韓国ソウル郊外。ある日、スミとスヨンの姉妹は長い入院生活を終え、静かに佇む一軒家に帰って来た。2人を笑顔で迎える継母のウンジュ。だが、そこには同時に冷たい表情も浮かんでいた。新しい母親に対し、姉妹は嫌悪と警戒心を抱く。その夜、部屋で何者かの気配を感じて怯えるスヨン。スミも悪夢にうなされる。以来家の中では怪奇現象が頻発する…
遺伝子研究をする兄・泉水と、自分がピカソの生まれ変わりだと思っている弟・春。そして、優しい父と美しい母。平穏に、そして陽気に過ごすこの家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった時、事件は始まる。謎の連続放火事件と、火事を予見するような謎の落書き(グラフィティアート)の出現。落書きと遺伝子暗号の奇妙なリンク。春を付け回す謎の美女と、突然街に帰ってきた男。すべての謎が解けたとき、24年前から今へと繋がる家族の“謎”が明らかになる―
明け方の病院に意識不明の女性を車で連れ現れた作家のドギョン(チョン・リョウォン)。取り乱した様子の彼女は、警察官のヒョンジュ(イ・ジョンウン)にその女性は姉だと告げ、暴力的な姉の婚約者から逃げてきたと話す。しかし、“姉”とされる女性は全くの赤の他人であることが分かり、さらに婚約者とされる男は遺体となって雪の中から発見され…。
1992年、警察のマルクス・バッハとパトリック・ステインが統一されたばかりのドイツの東ドイツ地域、人里離れた村で10代姉妹失踪事件を調査する。 姉妹は他の若者たちのように西ドイツのベルリンに向かったと推定される中で、村人たちは行方不明者探しには関心がなく、皆何かを隠している。 村人たちの嘘と陰謀をかき分けて犯人を探すことはますます難しくなる。
突然、妻に先立たれたコミック・アーティストの父。幼い二人の息子を抱え、慣れない家事にも手をそめ、手探りで新たな生活を始めようとしていたある日、1本の謎の電話がかかってくる。「彼女は逝ったが、私はいる」――その正体不明の男は、その日から父につきまとい、遂には “カラス(クロウ)”となって姿を現わす。彼がコミックとして描く生き物に似た“クロウ”。それは現実なのか、幻なのか?最後に父が遭遇する衝撃の真実とは……?
ひとり暮らしの孤独な老人の家に侵入し、ショーンとイーサンはドッキリを仕掛ける。ドアの開閉、クーラーの急稼動、オーディオからの音楽再生などで驚かせ、その反応を隠しカメラで楽しもうとするが、老人は想像以上に冷静で、逆にその常軌を逸した落ち着きに不気味さを覚えていく。さらに老人が頻繁に地下室へ出入りしていることに気付き、そこに何か秘密があるのではと疑念を強める。やがてリビングのカメラが猫によって倒され、発覚を恐れた二人は深夜、イーサンを再び侵入させて回収に向かわせる。ショーンは映像越しに老人が寝室で眠っていることを確認し、計画は順調に見えた。しかしカメラ回収後、イーサンが地下室を覗いた瞬間、そこには異様な光景が広がっていた。さらに誤って鳴らしたベルの音で老人が目を覚まし、銃を手に狂気の表情で迫ってくる。
幼い頃から不運に見舞われ続けてきた初老の男ウーゴが、“敗者のたまり場”と呼ばれるバーで、彼の上司でもあったオットの死と、その後の騒動をめぐって雇われた探偵を相手に、自らが巻き込まれた事件について語り始める。かつてウーゴは、一人の女デリアを愛していた。彼女がオットの妻とは知らぬまま誘惑され、次第にその魅力に溺れていく。一方、オットの右腕的存在だったミネッティは、やがて彼を押しのけて出世。さらにオットの三姉妹と手を組み、オットの家の財産を狙っていた。そんな中、デリアから助けを求められたウーゴだったが、実は彼女とミネッティが裏でつながっていたことを知り…。
