妻アドリアナと、結婚して10年を迎えるパウル。アドリアナが自分にとって大切だとは思っているものの、彼女には絶対に言えない秘密があった――。彼は5ヶ月前から、27歳になる歯科医のラルーカと不倫関係にあったのだ。初めは遊びのつもりだったが、彼女と甘い時間を過ごすうちに、すっかり本気になってしまったパウル。しかし、彼は長年連れ添ったアドリアナと可愛い娘を簡単には見捨てられず、中途半端な状態を続けていた。そんな煮え切らないパウルに対し、辛い心情を隠し、「奥さんと別れて」とは決して言わないラルーカ。彼はラルーカの純真な気持ちに心を打たれ、彼女と一緒になることを決意する。そしてアドリアナに不倫の告白をするが、クリスマスを目前に娘にはとても言えないパウル。しかし、ついに真実を告げるべきクリスマスがやって来る――。
田所サキは、父のトシフミ、母のサエコ、妹のフミと4人で暮らしている。どこにでもある、至って普通の家庭。よその家庭と違っていたのは、父がアルコールに溺れていることと、母が新興宗教の信者であること。田所家毎晩の一家団欒は、酔った“化け物”の介抱。毎朝家を出て仕事に行く時とは別人になって帰ってくる父を迎える日は、壁に掛けたカレンダーに赤いマジックで×印をつける精一杯のいやがらせをするのがサキの習慣だった。週末や夏休みも、記憶にあるのは酔った父の姿。プールに行く約束をしても、飲み仲間たちが家に押し寄せ、リビングはたちまち雀荘になってしまう。そんな中母はというと、せっせとお酒を作りながら、祭壇に向かって勤行。翌日、父は二日酔いでプールに行く約束はもちろん果たせず、酔っ払って床でクロールをしていた。クリスマスにサンタさんがやってくることを期待しても、2階のベランダから入ってきたのは酔って化け物になった父だった。
国家情報局エリートSPのチュ・テジュ。昇進を控えたある日、韓中友好の証として来韓するVIP、メスのパンダ・ミンミンの護衛を任される。動物の護衛なんて、と事態を軽く見ていたテジュ。しかし、ある組織にミンミンを連れ去られてしまい、攻防の際に頭を打ち動物の声が聞こえるようになってしまう。ミンミン護衛の任務に失敗して以来明らかに言動のおかしいテジュに、上司や仲間は休職を勧めるが、このままでは終われない!ミンミン誘拐現場に偶然居合わせた軍犬アリと、ミンミン捜索・奪還の捜査を独自に始めることに。しかし思いもよらぬ壁の連続が彼らを待ち受ける…。
日本の山奥の村に暮らすアメリカ人少年のボビーは、数少ない友人であるあっくんと猫のデレクを連れ、遊びに出かける。その道すがら、娯楽施設「バイオレンス・ボイジャー」と書かれた看板を発見し、施設に足を踏み入れるボビーたち。そこで彼らが出会った少女・時子は、数日前からここから出られずにいるという。さらに、先客として迷い込んでいた村の子どもたちは、謎の白スーツを着た子どもの襲撃を受け、次々と捕獲されてしまう。時子の救出と復讐のために、ボビーたちが立ち上がるが……。
萩野谷幸三、64歳。普段は歯科技工士として黙々と働きながら、男手ひとつで息子を育てた実直な男。だが実は、彼にはひそやかな情熱がある。それは、自身がエキストラとして、様々な映画やドラマに出演すること。彼が所属している地元のエキストラ事務所「ラーク」には、他にも実に様々な人間が集まっている。そんなある日、萩野谷を密着するドキュメンタリー番組のカメラが、様々な真実をとらえ始め、ある一つの事件を露呈させる。映像に映り込む”何か”が、ある事件の大きな鍵を握ることに・・・。
これは名物社長のサクセスストーリーでもないし、ありふれた感動巨編でもない。苛烈な人生を全身全霊で生きるひとりの男にダイレクトに迫り、そのプリズム状の生命の光を浴びるように体験する映画だ。なぜ、彼はこんなにも多くの人を惹きつけるのか――。
カメラが映し出した真実をあなたは直視できるか!各メディアで話題騒然!心霊ドキュメンタリーの金字塔!
香港最大の裏組織「正興」には麻薬に手は出さないという鉄の掟があった。しかし、部下の地蔵(ディゾン)が掟を破り、義兄弟のティンは制裁として地蔵の指を切り落とす…。15年後、金融界で成功したティンは麻薬撲滅運動に力を注ぎ、一方の地蔵は香港麻薬四天王の座に上りつめていた。かつて義兄弟だった2人は宿敵となり、香港全体を巻き込む壮絶バトルに突入する―!!
太陽が降り注ぐグラウンド、にぎやかな子供たちの声。どこにでもありそうな、ふつうの町のふつうの小学校。だけど、誰もいなくなった夜の校舎では、こっそり隠れていたチビッ子モンスターたちが現れ、彼らだけの秘密の学校生活を送っていた!バンパイアのキュラ、オニのケビ、ゾンビのジィジィ、フランケンシュタインのフランキー、キョンシーのコンコン。絶対に人間に気付かれてはいけないモンスターキッズ。ある日、偶然拾ったスマホがきっかけで、キュラが、好奇心旺盛な人間の少女・ハナに出会ってしまい・・・。
1960年ファン(ウー・ジン)の中国登山隊は、世界初の北稜からのチョモランマ登頂に成功する。しかし途中、雪崩の危機で映像証拠を失い、彼らの偉業は国際的には認められなかった。―15年後、山を諦めていたファンに中国がチョモランマに再挑戦するという朗報が入る。彼は婚約者で気象学者イン(チャン・ツィイー)や、測量士のヤン(フー・ゴー/ジャッキー・チェン)たち新しい仲間とともに、名誉をかけ再び登頂に挑む!
