シングルマザーの夜見は、体中に痛みを感じながら起きた。手や頭に違和感を感じながら部屋を出る。リビングでは知らない男が母と、息子と食事をしていた。家族だけが居ていいはずの空間に、見たこともない男が座っていた。なぜか母と息子はその男を知っているようだった。夜見を待ち受ける衝撃の結末とは。
引退を悩むストリッパーのミサキと、街のはずれの小さな喫茶店でミサキのファンによって結成された官能小説の朗読会チーム。ある日、恋に悩む内気な女子高生・葉子が喫茶店にやって来て…。不思議な出会いで、忘れていた気持ちを思い出す、静かな街のある1日。
逃避行を続ける男と女が、久しぶりに東京に戻ってきた。友人に金を借り、母親のいる男の実家に顔を出す。追われる二人の束の間を描く。
ささやかで平凡な生活を送っていた夫婦。ある日同窓会に参加すると徐々に驚愕の事実が明らかになっていく。日常に潜む狂気を見事に抉り出す、熊切ワールド。
ミュージシャン兼チンピラのショウ。今日も親分から無理難題を押し付けられた。なんとかなると、軽いノリで夜の街に出て行ったのだが…ダメ人間達の新宿一夜物語。
傷ついた心が癒えない女、それを見守る男。都市をさまよいながら、瑞々しいタッチで描かれる「愛」。『息もできない』で世界を震撼させたヤン・イクチュン監督珠玉の短編。
ある映画監督の一周忌に集まった7人の女と1人の男。その一晩を6台のカメラが同時に記録。これはフィクションだが松江哲明自身のドキュメントでもある。
フィリピンから母親を捜しにやってきた女を助けながら、その過程をドキュメンタリー映画にしていく学生達。名作TV『山田孝之の東京北区赤羽』につながる、フェイクワールド。
非常事態に突入した現在、一室に閉じ込められた8+1人の50年間の物語。職と性と暴力のリサイクル、山本政志監督製激毒寓話。
放課後、高校の体育館の隅に集まる演劇部の真琴、悠、芽依は、オスカー・ワイルド作「The Happy Prince(幸福な王子)」を翻訳、舞台化しようとしている。3人は各々翻訳してきた台本の読み合わせをしながら、幸せとは何か考える。
仏師として立ち行かず、見世物小屋の生人形制作で糊口をしのぐ亀八。興行で立ち寄った土地 の名士から、不治の病におかされた娘を美しいまま写した人形制作を依頼される。一度も家の外 に出たことのない椿と、興行で土地を転々とする亀八、二人は次第に惹かれ合うが、人形の完成 が近づくにつれ、椿の身体は動かなくなっていく。
ある夏の日。九十九里の砂浜に佇む主人公の和彦。置き忘れた想いを還しに…「夏になるとたまんないよ。そこら中に思い出がいっぱいでやんなっちゃうぜ」遠いあの日に想いを馳せる。若き日の和彦がビートルにサーフィンボードを乗せて海岸線を走る。「ひとつっきりしかないような大切なモノってさ、ぜったいに見逃したりしないんだ」助手席には恋人の智子。ふざけ合う二人。カセットデッキから流れるビーチボーイズの《サーファーガール》それは眩しい日々。別れの日に智子から云われた言葉…十数年後、その意味をようやく噛みしめる和彦。「自分自身に嘘ついてるんじないかって、俺ってこんな風に生きるつもりだったっけ」これは、ノスタルジーを纏った真夏の寓話。
「とうとうスーパースターになっちゃった、、」その日から数年さかのぼる1980年。女子高生のヨーコとヒロコは親友だった。二人はダンスパーティで演奏するバンドChubbysのファンで、ヨーコはボーカルのタツヤに夢中だ。高校を卒業してすぐ、ヒロコは遠くの町に就職した。地元で働くヨーコとは離れ離れになる。二人は約束をした。タツヤがスターになって、この町のホールでコンサートする日が来たら、同じホテルに泊まって、こっそりあの子たちの部屋の前まで行って、、、やがて、約束の日。ヒロコはホテルの一室でヨーコに語りかける。「あの曲って、あんたのこと歌ってるんじゃないかって、、」 暗がりにひとつだけ 空のシート光る お前が愛した場所さ 星空で手をたたく お前の拍手だけ聴こえない 想い出は夏のまま時をとめたね 星屑のStage 涙をしきつめて 約束だね この歌 俺 cry cry crying 歌うよ タツヤの歌が哀しい。彼女が追いかけたのか、、歌詞が彼女を追いかけたのか、、少し遅めの夏休み。それは青春の終わり。