約170年前、パンジュルリ神のお告げにより先住民に与えられた広大な森。カードゥベットゥ村は、長きにわたって伝承されてきた神降ろしの儀式ブータ・コーラを執り行い、土地を奪い返そうとする地主が現れてもなお、神の加護により平穏を築いていた。しかし、新しく森林局へ赴任したムラーリ保安官は、村人が占有する地を保護林に組み入れようとし、村が存亡の危機に晒される。ブータ・コーラの演者だった父を持つ村一番の放蕩者で猛々しい水牛レースの絶対王者として君臨するシヴァは、村の平穏な暮らしを守るべく傲慢な森林局と対立。やがて事件が起きる――。
小学校で働くレイ・ジーロック(李志樂)は統合失調症を患いながらも、何とか日常を送っていた。ある日、偶然出会った女性ヤンヤン(欣欣)に一目惚れし、仲を深めていくが病気について打ち明けられずに苦しむ。その間に症状は悪化し、やがて幻覚を見る事が多くなっていく。一方で、治療の為に受けていたセラピーの場でヤンヤンによく似た心理学を専攻する大学院生イップ・ラム(葉嵐)と出会う。ラムは統合失調症の症状の一つ「恋愛妄想」を研究しており、ロックに論文執筆に協力して欲しいと頼むのだが――
精神的外傷を負った陳教授が突如失踪。シャーリー楊は胡八一と王胖子と共に、雲南奥地へ教授の行方を追う。旅の途中、一行は人喰い魚や呪術、巨大蜘蛛など“虫”にまつわる怪異に次々と遭遇。さらに盗墓団との対決を経て、ついに伝説の「献王墓」へ――。そこには、想像を超える危機と、隠された真実が待っていた。
中蒙国境に下放された胡八一は、家に残された風水秘術書を読み耽る。やがて軍に入り、チベットで雪崩に遭うも秘術で生還。復員後、旧友・王凱旋と新疆の考古遠征隊に参加し、伝説の精絶古城を目指す。砂漠の奥地に眠る“鬼洞”には、数々の罠と謎が仕掛けられ、迷宮を操る何者かの存在も――。信念と欲望、科学と信仰が交錯する中、彼らは埋もれた真実に迫っていく。
あるガイドがインフルエンサーのグループから人里離れた谷の川へ案内を頼まれた。そこでは奥へ進むほど恐怖が待ち受ける。
100年に一度、世界の終末を防ぐためにジャジャウキ族は部族の一員を“生贄”に捧げてきた。何世紀にも渡り果たされてきた部族の使命を引き継いだリタは、その運命を信じず、これまで家族の言い伝えと重責から距離を置いて生きてきた。しかし、金銭問題に直面した彼女は娘を守るため、報酬と引き換えに“生贄の儀式”を映像で記録するテレビ撮影にクルーとして参加する。やがて、世界各地で異変が起き始める中、リタにもその兆候が現れる。撮影クルーたちの間に流れる不協和音の末、まるで呼ばれるかのように”儀式”の場所に辿り着いた一行。倫理に反する生贄の儀式への忌避と部族の使命、そして娘との未来の狭間で葛藤するリタは、呪われた運命と向き合う。
娼婦ばかりが狙われる猟奇殺人が、また今夜も…。見えない殺人鬼が彷徨うこの町は、異様な空気に包まれていた。激しい雨の夜、ある娼婦に奇妙な儀式を施す、熱血占い師マスターホイ。誰でもいいから人を殺したくてたまらないクズな衝動に今日も悩まされる、サイコパス青年シウ。過去に動物虐待容疑で、シウを刑務所にぶち込んだ、刑事ベテランは、疑いの目を常に彼に向けているのだった…。ある日、嫌な予感に導かれ、娼婦の住むアパートに駆け付けたホイ。そこには、配達員として訪れていたシウの姿が…。
2036年の荒廃したカリフォルニア。人里離れた山奥で孤独に暮らすアレクサンダーは、謎の男からの手紙を受け取る。そこには「弟よ、帰ってこい」と書かれていた。しかし兄のエドウィンはやむなく人を殺し、村の掟で10年前に処刑されたはずだった。まさかと思いながらも、その言葉に何か真実を感じたアレクサンダーは、雪深い荒野を越える過酷な旅に出る。そして遂に故郷へたどり着くと、そこにはかつてのように賑わう村があり、兄が妻のケイトや村人たちと幸せに暮らしていた。戸惑いつつも再会を喜び合うが、兄は処刑直前にアレクサンダーの手引きで逃げ延びていたと言い、自身の記憶との違いに混乱する。