村にひとつしかない学校で教職をまっとうし、定年後は慎ましい年金暮らしを送っている73歳のエレーナ(マリーナ・ネヨーロワ)が、病院で突然の余命宣告を受けた。5年に1度しか顔を見せないひとり息子オレク(エヴゲーニー・ミローノフ)を心から愛しているエレーナは、都会で仕事に大忙しの彼に迷惑をかけまいと秘密のお葬式計画を開始する。惨めな死に方はしたくない彼女の願いは、お葬式に必要な棺や料理の手配を済ませ、夫が眠るお墓の隣に埋葬されること。遺体安置所や葬儀屋を訪ね回ったエレーナは、親友である隣人リューダ(アリーサ・フレインドリフ)や元教え子らの助けも得て、準備を整えていく。ところがそんなエレーナの“完璧なお葬式計画”は、いざあの世に旅立とうとする最終章で想定外の事態が持ち上がり……。
かわいいトラのぬいぐるみミニタイガーは、小さな女の子マウマウの一番のお気に入り。でも最近、マウマウはオンラインゲームばかりして、ミニタイガーのことを気にかけもしない。ある日、マウマウが寝ている間におもちゃたちの集まるおもちゃ同盟会議に出かけたミニタイガー。そこに集まったおもちゃたちは、持ち主である子供たちがオンラインゲームに夢中になりすぎていることをとても心配していた。さらに、おもちゃ同盟の長老ストーリーキングの話によれば、どうやらオンラインゲームの中の何者かが、子供たちをオンラインゲーム中毒にさせて、彼らの大切な「子供時代」を奪っているというのだ。心配は的中し、マウマウの子供時代は盗まれてしまった!ミニタイガーはマウマウの子供時代を取リ戻すために、ワニのぬいぐるみティースレスと一緒にオンラインゲームの世界に乗り込んだ!
飼い主で科学者のデビッドに可愛がられていた忠犬バディは、宇宙飛行士の任務を与えられロケットに乗りこんだ。打ち上げは無事成功と思いきや、緊急トラブルが発生!気を失ったバディが目を覚ますと、そこはグレンフィールドという街で、しかもロケット打ち上げから50年後の未来だった!不思議なことに、この街では人間が動物を嫌っていて、動物たちは捕まらないように逃げ回るしかない。しかし、バディは飼い主のデビッドを探すため、大金持ちで”ターボキャット”として動物の平和を守る猫のフィリックスに助けを求める。始めは人間を嫌っていたフィリックスも、まじめでお茶目なバディと行動を共にすることで、心境に変化が。一方バディは、ロケットの燃料だった”魔法の石”の力でスーパーパワーを手に入れていた。そんな中、ウサギのキャシディと動物の権利を守る秘密組織“ガード”が現れたことで、2人は街を大きく変える事件に巻き込まれていく…。バディとフィリックスは、力をあわせて人と動物の”絆”を守ることができるのか?そして、バディは大好きなデビッドと再会できるのか?
日本人の主食「米」と向き合い、目に見えない菌と闘い、理想の一献を目指す。現代を生き抜く能登杜氏たちの、酒造りへのこだわりと、挑み続ける理由とは……。 石川県能登半島を出身とする酒造りの技能集団「能登杜氏」。そんな彼らの夏はというと、漁業や農業に勤しみ、自然と共に暮らす姿がありました。酒造りとは、農閑期となる冬、現金稼ぎのため仕事を求め働きに出たことが始まりだったのです。家族と離れ、辛く厳しい現場で、蔵全体の行く末を左右するほどの責任が課せられるたった一人の選ばれし「杜氏」というポジション。その昔、酒を腐らせ自殺する者もいたと言います。 全国の杜氏集団の中でも、現在の吟醸酒の礎を築いた有名杜氏たち四人衆。「能登杜氏四天王」。彼らが築き遺したもの、それは後輩杜氏の中に息づいていました。 四人全員を師とする現役トップ杜氏、坂口幸夫杜氏と家修杜氏。そして、その下に続く、若手杜氏たち六人。その中には、能登杜氏始まって以来の初の女性杜氏のデビュー一年目の姿や、先輩の大きすぎる背中に追いつけないジレンマの中にある者も。
「2、30センチの小さな布ですよ。あれどこだったのかなぁ…」正倉院かどこかの博物館で見かけた小さな布との出会い。それは、「木版染め」といって、あまりの手間から皆が手放した「最古の型染め技法」でした。以来、その魅力にとりつかれた職人は、数十年の中で技術を確立させ、今日もまた無地の反物を前に、一押し一押し版木で地道に染め重ねていきます。それはまるで、それまでの人生を映し出すかの様な作業。そしていつしか無数の桜の花びらをまとった反物は、一気に着物へと仕立てられていくのでした。
『守り継がれていくものがここにある』“手塩にかける”の語源とも言われる「揚げ浜式製塩」は、石川県能登半島の最北部「奥能登」で江戸時代から一度も途切れることなく続けられてきた。真夏の炎天下、汗だくの浜作業は、天気に左右される力仕事で、続く釜焚きは薪に火が灯れば摂氏60度にもなる釜屋で一昼夜寝ずの作業となる。日本の高度成長を陰で支えた大量生産による現代日本の製塩技法が確立した今、それでも浜士と呼ばれる男たちが、手づくりの塩にこだわり、日夜塩づくりに励む意味とは……。
