フォトジャーナリストのジェイク(リチャード・ハーモン)は、妻と幸せな生活を送っていたが、とある出来事がきっかけで別れてしまう。自暴自棄になったジェイクは仕事を失い、生活のため働き口を探していた。ある日、新聞でふと目に止まった太平洋の離島にあるロッジの監視員の求人広告に応募し、働くこととなる。島には唯一の住人であるベテラン管理人スパーキー(フィリップ・グレンジャー)がいた。スパーキーに仕事を教わりながら、自然の中で写真を撮ることで徐々に心癒されていくジェイクだったが、まもなく彼の撮った写真に奇妙なものが写り込むようになる。やがてそれは、現実となってジェイクに襲い掛かる。
テイラー・クレインは、森の中でバードウォッチングをしていたところ、車が故障し、立ち往生してしまう。頼るものもない彼女は、助けを求めて森をさまよった末に、1軒の小屋を見つけた。すると住人のリアド・ビシャラと名乗る男が現れた。彼は自身をエドワード・スノーデンになぞらえており、テイラーはリアドをCIAからの逃亡犯では?と疑うようになる。一方のリアドは、テイラーが実は政府のエージェントではないか?と疑い始め、その疑念から彼女を拘束し縛り上げ、尋問する。一瞬の隙をついて逃げ出そうとしたテイラーだったが、別のCIAエージェントもまた、この小屋で囚われていることを知る。しかも囚われの身であるはずのエージェントは、なぜかリアドに同調している。リアドは一体何者なのか?テイラーは、真実を突き止めるために危険に晒されながらも再びリアドに近づいていく…
ルークとタナーは、小さい頃からの幼なじみ。時が過ぎて大人になった今も、その腐れ縁は続いている。そんなふたりは、特に目的もなく、仕事も適当で、何気ない人生を過ごしていた。ある日、ルークは、勤務中に別の副業をしていたことがバレ、仕事をクビになる。さすがのルークも遂に一念発起?親父が「映画制作は儲かるらしい」と話しているのを小耳に挟んだルークは、タナーを説得して、一緒に映画制作を始めることに。何のノウハウもない二人は、ネットで調べた制作会社を訪れて、どんな映画を作ればヒットするのか聞き出したりしていると、その会社から、「もし良い映画を作れたら2,000万円で買い取るわ」と言われ、より一層、その気になる。とはいえ、制作資金も無く、キャストのあてもないふたりは、親父が大好きな俳優が我らの映画に出演してくれることになった!とウソをつき、親父をそそのかして、映画の制作費を出してもらうことに成功。しかし、そのウソはあっという間にバレて、親父は激怒り!いよいよルークとタナーの仲も崩壊寸前。しかし、それでもあきらめないルークは、もはや金儲けのためじゃない!タナーのため・親父のため・みんなのために何としても映画を作る!そう意気込んで、再びみんなを巻き込んで走り出す!起死回生・一発逆転はあるのか?ルークとタナーは、夢描いた人生を手に入れられるのか!?
カンボジアの田舎の決して裕福ではない家族。14歳のチャクラは、将来を期待されている兄とは違い、労働の担い手としか扱われない自分の境遇に納得がいかない。お金を稼ぎたいチャクラは、友人から“有給の仕事”を斡旋するというブローカーを紹介してもらい、誰にも相談することなく、単身、家を出る。チャクラは同じ境遇の数人たちとともに密かに国境を越え、タイに入国する。しかしそこで待ち受けていたのは、ブローカーによる“身売り”だった。他のカンボジア人やビルマ人とともに“奴隷”として漁船に放り込まれ、劣悪な環境下で労働を強制される。1日22時間魚を漁り、与えられる食料は、冷めた米飯のみ。陸から遠く離れた船の上で絶対的な権力を持つ船長は、歯向かう者や衰弱した者を見せしめのごとく拷問し、殺し、海に放り捨てていく。脱出することも、陸に上がって逃げ出すこともできぬまま、非人間的な環境と拷問の恐怖に怯え、チャクラの心は摩耗し、人間性は失われ、破壊的な人格が芽生え始める。唯一の希望である“自由”を取り戻すためには、この船で行われていることと同じ“暴力”で抗うしか方法がなく、自らの手で、残虐的な暴力によって、この船を乗っ取ろうと決意する。
16才のリーズは、親友のフローラを殺した罪に問われ、裁判が始まる。リーズは無罪を主張し、両親も当然ながら、我が娘の無実を信じて何度も法廷に立つ。裁判が進むにつれ、友人の証言などからリーズの交友や私生活が明らかになり、リーズと親友のフローラとの間にも確執が生じていたのでは?殺害の動機があるのでは?と疑われるようになる。リーズの両親は、自分たちの知らない娘の交遊を目の当たりにし、自分の娘がまるで他人であるかのように思えるほど、思い悩んでいる。裁判が続く中、弟のジュールが、ガレージでナイフを見つけた。両親はそのナイフが、フローラを殺害した凶器なのでは?と思い始め、リーズ本人に問いかけるも、リーズはもちろん、「そんなナイフなど知らないし、誰が持ち込んだのかも、誰のものかもわからない」という。果たして、言い渡される判決の内容とは?そして、ラストカットに描かれる《ブレスレットをはずし、自らの足に結びなおす》というリーズの行為が意味するものとは?
2020年5月公開予定の映画『女たち』のメイキングドキュメンタリー。2020年7月、コロナ禍の真っ只中何度も中止が噂された映画「女たち」の撮影が強行された。予算は足りず記録的長梅雨にも悩まされ、運に見放されたが如くの最悪の条件の中、主演女優たちは奇跡の名演技を見せる。そしてその圧倒的演技はこの映画を傑作へと押し上げた。何故その最高の演技が生まれたのか…その秘密に迫る。
幼い頃に両親を亡くし、育ててくれた祖父をも失った波(清水尋也)は、祖父のある言葉だけを胸にしまい世界から心を閉ざしていた。しかし、志村(門下秀太郎)と長岡(田中偉登)と出会い、次第に心を通わしていく。高校最後の思い出に、三人はヒッチハイクで北を目指す旅に出て、忘れがたい時を過ごす。そんな中、波が忽然と姿を消してしまい、歯車が大きく狂い出す。あれから4年の月日が経とうとしていた……。波は何故、そして一体どこへ?それぞれがもがき苦しんだ果てに、掴んだ景色とは……?