アメリカとメキシコの国境地帯にはある伝説があった。それは、アステカ歴の“どの月にも属さない5日間”が訪れ、その間、古代アステカの神々が地上に降り立ち、人間の魂を奪うというもの。ある夜、メキシコ側から国境を超えようとする人々が何者かに襲われ、妊娠中の妹ガブリエラを連れた青年ラウイもその騒動に巻き込まれる。一方、アメリカ側の国境近くで牧場を営む父チャーリーと暮らすニコールは、牧場に勝手に入り込む移民たちに日々、悩まされていた。そんなある日、家のガレージで腹部をケガしたラウイを発見するニコール。彼は“アステカの悪霊に襲われ、ガブリエラと国境近くではぐれた”と言う。ニコールはラウイに同情し、一緒にガブリエラを探すが…。
呪いを受けた胡八一(フー・バーイー)たちは、解毒の鍵「雮塵珠」を求めて伝説の墓「献王升仙陵」へ。古代の罠、幻の金色の童子、爆発する虫、巨大サンショウウオなど、次々と立ちはだかる危機。探索中に毒霧が暴走し、罪なき人々が犠牲に。心に傷を負ったまま、胡八一と王凱旋は東南アジアで流浪生活を送るが、王凱旋が誘拐される。胡八一と雪莉楊(シャーリー・ヤン)は仲間を救うため、再び死地へ向かう決意を固める。
海のバカンスに出ていた小説家ジョージが、突然船から姿を消した。同乗していたのは妻イザベル、ジョージの若き愛人セシール、そしてジョージに憧れているという青年ブレイク。警察が捜査に乗り出し、同乗者の事情聴取を始める。そして3人それぞれの状況や、ジョージに対する心情などを語っていた。イザベルとジョージの夫婦仲は冷たくなって久しかったが、一方でイザベルは嫉妬深い性格にもかかわらず、なぜかセシールの存在を受け入れていた。解決の糸口がつかめないなか、ビニールにくるまれたジョージのノートが海中のロブスターカゴから発見される。さらにジョージの銀行口座がカラになり、全額がイザベルの口座へ送金されていることが発覚するのだが…。
漫画家のリードは、妊娠中の婚約者オリビアと、片田舎の山小屋で両親や友人たちを招いた婚約パーティーを開催した。パーティーを終え、幸せな気分で家路につく二人だったが、道中で衝突事故を起こしかける。動揺で混乱した二人は、山道で携帯の電波も入らない中、方角を見失ってしまう。仕方なく近くの売店で道を確認すると、風変わりな店員から地元の人たちがよく使うという近道を勧められる。言われるがまま近道を進む二人だったが、この選択が彼らの運命を狂わせる。延々と続く道を走らされていることに徐々に気づくと共に、リードは暴力的な幻覚に、オリビアは過去の記憶が曖昧になっていく。そんな中、道をさまよう怪しげなヒッチハイカーと出会い、二人はさらなる恐怖に追い詰められていく。
殺人課刑事カメナールは、娘の死後、自分の居場所を見出せないでいる。結婚生活は崩壊し、妻は宗教に慰めを見出している一方で、カメナールは仕事に没頭し、自滅的な生活を送っている。ある日、彼は残忍な殺人事件の現場に呼び出される。すぐに、彼は第一容疑者をよく知っていることが判明する。ペトラは娘の親友であり、彼女の死の責任者と目されていたのだ。復讐心に燃えるカメナールの人生は新たな目的を見出す。彼女はどんなに無実を主張しようとも、この新たな事件で彼女の有罪を証明するためなら、どんな手段を使っても構わないと思っている。捜査が進むにつれ、カメナールはますます不穏な事実に直面することになる。ペトラは本当に無実なのか、それとも完璧な殺人を犯せるほどのプロ意識を持っているのか、彼は決断を迫られる。
人気アジアホラーの系譜に連なる、恐怖が連鎖し続ける新感覚。1990年、修練施設で起きた大量殺人事件。その後も不可解な死が続き、廃墟は“鬼門”と呼ばれるようになった。母を悪霊に奪われた青年ドジンは真相を求めて施設へ。同じ夜、都市伝説を追う学生たちも足を踏み入れる。オカルト×心霊の恐怖と謎解きミステリーが交錯し、逃げ場のない恐怖が果てなく続いていく―。