海辺の別荘に佇む老人・有重。時は20年遡る…“「少女A」それは、街角で聖地を探す少女の物語だ。”と、新聞の文化欄に書いた新進気鋭のノンフィクション作家・有重。それをきっかけに、アイドル中森明菜が歌い、ヒットした楽曲「少女A」の作詞家・売野雅勇と海辺の別荘で会うことになった。待ち合わせに現れたのは、18歳の女の子。そして、「売野雅勇です」と名乗った。有重は、その少女にインタビューを試み、“街角で聖地を探す少女の物語だ”と評した「少女A」を紐解きながら、自分自身の感情の機微とも向かい合い、答え合わせをする…やがて、過去に想いを馳せていた有重が現実に引き戻されると、時は西暦2000年を迎えようとしていた。
生きものが丸切りいなくなって、千年ほど経った星に残された一体のAI。人の心の恐れや痛みを和らげ、 祈るために神の似姿として作られた彼は、渡りの途中に立ち寄ったつばめ(スパイ用に作られた長距離高 速移動型AI)に出会ったことで、初めて自らの心の輪郭を感じ始める。つばめが去った後、身体を失い、 思考回路のある心臓部だけの「小石」のような見た目になっても、彼は過去の記録を反芻し思考し稼働を続けていた。ある日その傍らに、生きている何者かが内包された、生命維持装置カプセル「棺桶」が落ちてくる。
亡くなった祖父が営んでいた駄菓子屋兼住居を取り壊すことになり、遺品整理をしている秋元大吾のもとに、滅多に実家にも帰って来ない弟の秋元蒼馬が帰ってくる。緊急事態宣言期間中に行われた祖父の葬儀 にも蒼馬は参列せず、二人の間には隔たりがあった。蒼馬が幼い頃、店の売り物のカンロを勝手に食べた際、代金が払えない代わりに祖父に渡した「何か」を探している最中、東京にいる蒼馬から電話がかかっ てくる。
何かの気配を感じて目覚めた朝、ひばりは庭で蛇のぬけがらを見つける。ひばりの時間はある日から止まったまま、戻りゆく日常を受け入れられずにいた。夫が玄関先に置いて行った弁当を持って家を出るひばり、やがて雨が降り出す。煙草屋の軒先で雨宿りをしていた太一は、ひばりに借りた黄色い傘を媒介に、白昼夢を見る。
占拠されたビルの中。集団は狂気と破壊と祝祭へと向かう。従来の力強さに自由なタッチが導入された大森監督の異世界。放射能が地上に降り注いで故郷を奪った。映画からはフィルムがなくなろうとしている。そんな瓦解しそうな世の中に、ほぼ発狂した‘シネマインパクト’が忽然と現れ、僕は映画を作った。誰にも望まれてない映画を作る覚悟を自分自身に、そして参加者に問いました。無力な自分への怒り、壊れかけの社会へ抗い、傷つき、ひねくれ、憎しみ、それでも笑い、もう一度立ち上がる覚悟です。僕は暴動の映画を作りました。シネマインパクトは映画の暴動になればいい。
花を求め、日本中を旅してまわっていた養蜂家一家のトラックが谷底に転落した。両親は亡くなり、息子の三平だけが奇跡的に生き残った。三平は蜂に刺されて倒れていた少女チヨと出会い、彼女の住む村で暮らすこととなる。家族のいなくなった自分を住まわせてくれたお礼として、三平は村人も手をつけなかった荒地をたった1人で開墾し、村人たちを驚かせた。しかし、ある日、村に飛来した蜂の大群とともに三平はこつ然と姿を消す。
大学4年生の千尋とミアは高校の先生、間山と再会するために取り壊しが決まっている母校を訪れていた。千尋は学校のとある場所を見つけ、間山先生との過去を思い出していた。八尾市に実際にあった廃校を取り壊し前に使用し、撮影したヒューマンドラマ作品。
一人暮らしの洋子はひょんなことから捨て猫のように公園にいたノコと出会う。ご飯を食べて、寝て、またご飯を食べて…一緒に過ごすうちに二人は次第に変わっていく。おいしい映画祭2023にて優秀賞、観客賞受賞作品
お笑いコンビ「Life record」の一輝と幸雄。芸歴22年目の二人は、未だに売れずに芸人を続けている。いつもの地下劇場でのライブ当日。いつまで経っても劇場に来ない幸雄に怒る一輝。幸雄の家に迎えに行くと、幸雄は引き篭もりを敢行していた。一輝は無理矢理に外に幸雄を連れ出すと、「漫才をやるぞ」と言い、誰もいない夜の公園で一方的に漫才を始める。次第に、漫才のネタではなく、お互いの本音が漏れ出して口論になっていく。
「あした、授業参観いくから」「えっ…」同じ会話が五つの家庭で繰り返される実験的短編映画。坂口則子(片岡礼子)は実直な中学英語教師。担任のクラスには様々な生徒がいる。両親が共働きで優等生の光。母を亡くしたが明るい性格の亜輝菜。裕福だが怠惰な一馬。母がだらしないので家事を担うゆかり。荒っぽい父におびえる涼太。授業参観の日、教室に親子の想いが交錯する…。