『トゥルーライズ』『ワイルド・スピード』『マトリックスリローデッド』をはじめとした映画史に残るアクションシーンを演じてきたスタントウーマンたちの証言で紡ぎだすドキュメンタリー。息を呑むような名シーンの数々を彼女たちはいかに作りあげてきたのか。彼女たちスタントウーマンたちの日々の鍛錬の様子やスタントウーマンの歴史を通して、ハリウッド映画の最前線で活躍するプロフェッショナル達の姿を映し出す。製作総指揮を務めるのは、「ワイルド・スピード」シリーズなど、数々のアクション映画に出演してきたミシェル・ロドリゲス。作品のナビゲーターとしても出演し、スタントウーマンたちの素顔に迫っている。
ニューヨークに支店を構えるオーガニック飲料の大企業で働くエマに、昇進のチャンスが訪れる。ところが、出張先でクライアントとの会議に大失敗、さらに帰路の飛行機で乱気流に巻き込まれる。“退屈な仕事にパッとしない恋人。私の人生、これで終わるなんて!”と、パニックと悔しさから自分を見失ったエマは、隣の席の見知らぬ男に誰にも言えない秘密をすべてぶちまけてしまう。気が付いたら飛行機は無事に着陸。何事もなかったかのように出社すると、オフィスはカリスマオーナー、ジャックの登場に沸いていた。ところが、そのオーナーこそが“隣の席の男”だった──!
ジョシュはヒッチハイクを繰り返しながら、離れて暮らす姉クリスタルを訪ねる。突然の来訪に驚きながらも、快くもてなすクリスタルと娘のパール。しかし夫のハービーだけは、薄汚れた格好で訪ねてきたジョシュに顔をしかめてしまう。弟が何か問題を抱えているのではないかと心配するクリスタルは、再三ジョシュを問いただすものの、その話題に触れるとはぐらかす弟に困惑していた。一方、起業したもののうまく経営を回せていない状況や、自らのテリトリーに現れた“乱入者=ジョシュ”を受け入れることができないハービーは、定期的に参加しているコミュニティーミーティングで、家族には言えない心情を吐露することで平静を保とうとしていた。
妻ヘレナを自殺で失い、甲状腺機能亢進症を患うパパラッチのデヴィッドは、今夜もセレブのゴシップネタを求め街を彷徨っていた。あるホテルの前で集まる同業者たちを見つけたデヴィッドは、囮に群がる彼らを尻目に俳優ロバート・バーカーのデートを撮影することに成功。すぐに写真を新聞社へと送り、上司のオリーは英国の名優のスキャンダルに色めき立つ。一方、寂しさを身体で埋めてくれるスージーに会いに行くも、体調不調を理由にすぐ立ち去ったデヴィッドは心も身体も癒されないまま、カメラを置くことを考えていた。そんな彼にロバート・バーカーへの追撃記事を画策するオリーは、さらなるスクープをデヴィッドに求めるのだが…。
情緒不安定な息子ケインがのびのびと学校に通うために、田舎町へと引っ越してきた妻エヴェリンと夫レッドのイーデン一家。平穏な生活を期待するエヴェリンだったが、ケインは校内で暴力事件を起こし停学処分を受けてしまう。落ちこむケインを元気づけるためハイキングに出かけるエヴェリンたち。森の中を散策していると、ケインが見当たらない。慌てるエヴェリンたちは、森の中に不自然に設置された一枚の扉の前で茫然と立ち尽くすケインを見つける。一目見て扉を気に入り持ち帰ろうと提案するエヴェリンに対し、レッドは何か不気味なものを感じていた。扉をリメイクしてクローゼットに取りつけ満足なエヴェリンだったが、その直後から家の中で不可解な出来事が起き始める。
ウィスコンシン州の田舎町アップルトンは、ミッチェルという男に支配されていた。だが、彼は突如として人々の前から姿を隠す。それから5年。ある冬の朝、マディは自分の車が盗まれていることに気づき盗難届を出そうと、疎遠だった警官の兄ステュアートのもとを訪ねた。すると偶然にも、「奴のカネを奪うなんて、お前は事態をわかってない!」と、兄とジョージの会話を耳にしてしまう。一方、ミラーは雪に埋もれた車の中で目覚めた。彼は復讐のため、隠れ続けるミッチェルを探し出そうと、彼の部下たちに裏切りを持ちかけるも失敗しており、銃撃戦の末に逃亡していた男だった。
1年前に愛するルーシーを失った悲しみに耐えきれず、森の奥に住み着いたマヤ。彼女の目的は儀式によってルーシーを蘇らせることだった。顔を綺麗に洗った直後に泥を擦りつけ、ルーシーの名を呼びながら家中を巡る。さらに自らの血を混入させたスープを飲み干し、夜には再びルーシーの名を呼び祈る。そんな荒唐無稽の行動に見えるルーティーンをひたすら繰り返す。蘇りの儀式を始めてから32日目。いつものように儀式を終えたマヤは、夢の中で在りし日のルーシーと邂逅する。何かを伝えようと絶叫するルーシーの姿で目を覚ましたマヤは、閉ざされた扉に手をかける。その直後、頭の中で何者かの声が強く響く。「開けてはならない」と…。
画家のチャンスは作品の制作に行き詰まっていた。恋人のリリーは、何も描かれていないキャンバスを眺め続ける彼に「怪物ね」と呟く。作品へのインスピレーションを求め、モデルを雇いデッサンを描くチャンスは、犯罪学を学ぶ女子大生チャーリーこそが自らの作品に必要なモデルだと確信する。しかし、社会病質者の行動についての卒業論文制作に忙しいチャーリーは、モデルのアルバイトは今日が最後とチャンスに言い放った。すると、完璧な作品へのモチーフとの出会いに高揚していたチャンスの心は、チャーリーへの執着へと変わっていく。チャーリーを失いたくないチャンスは彼女のプライベートを調べ始め、ついに彼女のアパートの部屋に侵入する。