幼い頃にカルト集団の襲撃によって家族を惨殺されたウィン。彼らへの復讐を誓い、黒魔術の使い手となって生きてきたウィンは闇の世界でその機会をうかがっていた。ある日、ついに両親を殺害した3人を見つけ出す。一人は伝説の呪術師、一人は偏執狂の殺し屋、そしてもう一人はカルト集団のリーダー。生き残れるのは最強の呪文を持つ者だけ。ウィンと3人との間に、黒魔術師同士の人智を超えた壮絶な戦いが始まるのだった。
生まれつき目が見えないイーちゃん。本名、小長谷唯織(こながやいおり)さんは20年前、県立静岡盲学校で白い杖の使い方や点字など、視覚障がい者として生きる基本を学んでいた。触って、なめて、においを嗅いで。目が見えない世界は想像を超える発見があった。だが成長するにつれ「なぜ自分だけ違うのか」「見えるとはどういうことなのか」不思議に思うようになる。そして、大勢友達がいた地元・焼津の保育園とは違い、同級生がいないさみしさを実感する。障がいを持った者同士、分かり合えると信じ、中学生になったイーちゃんは、東京の盲学校へ進学した。しかし、ここで経験したのは、いじめ。大好きなピアノで気持ちを整理しようとするが、心が追いつかなかった。「現実から逃げないでほしい」と厳しく接する母。ピアニスト、歌手、作家…夢も破れ、何もかも嫌になった。障がいがあろうがなかろうが悩みは同じだ。「学校にいてもつらい。家にいてもつらいなら死んだ方がいい」とも考えた。でも―そばにはいつも2歳下の弟・息吹(いぶき)がいた。重度の障がいで、食べることも歩くこともトイレにも1人ではいけない弟。入退院を繰り返し、手術を何度経験しても乗り越え、前に進む弟。イーちゃんは、自分の甘さに気づき、自殺を踏み止まる。「私の弟だから強いんだ!」障がい者が生き、働く。壁はいくつも乗り越えなければならない―しかし、乗り越えようとする強さがあれば、必ず幸せはやってくる。
1985年、悪魔祓い師のドヴが恐ろしい悪魔をウィジャボードというボードゲームの中に封じ込めた。しかし、ただのゲームだと思った彼の息子のヨセフはルールに従わずにゲームをプレイし、悪魔を解放してしまう…30年後、ドヴの孫のノアが偶然ウィジャボードを見つけて息子と同じ過ちを犯してしまう。再び解き放たれた悪魔の恐怖が人々に襲いかかる。
ある家族が古い一軒家に引っ越してきた。しかしこの家は何かが変だ。叔母のシェアが浴槽で錯乱状態になったり、庭に埋められていた人形や不気味なタイミングで鳴り出すオルゴール…。娘のヘイリーはこの家について調べ始め、過去に起こった恐ろしい事件にたどり着く。一家は、呪われた家から逃れることができるのか…?!
ジーク、アール、ディックの3人は売れないバンド仲間。ある晩、練習と称しガレージに集まりバカ騒ぎをしていたが、あることが原因でディックが突然死んでしまう。やがて殺人事件として警察の捜査が進む中、唯一真相を知っているジークとアールは彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。誰もが知り合いの小さな田舎町で、徐々に明らかになる驚きの“ディックの死の真相”とは…?
オーディションに落ち続け、ダンサーになる夢を諦めた羽吹(山下健二郎)は、“自分探し”のために八王子の山奥にある「希望寺」で修業体験をすることに。この寺には夜になったら、裏手にある廃寺には行ってはならないという大事なルールと、それにまつわる怪しげな噂があった。「絶対に近づくな。特に満月の夜には・・・。」と忠告された羽吹だったが、踊りたい気持ちを捨てきれず、満月の夜に廃寺でダンスの練習を始める。そんな羽吹の前に、うめき声と共に8人のイケメンゾンビ集団“八王子ゾンビーズ”が現れた!満月に向かってダンスをすることで成仏ができるという彼らに頼まれ、ダンスを教えることになった羽吹。しかし、彼らが成仏できない理由には、この寺の住職・孔明(松岡充)と八王子市長・大池(RIKACO)の深い思惑が隠されていた――!?
シリア政府軍の壊滅作戦に参加した元特殊部隊最強の女。しかし、戦地で兄を失い、表舞台から姿を消し、運び屋としてひっそりと生きていた。それから数年後のある日、彼女は配達中に襲撃される。巨大犯罪組織のボス、マニングスが殺人事件の証人ニックを消す現場を目撃してしまったのだ。彼女は証人のニックを乗せてバイクを駆る。そして自ら生き残るために、過去と向き合い、再び銃を取る―。彼女は究極の戦術で、敵に立ち向かう!