ガールズバーのキャストたちを乗せ、夜の街を走るドライバーのユリカ(イシヅカユウ)。バーカウンターに立つミチル(大森亜璃紗)は、今夜も上手く客をあしらっている。カオル(千國めぐみ)は、デート相手の男の車を降り、家に帰る振りをして店に出勤する。スタッフルームに身を潜めるユリカは、そんな二人を光るカーテンの向こうがわから見つめていた。その夜、仕事あがりのミチルと路肩で言葉を交わしていると、巡回していた警察官が二人を見つけ、事情を聞き始めるが・・・。
田舎のとある高校。生徒の一人「安積桃奈」は、不完全燃焼だった高校生活を振り返っていた。そこで桃奈が思い立ったのが、所属していたダンス部での「卒業イベント出演」だ。しかし、それを元ダンス部のメンバーに話すも、皆なかなか良い返事をくれない。さらに、担任の「中尾円佳」にも相談するが、事を荒立てたくない学校側は協力的ではなかった。それでも何とかイベント出演を実現しようと孤軍奮闘する桃奈を祖母だけは応援をした。祖母はいつでも桃奈の強い味方だった。やがて、反対していた元ダンス部のメンバーたちも桃奈の熱意に心動かされてゆく。そしていよいよイベント出演が迫ってきた。しかしその時……思いもよらぬ出来事が桃奈を襲うのだった。
函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞受賞作を原作に、月川翔、斎藤玲子、園子温の3人の監督がそれぞれに映像化。【ノーバンツ・ガールズ】ありふれた日常に退屈感を抱く小学生あいり、このみ、のぞみ。このみのふとした出来事をきっかけに、3人は「ひ・にちじょう」を求め、ハラハラ・ドキドキ大作戦「ひ・ばんつ」を始める…。【ノーパンツ・ガールズ外伝】テレビ局リポーターのこのみは、取材で幼い頃に住んでいた町へ行ことに。そこで脳裏に蘇ってきたのは、子供の頃に体験した「ひ・にちじょう」的出来事ー。それは下校途中、水溜りでこけて濡れたパンツを川に捨て、そのまま帰宅した事だった…。【大人になったら】ちょっとおませな小学生あいり、のぞみ、純粋で内気なこのみ。ありふれた日常に退屈を感じている3人は、「ひ・にちじょう」的な刺激について常に考え、子供であることに不満を持っていた。するといつの間にか体が大人になり…。
◎『ひとで』(Starfish) 1928年 焦点の合わない画面上に、二人の人物が道路を歩いている。ガラス越しに歪んで見える二人は寝室に引きこもり、女が服を脱ぐ。男は「さようなら」と言う。◎『エマク・バキア』(Emak-Bakia) 1926年 「シネポエム」とサブタイトルが付けられた『エマク・バキア』は、マン・レイが発明したレイヨグラフ、二重露光、ソフトフォーカスなど、彼が写真撮影に用いた多くの技法が使われている。タイトルはバスク語で「ひとりにしてくれ」という意味だが、「平和を与える」という意味もある。◎『理性への回帰』(Return to Reason) 1923年 マン・レイの短編映画1本目。フィルムに塩と胡椒を振りかけたり、ピンを刺したり。彼の伝説的なミューズ、キキ・ド・モンパルナスが裸で登場し、彼女の体が光の縞模様に照らされる。◎『サイコロ城の秘密』 (Mystery of the Chateau of the Dice) 1929年 すべての行動を偶然に頼る優柔不断な二人組の旅行者。二人は丘の上にある美しい城に出かけ、城の内外を歩き回る。
夢に迷う絵本作家・ユェンが、幼い頃に出会った一冊の絵本に導かれ、旅に出る。母との記憶、友人との絆、そして自分自身と孤独に向き合う日々の中で、彼女が見つけたものとは――。あなたの中の“とべない鳥”にそっと寄り添う、心あたたまる短編ファンタジー。 2009年台北映画祭招待作品
『ワガママお姫様がスタジオ管理人を乗っ取り!?』ある日グラビア撮影の予定が入っているスタジオにやってきた礼としのぶ。礼がスタジオに入ると見知らぬ女性・由加が眠っている。目を覚ました由加は、スタジオ管理人を礼から譲り受ける。今回の撮影は、不倫騒動で活動休止をしていたグラビアアイドルうたのの復帰作。しかし由加が撮影に首を突っ込みめちゃくちゃになってしまう!!そんな中、撮影には学生時代、礼に恋心を抱いていた美希がスタイリストとして参加していた。美希の礼への恋心が再燃!「管理人としての礼の姿を一目みたい!」としのぶとタッグを組み、礼を管理人に復活すべく奮闘!今回のグラビア撮影も前途多難!!どうなるスタジオ管理人…!?
