ヴィットリアは南イタリアへ赴任してきた若い判事。この地方で暗躍する犯罪組織「ヌドランゲタ」の撲滅という理想を胸に新生活をスタートさせた彼女は、その下部組織──アルフレード・ラーゾとその妻カテリーナを中心とする一味──が日夜繰り広げる暴力や犯罪に直面する。組織のために死んでいく若者たちや命の危険に晒される子どもたち、そしてそれでもなお司法の介入を頑なに拒む母親たちの生き方を目の当たりにして、ヴィットリアは未来ある命を救うため、ひとすじの隘路を切り開く決意をする…
2020年11月15日、ヨーロッパ合衆国が誕生し世界は1つの国となった。タウルスシティではオーシャンが警察を支配、さらに私設軍を用い独裁者として街を掌握していた。一方、タウルスシティの産業地帯を支配している地下組織ユニオンはオーシャンの独裁政権に反抗、両者の度重なる戦いで街は混沌としていた。そんな中、海辺で倒れていた男ジョニーは記憶を失っていた。断片的に覚えているのは妻のペネロペのことだけ。記憶を頼りに2人が住んでいたマンションに向かったジョニーだったが、そこに住んでいたのは見知らぬ一家だった。隠されていた金庫の場所だけは覚えていたジョニーは、そこから指輪と写真を取り出すと、妻の姿を求めて歩き出すのだが…。
映画の主人公は、1936年に亡くなったノーベル賞作家ピランデッロの“遺灰”である。死に際し、「遺灰は故郷シチリアに」と遺言を残すが、時の独裁者ムッソリーニは、作家の遺灰をローマから手放さなかった。戦後、ようやく彼の遺灰が、故郷へ帰還することに。ところが、アメリカ軍の飛行機には搭乗拒否されるわ、はたまた遺灰が入った壺が忽然と消えるわ、次々にトラブルが…。遺灰はシチリアにたどり着けるのだろうかーー?!
“ザ・タイガー”ことプロボクサーのラモンは、引退試合で勝利し、妻のカリーナや子供たちに見守られながら、グローブを置く。愛する家族に囲まれ、静かで平穏な日々を過ごしていたラモンだったが、鈍った身体を鍛える為に訪れたジムで、若く美しい女性ボクサーのデボラと出会う。二人は互いに惹かれ合い、間もなく体の関係に、、。家族も顧みず、デボラとの情熱的な関係に溺れてゆくラモンは、引退を撤回して世界戦を要請、そしてその前座にデボラを指名するのだが、、。レオナルド・スバラーリャ(「サルバドールの朝」)が、老いてなお情熱的な中年ボクサーを熱演、勝気で美しい女性ボクサーをアルゼンチンのモデル出身の女優エヴァ・デ・ドミニシ(「108時間」)が演じた。
IT企業経営者のラウンは、面倒事を全て押し付けるために架空の社長“ボス・オブ・イット・オール”を仕立て上げ、自身はいち従業員のフリをしている。そんな中、取引先のアイスランド人社長が直接会って交渉したいと言い出したので、落ち目の役者クリストッフェルに演じさせることにする。しかし、従業員らと出くわしてしまい、社長として、従業員たちが抱えていた様々な不安や要望をぶつけられることになったクリストッフェルだったが、次第に従業員たちに情が湧き始めて...。
恋人の住む町に勝手に引っ越してきたルイーザ。セクシーなピアノ教師の出現に田舎町の男たちは色めき、アパートの大家の息子マルチェロも彼女に一目惚れ。ルイーザの恋人のマリオッティは地元の名士で、選挙の準備で会う時間がなかなか取れない。それもそのはず、マリオッティには妻がいたのだった。そのことを知ったルイーザはマリオッティを嫉妬させようとマルチェロを誘惑する。ところがマルチェロの思いは本気になって…。
謎の誘拐組織から身を守るために、一家で田舎町にやってきた大富豪のリカルド。汚い身なりで暮らしていた彼だが、偶然に出会った美女モニカに一目惚れする。彼女は地元の大学の英語教師だったことから、英語の個人レッスンを頼み込むが、同じ大学に通うリカルドの息子のカルロも彼女に恋をする。事態は父子が争う奇妙な恋の三角関係に発展し、さらには恋のライバルの出現や不倫騒動など、町を挙げての大騒動が巻き起こる。
戦場での負傷が原因で不能になってしまったクリフォード・チャタレー。彼は広大な屋敷に、作家のロレンスをはじめ、大勢の客人を招き入れ、乱淫な痴態を繰り広げさせていた。クリフォードは妻のコニーと共に、その行為を覗き見ることで自らの欲望を満たしていたのだ。しかし、クリフォードはそれに飽き足らず、妻の淫らなプレイを望むようになる。従順な妻を演じていたコニーも性の渇きに耐え切れず、背徳の世界に堕ちていく…。