生後4カ月の娘ライリーを残し、に先立たれた建設作業員のオーデン。借金があるため仕事は長く休めない。かといって、現場に娘を連れて行くのも難しい。義姉夫婦は一緒に暮らそうと提案するが、オーデンは育った家を離れる気も、娘を手放す気もなかった。新たな仕事探しは困難を極めたが、何とか大学教授ペトラの自宅をリフォームする仕事が決まり、彼は娘との生活を維持することが可能となった。以降、オーデンの子育て奮闘が始まり、ペトラもオーデンに好意を持ち始める。しかし、義姉はライリーにはやはり母親が必要で、死んだ妹も引き取ることを望んでいたと、法的な手続きの準備があると通達してきて…。
妻ゲイルの浮気で破綻しかけていた夫婦関係を、夫ジョンは修復しようと夫婦でカウンセリングを受けていた。しかし、夫婦の在り方に苦悩するジョンはカウンセラーとのセッションに集中できず、途中で席を立ってしまう。一方、ゲイルは自身の心が満たされないまま生活する苦悩を吐露していた。うまくいかない夫婦関係の再構築に加え、認知症の母親の面倒も見なければならず、心が張り裂けそうなジョンは何かを振り切るように、日課のランニングで汗を流していた。そんなある日、ランニングコースの途中にあるドッティの家で、家主である彼の遺体を発見する。さらに、ロードサイドのモーテルでも、一人の売春婦が無残に殺害されていて…。
物語は、スケーターの溜まり場(タコス屋)から始まる。「俺たちでさ、スケートチーム作らね!」「名前つけてさ」「THRASHERってあんじゃん」「俺らは世界をぶっ壊す!CRASHERだ!」4人のたわいもない会話から、CRASHER(クラッシャー)というスケートチームが生まれる。各地のスケートスポットやイベントに繰り出すCRASHER。勢いある4人の活動はSNSを通じて、スケーターたちの間で徐々に広まっていった。しかし、当たり前のように一緒だった彼らの歯車は、リョウとケイが憧れのスケートブランド「ELEMENT」から勧誘された事をきっかけに脆く崩れ始める。スポンサーがついた事に最初は一緒に喜んでいた二人だったが、周囲からの注目が集まっても純粋にスケートと向き合い徐々にチャンスを掴んでいくリョウに対して、ケイは、夜の街へと繰り出すようになる。父親からの暴力、SNSの炎上、仲間たちからも離れ、ケイは一人暗闇へと追い詰められて行く。まるで光と影のように別々の道へと進んでいくリョウとケイ。世界戦への切符を決める大会が開催される中、それぞれが抱える切なる思いが明らかになっていくー。
2067年。地球の酸素が急激に減少し、動植物などが死に、謎のウィルスが蔓延。人類は危機的な状態に陥っていた。屋外では人工酸素マスクを通した呼吸しかできず、人工酸素を供給するクロニコープ社が世界を支配していた。先端科学研究所を持つクロニコープ社は、ある日、407年後の未来からあるメッセージを受信する。それは「イーサンを未来に送れ」という内容だった。イーサンはクロニコープ社からの命を受け、またウイルスに侵された妻の命を救うため、407年後の未来へタイムトラベルする。407年後の地球は、文明が崩壊し、緑に覆いつくされ、人類のいない変わり果てた世界だった。イーサンは研究所跡で407年間で地球に起きた過去を調べ、未来に派遣された真の目的とその裏に隠された巨大な陰謀を知る・・・
高校時代に水泳部として共に切磋琢磨し合い、25歳となった坂井学、福井利明、辻岡光司、倉持綾、山下ゆかりの5人。7年ぶりに再会した彼らであったが、高校時代に親の事情で三浦の街を離れざるを得なかったゆかりをめぐり、学と福井は感情を露わにし言い争いになる。夢、恋愛、運命に翻弄されながら大人になった彼らは、何を選択し、それぞれの人生をどう生きていくのか。
人気若手アナウンサーの国江田計は極端に裏表の激しい性格。王子と称される完璧な外面とはうらはらに「愚民め」が心の口癖の強烈すぎるもうひとつの顔を持っている。そんなある日、取材で知り合った映像作家の都築潮と再会するが、幸い都築はくたびれたジャージにマスクの男があのアナウンサーの国江田計とは気づかない。とっさに「オワリ」と名乗った計は、行きがかり上怪我をした都築の仕事をしばらく手伝うことに。いやいやながらはじまった協力関係だったが、計は唯一自分を偽らずにいられる潮との空間を好ましく感じ始める。一方で潮は取材で顔を合わせるアナウンサー・国江田計の立ち振る舞いに惹かれ……物語は計・オワリ・潮の奇妙な三角関係へと発展していく。
小野寺学園の理事長兼生徒を務める真琴。「淫戯をつくして真琴をおとし、嫁にした者を次期校長にする」という先代理事長の遺言により学園中から狙われていたこともあったが、ボディーガード兼恋人の金太狼の活躍により平穏な毎日を取り戻していた。そんなある日、教諭生徒ともに問題児ぞろいの小野寺分校・川加羅分校からの刺客が送り込まれる!真琴への辱め、金太狼への誘惑、恐ろしい罠の数々…真琴と金太狼はおのれの恥技で彼らに打ち勝つことができるのか!?そして敵の本当の目的とは…!?