深夜、川に車が転落する事故が起き、有名なサッカー選手が死亡した。同乗していた犯罪小説家のキャサリン・トラメルだけが無事で、警察はキャサリンの犯行を疑い、心理学者のグラスに彼女の精神鑑定を依頼する。ところが証拠不十分で不起訴となり、彼女は釈放される。その後、キャサリンの治療を行うことになったグラスだが、彼女の魔性の魅力の虜になり、肉体関係を持ってしまう。同時に、次々と彼の周りで殺人事件が起きていく。
1995 年、ベルギー。少女 2 名の失踪事件が発生。若手憲兵隊ポールは、危険な小児性愛者を監視する秘密部隊「マルドロール」に配属される。しかし作戦は失敗し、腐敗した警察組織の闇に直面したポールは、事件解決のため我を失い暴走していく。
小劇場の売れない役者・哲郎と、教師の妻・晴との仲は冷え切っていた。哲郎は新作舞台の脚本づくりの中で後輩俳優の悠介に、妻を架空の人物として口説かせる計画を持ち掛ける。芝居と現実の境界が崩れていく中、嫉妬と狂気が哲郎を追い詰めていく。
1927年、シベリア横断超特急に乗る中国共産党の使者リンとその仲間たち。彼女らは革命家の名簿と暗号を持参し赤軍の護衛に守られているが、一方、列車には得体のしれない敵と裏切者が乗客に入り込んでいる。若い赤軍将校アルチョムとリンは互いに引かれあい、旅も順調に思えたが、突然将校のアンナが殺害され戦いの幕は上がる。嘗てのアンナの恋人、帝政ロシアのエージェントだったニコライはリンと協力して犯人を暴こうとするが、そこに押し寄せる馬賊の襲撃、日本帝国エージェント、アヤノフの毒ガス攻撃で列車はさらなる混乱へと陥ってゆく。陰謀の黒幕は誰か?そして密書は無事にモスクワに届くのか?
刑事の仕事に疲弊していたダグラス。朝日が昇る前に起きて事件資料を確認していた彼にとって、今日は刑事になって最初に担当したスピノジ事件の日であり、愛娘アンナの誕生日であり、亡くなった息子チャーリーの事故の日でもあった。アンナの誕生日プレゼントを取りに警察署に行ったダグラスは、帰り道で精神科病院のヘイジンガー院長から連絡をもらっていたことを思い出し、病院へと向かう。手早く要件を済まして帰宅したいダグラスに、ヘイジンガーは死が間近に迫っている患者ダニエル・グラスマンが自白をしたがっており、彼が名指しでダグラスを指名したと告げる。グラスマンという名の男に心当たりのないダグラスは彼に会うが…。
心を病んだ母のもとに育ち、幼いころに引き裂かれた姉妹ホンとラン。姉のホンは祖母に引き取られ、妹のランは母と共に生活することになるが、母の死を機に20年ぶりに再会。互いに幼いころの出来事や、離れ離れになった成長過程で心に傷を負い、亡き母や家族のわだかまりを持ったまま、奇妙な同居生活が始まる。ある朝、ホンが目を覚ますとそこにランの姿はなく、その失踪から数年後、ランの遺体が日本で発見されたという知らせが届く。仕事も家庭も放り出して日本に向かったホンは、初めて訪れた街を彷徨いながら、亡き妹が生きた証を辿る。妹のルームメイトに案内された生前二人が住んでいた部屋、そこに残された日記、見覚えのある懐かしい白のサマードレス...そして日記に綴られていた内容からあぶり出された男。異国の地で妹の幻影を追い続ける中、まるで残像の様に浮かび上がるランの謎めいた微笑みと眼差しの先に、姉は何を思い、何を知ることになるのか―
24歳のイネスは、これといった生きる目的も未来への展望もなく、毎日が憂鬱でしょうがないデンマーク人女性。そんなイネスが恋人ルーカスの出張に同行して訪れたノルウェーで、マリアという日仏ハーフの美しい女性とめぐり合う。ふたりの容姿はとても似ていたが、大阪からやってきたマリアはどこか謎めいていて、イネスにはない自信に満ちあふれていた。たちまちマリアに心酔したイネスは、雄大な自然のまっただ中で夢のような時間を過ごすが、不慮の事故でマリアが息を引き取ってしまう。ずっと「別の誰かになりたい」と願っていたイネスは、マリアの航空券とパスポートを携えて大阪へ旅立つ。そしてマリアの勤め先のナイトクラブ“MISS OSAKA”に雇われ、未知なる刺激的な人生を踏み出すのだが……。