梅田ココア17歳、女子高生。なけなしのバイト代をギャンブル狂の父とニートの兄にたかられ、うんざりする毎日。唯一の希望は、女友だちの存在と、大学に行く夢だ。しかし、お金ほしさに出演していた怪しい“クラッシュビデオ”の存在が、学校内で噂になってしまう。「私が何かいやらしいことでもしたんですか?」 普通の生き方って何?正しいって何?家族も大人も誰も助けてくれない世界に今、絶望と怒りがこみ上げる……。
チョルス(チャ・スンウォン)は通行人が見惚れる程の容姿と鍛え上げられた肉体を持ち合わせながら、頭脳は幼いまま。それでも彼は街の人たちから愛されていた。ある日、チョルスは病院で大人びた少女セッピョルと出会う。彼女は難病と戦っていたのだが、そこで祖母から「チョルスがあなたの父親よ」と衝撃的な告白をされる。果たしてチョルスの隠された過去とは…?奇想天外な父と娘の大冒険が幕を開ける!
赤っ恥覚悟で敢行した離婚式を経て、夢見たシングルライフを満喫する事になったヒョヌ。自由を取り戻したのも束の間、6か月ぶりに元妻ソニョンが現れた事で状況が一転する。ソニョンと第二の結婚生活の様な、なじみがありながらも危険な生活が始まっただけでなく、偶然再会した旧友のサンチョルに相談された恋愛相手がソニョンだったのだ。離婚式以来、それぞれの生活を送る事になった男女の三角関係の行く末はいかに―。
15年前、世間を騒がせた現金強奪事件。その罪を一人で背負い服役していたメディは、南国で悠々自適の暮らしを送るかつての仲間たちの前に現れる。しかし血と暴力の日々から目を背け、対立組織にやられ放題の仲間たちを見て苛立つメディは、かつての日々を取り戻すかのように、再び仲間たちを暴力の渦へと引きずり込んでゆく。
1930年、亡くなった探鉱者から手に入れた伝説の黄金の隠し場所を記した地図を発見したエロール・フリンは、未開の地パプアニューギニアへと向かっていた。中国からの密輸船を略奪し、仲間と共に大海原へと乗り出したフリン。巨大なサメや嵐、船の炎上…。さまざまなハプニングに見舞われながら、果たして無事目的地にたどり着き、お宝を見つけることができるのかーー?!
19世紀のサンクトペテルブルクで、美女ばかりを狙った連続猟奇殺人事件が発生。事件の真相を追う警部ロストフと相棒のガニンは、犠牲者の体内から魔術の印「五芒星<ペンタグラム>」が描かれた卵を発見。霊媒師オリヴィアに犠牲者の霊視を依頼すると、彼女は「第9の犠牲者まで殺人は続く」と予言し、捜査線上にドクロのタトゥーを入れた怪しい人物が急浮上する。しかし、事件の裏には驚愕の真実が隠されていた…!
知的中流階級で理想主義的なシュレーゲル家と、実業家で現実的なウィルコックス家。正反対な両家は旅行中に親しくなり、シュレーゲル家の次女ヘレンは、田舎にあるウィルコックス家の別荘、“ハワーズ・エンド”に招かれる。美しい田園風景と人々の歓待に囲まれ、ヘレンは次男・ポールに一目惚れ、ふたりは恋におちる。ヘレンは姉に宛てて「婚約しました」と綴る。この手紙の行き違いによる大騒ぎで物語は幕を開ける。運悪く、ロンドンのシュレーゲル家の向かいにウィルコックス家が越してきた。失恋の痛みは癒えたもののヘレンは彼らに会おうともしない。しかし、穏やかな姉、マーガレットは、老夫人ルースと親しくなった。現実を合理的に割り切るウィルコックス家の中で、ただひとり魂や自然の声に耳を傾けるルースとマーガレットは、血のつながりを越えて深くわかりあった。死を前にして「ハワーズ・エンドはマーガレットに」という遺言を残して逝ったルース夫人。しかし遺言はもみ消された。その後、マーガレットは残された夫、ヘンリーと結婚しウィルコックス家へ、ヘレンは、ヘンリーの失策から失業したパスト氏と、同情のあまり一夜をともにしてしまい、シュレーゲル家は崩壊してしまう。階級や立場を超えて、人は愛しあうことができるのだろうか。
写真家でありノンフィクション作家の石川梵が、自然豊かなヒマラヤ奥地でとらえた、あたたかな日常! ネパール大地震を乗り越え、力強く生きる人々と家族の絆を描いた感動のドキュメンタリー!2015年4月、ネパールを襲った大地震。写真家・石川梵は震災直後カトマンズへと飛び、ジャーナリストとして初めて、最も被害が深刻なヒマラヤ奥地の村・ラプラックへと入った。壊滅した村で出会ったひとりの少年。彼の村を想う気持ちに石川もまた思いを寄せ、別れ際、二人はふたつの約束をする。ひとつは、また村に戻ってくること。そしてもうひとつは、この孤立した村の惨状を世界に伝えること。こうして支援のためにと臨んだ初の映画制作だったが、震災からの復興の様子を収める予定が、現地の人々のあまりの魅力に虜となり、テーマが移り変わっていく。貧しくても明るい家族、子供たちの輝く眼差し、寄り添うように生きる村人たち、そして祈り。そこには、忘れていた人間本来の生き方があった。「伊勢神宮、遷宮とその秘儀」「The Days After 東日本大震災の記憶」など数々の写真作品を手がけた石川による、ヒマラヤという壮大なロケーションのもと、圧倒的な映像美で綴った人々の日常の記録。制作には、クラウドファンディングで約600万円にものぼる支援が集まり、映画監督・山田洋次を筆頭に、石川の活動に賛同する数々の著名人もオフィシャルサポーターとして名を連ねている。ナレーションは、東日本大震災から今もなお復興活動に参加する国民的女優・倍賞千恵子がつとめる。