13才の時に広島にて被爆し、300数名もの学友を瞬時に亡くしたサーロー節子。カナダ人と結婚して、トロントに在住する平和活動家であるサーロー節子を4年間密着取材して製作したドキュメンタリー。本ドキュメンタリーは、ニューヨーク国連本部で5年ごとに開催されるNPT(核不拡散条約)会議が開催された2015年に撮影開始された。被爆70周年にあたり、またサーロー節子が個人としてノーベル平和賞にノミネートされた年でもあった。ニューヨークに40年在住する竹内道は、被爆体験を証言するためにニューヨーク市内の高校を訪問していたサーロー節子に偶然出会う。広島女学院高校の先輩、後輩であることがわかり、二人の間には、長年海外に在住する日本人同士としての親しみが生まれてる。節子に励まされて道は自分の家族の被爆の歴史に目を向け始め、祖父や母の語らなかった体験を少しずつ発見していく。2017年の12月、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)はノーベル平和賞を受賞した。凍るように寒いオスロでの授賞式には、ICANの一人として、そして何十万の被爆者の声を代表して受賞スピーチを一語一語力強く訴えかける節子の姿があった。説得力のある節子の選ぶ一つ一つの言葉の背後には、命を失った最愛の家族や級友達への誓いがあるのだった。
チャン・ティキが支配するジャングルのアジト。誘拐された娘ソーニャを救い出すため、現地へたった一人で潜り込むサーシャは、医師の娘インナの協力を得ながら、遂にソーニャの救出に成功する。しかし、猛追する敵の大群に逃げ場を失った父娘は、海へ飛び逃げようとしたところで再びソーニャが捕まってしまう。その後、意識を失ったソーニャは、チャン・ティキが待つ病院へと搬送されてしまうのだが…。
ロシア特殊部隊出身のサーシャは、自身との電話中に交通事故で妻を亡くし、自責の念に駆られていた。悲劇から1年後、一人娘ソーニャを連れ思い出の地・タイ旅行へ出かけたサーシャは、妻と出会ったホテルに滞在する。一方、一刻も早い心臓移植を必要とする病気の娘を持つチャン・ティキは、臓器を手に入れるためなら殺しも厭わない極悪人。そんな男に娘を人質に取られ追い詰められた医師は、食中毒で入院したソーニャが血液型も年齢も該当する完璧なドナーだと分かり、罪の意識を持ちながらもチャン・ティキに報告してしまう…。
主宰する<文学伝習所>の生徒が書いた小説を、舌鋒鋭く批判する。その生徒たちや親友の埴谷雄高らと自宅の応接間で酒席を催す。旅回りの芸人に扮し、<津軽海峡冬景色>に乗って舞台でストリップを披露する。文壇バーでピアノの鍵盤を叩き躍る――作家・井上光晴のそんな姿を、映画は点描してゆく。そして伝習所に通う女生徒たちは、頬を紅潮させながら、「先生」とのアバンチュールを仄めかす……。かかりつけ医から勧められ井上は、東大病院外科の門を叩く。診察室でレントゲン写真を指し示しながら医師は、井上がS字結腸ガンであると告知する。それでも井上は文学伝習所の講義や講演で全国各地を回り、野間宏と「部落解放文学賞」の選考に当たる。そして幼少時を過ごしたという佐世保の元炭鉱町・崎戸を訪れるなど忙しい日々を送っている。ふたたび井上は、東大病院で検査を受ける。ガンはさらに進行していた。1/4だけ肝臓を残し、患部を摘出する手術を提案する担当医師。井上は手術を受けることを決める。手術当日、開口された井上の腹からガン細胞に冒された肝臓が、手際よく摘出されてゆく。病後の経過を確認するため、井上光晴の病室を訊ねる医師。井上の腹部を縦に貫く縫合の跡が痛ましい。親友・埴谷雄高、元恋人の瀬戸内寂聴が、病床の井上の見舞いに訪れる。 生前に井上が墨書した島の地図を手に原は、井上の故郷・崎戸に向かう。炭鉱夫に給料が支払われる「受け銭」の日。色鮮やかなチョゴリで身を飾り、鉦や太鼓で踊りながら海辺を練り歩く、韓国人の娼婦たち。その一人が初恋の相手である。あるいは早くに父親を亡くし、極貧の少年時代を過ごした。井上の親戚縁者に取材し、戸籍謄本にまであたる。調査が進むに従ってこれらの井上のことばの真偽、さらに“嘘から出たまこと”の在り処が明らかになってゆく。
兵庫県神戸市兵庫区荒田町。色褪せたジャンパーを着た中年男が、シャッターを上げていた。看板には“キケン”なメッセージがびっしり、大書されている。バッテリー・中古車修理店店長にして“天皇にパチンコ玉を撃った男”奥崎謙三の登場である。 兵庫県養父町。太田垣家の婚礼、媒酌人を務める奥崎が、居並ぶ親類縁者・長老達の前で祝辞を述べる。「花婿ならびに媒酌人、共に反体制活動をした前科者であるがゆえに実現した、類稀なる結婚式でございます」天皇誕生日当日。「神軍平等兵奥崎謙三」「田中角栄を殺すために記す」「ヤマザキ、天皇を撃て!」「捨身即救身」……奥崎の物騒な宣伝車は公安によって行く手を阻まれる。車に立てこもって演説をぶつ奥崎。「自宅屋上に独居房を作ろう」。そう思い付いた奥崎は、その実寸を測るため、神戸拘置所に向かう。静止する職員を罵倒する奥崎。「ロボットみたいな顔しやがって!」「人間ならば腹立ててみよ!」 喪服の黒いスーツ姿に正装した奥崎は、ニューギニアで亡くなった元独立工第36連隊の戦友達の慰霊に出発する。“神軍”の旗をなびかせて疾駆する街宣車。広島・江田島町。同年兵・島本一等兵の墓前で、島本の母・イセコをニューギニアにお連れすると約束する奥崎。兵庫県浜坂町に、ジャングルで餓死した山崎上等兵、次いで南淡町に、毒矢で狂死した田中軍曹、と奥崎の慰霊行脚は続く。 終戦から23日後、36連隊ウェワク残留隊内で隊長・古清水による2名の部下銃殺事件が起こった。その真相究明のため奥崎は、かつての上官たちの家を次々、アポなしで襲撃してゆく。その追求の果てに“究極の禁忌(タブー)”が日々の営みの一部となっていた戦場の狂気が、生々しく証言されることになる――。
