第一部は、はっきりとした理由もなく怒り狂いながら逃げ続ける主人公の姿を描く。東京で撮影されたシーンのほとんどが走っている人をとらえていて、まるで焦げ付くような不安感を身体を通して伝えようとしているかのようだ。第二部はがらりと変わり、地方の町が舞台になる。苦悩する主人公が幸運を求め家を出て東京に出て行くまでの日々を描く。
マラソン大会の日に合わせて、女子寮と男子寮の若者たちが対決する。町の通りを息を切らして走る。最後は海の近くで一人の女主人公にとっての奇跡的な出来事で幕を閉じる。
中野区のアパートに一人暮らしをしている鈴木桂子は、数年前に亡くなった父親の遺骨を火葬場からこっそり盗みだし、自分の部屋に置いている。1日が24時間であり、確実に1日は終わり、明日がやって来ると改めて考えた桂子は、21歳最後の3週間を着実に生きようとするのだった。
人里離れた森の中で、夫とドライブ中にガス欠になり、ガソリンを買いに行った夫を待つサマンサは、同じように車のトラブルで立ち往生しているトムに遭遇し、無人のキャビンで一緒に夫を待つことに。そこに、もう一人、ジョディと名乗る女が現れる。寒さと飢えに震えながら、3人は奇妙なことに気づく。何度森に出ても、キャビンに戻ってきてしまうのだ。さらには、3人それぞれが認識している現在地や時代が全く違うことに驚愕する――。彼らは一体なぜこの場所にたどり着いたのか?
飲んだら、無敵!――月曜日の朝、ホテルの一室。黒いスーツを着た男が目を覚ます。しかし、彼自身、ここが何処なのか、何故ここにいるのか分からず、頭を抱え懸命に思い出そうとする。そして、気を静めるため胸ポケットから取り出したタバコと一緒に床に落ちた”お浄めの塩”。突然、男の脳裏に断片的な記憶が次々に浮かび上がる。「葬式・・・喫茶店・・・BAR・・・ヤクザ・・・えっ!?」。果たしてそれは悪夢なのか、それとも・・・・・・!?真面目で平凡なサラリーマンが、酔った勢いで事件を起こし、ヤクザや警察から追われる姿をコミカルに描く。
アタゴオルのトラブルメイカー、ヒデヨシは、ある日、親友のテンプラ(内田朝陽)やツキミ姫の制止を振り切り、封印された謎の箱を開けてしまう。中から現れたのは、何千年もの眠りから覚めた植物の女王ピレア。ピレアは美しい歌声でアタゴオルの住人をたちまちとりこにするが・・・・・・。
年がら年中旅回りの売れない演歌歌手・赤城麗子。訪れた次の営業先は、麗子の故郷・群馬県桐生市だった。しかし、久しぶりの故郷はいつもと雰囲気が違っていた。それもその筈、町に「NHKのど自慢」がやってくるのだ!父の店で予選出場ハガキを偶然手に入れた麗子は、大勢のお客の前で歌ってみたいという願望から密かに予選に出場する。予選会場に集まったのは何をやってもうまくいかない中年男、歌手を夢見る女子高生、遠くに引っ越してしまう孫を励ましたい老人・・・そして訪れた本番の日、出場者たちはいろんな想いを胸にマイクを握る・・・。
暴力団の若頭と、愛人との間に生まれた少女・結。同級生達からの凄惨ないじめ、父親に隷属する母親、父親からの歪んだ愛情・・・すべてに耐えきれず、結は逃げるようにして家を飛び出す。——そんな様子を、陰からじっと見つめている男がいた。男の名前は設楽。恋愛も生き方も、すべてが不器用な中年ヤクザ。「この子を助けなくては・・・」結に心酔した設楽は、奇妙な高揚感と使命感のうちに、彼女を廃墟の一室に誘拐・監禁してしまう。食事を与え、服をぬがせ、髪を染め・・・男は時間をかけて、結を自分の理想の女に飼育していく。両手両足の自由を奪われ、自分の過去を知る男から飼育される奇妙な生活。結は徐々に抵抗する力を失い、やがて服従しはじめる。やがて二人の間に生まれる禁断の愛の行方とは・・・。
妻に先立たれ、男手一つで娘を育ててきた中年サラリーマン・片倉健。彼を乗せたマレーシア行きの飛行機は、嵐でマレーシアの僻地に緊急着陸することになり片倉は慌てて機内から、クアラルンプール近郊の村で教師をする縁に電話で宣言する。「お父さん、縁の結婚なんて絶対認めてないからなー!!」なんとか無事、マレーシアに降り立った片倉だったが、見知らぬ空港では、バスにもタクシーにも乗せてもらえず。あげく財布をスられ一文無しに。このままでは、縁の結婚式に駆けつけられなくなる。・・・そんな時、ド派手な龍の装飾が施された巨大トラックが現れ、トラック運転手の中国人のモウリス・マーこと通称メリーと共に、クアラルンプールを目指すことになる。健とメリーは、はたして無事にたどり着くことできるのか?!