感染症の蔓延を機に、ヒト型AIの利用が一般化した日本。小山家の娘・愛理の教育と家事を長年担ってきたAI「野上恵子」は、作業ミスが増加。母親の理子は新型へ交換しようとするが、愛理は反発する。
1.『Instant Life』:家族のためにヒットマンになった主人公の自首までの2日間。/2.『701号室』:自殺を決意したサラリーマンの主人公が隣の部屋からの聞こえてくる子どもの泣き声に耳を傾け出す。/3.『Light in the bathroom』:大好きだった彼女と暮らしていた部屋に今は1人で住む主人公が、ある朝に気付いた自分の小さな罪に向き合う。
老舗の銭湯で働く藤綱一果と月島有朱。藤綱一果は、高校時代の友人 神木流星と高校振りに奇跡の再会を果たす....。30代目前の男女の恋愛模様を繊細に描いたラブストーリー。
下町の工場で働く足立克夫(菅野貴夫)のもとに、ある日突然届いた差出人不明の封筒。開けてみるとそこには植物の種が入っていた。不審に思いながらも種を育ててみる足立。無趣味だった足立の生活に、少しハリのようなものが生まれてくるのだった。そんな様子を気にする職場の同僚のアユ(小島彩乃)と、趣味の話で盛り上がる足立。ますます種を育てることに夢中になる足立であったが、やがて生えてきたのはこの世のものとは思えない、“人間の手”のようなものだった…。
グラフィティに目覚めたJKと頑固のジジイとの戦争が勃発!!片田舎で繰り広げられるハートフルコメディ!!世界各国で活躍しているグラフィティ・アーティストSHIROによるグラフィティが作品を彩る!!映像、グラフィティ、音楽、あらゆるアートで一人の少女の『夢』を鮮やかに描き出す!!
温泉で名を馳せるS県暑海(あつみ)市の地底に怪獣が出現。温泉の供給が止まり町の観光産業は危機に瀕した。不人気に悩む暑海市長の万巻貫一は、亡き父親、万巻鉄左衛門が開発したドリルマシンを自ら操縦し、怪獣を倒すため地底へと向かう。そこで待つのは大怪獣と侵略者。戦え貫一、君が叫ぶ時、ドリルマシンが鋼の戦士、バスダイバーに変形する!果たして若き二世政治家は、怪獣を倒し暑海の町を救い、支持率を回復できるのか?!ロボットと怪獣が大激闘、王道特撮映画が今ここに!