全裸の臨月の女性が、こちらを真っ直ぐ見ている。今は「元妻」となった武田美由紀を、正面・背中、そして横から捉えた、原一男によるスチール写真だ。原は返還前後の沖縄に降り立ち、武田を訪ねる。彼女は「すが子」と呼ばれる女と暮らしていた。「何も言えんのか」「テメエの事も分からんのか。はっきりしないじゃないか。何で嫌気さしたんか」「うるせえクソガキ」ひたすらすが子を罵倒する、武田の姿がそこにはあった。原の訪問が決定的な亀裂を走らせたのか、二人の生活は終わりを迎える。在沖縄米軍基地から解放された黒人たちが陽気に踊る<バー銀座>。そこに、見事なアフロヘアに長くてカールしたつけまつ毛の14歳の少女・チチがいる。彼女は黒人との子どもを妊娠していた。武田は言う。「解放感より戦慄感の方がずっと強い。私生児に徹しきるよ、野性児にするぞ。そんなガキがいいさ」「これは二年前からの約束だけど、私がひとり出産するところを原くん、フィルム撮っといてね。アンタに出産の場面を見せたいのさ」そう武田は言い放つ。東京に戻った原のもとに、武田からの手紙が届く。沖縄の男との子どもを妊娠しているという。原はふたたび沖縄に飛んだ。武田はすでに沖縄の男と別れ、ポールという黒人GIと同棲していた。男性による女性支配への反発、ポールへの不満を並べ立てる武田を前に、原はいら立ちを隠せない。「じゃあ要するにポールって人間が、好きなんだな?それならなんでそこに、黒人って問題が出てくるんだよ!!」「じゃあポールとの間に、白いガキが生れてくるか!!」武田にマイクを向けながら、原は泣いてしまう。その姿を見た武田は言う。「……なんで泣く?」現在の恋人・小林佐智子と一緒に原は、三度目の沖縄へ向かう。「武田さんとちゃんと対峙できなかったら、私はイヤなわけ」マイクを持ちながら小林はそう、武田に宣言する。「口だけは上手いからね、この男は」「アンタだけじゃないのに、これ(原)が寝た女は」「これと一緒に仕事することは、出来ないね」「まあいま惚れているアンタには、分かんないね」武田は原のダメさを列挙する。白いシーツの上で、武田が喘いでいる。カメラをかついだ原は腰を動かしながら、行為のさ中の彼女の表情を、撮りつづける。ゆっくり上下するカメラ――呆けた表情でカメラを、すなわち原に注がれた眼差しが、美しい。武田は沖縄を去ることを決めた。沖縄への想いを綴ったビラをAサインの女に配りたい。そう考えた武田は幼な子・零の手を引き、夜のコザを歩く。沖縄を離れる日がやってきた。武田は零を抱きフェリーに乗っている。錨が上がる、汽笛が鳴る、島が遠ざかってゆく。甲板で潮風に吹かれる母子。東京の原のアパート。いよいよ自力出産に臨む武田を、陣痛の波が襲う。畳の上にビニールと新聞紙が敷かれている。そして、あらたな命がこの世界にゆっくりと、誕生を告げる――。
車椅子から降りたCP者・横田弘が、自室を出て団地の外廊下をイザッて歩き始めた。団地から外に出ると、低い位置で進む横田の目を、まばゆい陽光が射抜く。大通りの横断歩道を四つん這いで渡ってゆく横田。不随意運動する首、四肢を使って、その姿はまるで喘いでいるようだ。信号が赤に変わり、横田の後ろを何台もの車が走りぬけてゆく。「怖かったよ」と告白する横田。その傍らで同じCP者である横塚晃一は、横田の冒険の始まりを撮影していた。カメラを持つその手は不自然に、くねるように曲がっている……。他者の視線のない場所から健全者たちの街頭へ、二人は飛び出した。横田・横塚が所属する「青い芝の会神奈川県連合会」メンバーたちは駅前でマイクを手に、脳性マヒ者の権利を主張する。その活動を支援する募金を投じる主婦・サラリーマン・あどけない子どもたち……。「なぜ募金をしたのですか?」原のインタビューに人々は答える。「私たちは五体満足だから、気の毒だなと思って」「先祖のお墓参りに行ってきた帰りだから」横田の自宅で酒を交わしながら、メンバーたちの赤裸々な性体験が語られる。「一回目は上手くいかなかった」「吉原に行って」「レイプみたいなもんだよね」。横田の乗った電車が駅に到着する。下車しようと戸口に向かい懸命に膝でイザる横田は、ホームへと転落してしまう。横田の自宅。青い芝の会メンバーたちの間で、議論が白熱している。これ以上の撮影は拒否するという横田を、メンバーたちは攻め立てる。そもそもこの映画の撮影自体に反対していた横田の妻の怒りが爆発する。彼女はカメラの向こうの原を罵倒する。新宿西口・地下構内。四肢と首を溺れるように、踊るように揺らしながら、横田はイザってゆく。メガネが落ちる、拾う、イザる。メガネが落ちる、拾う…… 週末で賑わう新宿の歩行者天国。チョークを手にした横田は、健全者の人垣にぐるりを囲まれている。横田は不自由な手でアスファルトに文字を、障害者である自身の“肉体の表現”を、刻み付けるのだった。
かつては演劇界の寵児だった演出家・彩乃。ここ数年は観客動員が伸び悩み、とことん追い込む演出が俳優から敬遠されている。舞台「完全なる飼育」の公演を2日後に控え、主演俳優が降板。代役も決まらず、彩乃が公演を諦め劇場を後にしようとした時、一人の青年・蒼が駆け込んでくる。オーディションを受けさせてほしいと懇願する蒼に、彩乃は“飼育”するように過酷な稽古を始めるが、やがて、その立場は逆転していく。
キケロは、1939年から、トルコをドイツ側に味方させまいとするアンカラ駐在英国大使の従僕として働き、その美声に惚れ込んだオペラ好きの大使の信任を得る。1943年、キケロは連合国側の極秘文書を撮影し、それをドイツ大使館に提供するスパイ行為を始める。そんな中、キケロはドイツ大使館の美しいシングルマザーの秘書と恋に落ちひと時の安寧を得るのだが、情報の漏洩が明かになり二人と秘書の息子は英独両大使館から狙われる身に。一方キケロの情報を完全に信用しなかったドイツは手痛い敗北を喫するが、果たしてそれは事実なのか。そもそもキケロはドイツのスパイだったのか、それとも金だけのためにやったか、それとも・・・?