2年前に夫を亡くしたヘレンは2人の子ども、テイラーとジアを育てるために家庭と仕事の両立に忙しい日々を過ごしていた。仕事では環境問題に関心の高い建築家として会社から大きなプロジェクトのリーダーを任され順調だったが、家庭では思春期を迎えたテイラーとの関係に頭を悩ませていた。ある日、ヘレンが帰宅するとテイラーがリビングでゲームに興じていた。同級生のソフィアが主催するパーティーにメル友で好意を抱くエマと一緒に行く予定のテイラーだったが、突然彼女からの連絡が途絶えたのだという。エマが架空の人物で誰かにからかわれていたのだと知り、落ち込む息子を励ますヘレン。しかし翌朝、ソフィアの殺人容疑でテイラーが逮捕されてしまう。
夫に先立たれたばかりのエイミー・カー(ナオミ・ワッツ)は、幼い娘と高校生の息子のために、小さな町で平穏な生活を取り戻そうと懸命に働いている。ある朝エイミーがひとり森の中をジョギングしていると、息子の通う高校で立てこもり事件が発生し、町が大混乱に陥る。助けも移動手段もない中、エイミーは愛する息子を救うため、たったひとつのスマホを駆使して必死に時間との闘いに挑む。
結婚間近だった恋人と破局した不眠症の間宮は、マッチングアプリで唯一返信をくれた女子高生と会うが、女子高生は間宮のアパートで自殺してしまう。うろたえて山中に埋めようとするも、気がつけば死体は消えていた。間宮はARアプリ「王様の耳はロバの耳(通称ミミ)」(※注釈)の中で、死んだ女子高生と瓜二つの少女“明日香”を発見する。“明日香”は「ミミ」を通じて再生できる動画を街中で投稿し、動画目当てのファンたちが街を徘徊するカリスマ的存在だった。“明日香”の痕跡を追いかけるうちに、現実と幻想の境界が曖昧になっていく間宮。いったい“明日香”とは何者か? 彼女は死んだ少女と同一人物なのか? そして本当に存在するのだろうか?※アプリ「ミミ」とは 劇中に登場する、位置情報を元としてスマホカメラ画面で撮影した自分の動画を撮影場所に残せるサービス。また、ミミを起動することで、その場所に残された動画を再生することができる。名前の由来となったあのお伽話のように、秘密や愚痴を垂れ流し、それで街を埋め尽くそうという悪意のコンセプトで作られたジャンクアプリ。
第一次世界大戦後のコペンハーゲン。お針子として働くカロリーネは、アパートの家賃が支払えずに困窮していた。やがて勤め先の工場長と恋に落ちるも、身分違いの関係は実らず、彼女は捨てられた挙句に失業してしまう。すでに妊娠していた彼女は、もぐりの養子縁組斡旋所を経営し、望まれない子どもたちの里親探しを支援する女性ダウマと出会う。他に頼れる場所がないカロリーネは乳母の役割を引き受け、二人の間には強い絆が生まれていくが、やがて彼女は知らず知らずのうちに入り込んでしまった悪夢のような真実に直面することになる…。
過去の未解決事件を専門に扱う「特捜部Q」に所属する警部補カール。そのカールの旧友で、同僚だったクレスチャンが自身の退官式中に銃で自殺。クレスチャンの手のひらにはカールの名前が。そしてその場にいた特捜部Qのローセは、自分自身のトラウマとなる過去の記憶と向き合うことになってしまう。カールとローセ、アサドは、長い間封印されていた、7年前の若い女子高生殺害事件に巻き込まれていく。公式には交通事故として棚上げされていたこの殺人事件は、地元警察と、更に若い女性の弟子たちが何年も失踪している謎の集団が関係していることが判明する。自らの命が危険に晒されるカールたち。隠された真実を解明できるのか!?