瑠璃子がアイロンをかけていると、ガチャガチャッという音がして「ドアを開けろ!」と怒鳴る男が外に現れる。警察に通報しようとしている間に、男はベランダに侵入して・・・。平凡な日常に突然現れた侵入者の恐怖を描く「部屋とYシャツと私」。など、珠玉のショート・ホラーを集めた選りすぐりの傑作集!
閉ざされた空間に監禁された7名の罪人。目覚めると、頭には動物のマスク。手には毒薬を仕込まれた手錠と鎖・・・。傲慢(ごうまん)、嫉妬(しっと)、憤怒(ふんぬ)、怠惰(たいだ)、強欲(ごうよく)、大食(たいしょく)、色欲(しきよく)―。7つの大罪を背負った者たちに課せられたのは、死の裁判ゲーム。制限時間内にお互いの素性を探り合いながら、より罪が重いと判断した者に多数決で“死の審判(ジャッジ)”を下す。出口も希望も見いだせない環境下、自分が生き残るためには誰かに投票しなければならない。悪夢と狂気のゲームに勝ち残るためには何をなすべきか? 協力か? 騙し合いか? 人を殺めることか?そして、この謎めいたゲームは一体何者が仕掛けた罠なのか?極限状態の中で、人間の欲望、憎悪、本性が醜いまでに暴かれていく・・・。
失踪した青年を探すよう、母親から依頼を受けた私立探偵の男と助手の女。彼らは調査のために、青年が滞在していたという古い一軒家に忍び込む。するとそこには、大量のビデオテープと血痕が・・・。戸惑いつつも手がかりを求めて、女はテープを再生し始めるのだが、そこに写っていたのは、想像を絶する恐るべき映像だった!やがて彼女は1本また1本と、取り憑かれたようにテープを再生していく・・・そして、遂に異変が起こる・・・。
グリーンリーヴズ・エンタテインメントは、仙台で活動する弱小芸能プロダクション。しかし最後の所属タレントに逃げられ、社長の丹下は次の手としてアイドルユニットの結成を思い立つ。丹下の無茶振りにしぶしぶ街に繰り出しスカウトを始めたマネージャーの松田は、公園で一人歌を口ずさむ少女に出会う。その素晴らしい歌声に思わず声をかけるのだが、彼女は「アイドル」という言葉に表情を曇らせ、逃げるように立ち去ってしまう。その少女こそかつて国民的人気アイドルユニット『I-1クラブ』のセンターを務めながらも、ある事情で脱退した元アイドル、島田真夢であった。
愛の真実を探り出す!!物語はフランス西海岸に浮かぶ小島、モンサンミシェルで幕を開ける。アメリカからやって来たニール(ベン・アフレック)は、そこでマリーナ(オルガ・キュリレンコ)と出会い、互いに深く愛し合うが、アメリカへ渡り、オクラホマで生活を始めたふたりの幸せな時間は長く続かなかった。マリーナへの情熱を失い、やがて幼なじみのジェーン(レイチェル・マクアダムス)に心奪われるニール。そして、彼との関係に苦悩するマリーナはクインターナ神父(ハビエル・バルデム)のもとを訪れる。愛とは何か?愛は彼らの人生を変え、破壊し、そして彼らを新たな人生に向き合わせる。
短編映画『FREE』を撮影するため渡米した弓削智久と須賀貴匡は、サンフランシスコからラスベガスまで4000キロに及ぶ旅を敢行。途中、台本に沿ってシーンを撮影するのに飽き足らず、旅で出会った人々に「人生で一番大切なものは何?」とインタビューを開始する。ゴールまで3日というある日、二人はスタッフとはぐれ、道に迷ってしまう。