誰に連れられたのかも、この場所がどこかもわからない。倉庫のようなところで目覚めた男女5人。探しても探してもそこに出口はなく、一体どうやってここに入ってきたのだろうか。自分の名前はわかっても、直前の記憶は断片的でしかなく、水も食料もない。何か手を打たなければ非常にまずい状況にあるのは、5人誰もが理解していることだった。まずはそれぞれ覚えていることを話せば何かがわかるかもしれない。だが、何も思いつかない。誰かがウソをついているのだろうか?それぞれが自分の記憶をたどる中で、驚きの事実が徐々に明らかになってくる。
瀕死の重傷を負った殺し屋フィッツは、「死に場所は選択の結果だ」という父の言葉を思い出す。そして自身が選択した4日間の行動を振り返る。1日目、フィッツは相棒アンジェリカと、標的フレディを速やかに処理する。その時、仲間のキャルが遅刻しやってきた。悪びれる様子も見せない彼にフィッツは、「命令だ」と銃を放つ。2日目、恋人エマと一夜を過ごした後、アンジェリカと次なる標的リッチーを処理。3日目、上司フレディから、エマが組織の標的になっていると聞かされる。動揺を隠せないフィッツは、エマに心当たりがないかとその理由を問いただそうとするのだが…。
森を巡回中の保安官ビル。停車中の不審車を発見し、現れた男たちに話しかけるも、突然の銃撃戦となる。何とかその場を逃れたビルは、森に隠された死体とテントを発見し、男たちは密造酒の製造グループの一味だと判明する。自身のあとを追いかけてくる男たちに襲われながらも、応援を呼ぼうと無線に応答を求めるが、音沙汰がなく絶望的な状況に。残された武器は2発の銃弾とリボルバー、そしてキャンプ地で見つけたナイフと手斧のみ。ビルにできることは生き延び、助けを求めることだけだった。一方、証拠隠滅のため、ビルを葬りたい一味の男たちは、追跡のプロと呼ばれるロードランナーを先頭に、ビルのあとを執拗に追うのだが…。
1人娘を持つヴィクトリアは、総合格闘技ジムのトレーナー兼オーナー。ある日、娘が恋人と湖畔へ出掛けたまま行方不明に。連絡が取れず心配したヴィトクリアは、娘を捜しに現地へ急行した。すると森の中で娘の携帯電話を発見し、保安官事務所に捜索願を提出。しかし、対応した女性保安官は真剣に取り合わず、訪れた診療所の女医からこの町は何かがおかしいと聞かされる。
ドキュメンタリー映画の制作に意欲を燃やす青年サムとタイラー。“得体の知れない管理人”役のオーディションを敢行し、3人目の出演者トムを選出。数日後、フレイザー・パークにあるレンタル済みのキャビンへと向かった。明日から始まる撮影に心躍らせるサムとタイラーに対し、トムは2人の姿を冷静に見守っていた。だが翌朝、トムの姿がキャビンから消える。撮影初日にも関わらず、いなくなった彼に苛立つ2人は仕方なくトム抜きで撮影を開始するのだが…。
ニューメキシコ州の砂漠地帯に、古代ミイラを発掘した女史のジェンセン教授率いるモンロー大学の遺跡発掘チームがいた。その中には、この遺跡現場で12週間前に恋人を亡くしたベッカや、変わり者で一人探索をするカルメンの姿もあった。ある日、ロシアから古病理学のニコライ教授が訪問。ジェンセン教授がその対応をしている隙に、カルメンは助手の男性をそそのかし、発掘した黒曜石のナイフを用いてミイラに血を注ぐ儀式を始めた。しかしその夜、カルメンは体調に異変をきたし頓死。だが数時間後、死んだはずの彼女が蘇り…。
群馬県高崎市を舞台に高校の卒業式を終えてから始まる、5人の男女の数日間を描いた青春群像劇。幼なじみの美紀と寛子と優斗、クラスメイトの直樹と康太の5人は、高校を卒業してそれぞれが未来への夢や不安を抱えていた。そんな中、美紀の父親が進学のための入学金を持ったまま失踪してしまう。卒業パーティーの一夜をきっかけに衝突しあいながらも友情を育み、自らの人生の新たな一歩を踏み出していく物語。
愛する息子に起こされ、妻の淹れたコーヒーを楽しみにゴミを出す。そんなマイク・ダントンのいつもの朝は、一台の車が現れたことで一変する。誘拐されたダントンの前に現れたのは、かつての敵、ホーガン大佐。27年前、“人を殺す軍事訓練”に巻き込まれたダントンは、ホーガン大佐率いる傭兵部隊を退けたことで一躍時の人になった。刑務所へ収監されたホーガン大佐は屈辱を晴らすためダントンを誘拐し、森の中に無数のカメラを仕掛け、全世界に向けて彼を狩る“ショー”を配信しようと企んでいた。襲いかかる傭兵たちを一人また一人と葬っていくダントン。そんな彼の様子をモニターで見つめる3人の若者がいて…。
身長169cmにして体重95kgの女性カンナ。歌手を夢見て音楽業界に飛び込むが、結局スター歌手の舞台裏で声をあてる“ゴーストシンガー”に甘んじる日々。そんなある日、秘かに想いを寄せるサンジュンの冷酷な本音を知ってしまったカンナ。彼女は一念発起して、全身整形で別人に生まれ変わる。パーフェクトボディと美貌に、天才的な歌唱力を兼ね備えた新人歌手ジェニーとして瞬く間にスターの階段を駆け上っていくが…。
ある日、アパートの一室で大量の血痕が見つかり、帰宅したハン・ チョルミンが、待ち構えていた刑事によって妻の殺害容疑で逮捕される。しかし肝心の死体は見つからず、物的証拠も一切なし。この難解な事件の弁護を引き受けたのは、驚異的な勝率を誇るスター弁護士カン・ソンヒ。迎え撃つのは司法研修所時代の同期アン・ミンホ検事。状況証拠を積み重ねてハンを有罪にしようとするアンに対し、カンは懸命な反論を重ねていくが…
ある日、ジファンのもとに差出人不明の一通の手紙が届く。その封筒の中には“逢いたい”と一言だけ記された1枚の写真が入っていた。ジファンの中で懐かしい思い出が蘇る――。5年前の夏、ジファンはバイト先の喫茶店で親友同士の女の子スインとギョンヒと出会った。3人は友だちとして付き合い始め、かけがえのない日々を過ごすようになる。しかし、スインとギョンヒは突然ジファンの前から姿を消してしまったのだ…