「疑いは絶対に晴らすから」そう言って立ち去った親友は、一週間後に変死体で発見された――愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに――。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。
ガールズバーのキャストたちを乗せ、夜の街を走るドライバーのユリカ(イシヅカユウ)。バーカウンターに立つミチル(大森亜璃紗)は、今夜も上手く客をあしらっている。カオル(千國めぐみ)は、デート相手の男の車を降り、家に帰る振りをして店に出勤する。スタッフルームに身を潜めるユリカは、そんな二人を光るカーテンの向こうがわから見つめていた。その夜、仕事あがりのミチルと路肩で言葉を交わしていると、巡回していた警察官が二人を見つけ、事情を聞き始めるが・・・。
中学三年生の冬に両親が他界し、地元の大地主に養子として引き取られた雪那(ゆきな)は、高校生活が始まると同時に学校を休みがちになる。雪那の異変に気付いた幼馴染の同級生・馨(かおる)は、雪那を取り巻く現実を知り自分の無力さに苛まれていた。16歳の夏。田舎町を少し外れた夕暮れの道路で、雪那は交通事故に遭ってしまう。彼女が目を覚ましたと聞き病院に駆けつけた馨が目にしたのは、記憶を失った幼馴染の姿。他愛ない会話が弾む休み時間。いつもと同じメンバーで過ごす放課後。当たり前に続くはずだった時間が二人に訪れることはなかった。10年の歳月が経った冬の東京。喪失感と後悔を胸に秘めたまま、一人暮らしていた馨は、偶然雪那と再会する。「私と一緒に、嘘をついてくれませんか?」全てを抱えたまま生きてきた青年が、全てを忘れてしまった幼馴染と再び故郷へ帰る。ひとつの嘘と共に―
人も、家も、街も、溶けるあらゆるものを浸食し、どこまでも襲ってくる。想像を絶する死の雨から、あなたは逃げられるか?異常な猛暑に見舞われたフランスの上空に突如、不気味な雲が現れる。それは南米に壊滅的な被害をもたらした酸性雨を降らせる危険な雲だった。あらゆるものを溶かす強酸の雨は容赦なく大勢の人間の命を奪っていく。フランス全土が大混乱に陥るなか、安全な場所を求めてあてどなく彷徨う親子の行く手には高濃度酸性雨のさらなる恐怖が待ち受けていた……
古井栗之助は、施設育ちの雇われ探偵。育ての親・今日子から、裏社会の危ない仕事を回してもらい、なんとか生きている。ある日、元カノの女医ゆかりに衝撃の事実を告白された栗之助。その矢先、自殺した娘・柚子に盗まれた五百万円を探せ、という会社社長からのきな臭い依頼が入ってくる。栗之助はギャンブル好きの謎のオカマに付きまとわれながら、柚子の身辺を調査するが…。栗之助にふりかかった衝撃の事実とは?また迷宮入りした事件を栗之助は無事解決できるのか?
30歳の誕生日を翌日に控えるジョンユンは、アルバイトを掛け持ちしながら未来に何の希望も見出せず、生きることに精いっぱいの日々を送っていたある日、道ですれ違った男に声をかけられ、「君は6時間後に殺される」と告げられる。相手にしなかったジョンユンだが、男は「自分には予知能力がある、君が殺される未来を見た」と譲らない。半信半疑ながらも「どうしても君を助けたい」と言い張る男と行動を共にするのだが…。
パリのオークション・ハウスで有能な競売人(オークショニア)、アンドレ・マッソンは、ある日、エゴン・シーレと思われる絵画の鑑定依頼を受ける。シーレほどの著名な作家の絵画はここ30年程、市場に出ていない。当初は贋作だと疑ったアンドレだが、念のため、元妻で相棒のベルティナと共に、絵が見つかったフランス東部の工業都市ミュルーズを訪れる。絵があるのは化学工場で夜勤労働者として働く青年マルタンが父亡き後、母親とふたりで暮らす家だった。現物を見た二人は驚き、笑いだす。それは間違いなくシーレの傑作だったのだ。思いがけなく見つかったエゴン・シーレの絵画を巡って、さまざまな思惑を秘めたドラマが動き出す…