下っ端ヤクザの原沢は、ボスの命令で当たると評判の“ユタ”を誘拐しにやってきた。ユタの経営するアパレルショップに入ると、アラサー女の深谷が万引き中!深谷はとっさに店長であるユタのふりをしたばかりに、勘違いした原沢に拉致されてしまう。その頃東京から沖縄に遊びに来た代理店勤務の橋元と、彼女の工藤。最初は上機嫌で観光を楽しんでいた橋元だったが、行く先々で謎の嫌がらせをうけるようになる・・・。
楽しかった夏休みも終わり、心機一転、新学期がスタート!!・・・と思いきや、生徒はみんなどこかそわそわ。原因は掲示板に張り出された1枚のポスター。「ねぇねぇ、ポスター見た?」「見たよー。どうしよっかな~?」「私、もう応募しちゃった」「えーズルい~」と、学園のそこかしこで話題になっていたのは、アイドルオーディションの募集告知。夢に掛ける想いはそれぞれ違えど、スポットライトを浴びる日を夢見る超絶学園の乙女たち―。大事件が起きるわけではないけれど、ちょっと心がざわついた日々の、青春のひとコマを切り取ります。
記憶に残るメロディが、ふたりを優しく包み込む。--ある日、家具職人として働く聡介(郭智博)は、結婚を前提に付き合っていた恋人(菜葉菜)に突然別れを告げられる。そんな折り、神戸から大学時代の友人知加子(山口尚美)が上京してきて、2人はまるで学生時代に戻ったかのように同居生活をスタートさせる。聡介はマイペースな彼女に翻弄(ほんろう)されながらもそれを楽しんでいたが・・・・・・。
犯罪の増加に手を焼く東京都は、警察の手が回らない軽犯罪を取り締まるため、善良な一般市民だけを選出し、犯罪検察組織「市民ポリス」を誕生させた。選ばれた市民には、任期の1ヶ月間、身分証でもある覆面と、麻酔銃が与えられる。そんなある日、家庭でも仕事でも居場所をなくしていた気弱なサラリーマンの芳一に、69人目の市民ポリスに任命するとの通達が。最初は任務を恐れ逃げ回ってばかりの芳一だったが、仕事で立ち寄ったコンビニで働く美少女・桃との出会いが、彼の運命を180°変えてしまう。桃はマジメな芳一の優しさに心動かされ、誰にも話したことがないという、ある相談を持ちかけたのだ・・・。
お笑いコンビ「房総スイマーズ」。“交換日記”をしなければ、解散せずにすんだのかもしれない・・・。売れるために始めた“交換日記”のはずだった―。田中(伊藤淳史)と甲本(小出恵介)が高校卒業後に目指したのは「お笑い」の世界。千葉県出身の元水泳部ということでコンビ名は“房総スイマーズ”。しかし現実は厳しく、結成12年、30才も目前、売れる気配は一向にない。そんな時に甲本から発案されたのは「交換日記」!交換日記は次第にお互いの本音に迫り、2人は再び夢に向かって走り出していく。そして全てを賭けお笑いコンテスト“笑軍”に挑むのだが・・・。
第二次世界大戦末期、地獄の最前線。ソ連軍の偵察部隊が目撃した想像を絶する悪夢!1945年、第二次世界大戦末期の東部戦線。ソ連の偵察部隊がある任務を帯び、ドイツの占領地域に足を踏み入れた。やがて古い教会を見つけた部隊は、そこで何者かによる大虐殺が行われた形跡を目撃する。さらにその建物の地下には迷路のような通路が張り巡らされ、広大な研究室が隠されていた。その研究室こそ、フランケンシュタイン博士の末裔が、死体と機械を合成し、不死身の改造人間を製造している大量破壊兵器工場だった・・・。
「峠のドリフトバトル」「接触バトル」「ローリング族」「チキンレース」「深夜の高速バトル」「車泥棒」「深夜の県道バトル」「当て逃げ追跡」「峠のバトル」など、大迫力の投稿動画を多数収録!!