若妻のジョエルは馬小屋で使用人にレイプされ、その現場での事故が原因で夫は性的不能となってしまう。彼女はそれでも満足していたのだが、その使用人を殺したことで刑務所に入っていたチャールズが出所し、ジョエル夫妻の庭師として雇われることになる。再会したジョエルとチャールズは、深い関係に陥っていく。主従が逆転した羞恥プレイ、痛みと快楽が同時に突き抜ける恍惚の悦楽。その行為は次第にエスカレートして…。
左翼系の判事のジェイコブは、裕福な家庭出身で、北イタリアで職務に就いている。彼の妻アンナは若く、留守がちな夫に不満を抱いており、彼女にはいまだ子供もいないことがいっそう精神的に不安定にさせていた。一家と一緒に住んでいた若い家政婦のアンジェラは開放的で、付き合っている男性も多かった。そんな彼女がアンナに接近し、あるゲームに誘う。ゲームをきっかけに、アンナの秘められてた性的欲求が呼び覚まされていく。
ローマの昼下がり、初老の男が病床に伏せていた。彼は一代で財を築き上げた大富豪で、最愛の妻にも死別され、寂しい晩年を過ごしていた。家族の世話も受けられず、派遣の看護婦を雇うことに。やって来た看護婦は、色気たっぷりのセクシーな女性。その妖艶なたたずまいと物腰は、まるで男たちを挑発しているかのようだった。最初に誘惑に負けたのは、初老の男の長男。彼は倦怠期の妻には見向きもせず、看護婦の尻を追い掛け回し…。
エネルギーが消費されつくした近未来。人々はろうそくや薪を使用した生活を送っていた。科学者たちは新しいエネルギー源を求めて日夜、研究を続けていた。やがて、女性のエクスタシーからエネルギーを採取して電気エネルギーに変換するという画期的な方法が開発された。コッポラ教授は、ローマで一番の性豪ダニエレと、ローマで一番の子持ちのフランチェスカの協力を得て、性エネルギーを電気エネルギーに変換することに成功する。
ヒットラーの軍隊が侵入してくる数か月前のフランス・プロバンス。薬局を経営するエリアーヌは、大学教授の夫アンリーと15歳の娘と暮していた。ある日、店の雑役夫のアルマンが女店員のジュリエットと間違えて、エリアーヌを暗闇で抱いてしまう。彼女はアルマンを叱るが、彼女には彼の肉体が忘れられない。彼女の欲望を感じ取ったアルマンはエリアーヌに近づき、それ以来、彼女はアルマンの愛の奴隷となり主従関係が逆転する。
パリで広告代理店を経営するマイケルは、16年前の夏にフランスの避暑地で遊んで棄てた女、マリーと思いがけず再会する。マイケルがマリーの部屋を訪ねると、そこには16年前のマリーにそっくりな少女がいた。少女の名はジェニーン。ジェニーンはマリーの娘だった。マイケルとマリーは16年前に戻ったように激しく求め合うが、翌朝、マイケルは両手首をベッドに縛りつけられており…。
兄が仕事で留守の間、美しい妻ラウラの護衛を頼まれた少年サンドロ。その日から、どこに行くにもラウラから離れないようになった彼は、友達と遊べる時間が極端に減ってしまい、彼に想いを寄せるロージーも寂しそうにしている。それを見たラウラは、サンドロに恋の手ほどきを始める。しかし、サンドロにはロージーよりグラマーで美しいラウラの方がはるかに魅力的に映り、彼女への恋心を募らせてしまうのだった。
シシリー島で暮らす生地商のイグナツィオは、妻を亡くしてから長男アントニオ、次男ニーノ、三男エンジーノと男だけの生活を送っていた。ある日、若く美しい娘アンジェラが、お手伝いとしてやって来る。イグナツィオは優しく気の利くアンジェラが気に入り、何かと彼女の気を引こうと躍起になる。ところがアントニオも、アンジェラの魅力の虜になっていたのだった。一方でニーノは、そんな父と兄の態度に反感を持っていた。
1980年初頭のナポリ。ラジオ朗読のホストを務めるアルド、妻ヴァンダ、アンナとサンドロの4人家族の平穏な暮らしは、夫の浮気で終わりを告げた。アルドとヴァンダが老齢となった今でも冷え切った夫婦生活は続いている。2人がバカンスに出かけている間に自宅は荒らされ、飼い猫は失踪していた…
シチリア島の小さな村を訪れたマフィアの殺し屋トニーは、アルフォンソ・ベッレッタ名義で予約されていた宿を借りる。蒸し暑い部屋の中、彼は数十年前、友人の若い男が遊園地ビジネスで成功したジョニー・ヴェスコヴォの会計士としてNYに行くと、若き日の自身に告げていたことを思い出していた。ある日トニーは、村で見かけた美しい女性ルシアを気にかける。ルシアも彼が自分をこの村から連れ去ってくれる男だと確信。一方、6ヵ月前のNYでは、マフィアのジョニーの会計士として働くアルフォンソが、窮地に陥り、組織のカネを持って逃亡。トニーは、ジョニーとその部下エンツォから先代のボスの殺害と、アルフォンソからカネを取り戻し、始末するよう依頼される。
元人身売買の売人が人里離れた村で、殺害されたファウストの遺体を見つける。警察は、売人の男に容疑をかけるが...