なぜ一握りの富裕層だけがますます富んでゆく一方で、大多数の人々は、非正規雇用に甘んじ、保障も手当てもなく、新型コロナのような災害が起これば最初にしわ寄せがゆく弱者へと落ちこぼれてゆくのか? それを防ぐために政治が、社会が出来ることはなにか?そんな核心的なテーマを軸に、戦後の高度成長、バブル崩壊、リーマンショックの真相までも分かりやすく描く。「ウォール街」「プライドと偏見」「エリジウム」「ザ・シンプソンズ」など、時代を映す鏡である数々の映画やアニメのシーンを巧みに引用し、五感に訴えかけてゆく。いよいよ混迷するこれからの時代をわたしたちはどう生きるべきか――?「21世紀の資本」原作者のピケティを始め、ノーベル経済学受賞ジョセフ・E・スティグリッツ、イアン・ブレマー、フランシス・フクヤマほか世界をリードする学者が集結、資本主義の知られざる真実を暴いてゆく……。
「なにも起こらない日々」に焦りを感じながら、ビル清掃会社のパートタイマーとして働く岡田(濱田岳)。同僚の安藤(ムロツヨシ)が想いを寄せるユカ(佐津川愛美)が働くカフェに向かうと、そこで高校時代の同級生・森田正一(森田剛)と出会うが、その後ユカから森田にストーキングされていると知らされる…。
ヤオジュンとリーユン夫婦は、ひとり息子のシンと中国の地方都市で幸せに暮らしていた。ある時、リーユンは第二子を妊娠するが “一人っ子政策”に反するため堕胎させられてしまう。さらに、リーユンは手術時の事故で二度と妊娠できない身体になった。そして、大切なひとり息子シンを事故で失い、乗り越えられない悲しみを抱えたふたりは、住み慣れた故郷を捨て、親しい友と別れ、見知らぬ町へと移り住む。やがて時は流れ――。
春、深い山間の自然に囲まれた湖に浮かぶ小さな寺。幼子と老僧が静かに暮らしていた。無邪気な幼子は、いたずら心から小さな生き物を殺めてしまう…。夏、幼子は17歳に成長し、寺に養生にやってきた同い年の少女に恋をする…。秋、寺を出奔した男が十数年ぶりに帰ってくる。冬、中年となり、再び寺に戻ってきた男。そこに老僧の姿はもうない。男は荒廃した寺でひとり心身の鍛練に励む…。季節は移ろい、再び春がめぐってくる…。
夢見がちでまだまだ世間知らずな16歳の女子高生ボウン。ある日、彼女の幼なじみの大学生のサンミンがアメリカ留学から帰国。すると、ボウンの祖父はサンミンの祖父との約束だからと、2人の結婚を強引に決めてしまう。最初は抵抗する2人だったが、祖父の病状が悪化したことで仕方なく結婚を承諾。2人の新婚生活がスタートしたものの、世間に結婚の事実を隠している2人をピンチが襲う!
国家情報院の凄腕エージェント、スジは、自らの正体を明かせないせいで恋人のジェジュンにあらぬ誤解を与えてしまい、一方的に別れを告げられる。3年後、スジは海外留学して国際会計士になり帰国したジェジュンと偶然の再会を果たす。恋心が再燃する2人。ところが、実はジェジュンも国家情報院の新米エージェントとして奮闘中だった。互いに相手が同僚であることに気づかず、それぞれの任務に励むスジとジェジュンだったが…。
前途多難な芸能界に蔓延る闇、心が汚れた大人たち…真っ直ぐすぎるアイドル南風原海空が父から受け継いだ琉球空手で悪に立ち向かう!ピュアな少女が繰り広げる痛快・地獄のアイドル道!!売れない沖縄出身のグラビアタレント・18歳のアイドル南風原海空(はえばる・みそら)は、長身巨乳で空手の師範を父に持つ空手の達人。露出しまくりの着エロアイドルとしてそれなりの人気を保っていたが、突然事務所からAV出演を命じられる。負ければAV、しかし勝てばカメラの前で一曲歌わせてもらうという条件のもと、「黒帯アイドル百人組手!!負けたら百人に輪姦されるッ」の撮影が始まる。バラエティ番組、撮影会などで少しずつ、でも着実にファンを増やしていく成長する姿を見せるが海空だが芸能界はそう一筋縄ではいかず…真っ直ぐすぎる性根と端麗すぎる容姿を狙い、男ども(たまに女)がその毒牙を光らせる。生き馬の目を抜く芸能界で、果たして美空はスターの座を掴めるのか!?
