、映画監督として初めて長編映画を撮った私は、その映画を携えて広島の横川シネマにやってきた。そこで織りなされる、劇場支配人や劇場常連客との触れ合い、そして、とある女との運命的な交流。これは、私、鈴木太一という映画監督が味わった実体験に基づく、少々風変わりで、ほろ苦く、甘酸っぱい物語である。 「colorful」 沖 正人 監督(御成座)色を識別出来ない目の病気を抱える崇徳。ある日、最愛の両親を交通事故で亡くし、亡くなった母親の生まれ故郷である秋田県の児童養護施設に預けられる事になる。叔母に連れられて施設に向かう途中、閉館したはずの廃墟となった映画館の前を通り掛かると、以前、叔母が幼い頃に見た様な、賑やかで華やかだった頃の映画館となっていて、支配人に招かれて映画館に入って行った二人は、それから不思議な体験をする事になる。
3年ぶりに病院から戻った高梨光雄は、弟・裕太の家を訪れる。再会を喜ぶ姪の知恵、その妹でダウン症の一希に迎えられ束の間の幸せを味わう光雄。その夜、知恵にせがまれた光雄は被災地で見たひまわりについて語る。知恵はその美しい景色を思い浮かべながら、太陽に向かって咲くひまわりと、時折ふと空を見ている愛しい一希の姿とを重ね会わせるのだった。明くる日、知恵は光雄と遊園地に行きたいと嘆願する。裕太と妻・葉子はそれを快く受け入れ、娘たちを光雄に預けるが・・・幸福な時間も束の間、遊園地で突然の不幸が訪れる。
3年前、異世界「きさらぎ駅」から奇跡の生還を果たした宮崎明日香(本田望結)。しかし、彼女の外見は20年前のまま――その異質な存在は、世間の冷たい視線と疑念に晒されることとなった。孤独と絶望に沈む明日香の前に現れたのは、ドキュメンタリーディレクターとして名を馳せる角中瞳(奥菜恵)。この運命的な出会いが、明日香の心に新たな決意を芽生えさせる。かつて命を懸けて救ってくれた堤春奈(恒松祐里)、そして異世界に取り残された者たち――彼らを助けるため、明日香は再び「きさらぎ駅」へと足を踏み入れる。果たして、彼女を待ち受けるのは救済か、それともさらなる絶望か。前作を凌駕する衝撃の展開に、あなたは息を呑む――!