希望に満ちた緑のオアシスには、清流のせせらぎとともに響き渡る鳥たちのさえずり、広大な大地を駆け抜け自由を謳歌する動物たちの姿があった―。神秘的なフィンランドの森に生きる動植物の春夏秋冬を通して、いのちを繋ぐ壮大な旅をドラマチックに描くとともに、現代社会に生きる私たちに緑の重要性を父が子どもに優しく問いかけ、自然と共生することの大切さを優しく教えてくれるネイチャー・ドキュメンタリー。
移民反対の抗議集会が活発化するローマ。イタリア人の若者エンリコもまた、不法入国者を人間以下に見る差別主義者だった。しかし、突如発生した暴動で街が混乱に陥る中、一度は死んだ者たちが次々とゾンビ化していく異様な光景を目の当たりにしたエンリコは、助けを求めて移民が住む収容所の閉ざされた扉を叩き続けた。襲い掛かるゾンビの群れから間一髪のところを救い出されたエンリコは、残り少ない食料を分け与え寝る場を提供してくれる移民たちの優しさに触れ、差別の意識が薄れていくのを感じていた。そんな矢先、遂にゾンビが屋内に侵入し最悪な事態に見舞われてしまう…。
フランスの田舎町にある廃屋を訪れた、フロッグ率いる男女6人の学生たち。ここはフロッグが子供の頃から誰も住んでいないという幽霊屋敷。電気も水も通っていない家で、テクノロジーの使用を禁じた1週間を楽しむことに。そんな中、1人が屋根裏部屋でビデオデッキと大量のビデオテープを発見する。電気は通っていないはずなのに、デッキのスイッチとテレビのモニターだけはなぜか電源が入り、数あるテープの中から、数本の映画を見始めた彼らはあることに気づく。ゾンビとカウボーイの映画を見た後、「ゾンビ対カウボーイ」という映画が新たにできていたのだ。彼らは片っ端からテープをかけ合わせ、新たな映画を作るろうとするのだが…。
中学一年生の市川絆星は、同級生の倉持樹をいじめの末に殺してしまう。警察に犯行を自供する絆星だったが、無罪を信じる母親の説得により否認に転じる。少年審判は無罪に相当する「不処分」を決定し、絆星は自由を得るが、世間から激しいバッシングが巻き起こる。果たして、罪を犯したにも関わらず許されてしまった子どもはその罪をどう受け止め、生きていくのか。大人は罪を許された子どもと、どう向き合うのか。
バカボン一家は、長男のバカボンと、自由人のパパにママ、そして弟のハジメちゃんの4人家族。東京の片隅で、毎日楽しく暮らしている。ところが、そんな一家の元に、不審な男達が次々と現れるようになる。その正体は、暗黒組織・インテリペリ。彼らはなぜか“バカボンのパパの本名”を知りたがっており、あらゆる方法でパパに近づくが、パパに翻弄されるばかりで一向に本名を聞き出せない。そこでインテリペリの総帥・ダンテは、息子のバカボンからパパの本名を聞き出そうと目論む。「子供と仲良くなるには、子供が一番だ。…特別な子供がな。」そうして召喚されたのは、地獄へと堕ちた「フランダースの犬」の主人公、ネロとパトラッシュの魂だった!狙われたバカボンの運命は?そして、バカボンのパパの本名に隠された秘密とは?天才バカボンと暗黒組織とフランダースの犬による、未曾有の戦いが始まる…。
2003年、官僚を辞め、家族の猛反対を押し切って出馬した衆議院選挙。「政治家を笑っているうちはこの国は絶対に変わらない」と真っすぐに語る小川に惹かれ、撮影を始める。2009年に政権交代を果たすと「日本の政治は変わります」と目を輝かせた小川。しかし、安倍政権が始まると、その表情は苦悩に満ちていく。弱い野党の中でも出世できず、家族も「政治家には向いていないのでは」と本音を漏らす。そして2017年の総選挙では、まさかのドタバタ劇に巻き込まれていく…
【特典映像付き:本編終了後にメイキングをご覧頂けます。】 【ササノとカノン】大きな物音で目覚めるカノン。別れたササノが部屋を整理しに帰ってきていた。同棲を始めた時、「私たちは変わらない」そう思っていたのに些細なことで少しずつ“ズレ”を感じ、別れを選んだ二人。大学はオンライン授業になり、就職活動を控える中、将来を真剣に考えるカノンと楽観的なササノ。どうしてこうなったの?悪いのは彼なのか、私なのか。たぶん…。【川野と江口】サッカー部の川野とマネージャーの江口はビデオ通話をしていた。今頃、最後の大会を迎えているはずだったが、今年は自粛により中止に。努力が報われないまま、憂鬱な受験の話をしていた。通話を切ると川野のLINEにチームメイトから江口が東京へ引っ越すと知らされる。3年間チームと自分を支えてくれていた江口のことを思い、気づくと川野は自転車で走り出していたー。【クロとナリ】インテリアデザイナーのナリは彼氏のクロとなかなか連絡が取れず、直接家を訪ねる。インターホンを押すとクロが出迎えるも、玄関にはヒールの靴が。アリサと名乗る女性は編集の仕事をするクロの元同僚。オススメのDVDを届けにきたという。クロのことが大好きなナリは動揺を隠せずその場で言い合いになってしまう。こんなにも好きなのに......。
受験生の息子が病院に担ぎ込まれた!そこに集まった、今は親世代になったかつての7人の仲間たち。年を重ねて、色々変化はあるけれど、あの日の友情は変わらない。親友アニの受験に失敗した息子を励ますため、悪友たちは「負け犬時代」の奮闘を病室で語り出す---。90年代、インドでもトップクラスのボンベイ工科大学に入学したアニ。しかし振り分けられたのはボロボロの4号寮。気のいい先輩や愉快な仲間はいるが、そこは寮対抗の競技会で万年最下位で、他の寮から“負け犬”と呼ばれていた。しかし今年はなんとしても汚名を返上する!そのためには、バスケ、サッカー、重量上げ他、多種の試合に勝つ必要があった。4号寮は知恵とやる気とチーム力であらゆる手段を使い勝ち抜いていく。だがライバルも黙ってはいない。果たして、勝利を手にすることはできるのか、そして彼らが最後に得たものは?!