ハロウィン・パーティの帰り、タラとドーンはダイナーでピエロメイクの男と出会う。すぐにタラたちは店を出るが、止めておいた車がパンクしていた。タラは姉に電話し迎えにきてもらうことにしたが、その裏でピエロ男はダイナーの店員を殺害していた。
その類稀なるギター演奏と甘美な歌声で、世界を魅了したボサノヴァの神様、ジョアン・ジルベルト。10年以上、公の場に姿を現していない彼に会いたい一心で、ドイツ人作家とフランス人監督が時空を超えてリオの街をさまよい歩く。果たしてジョアンは姿を現してくれるのだろうか…?
大都市の喧騒を逃れ、閑静な田舎に移り住んだガードナー家。ネイサン(ニコラス・ケイジ)と妻テレサ(ジョエリー・リチャードソン)が夢に見た子どもたちとの理想の生活は、前庭への隕石の激突で終わりを告げる。奇妙な“色”と共にやってきた巨大な隕石は翌日には忽然と姿を消すが、庭の花や作物、ペットの犬や飼育しているアルパカの挙動にまで影響を及ぼしていく。もはや人間にも、その影響を避ける術はない―。水文学者ワード(エリオット・ナイト)、奇妙な隣人エズラ(トミー・チョン)らの力を借りながら、一家は霞のような存在に戦いを挑む!
フィリピン軍特殊部隊の隊長として多くの部下に慕われているアベル。ある日、部隊にジャングルに潜むテロ組織掃討命令が下される。困難を極める作戦はアベルを隊長とする精鋭部隊の活躍で見事に成功した。数日後、部下の家族との洗礼式の場で、何者かが仕掛けた爆弾が炸裂。アベルは偶然にも爆破を逃れるが、部下とその家族を含む多くの命が奪われてしまう。いったい誰が、どんな理由で自分たちを襲ったのか? 警察の捜査が進む中、妻と幼い子供が住む自宅も何者かに襲撃される。反撃に転じるアベルは、腹部に銃弾を受け負傷したものの、辛くも難を逃れる。家族にも危害が及ぶことを知ったアベルは死んだ部下たちのため、家族を守るため、上官の制止を振り切り、独り復讐に動き出す。特殊部隊の無断離隊者<AWOL>となったアベルは、一人、また一人と犯人たちの居所を突き止め、自らのライフルで冷徹に復讐を遂行していく。犯人たちの目的も次第に明らかになっていく中、その先には思わぬ黒幕の存在が。
インド陸軍大佐として活躍するスバッシュは、愛するミーアとの結婚を控え順風満帆な日々を送っていた。だが、出席した政党連合の協議会で党首の命を狙った爆破テロ事件が勃発。ミーアも遺体となって発見され、その後次期州首相である兄サラヴァナまでも不審な死を遂げることに。選挙前の混乱で暴動がおこる中、監視カメラの映像から二人の死に共通する人物を見つけたスバッシュはその女、プロの殺し屋カイラを追いロンドンへ飛ぶ。凄腕ハッカーの力を借りてカイラを追い詰めたスバッシュだが、裏にはまた別の人物が関与していることを知りイスタンブール、更にはパキスタンへ。復習を誓う彼が追う事件の先には、国家間をも巻き込む巨大な陰謀が隠されていた…。
ある日精神病院で目覚めたレオ・ミラン。長年の相棒であり恋人であるアンナへのプロポーズを装った潜入捜査と必死の攻防の末、無事ドバイの高層階にあるレストランからの脱出に成功…したはずだった。自らを<ライオン>というコードネームのスパイだと名乗り、常人離れした体力を見せつけるも、彼のうわ言には誰も耳を貸さない。明日には軍の精神病棟に送られようというその中、精神科医ロマンに「お前の恋人が狙われている」と警告を放つ。半信半疑のまま帰宅したロマンは無事彼女ルイーズの姿を確認するも、宅配のドアを開けた瞬間に襲われ、目覚めたときには彼女はいなくなっていた。取り乱すロマンに、レオはルイーズを見つける交換条件として自分を病院から出すように迫る。取引に応じ、レオとともにルイーズ救出に乗り出すロマン。しかし誘拐された彼女の足跡を追ううちに、ルイーズがいくつもの顔を持つ国家警戒レベルに危険な女性だということが明らかになる。果たしてルイーズを誘拐した組織の真の目的とは?そして<ライオン>レオ・ミランとはいったい何者なのか?
凶暴なヤクザの組長チャン・ドンスが、ある夜何者かにめった刺しにされる。奇跡的に一命をとりとめたドンスは対立する組織の仕業を疑い、手下を使い犯人探しに動き出す。一方、捜査にあたるのは、暴力的な手段も辞さない荒くれ者のチョン刑事。互いに敵意を剥き出しにしながら自らの手で犯人を捕らえようとするドンスとチョン刑事。しかし狡猾な殺人鬼を出し抜くために互いの情報が必要であると悟った2人は、いつしか共闘し犯人を追い詰めてゆく―。
両親を殺され孤児となった小凡(しょうはん)は敵討ちを心に誓い、武術界の正義の門派・青雲門に弟子入りした。10年後、師匠の娘・霊児(ルビ:れいじ)や兄弟子たちに支えられ成長した小凡は、両親の命日に魔教の神器「摂魂棒」を偶然手に入れると、青雲門の最強美女戦士・雪琪(ルビ:せつき) との死闘に臨むことになる。だが、謎の女刺客・碧瑶(ルビ:へきよう)や邪悪な鬼王軍団が摂魂棒を奪おうと彼の命を狙っていた。善と悪とが入り乱れる激闘に身を投じた小凡。その肉体には、彼自身でさえ制御不能なニューパワーが湧き起こり始めていた──!!