夏の終わり、父のルイジと母のマリアと三人で休暇を過ごしたダフネ。しかし、楽しいバカンスが一転、帰り支度の最中に突然マリアが倒れてしまう。すぐに病院に運ばれるが治療の甲斐なく、帰らぬ人に……。あまりに唐突すぎる母の死に、ダフネは泣き叫び、感情を露にする。ルイジはそんな彼女を心配し、必死に落ち着かせようとするが、ダフネは辛く当たってしまう。マリアの葬儀が終わり、普段の生活へと戻る二人。ダフネは、元来の明るさと、勤務先のスーパーマーケットの同僚や友人の支えによって、少しずつ日常を取り戻していく。一方、気丈にふるまっているようにみえたルイジは、喪失感と不安で押し潰されそうになっていた。一家の精神的支柱であったマリアがいなくなってしまった今、ダフネと二人だけで、どう生活していけばいいのか。そんな父の異変に気付いたダフネはある提案をする。それは、母の故郷コルニオーロへ歩いて向かう、ことだった……。
移民反対の抗議集会が活発化するローマ。イタリア人の若者エンリコもまた、不法入国者を人間以下に見る差別主義者だった。しかし、突如発生した暴動で街が混乱に陥る中、一度は死んだ者たちが次々とゾンビ化していく異様な光景を目の当たりにしたエンリコは、助けを求めて移民が住む収容所の閉ざされた扉を叩き続けた。襲い掛かるゾンビの群れから間一髪のところを救い出されたエンリコは、残り少ない食料を分け与え寝る場を提供してくれる移民たちの優しさに触れ、差別の意識が薄れていくのを感じていた。そんな矢先、遂にゾンビが屋内に侵入し最悪な事態に見舞われてしまう…。
イタリア北部・ウーディネ。スターを夢見るロレンツォは、愛情深い里親に引き取られ、トリノからこの町へやって来るが、奇抜な服装で瞬く間に学校で浮いた存在に。クラスのはみ出し者だったブルーとアントニオと意気投合し、3人で友情を育んでいくが、ロレンツォのある行動がきっかけで少しずつ歯車が狂い始める――。
会社経営者の夫ミケーレと豪邸で暮らすエルサは、1人娘のアリスが成人して手を離れ、長年の夢だったフレスコ画の学位取得を目標に研究に打ち込む日々を送っていた。ところがある日、夫が共同経営者に会社を乗っ取られてしまったことが判明。それをきっかけに、仲の良かった夫婦の関係に亀裂が生じはじめ……。
終身雇用を求めて公務員になった男がリストラの対象になってしまったことから巻き起こる騒動を描き、イタリアで大ヒットを記録したコメディドラマ。終身雇用の仕事に就いて安定した人生を送るという子どもの頃からの夢をかなえ、15年前に公務員になった独身男性ケッコ。しかし政府の方針で公務員が削減されることになり、ケッコもその対象になってしまう。それでも公務員の職にしがみつこうとするケッコをどうにか退職に追い込みたいリストラ担当者は、ケッコに僻地への異動を命じ続け、ついには北極圏へと左遷する。
ザ・ローリング・ストーンズ、ニルヴァーナ、U2、ジョイ・ディヴィジョン、ビョーク、メタリカ…世界最高のアーティストに愛される男――ザ・ローリング・ストーンズ、U2、ジョイ・ディヴィジョン、ニルヴァーナなど世界最高のアーティストたちを撮り続けてきた最強のロック・フォトグラファー、アントン・コービン。カルチャー・シーンに大きな影響を与え続ける彼を4年に渡り完全密着したドキュメンタリー。U2、メタリカ、ルー・リード、ジョージ・クルーニーといった一流アーティストたちとの作品創りの様子など見所が満載。30年以上のキャリアで撮りためたポートレートも劇中にちりばめられ、その偉大さにあらためて圧倒される衝撃作。
可憐な独り暮らしを営む老女アン。ショッピングモールで泣いていた少女アリスに声をかけたことがきっかけで、アリスは度々アンのアパートを訪れるようになる。実はアリスは婦人の厚意を利用していたのだが、10代少女特有の魅力にひかれたアンは彼女に母のような愛情を持ち、彼女の自慢でもある美しい蝶の標本が並ぶ「蝶の部屋」を見せるのだった。だが、アリスが別の婦人とも同様の関係を築いていることを知ってショックを受けた時、アンの心に長年封じてきたある感情が再び芽生え始める。そしてアリスの身に不幸が襲いかかる。
幻想怪奇文学の巨匠、H.P.ラヴクラフトの小説を映像化したホラー。過去の住人や宿泊客の多くが奇怪な死を遂げる“呪われた家”。ジャーナリストのアレックスは家の構造に原因があると考え、恋人のリタと共に廃墟と化した家へ調査に訪れる。