デビッドは子どもの頃から父親に虐待を受けて育ち、そのせいもあってか今では強迫性障害と外出恐怖症を発症していた。そんな父親も病気で入院することになり、一人で実家に住むデビッドは穏やかに暮らしていた。ある日の夜、デビッドが就寝しようとすると、姉ミシェルから父親が亡くなったとの知らせが届く。その後、弁護士からの指示で、実家で父親の遺言が公開されることに。実家にはデビッドと姉ミシェル、いとこのケリーとダレン姉弟、ミシェルの元夫リチャードと婚約者シェリルという6人の親族関係者が集められた。そして弁護士の到着を知らせるベルが鳴り、デビッドがドアを開けると、そこには弁護士ではなく黒い箱が置かれていて…。
資産家の娘・綾乃は、父親に結婚させられた夫とは肉体関係を持たず、学生時代に愛し合った朱美との情事が忘れられない。そんなある日、予想外の形で朱美と再会し…。
双子の兄妹スペンサーとサラは、自分たちの出生にまつわる謎を解明するため、バーモント州の人里離れたイーグル館へ向かっていた。24年前、2人の両親ジョセフとメアリーは長い帰途の途中、予想外の雪嵐に遭遇し山奥にあるイーグル館に急遽宿泊。妊娠していたメアリーは予定日の1ヵ月前にも関わらず真夜中に突然産気づき、双子を出産した。しかしその後、敗血症で死亡してしまう。警察が到着した時にはジョセフの姿はなく、彼はそのまま失踪してしまったという。フロントで宿帳への記入を済ませた2人は、奇妙な宿主に部屋へ案内されるも、満室という割には他の宿泊者の気配はなく、特にスペンサーは、言葉にできない不吉な影を感じていた。
大学を卒業したマリオは担当教授のマッシモと、叔父のオズワルドが住む屋敷に招かれた。妻のマリアを亡くし、跡取りがいないオズワルドはマリオを後継者として考えていたのだ。広大な屋敷には叔父とメイドのテレザ、マリアに良く似た妹のカルロッタが住んでいる。ある夜、物音がした亡き叔母の部屋を覗いたマリオ。そこでは美しい女性がエロティックな儀式に興じていた。当惑するマリオだが、次第に淫らな世界に引き込まれていく。
ジャーナリストの母セリーヌと、小さな町に越してきた少年エリオット。カメラが趣味の彼は、レンズ越しに魔女らしき女の姿を捉えたことで、この町はどこか奇妙さが漂うと察知。そんな最中に魔女だと自称する同世代の少女ウィローと出会い、彼女の写真を撮ると、背景に幽霊のような白いもやが映っていた。翌日ウィローから、「邪悪な魔術師がこの町を破壊しに来る」と聞かされたエリオット。その日の真夜中、彼女に導かれるまま既に閉鎖されているウィッケンズバーグ駅へ。すると到着した蒸気機関車から、怪しい男が降りてくるのを目撃する。一方、母セリーヌは、新たな職場の新聞社に出社。町に物流施設ができるとの情報を入手し取材したいと上司に申し出るが、取り上げるなと一喝されてしまう。しかしジャーナリスト魂に火がついたセリーヌは、核廃棄物投棄の資料を見つけ、町に隠された謎を明かそうとするのだが…。
ごく普通の暮らしをしている大学教授のポール。平々凡々とした日常を過ごしていたが、ある日、何百万という人々の夢の中に一斉にポールが現れ、一躍有名人に。ポールはメディアの注目を集め取材を受けながら得意げになっていく。夢だった本の出版まで持ちかけられ、天にも昇る気持ちだった。しかし、そんな夢のような日々は突然終わりを告げる。夢の中のポールが様々な悪事を働くようになり、現実世界で大炎上してしまうのだが…。
人々は小さな集団で森をさまよい、減りゆく物資をあさり、多くの場合は食人(カニバリズム)に走る。そんな世界で慎ましく過ごしていた青年はある日、突然現れた暴力的な集団が父親を殺し、恋人の治療薬を盗むのを目撃する。父親の復讐のため、恋人の治療薬を取り戻すため、青年はひとり、荒廃とした森を彷徨い続ける…。
名門校に赴任してきた栄養学の教師ノヴァクは【意識的な食事/conscious eating】という「少食は健康的であり、社会の束縛から自分を解放することができる」食事法を生徒たちに説く。親たちが気付き始めた頃には時すでに遅く、生徒たちはその教えにのめり込んでいき、「クラブゼロ」と呼ばれる謎のクラブに参加することになる。栄養学の教師が導くのは、幸福か、破滅か―