米ロサンゼルスのハリウッド。複雑な家庭環境のトラウマから逃れるため、法律事務所で働きながら新しい人生を始めることにした優しく美しいサラ(ニコール・ブライドン・ブルーム)。新居を探していた彼女だが、幸運なことに、ある見学会で条件にぴったりなマンションを見つける。住民たちは歓迎パーティーを開いて彼女を温かく迎え入れ、完璧すぎる夢の新生活がスタートした。しかし、何かがおかしい…。夜は奇妙な音がして眠れず、誰かに監視されているような気がする。脅迫めいた手紙にも苦しめられるようになった。ある晩、部屋で住民の一人に襲われ意識を失ったサラ。目が覚めると、そこには想像を絶する“悪夢”が待ち受けていた…
明の時代。南の海に恐竜の住む島があるという噂が流れた。皇帝はそれを確かめるために、秘密警察を南の海に漂うその島に派遣した…。それから400年後。生物学者の周万里は、調査隊とともに「幽霊島」と呼ばれる恐竜が住むという伝説の島を発見し上陸するが、間もなく一行は連絡が途絶え行方不明に…。周万里の娘、周芳蕊は行方不明になった父を探すため、父の弟子である古代生物学者の陳良、サバイバル、医療、通信、セキュリティの各分野の専門家たちと捜索隊を結成。幽霊島に向けて出航した彼らだったが、まもなく原因不明の電磁波の影響で外部との通信が一切取れなくなってしまう。しかし、偶然にも彼らの前に突如、目的の幽霊島が。さっそく島に上陸した捜索隊は信じられない光景を目にする。色鮮やかな古代蝶の群れや、ゆっくりと歩き回る恐竜たちなど、既に絶滅したはずの古代の生物たちが次々と目の前に現れ、驚きを隠せない一行たち。さらに捜索を進めていく中で、瀕死の重傷を負った男を発見する。周万里の調査隊の一員だという男だったが、最後に「周万里は生きている・・・」と言い残して死んでしまうのだった。
法律事務所の見習い弁護士テスに訪れた一世一代のチャンス。それは、廃業寸前の動物園“ドンサンパーク”の経営をわずか3ヶ月で立て直すことだった。客はおろか動物すらほとんど残っていない動物園を救うため、新園長に赴任したテスの崖っぷちの打開策はスタッフたちが動物に扮装して勤務するという奇想天外なものだった。ホッキョクグマ、ライオン、キリン、ゴリラ、ナマケモノの着ぐるみに身を包み偽装勤務を始めたスタッフが…
父が不倫している事を知った女子高生のジュリ(キム・ヘジュン)。その相手は、問題児の同級生ユナ(パク・セジン)の母ミヒだという。ジュリはユナに母親の不倫を止めるよう忠告するが、ユナは母がジュリの父の子を妊娠している事を告げ、ジュリの母にまでその事実を暴露する。思いがけない告白に戸惑い、傷つくジュリ。一方のユナも、不倫にのめり込む母を見て孤独を感じていた。そんな中、2つの家族を揺るがす事件が起こる…。
記録的な猛暑を迎えたニューヨーク。治安の悪化により暴徒と化した市民が至るところで略奪を繰り返し、さらに女性ばかりを狙う連続殺人鬼の出現が街に暗い影を落としていた。女流作家のジューンは、カウンターカルチャーの旗手として輝かしいキャリアを築いてきたが、ある事件をきっかけで筆を断ち、それ以来外界と隔絶し、自宅に閉じこもっていた。ある日、ジューンの暮らすアパートのブザーがけたたましく鳴り響く…。
保安官を引退して妻と2人、人里離れた農場で穏やかな暮らしを送るフランク。そんな彼らのもとに、医療ミスにより全てを失った息子のリッチと、その妻と娘が一時的に身を寄せていた。地元のクリニックで職を得たリッチは、生活を立て直していく。ある夜、帰宅したリッチの後を2人組の男たちが尾行していた。彼らは銃撃戦により大怪我を負った逃亡犯で、リッチに自らの怪我を治療させるべく家族を人質に取るのであった…。
「7人だ。俺が殺したのは全部で7人。」キム・ヒョンミン刑事(キム・ユンソク)は、恋人を殺害し逮捕されたカン・テオ(チュ・ジフン)から突然の告白を受ける。彼は、何故自らそのような告白を始めたのか?警察内部でもテオの自白をまともに相手をする者がいない中、ヒョンミンは直感的にテオの言葉が真実であると確信。上層部の反対を押し切り捜査を進めてゆく。そしてついに、テオの証言どおり死体が発見されるのだが…。
1914年。第一次世界大戦が始まるや、感奮興起したオランダ国籍のアーサー・クナップは、両親の反対を押し切りフランス軍外国人部隊の志願兵として、第3軍の第3部隊に配属された。誰もがクリスマスまでに終戦を迎えると思いきや、激化するドイツ軍の奇襲攻撃であっけなく死に逝く仲間たちの姿に、戦争という過酷な現実を突きつけられるアーサー。さらに追い打ちをかけるように尊敬する父が病死してしまう。そんな中、塹壕戦の緊張感が一気に高まる事態が起きる。それは、ドイツ軍が大規模な毒ガス散布を決行するというものだった…。