深夜、とあるマンション内のエレベーターホールで血だらけの女(紗希)が座り込んでいる。煙草を吸いながらスマホで誰かに電話している。その横には、意識朦朧とした血まみれの男(翔)が倒れている。その光景にカメラを向ける住人ら、慌ただしく無線を飛ばす警官たち。取調室、二人の刑事と虚ろな目をした紗希がいる。柔和で悲しげな表情を浮かべながら、翔との関係を話し出す。ふたりの出会いは2年前にさかのぼる。映画製作のスタッフで下働きをしていた紗希は、撮影現場で俳優の翔に出会う。連絡先を交換し、ほどなくしてふたりは、体の関係を持つまでになる。紗希は翔を愛し、借金を重ね、番組の製作費を盗んでまで翔に身も心も捧げていた。だが、そんな翔に「もう一人の女」の影が…事件に至るまでの全貌が明らかになるとき、女たちの狂った「純愛のかたち」を知ることになる…
西暦2030年、超高齢化社会となった日本において唯一、巣鴨だけが経済成長を続けていた。そんな中、巣鴨を訪れていた2人の若者(鈴木裕樹・高松信太郎)が、ひょんなことから重傷を負ってしまう。すぐに119番で救急車を呼ぶが、巣鴨消防署の対応は、なぜか『音声ガイダンス』だった…。一刻も早く救急車を呼ぶため、2人は複雑なガイダンスとの対決を余儀なくされる。
売れない夫婦漫才師・浅草スマイルのボケ担当・すみれ(川村紗也)が、交通事故で記憶障害に。相方である夫・マルオ(篠原篤)は、漫才のネタすらも忘れてしまったすみれと、もう一度舞台に立つことを決意。そこから一気にスターダムにのし上がり、鳴かず飛ばずだった日々が輝き出すのだが……。芸人としての死を恐れた先の決断に翻弄される、夫婦漫才師の儚く淡い物語。
2014年9月、ウクライナ東部のドネツク州。政府軍と親ロシアの分離派勢力による衝突が激化するヴェセレ村で、乗り合いバスが何者かに襲撃され多くの住民が死亡した。世間ではこの襲撃は政府軍の仕業と見る中、首謀者は村近くに駐屯する政府軍部隊に潜入しているとされるロシア人活動家ホドックと断定した軍上層部は、同村出身のアントン率いる特殊部隊を現場へ派遣した。ホドックの目的は、次の休戦会議を混乱に陥れること。そんな状況下で、空挺隊員がナイフで心臓を刺され死亡しているのが見つかり、ホドックが行動を開始したと確信したアントンたち。しかし追い打ちをかけるように情勢は悪化の一途を辿り、更なる危機が住民に迫っていた…。
アメリカ・ニューイングランド。強盗団のハリーとミックは銀行強盗に成功し、組織が指定した海岸沿いのモーテルまで車を走らせた。現場に到着した二人だったが、ここで落ち合うはずの仲間が一向に現れず、指示書を探すために車のトランクを開けると、そこには両手足を縛られた女の姿が…。状況を理解できない二人は厄介事に巻き込まれまいと、手錠で拘束した女をバスルームに監禁し、組織にコンタクトをとるため部屋を出た。しかし、「仲間は間違いなく向かった」と、二人は更にこのモーテルで待機を強いられることに。しかし部屋へ戻るや、女の姿とともに戦利品の大金が消えていて…。
イギリスの山深い森で地下基地を発見した少年たち。しかしその直後に1人は忽然と姿を消し、もう1人は交通事故で意識不明の重体に陥っていた。少年が搬送された病院に駆けつけた巡査部長のアンウィンは、事件現場の捜査を希望する部下の巡査に許可を出すも、夜が明けると同じ森で巡査の遺体が発見され、その後も警察の捜査チーム内で犠牲者が多発。刑事課へ配属されたアンウィンは、ハントリー警部補とともに常軌を逸した犯人に挑むも捜査は難航していた。そんな中、介護施設で暮らす年老いた男性から、事件に関係する人物について興味深い話を聞き出すことに成功するのだが、そこには思いもよらない真実が隠されていて…。
熊本地震をきっかけにハンドボールを辞め、無気力に生きていた高校生のマサオは、SNSに投稿したかつての写真が思いがけずバズったことから生活が一変。「#ハンド全力」というハッシュタグを使い、廃部寸前の弱小男子ハンド部員達と、練習に励むフリをして、バズる写真やコメント作りに全力投球。次第に復興の盛り上げ役として注目され、全国からの”善意”を受け取り有頂天になるが…。
開封市の郊外にある森の中。闇に覆われ、人間や人ならざる者が行き交い、下界では決して目にできない驚異に溢れた<隠された町>。さながら闇市場のような怪しさに満ちたそこに滞在する条件は、看守である雷公と電母の許可を得ること、そして<ギブ・アンド・テイク>、もらったら必ずお返しをするということ―。<隠された町>に向かう途中、医師のチンルオは珍しい鳥を探している風変わりな旅人のリンと出会う。<隠された町>への同行をせがむリンに、チンルオはある条件を持ちかけ、共に<隠された町>に向かうことに。その夜、目の病に悩む塩商人に使用人が新たな薬を持ちこむが、服用すると多数の怪鳥が塩商人の体中の肉をついばみ、骨だけを残して消えてしまう凄惨な事件が目撃される。刑事のションは事件を調査するために派遣されるが、遺品に触れると体中に毒がまわり重症化したため、すぐにチンルオのいる<隠された町>に向かう。<隠された町>に合流したション、チンルオ、リンは、この世にも不可解な殺人事件の謎に挑む。塩商人の元締めとの攻防、怪鳥のマスクをつけた謎の襲撃人らとの戦いの末、ション達が辿り着いた想像を遥かに超えた真実とは…。
ダーリーンは娘ビクトリアを連れ、虐待を受けた女性たちが避難するシェルターへ向かっていた。街から遠く離れた場所にあるその施設には、管理人のビーという女性がいた。彼女は、来る者たちの内情を詮索せず、好きなだけ滞在していいと親子を受け入れてくれた。しかしダーリーンは、親身になってくれる一方、何かとルールを強いるビーに違和感を抱き始めるのだった。そんなある日、この施設に滞在していた女性を探しに、一人の男が鬼の形相で怒鳴り込んできた。異常なまでの男の行動に、ダーリーンとビクトリアは慄き、ビーはライフルで男を撃退するのだが…。
幼いヨセフはある日、父親が所有するウィジャボードで遊んでいた。しかし、そのせいで封印されていた悪霊を解き放ってしまい、友達のマックスが犠牲になってしまった。「愛する息子を悪霊から守るためには、遠くの児童養護施設に入れるしかなかった」と、父から聞かされたのはそれから30年後、父が亡くなる間際だった。さらに父は死の床で、「この家からすぐ離れろ」と警告するが、その意味を理解しきれなかったヨセフは数日後、息子のノアを連れ父の葬儀を執り行った。しかし、そこでノアが見つけたものは、あのウィジャボードだった。ノアは、このボードが死者との対話に利用されていたと知り、亡くなった母親を呼び出そうと試みるのだが…。