58歳になる吉田は、交通誘導員のアルバイトをしながら、独り目的もなく日々過ごしていた。彼はかつて、ヒーロー史上最強の「稲妻戦隊サンダーファイブ」リーダー、サンダーレッドとして仲間と一緒に怪人から地球の平和を守っていた。しかし自らの愚かな行動によりすべてを台無しにしてしまった過去があった。日々、後悔し続けていた吉田は、自分が犯した罪を許してもらうため、かつての仲間たちへの贖罪の旅に出る。サンダーファイブが解散した衝撃の真実とは、そしてこの旅に隠された驚愕の目的が明らかになる。
物語は2人が18歳の頃。主人公であるアキヒロとヒロインのハルナは仲は良かったがアキヒロはハルナを「彼女」と呼んだ事は無かった。そこから10年近く月日が流れる。
「歌舞伎町の金魚たちへ」スマートフォン映画祭国際短編部門グランプリ受賞作お金で愛が買えるまやかしの街、歌舞伎町。とあるBARで繰り広げられる歌舞伎町で彷徨う金魚たちへ贈るサイコサスペンス。オールスマートフォンのみで撮影された最も現代らしい映画作品「寂しい街で出会った、君と僕のお話」◆第一回溝の口短編ホラー・サスペンス映画祭2023 最優秀候補作品「寂しい街で出会った、君と僕のお話」東洋一の歓楽街歌舞伎町。煌びやかなのに寂しい街で出会った2人の実話を映像化「春景」田島亮「春景」映画祭出品作品 平成だったら優勝で賞受賞俳優田島亮さんの「春景」映画祭。同じ脚本でそれぞれの監督が撮り下ろすテーマのもと制作
実際にあった怪談話を映像化。始まりも結末もなくモヤッっと後気味の悪い恐怖「アレ、何だったの?」を家、山、BARの怖い話を短編8話にて構成。
夫婦である西村さやか(30)と西村亮介(30)は、間もなく結婚して3年を迎えようとしていた。さやかは東京で会社員として働いていたが、亮介は1年前より家業である茶農家を継ぐために京都の南山城村に戻っており、二人が別居するようになって1年の時が過ぎていた。これから先の生活についてどうすべきか悩んでいたところ、さやかに大きなプロジェクトを任せたいという話が出る。引き受ければ大きなキャリアアップにつながる話であったが、それは同時に別居生活がこの先も長期に渡り続くことを意味していた。引き受けるべきかどうか悩むさやか。意を決して、休暇を取りしばらく村に滞在してみることを決める。
トランスジェンダー女性の新谷ひかり(イシヅカユウ)は、ときに周囲の人々とのあいだに言いようのない壁を感じながらも、友人で同じくトランス女性の千秋(広畑りか)をはじめ上司である中山(原日出子)や同僚の辻(猪狩ともか)ら理解者に恵まれ、会社員として働きながら東京で一人暮らしをしている。ある日、出張で故郷の街へと出向くことが決まる。ふとよぎる過去の記憶。ひかりは、高校時代に同級生だった久田敬(黒住尚生)に、いまの自分の姿を見てほしいと考え、勇気をふり絞って連絡をするのだが――
理不尽が蔓延る社会の中で、少女ニコは、雑音から心を閉ざしており、行きつけの喫茶店だけが唯一の心の拠り所となっていた。ある日、ニコは両親から虐待をうけている少年亮太と出会う。自らも虐待を受けていたニコは亮太の両親を許すことが出来なかった。復讐バイオレンスドラマ。
ゾンビが発生し、感染拡大を防ぐために隔離された地方都市。女子高生の早希(倉島颯良)は、ゾンビとなった家族を世話するために隔離地域に残り、あまり危険ではないサバイバルを繰り広げる。ゾンビ発生前には不登校になり、家族との関係がぎくしゃくしていた早希にとって、それは新しい生活だった。
人生もフィクションも、選択の連続だ。脱サラ小説家・トウヤと、就職活動中の大学生・ナツミは、かつて同じサークルの先輩と後輩だった。喫茶店でトウヤはナツミのエントリーシートを、ナツミはトウヤの新作小説を添削しお互いに不足する部分を補っていた。ある日、担当編集者から呼び出されたトウヤは、あることを告げられる。叶わない夢、どうしようもない現実。ふたりが最後に選ぶものとは...。
食を通じ、人間の秘められた欲望を暴露していく連作短編映画。【栗田】という謎の男の登場により、登場人物たちの内なる<性(セクシャル)衝動(ドライブ)>が暴かれていく新感覚ブラックコメディ。
2012年・第4回沖縄国際映画祭の企画「地域発信型プロジェクト」で製作された作品。昭和初期の東京のキャバレーを舞台に、ダンサーになるという夢を忘れてしまった女性が、1人の少女との出会いから再び夢に立ち向かっていく姿を描く。主演は女性お笑い芸人の渡辺直美。キャバレーのトップダンサー役に、人気アイドルグループ「AKB48」とその派生ユニット「フレンチ・キス」で活躍する柏木由紀、高城亜紀、倉持明日香。「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子も出演する。