革新的な飛躍を遂げるIT企業のチューリー社に、サーバー室の制御を目的とした自動ネットワーク・アシスタントのMANAマナが搬入された。同時刻、チューリー社を狙うテロ集団のレックスたちは、エントランスのセキュリティを突破しサーバー室への侵入に成功する。偶然そこに居合わせた社員を人質に取り、目的を達成しようと昂揚するレックス。しかしその時、チューリー社のすべての電源が落ちたのと同時に施錠システムが作動し、すべての扉がロックされてしまう。その影響でサーバー室に閉じ込められたレックスの仲間が有毒ガスの噴出により死亡。思わぬ事態にレックスたちは人質の社員と手を組み、この場からの脱出を試みるも、すべてを仕組んだマナの暴走は悪化の一途を辿り、最悪の現実が突きつけられようとしていた…。
硲(はざま)冬樹(加藤雅也)は、横浜でいくつかの酒場を経営する画家。毎晩のように自転車で店を巡回し、したたかに飲む。一方、画家としての才能は内外に名を知られる存在でもあった。そんな冬樹の平凡な日常が狂い始める。ある日、冬樹を兄貴と慕う岩井信治(カトウシンスケ)が傷を負って冬樹のもとに転がり込んできた。信治は、冬樹の店を辞めた後NPOの慈善団体、“碧(みどり)の会”の一員となって、横浜の街の闇に飲み込まれた女の子たちを救い出す活動をしていた。一人の未成年の女子を救うために窮地に追い込まれていた信治に冬樹は手を貸してしまう。そんな冬樹を守ろうとする店のバーテンダー辻村(松本利夫)。男たちの抗争に巻き込まれようとする中、冬樹は純愛を貫く人妻・永井響子(中村ゆり)の余命を知らされ、響子への愛を絵に描き写したいという思いが込み上げる。仲間を守るため、愛を貫くため、冬樹が下した決断とは――。冬樹の周辺の人間模様が複雑に交差するなか、果たして冬樹の人生はどんな終着点を迎えるのか・・・。
森に住むビーバーのボブは、賢くて慎重。規則正しい生活を送り、毎朝、ボクシングや木の棒で運動し、野菜いっぱいの畑をたがやしています。しかし、森で迷ったネコのマックスが、夜中にボブの家を突然訪ねてきたことから、彼の生活は一変します。マックスは、好奇心いっぱいで歌うことが大好きな、いつも冒険を探しているネコだったのです。ある日、マックスは空から隕石が墜落したのを見つけると、それは小さな宇宙人、ザカ、ジク、ズクの3人組が乗ったこれまた小さな宇宙船でした。宇宙人たちは、悪者エイリアンのスクラッチャーたちから逃れてきたのです。スクラッチャーは、空をおおうような巨大な宇宙船に乗り、他の星の動物や人間を捕まえて、彼らの星に連れていこうとしていました。それに加え、金もうけをたくらむ人間たちが、小さな宇宙船を手に入れようと森に迫ってきます。ネコのマックスとビーバーのボブは、森の動物や、かわいい宇宙人たちを悪者エイリアンから、救い出そうと巨大な宇宙船に乗りみます。果たして、無事彼らを助けることができるのでしょうか!?
イスラエルによる空爆を受けたレバノンのとある村。24時間の一時停戦を受け、マルワンは父を救い出そうと村に向かうが父は見つからず、行方を探しに近所の長老の家を訪ねる。そこにいたのは長老と父の友人、そして空爆を逃れてきた夫婦。偶然出会った5人を、突如、再開された空爆の衝撃と爆音が襲う。空爆が終わると、今度はイスラエル軍部隊が家のすぐそばで偵察をはじめる。見つかれば即射殺される恐怖の中、5人は狭い家の中で隠れ、音を出さないよう息をひそめる。敵兵の存在を家の屋上、外壁のすぐ向こうに感じる緊張感。そして訓練された軍用犬が放たれる・・・。武器も食料もない中、5人はたった1枚の壁を頼りに、命がけの3日間を過ごす・・・
ハンガリー、ある田舎町。シュミットはクラーネルと組んで村人達の貯金を持ち逃げする計画を女房に話して聞かせる。盗み聞きしていたフタキは自分も話に乗ることを思いついた。その時、家のドアを叩く音がして、やって来た女は信じがたいことを言う。「1年半前に死んだはずのイリミアーシュが帰って来た」、と。翌日、イリミアーシュが村に帰って来る。彼は村にとって救世主なのか? それとも?
満州里の動物園に一頭の象がいる。その象は、一日中ただ座っているという――炭鉱業が廃れた中国の小さな田舎町に住む少年ブーは友達をかばい、不良の同級生をあやまって階段から突き落としてしまう。不良の兄で町で幅を利かせているチェン達に追われ、ブーは、友達のリン、近所の老人ジンをも巻き込んで町を出ようとする。それぞれに事情を抱えながらも、遠く2300km先の満州里にいる奇妙な象の存在にわずかな希望を抱き4人は歩き出す。