【第1の時間軸】1980年代、マレーシアで史上2人目の女性裁判官となったユンリンは、連邦裁判所判事を目指していた。かつて愛した謎多き男・中村がスパイとして糾弾されているのを知った彼女は、彼の潔白を証明できる証拠を探すことを決意する。【第2の時間軸】戦後の1950年代。夢だった日本庭園を造るため、キャメロンハイランドで活躍する日本人庭師・中村のもとで見習いとなるユンリン。彼女は日本人への複雑な感情を抱きながらも、どこかミステリアスで孤独な中村に惹かれてゆく。【第3の時間軸】第二次大戦中、ユンリンは妹のユンホンと共に、日本軍によって強制労働に駆り出されていた。やがて敗戦した日本軍は、現地人捕虜を収容所ごと焼き払う。ユンリンは1人逃げ延びるが、妹を見殺しにしてしまった自責の念に苛まれ…。
大都市の喧騒を逃れ、閑静な田舎に移り住んだガードナー家。ネイサン(ニコラス・ケイジ)と妻テレサ(ジョエリー・リチャードソン)が夢に見た子どもたちとの理想の生活は、前庭への隕石の激突で終わりを告げる。奇妙な“色”と共にやってきた巨大な隕石は翌日には忽然と姿を消すが、庭の花や作物、ペットの犬や飼育しているアルパカの挙動にまで影響を及ぼしていく。もはや人間にも、その影響を避ける術はない―。水文学者ワード(エリオット・ナイト)、奇妙な隣人エズラ(トミー・チョン)らの力を借りながら、一家は霞のような存在に戦いを挑む!
スーパーヒーローに憧れるファディル。相棒マリクが投獄されたのをきっかけに組織から足を洗おうとするが、自由と引き換えに故郷ブラーニ村を支配して組織に渡すよう、ボスのシャークに脅される。村はかつて最強の武術三戦士カリム、アブー、イスマイルにより守られていたが、現在はギャング一味の支配下にあり、村民は怯えながら暮らしていた。母親もギャングから虐待を受けたことを知ったファディルは村を守ろうと決意。イスマイルの息子アダムと、年老いてなお戦いに長けたアブーに弟子入りし修行を始める。その頃、ギャング一味の裏に潜む巨大な陰謀が村に近づいてきていた。
保険会社の営業マンのチャンは、上司に低い売り上げを責められ、愛娘ディディを連れて別居中の妻には離婚を迫られ、同居中の父は認知症が悪化し介護中と、追い詰められていた。ある日、チャンが自宅でオンラインゲームをやっていると、クォック先生という相手からチャットで“小遣い稼ぎに興味はないか?”と誘われる。それは現実世界でとあるゲームをプレーするというものだった。その後、登録を完了したチャンのもとへ匿名の荷物が届く。それは地下格闘ゲームに参加するためのユニフォームと時計だった。そして数日が経過した夜、ある駐車場で初の対戦相手を倒したチャンは賞金を獲得。倒し続けると相手も強くなるが、賞金も上がると知らされ、チャンは仕事も辞めてのめり込んでいく。
1830年、アジア大陸の東南端にあるマレー半島。欧州人の父とマレー人の母との間に生まれた幼いニーナ。ある時、西欧の教育を受けさせたい父の独断で、母のもとから無理やり引き離され、英国へと連れて行かれてしまう。その10年後、養母との不仲により、すっかり成長したニーナが再び半島へ戻って来た。母との再会にニーナは安堵感に包まれ、帰郷できたことに喜びをかみしめていたのもつかの間、今やすっかり落ちぶれてしまった父の姿を見て落胆する。そんな父は名誉挽回を目指し、ニーナーを連れてマレー半島の奥地にある金塊を探しに行こうとするのだが…。
夫と子どもを亡くし、荒野の一軒家で暮らす天涯孤独のマルリナ。突然、彼女のすべてを奪おうとする7人の強盗団に襲われた。暴行を受けながらも、次々と強盗団を倒し、首領マルクスの首を刎ねて窮地から脱出。自らの正当防衛を証明するため、たった一人で、警察署へと向かう。だが、強盗団の残党達はマルクスの復讐を誓って、彼女の跡を追い始めていた…。
マレーシアの資産家・シブヤン家の息子プリンス・アマラ。養子である彼は、才能と人望を併せ持ち、一家の誇りでもあった。実の息子である弟プトラはそれが面白くない。プリンスが大企業の跡継ぎに任命され世間の注目の的となったとき、プトラの妬みは頂点に。側近らとともにプリンスを罠にはめ、彼を殺人犯に仕立て上げる。プリンスは地位、名誉、すべてをはく奪され、国民の非難と罵声を浴びることとなり、国外逃亡を余儀なくされるのだった。フランスに渡った彼に、アメリカ人ギャング・ベンが近づき、ある取引を持ちかける。めっぽう頭の切れるこの男の申し出に応じたプリンスは、ベンと、彼のボディガードと名乗る正体不明の殺し屋イスカンダールとともに裏ルートから自国に潜入する。はたして、彼はすべてを奪還できるのか?!
眼には眼を。拳には拳を。 本作は、錫鉱での一獲千金を得ようと、中国からマレーシアへの移住が盛んだった時代に起きた事実に基づく物語である-。時代は19世紀後半。マレーシアの豊富な錫鉱山を求め、多くの中国人が次々と移住していた。豪族たちは使用人たちを奴隷同様に引き連れ、主人の私欲のために強制労働させていた頃。キンタ・バレーにある鉱山では、貧しい民衆たちがコロニーを作り、明日の幸せを夢見て互いに朝から晩まで汗水たらして働いていた。それなりに穏やかな日々を過ごしていた彼らにある事件が起こる。“フォー・ドラゴンズ”と呼ばれ怖れられるギャング集団がこの鉱山で唯一の水源を占拠し、コロニーを乗っ取ってしまったのだ。一夜のうちに彼らの奴隷になってしまったコロニーの住民たち。住民の一人で武術に長けた通称「ドラゴン」は、コロニーの仲間たちと協力してこの侵入者たちに戦いを挑むことを決意する。果たして、彼らは、生活を、自由を、取り戻すことが出来るのか?!