オムニバス形式で送る【B級】ショート・パルプフィクション【第一章】大都会・新宿の片隅にひっそりと棲息する名無しの「探偵」(裏地圭)は、大会社の重役から家出した自分の娘を探してほしいという依頼を受ける。その娘・麻耶(NAGI)との出会いが、探偵をキナ臭い争いに巻き込んでいく。【第二章】親友同士の花田(仁也)と風間(斎藤嘉樹)は、花田を借金漬けにして破滅させた暴力団組長・寺光(真柴幸平)を拉致し、山奥で殺害しようと計画を実行する。しかし、風間が花田を思いとどまらせようとしたことから、二人の間に亀裂が生じ……。【第三章】探偵がついに探し当てた麻耶は、ある理由により親元に帰ることを拒否した。そして音信不通になっている恋人の存在を明かし、その男となら一緒に海外へ脱出するという。探偵は麻耶の恋人を探すため、再び歌舞伎町に舞い戻る。
信州上田の病院。上田出身の老作家、新藤幸一郎は肺ガンにより余命を宣告されていた。担当の看護師滝田希美は、看護学校を卒業して故郷に戻ってきた。昔のように情熱が出ないと言う新藤に、希美は情熱は出ると思えば絶対に!と言うが…
何もないと思っていた場所に、ずっとそこにいたくなる風景があり、言葉に出さなくても多くのことをわかりあえる存在があった。世界で一番となりの木と離れている木の話、砂漠の深い深いところに眠る大きな湖の女神の話、など7話のオムニバス。サハラ砂漠の真ん中にあるキャンプで2年間を過ごした唯一の日本人女性フクダヒデコと、2015年ボローニャ国際絵本原画展入選作家イヌイマサノリが作り上げた珠玉の絵本を映像化。
400年に一度の謝肉祭がやってくる。謝肉祭の7日前、全国の神の中から三人の神、ワラウ神・ミル神・オドル神が選ばれ、合宿所に集められた。三人のうち二人の神は、祭り本番の舞台で死ななくてはならない。それはしきたりであり、大きな名誉である。誰が選ばれ、誰が残るのか。そしてどうやって決めるのか。集められた三人の神は話し合いを始めるが、話は的を射ない。3日目、大神様が三人の元に現れる。祭りへのプレッシャーをかける大神。三人の心は掻き乱されていく。
ある植物園、ふたりの少女が互いに宿命を解析しようとする。(『アリアとマリア』)とある男女が、キャンピングカーで旅に出る。(『Blue Through』)監督からの手紙を基に、大森靖子が楽曲を書き下ろし、喪失と祈りの物語が展開する。(『M』)
千葉・九十九里浜。実家のサーフショップで働く青年・健一(吉村界人)は、不慮の事故で命を落とし、幽霊になってしまう。幽霊になった健一が実家に帰ると、そこには数年前に他界し、健一と同じく幽霊になった父・拓郎(津田寛治)の姿が。さらに、母・彩子(田中美里)が幽霊が見えるということも発覚し……!?幽霊になった父と息子、そして幽霊が見える母。家族三人と彼らを取り巻く人々が過ごす三日間のファンタジー。
「パラダイスとエンド」離婚することが受け入れ難い男のところに女子高生がやってきて誘拐してくれと頼まれてしまう。「正義の人たち」好意を寄せている同僚女性の腕の包帯を見て、その彼氏のDVが原因だと思った男は冷徹非情な姉と共に、カップルが同棲している家に乗り込む。「シガレット」同級生ジョウの葬式に集まった五人の帰り道。ジョウの彼女だったり、彼女に好意を寄せる親友だったり、それぞれの想いが交錯する。「からまる蛇」ある若い夫婦に二十万円の請求書が届く。それは旦那が落とした百万円を拾った人物からのお礼の請求書だった。旦那は無視を決め込むが・・・。
2020年4月、新型コロナウイルス感染拡大を受けての緊急事態宣言が発令。人が消えた首都圏の街並みを映像作家・モリカツヒコは毎晩撮り続けた。この2度と見られない景色、時代の記録を収めたショートフィルムが「silence in TOKYO」。H ZETT Mはこの作品の音楽と演奏パフォーマンスで参加し、アントニン・ドヴォルザークの楽曲「遠き山に日は落ちて」のフレーズを引用したオリジナル曲「Silence in Tokyo」で映像を彩っている。また本作には、街の風景を窓から見つめる女性も登場。この女性を本田翼が演じている。本作は短編映画祭「Short Shorts Film Festival & Asia 2022」にてCinematic Tokyo部門に入選した。