コールガールの仕事をアルバイト感覚で始めた女子大生の愛は、どこにも属さず、客を選ぶのも気分次第で一人気ままに仕事をしていた。ドアを開けるたびに出会う男たちの性的嗜好は様々、時に倒錯した変態的プレイを求められる。トラブルがあっても助けてくれる後ろ盾はなく、危険と隣り合わせだ。ある日、高級ホテルに呼ばれた愛は、客の贋作画商・間宮と出会う。間宮に気に入られた愛は、何度か呼び出されるうちにリッチなライフスタイルや刺激的なプレイを受けて、次第に惹かれていく…。
顧客が預けた鍵でその家に入り、他人の人生を盗み見る趣味を持つ不動産公認仲介士のク・ジョンテ。ソーセージを食べながらビーガンサラダの写真を投稿するSNSインフルエンサーのハン・ソラに興味を持ち、観察し始める。ついにハン・ソラの家に入ることに成功したク・ジョンテはある日、彼女がソファーで死んでいる姿を発見することになる。その後、彼がソラの家に出入りしたことを知る何者かが脅迫を始め…。
記者のルー・シャオシェンは20年前に起きた紙人形による殺人事件について調べていた。チャオ家の紙人形に命が宿り、家の主を殺したというのだ。事件が起きた町を訪れた彼は現場となった屋敷で奇妙な体験をし、気を失ったところを町の男性に助けられる。その男性から事件に関わった人物の話を聞き、ある紙人形店の店主に会いに行く。店主のナン・シャンは人を殺したとされる紙人形を作ったリウ・サンの弟子だったのだ。チャオ家の主アンは病床に伏す息子のトンを救うため、呪術師を雇った。娘であるユアンユアンの命と引き換えに息子の病気を治そうとするアン。彼は儀式を行うため、リウ・サンに紙人形を作らせるよう命じた。しかしまだ生きているユアンユアンの紙人形を作ることは禁忌であり、さらには目まで描いてしまう。そして紙人形に命が宿り、復讐のために父親と呪術師を殺すのだった。しかしシャンからこの話を聞いたシャオシェンはサンの友人のチェン・ゴシェンが事件に関わっているのではないかと彼女を追及する。重い口を開いた彼女は、ゴシェンが死んだ恋人の紙人形と結婚し異常者として扱われていたと話す。実はシャオシェンは、シェンがチャオ家の娘のユアンユアンではないか、さらにはチャオ・アンを殺したのがゴシェンではないかと疑っていた。そして彼女からまた別の話を聞くことに。彼女は父親のアンを殺したのは自分で、ゴシェンはその罪をかぶってくれたと涙する。しかし事件の真相は、儀式の場にいたトンが姉を守るために父親を殺したのだった。すべてはトンを守るための作り話で、トンもあの時の出来事は夢だと信じていた。紙人形による殺人事件の全貌が分かり、店をあとにするシャオシェン。だがシェンがあることに気づく。実はシャオシェンは彼女の弟のトンだったのだ。姉弟は運命的な再会を果たすことになる。
高城久夫(出合正幸)と佐野容子(竹島由夏)は殉職した中本(野村宏伸)の意思を受け継ぎ、警備会社エステックの一員として日々奮闘していた。そんな中、一人の女性が訪ねてくる。依頼をしてきたのは中国の工作員に追われていると話す女(山崎真実)だった。高城を筆頭に警護チームが組まれ、女性の警護が始まる。女性を匿うため人里離れたキャンプ場にやってきたが、すぐに脅威対象の工作員がキャンプ場に向かったとの情報が入ってくる。子供連れの家族、仲の良さそうな夫婦、若者たちのグループ、どこに工作員が紛れているかわからない。一般客もやってくるこの場所を、高城はなぜ選んだのか?緊張が続く中、最初の犠牲者が発見される…。
クリスマスの夜、刑事ボブ・ハイタワーの元妻とその夫が惨殺され、愛娘ギャビが忽然と姿を消した。その背後には、悪魔のようなカルト集団「左手の小径」の影が蠢(うごめ)いていた。絶望と怒りに苛まれたボブは、かつてカルトに誘拐され生還を果たした女性、ケース・ハーディンと出会う。深い傷を負った彼女は、ボブの苦悩と覚悟に心を動かされ、再びその悪夢の世界へ戻ることを決意する。
都内在住の上原梨華が11月5日夜、忽然と姿を消した。母親の上原鞠子は、知人の紹介された板倉探偵事務所に捜索依頼を出し、探偵・大友諒人が梨華の行方を追う。闇の真相に迫った時、おぞましい恐怖が蠢いていた。