出世や保身に興味のない無欲なサラリーマン、ハマちゃんこと浜崎伝助。そんなハマちゃんにも激しく執着するものがあります。それは「釣り」。上司に怒られようが、奥さんの機嫌を損ねようがお構いなしで釣りに行く。左遷されてもそこが好釣り場ならば喜んで飛ばされてしまう。何より大事なのは釣りなのです。痛快なのは自分の会社の社長・スーさんと、社長と平社員の関係でありながら、釣りでは師匠になったこと。ハマちゃんは釣りのこととあらば、社長だろうが銀行の頭取だろうが、どんな大物を前にしても変わることの無い態度で一喝するのです。そんなハマちゃんと魚釣りをめぐる、爆笑必至のドタバタコメディ。さてさて、どうなってしまうことやら・・・。
台湾の黒社会組織の殺人兵器として養成された少女グラス・ハート。彼女は自殺を図るが、シティーハンターのパートナー、香の心臓を移植され一命を取りとめる。蘇ったグラス・ハートは組織を抜け出し、香の記憶に導かれるように新宿のリョウの元へ。やがて二人は香の心臓という絆で強く結ばれた、父と娘としての生活を送り始めるのだった。
交通事故で父親をなくした小学6年生のユウタは、夏休みに一人、父親とよくカブトムシを捕りに来た思い出の場所・山奥のダムへ昆虫採集に向かいます。そこで出会ったのは、不思議な老人でした。突然の豪雨で足をすべらせ、意識を失うユウタ。目を覚ましたユウタの前には、小さな女の子・さえ子とダムに沈んだはずの村が・・・。どうやら、30年以上前の村にタイムスリップしてしまったらしいのです!ユウタを”いとこ”として、あたりまえのように扱うさえ子。ユウタと同い年のケンゾーも現れ、翌朝クワガタ虫を捕りにいく約束をします。その夜、再び不思議な老人が現れ・・・。ユウタにとって、かけがえのない、もう一つの夏休みがはじまります。
忘れられない時間がある。――恋、友情、仲間、家族……青春のすべてが詰まった“忘れられない時間”を大切に描く物語。高校1年の終わり、双葉は運命の再会を果たす。その相手は、中学時代に転校し、忽然と姿を消してしまっていた初恋の人・田中洸。その洸が、3年ぶりに双葉の前に現れた。しかし、洸の苗字は「馬渕」に変わり、性格もクールな別人になっていた……。徐々に明らかになっていく、空白の3年間。二人の恋は、再び動き出す。
婚約者を惨殺した死刑囚・佐竹博文。彼は絶体絶命の窮地から何度も生還してきた「アンデッドマン」だった。そんな佐竹に興味を持った研究機関「ヒューマンバグ大学」。実際に起きた奇跡的な事象と、その渦中にいた人間を研究している。研究対象となった佐竹から語られる不死にして不幸な日常の記憶。なぜ婚約者を殺したのか?真実はやがて、巨大な陰謀を明らかにする…