「もぉーいぃかい?」夫婦でかくれんぼ。妻アリカが鬼。彼女は鼻がきく。夫コウキは匂いを辿られまいと頭を捻る。ある日、夫から嫌な匂いがする。アリカは変わっていく夫の匂いに苦しむ。そんな妻の姿を見て、コウキは妹カスミにある頼みごとをする。
金沢地方(金沢市・光覚寺)の『飴買い幽霊』をベースにした『夏色ソフト』は思いやりが人の心を勇気づけてくれる物語。能登地方(富来町)の『桜貝伝説』をベースにした『桜色の風にのって』は「親子の絆」と「友情」が交錯する物語。加賀地方(粟津温泉)の『おっしょべ恋物語』をベースにした『はるいろハート』は大切な人は常に目の前にいることを教えてくれる物語。
『パルコ誕生』不法投棄されたゴミにボウフラがわいて、それがやがて蚊になり、コンビニの誘蛾灯で死に、徹くんの飼っている鯉の餌になって、しかし親の都合で引っ越すことになった徹くんがその鯉を川に逃がしたところ、老人がそれを釣って食べて骨を喉につまらせ転倒、診察を受けた病院で偶然ある会社の役員が自分のレントゲン写真と老人のそれを重ねたらPARCOの文字が浮かび上がった。それがパルコの名前の誕生秘話だ。『入社試験』パルコの面接試験に臨んだ花子は、帰り際、面接官に一通の封筒を渡される。「この封筒を最後まで開けなかったら、合格ですよ」。果たして、それをうっちゃっていた彼女は、見事、採用が決定する。ところがそれから数日後、封筒を開けた彼女は、好奇心からその中に書いてあった指示通りに行動してみるも、なんとPARCOの看板のRに首を突っ込み抜けなくなってしまうのであった。『はるこ』テレビでパルコのCMが流れる度に自分が呼ばれていると勘違いする祖母・はるこを心配した孫娘のイズミは、おばあちゃん救済のため、CMの打ち切りか店名の変更を進言しに、まぶだちのムラチューと上京する。果たして、ムラチューの意外な活躍によりPARCOはPIRCOとなり、一件落着となるのであった。『バーゲン』今日からパルコはグランバザール。しかし、店員の鈴子は目をつけていたワンピースが次々と売れていくのが気懸かりでならない。そこで彼女は人目を盗んでそれを隠し、夜中、こっそり取りに戻るのだが、警備員から逃れようとしてビルの隙間に挟まってしまう。「もうダメだ」。死を覚悟したその時、彼女はくしゃみの勢いで脱出に成功する。『見上げてごらん』上を見るとクラッとしてしまう、世にも稀なスカイ・スクレーパー症候群に悩まされるパルコの店員・美都子。ある日、警備員の大須から食事に誘われた彼女は、彼が予約したレストランの入口が高い階段の上だったことを詰って大喧嘩。いつの間にか昇っていた階段から足を滑らせて、大須と一緒に転落してしまう。だがそのお陰で、骨折した大須はしばらく彼女より目線の下の車椅子生活を送ることになり、彼女自身も少しだけ病気を克服することが出来るのであった。『ポップコーンサンバ』シネクイントの劇場スタッフが、リズムを取り踊るエンディング。
<Beautiful>【運命】と【奇跡】が産み出した出逢い。全てを亡くした街が創り出した満天の星。その下で静かに2人の心が重なっていく…beautifulなストーリー。<魔女に焦がれて>高校3年生の主人公・雅人が、突然「霊感」を備わってしまい、ある事がきっかけで「魔女」呼ばわりをされてクラスで疎外されてしまう初恋の相手・真莉愛と卒業前に繰り広げる青春ラブストーリー。<On The Way>NPO活動をしている母の代理でメキシコへやってきた健太は、アメリカを目指す隣国からの移民達の為に食事や衣類を提供している移民センターを訪れる。そこで彼は命がけで国境を目指す人々の姿を目の当たりにする。<GHOSTING>事故死した青年、バクは、霊魂〈ゴースト〉のまま一日だけ過去に戻る。それは1999年の春、恋心を寄せていた幼馴染の少女メイが亡くなった日。少年の頃の後悔を胸に、青年バクは魂のままメイを追う。<海風>都会の片隅で傷つきながら生きてきた二人は触れ合い、哀しみを共有し一夜を共にする。生まれてすぐに親に捨てられヤクザとなった蓮。蘭は若い頃から横浜で、体を売って一人で生きてきた。蓮は蘭に母を感じ、蘭も蓮に離れ離れになった息子を感じていたのだ。これが二人の始まりと思えていたが、それは一瞬の夢だった・・・
<ファンキー>2041年、東京の片隅に謎のファンキー集団が現れる。彼らは突然ダンスを始めた。しかし、リーダーの男だけは踊ろうとせずに塞ぎ込んでいる。彼には子どもの頃から「亡くなった母親に会いたい」という願いがあった。母親の30回目の命日、ファンキーな仲間たちが純司のために行動を始めた時、奇跡が起こる。<アエイオウ>次なる世界大戦の予兆が世界を覆っている。若き自衛隊員ひかるは、特命任務に選抜される。開戦を阻止すべく、最果ての地へと赴く。その鍵を握る聖地にある見張り台に立つひかる。脳裏にかつての恋人の姿が蘇る。ある日、ひかるの前に老婆が現れる。老婆の紡ぐ言葉から、ひかるに打ち寄せる真実とは何か。<幻光の果て>漁師のヨシヤは花田を雇い、共に働くことになる。ある日ヨシヤは突然、サメを目撃したと船を走らせる。不審に思った花田は「本当にいたのか?」と問うが、ヨシヤは取り付く島も無い。数日後、漁師仲間のカオルがクジラを見に行こうと二人を誘うのだが、その最中にもヨシヤはサメを目撃する。戸惑う花田とカオルをよそに彼は魚影を追い続けた。<Kuu>深い谷。激しく流れる川。何かから逃げる様に彷徨うアン。ボロボロのアンは対岸に人を見つけ、助けを求めようと思うが「自分とは違う人々」ではないかと感じる。対岸にいたハナとテンは、アンが「自分達とは違う人々」なのか、身体を使って対話を試みる。3人は、全身全霊で相手の存在を理解し認めようと対話を続ける。<Our Birthday>奏は、同じ誕生日の梨香と出会い惹かれ合う。誕生日に婚約するが、梨香は突然離れてしまう。梨香を失った喪失感から心を閉ざしてしまった奏。翌年の誕生日、一人帰宅した奏は、真っ暗なはずの部屋でキャンドルに照らされた梨香の姿を見つけた。二人の誕生日に永遠の愛を誓う奏だが…<カナリア>巌は、牛舎でいつもどおり牛の世話を始める。そこへ遅れてやってくる亮。「無理して来なくていい」と声をかけるが、亮は返事もせず黙々と作業を手伝う。作業後、別棟の牛の大きな鳴き声が響く。気になり足を運ぶと、そこには雌牛を見つめている楓の姿が。亮は声をかけようとするが諦める。その後、巌と衝突してしまった亮。感情のはけ口を見つけられず、閑散とした街をひとり彷徨う。再び牧場に戻り、ハンマーを手にして向かった先は、楓が見つめていた雌牛の前だった…。
<パラレルワールド>15年ぶりに母校の天体観測室を訪れた徹。当時のまま時が止まったかのような部屋で一冊のノートを見つける。「見ていてくれてありがとう」それは想いを寄せていたダンス部の真矢からのメッセージだった。伝えることのできなかった想いが行き場もなく、徹の目から涙が溢れ15年前と今が交錯しはじめる。もしもあの刻を動かせるなら…<キモチラボの解法>キモチラボは人々の感情を解放するクリニック。エキスを操る天才ブレンダーのマイスター。彼の助手を務めるシュンは、ある日訪れた無表情の美少女・リンに一目惚れ。マイスターの手引きの元、何とか彼女の笑顔を引き出そうと悪戦苦闘するが、シュンはリンの秘密を知ってしまい…<Snowman>今とはほど遠くない近未来。ロクと深雪は深い愛で結ばれた20代の夫婦。不治の病に罹ったロクをカプセルで冷凍保存し、10年後には治療薬が開発されるという主治医の言葉を信じて待つことを決意する深雪。しかし目覚めたロクの目に飛び込んだのは、年老いた深雪の姿だった。50年間待ち続けた妻と、50年待たせてしまった夫。二人の長い愛情の軌跡を描いたSFラブストーリー。<色のない洋服店>真っ黒な服に真っ黒な食べ物…。色を失ってしまった世界で、洋服屋を営む女性、由衣。店には黒い服だけを置いているが、由衣は秘密の仕事部屋で、人知れず自分の好きなカラフルな洋服を作っている。謎の画家との出会いをきっかけに、由衣は外の世界に向かって、それまで隠してきたありのままの自分の「色」を表現しようと試みる。<終着の場所>遠く離れた場所から互いを想っていたはずの二人は、ある冬の日、待ち合わせの場所に向かうため列車に乗り込んだ。その旅の途中、不意に彼女から告白めいたメールが届き、それきり連絡が途絶えてしまう。「私、あなたに話したいことがある」そのメールの意味とは…。会うことのない登場人物たちのモノローグで綴られる、痛く儚い愛の物語。<SWAN SONG>未曾有の大寒波に襲われ、終焉を間近にした地球。名前も知らない女性に恋をしたギタリストのアサヒは、氷河期を迎えた東京を彷徨っていた。その人の為に作ったスワンソング(人生最期の曲)を聴いてもらうために。無謀な旅だったが、ついに探している女性の親友と巡り会う。アサヒの想いを届けるため、二人は雪に覆われた街を進んでいく。