心霊実験1:「こっくりさん」をやろうと廃屋に集まった友達の男女4人。無事に「こっくりさん」を降霊し、質問に答えてもらっていると、部屋の外で急に物音がする。そして仲間の1人に異変が・・・。心霊実験2:3人のアイドルが、実際に「ひとりかくれんぼ」をやることになる。とある廃校に連れて行かれ、スタッフはその場を離れてしまった。3人は真面目に「ひとりかくれんぼ」を実行するが・・・。
加奈は中高一貫教育の私立女子校に通う女の子。小学校では明るい性格でクラスのアイドルだったが、今では成績も運動神経も家柄も平均的。良くも悪くも目立たない普通の子というのが定位置になっていた。ある日、親友の絵莉花から学校に伝わる都市伝説を聞く。『12年前の事故で亡くなった女の子が黄泉(よみ)となって旧校舎に出るらしい・・・。黄泉に願い事をすると何でも夢が叶うという。ただそれと引き換えに大事なものも失ってしまう』。それを聞いた加奈は、「じゃあ、誰よりも可愛くなりたい!」と、憧れの学校の人気者リオに思いをはせるのだった。ある日、軽い気持ちで受けた読者モデルとしての写真が雑誌に取り上げられ、クラスで話題になった。これをきっかけに、リオたちに目をつけられることになってしまう。加奈は<最低ランク>へと転落してしまうのだ。なんとか今の状況を変えるため、加奈は立ち入り禁止となっている旧校舎で、黄泉に禁断の願い事をしてしまうことに・・・。
リッキー(シャイロー・フェルナンデス)は、あこがれの女の子ジョアン(キャンディス・アッコラ)とうまく話すこともできず、さえない学生生活を送っていた。ある日、リッキーは、JT(ノア・セガン)に誘われ学校を抜け出し、廃病院へ忍び込む。その地下には、鎖につながれた裸の女(ジェニー・スペイン)がいた。汚れた体を見てリッキーはたじろぐが、JTは助けようとするどころか「良く見れば綺麗な顔をしている」と言って、女に襲い掛かり・・・。
作家で、カフェバーや出版社、NPOの経営など大活躍する自由人、高橋歩。彼が講演先の北海道名寄市で、20年間車椅子で生活するCAPと出会いこの旅は始まった。「一度でいいから、アメリカに行って、ハーレーでR66を走りたかった・・・」と言うCAPに「だったら、行くべ!」と答えた高橋歩。CAPの家族、高橋の仲間、20代~70代の男女11人がキャンピングカーとハーレーでアメリカ大陸4200kmを駆け抜けた。
『お母さん』・・・愛子は隣の部屋から響いてくる奇妙な物音で目を覚ます。時計の針は午前2時を指していた。翌朝、母の千佳に声を掛けるも、この家に越してから様子がおかしく、無表情で反応がない。その夜、またも隣の部屋から奇妙な物音を耳にした愛子が、隣の部屋をそっと覗くと・・・。■『山ガール』・・・山道で遭難しかけたさと子は、奇跡的に小さな山小屋を発見し助けを求め入るも人がない。寂れた台所にはお菓子やジュースが置かれ、ふと流しに目をやると、そこは血まみれで人の肉片らしきものがこびりついていて・・・。
『12年後』・・・琴美が目を覚ますとそこは病室のベッドの上。身体には無数の医療器具がつながれ、異変に動揺し助けを求めるが人の気配が全くない。ふとベッドに置かれていたカルテを見ると、12年もの間眠っていたことに気付く。その時、琴美の背後に・・・。■『同窓会』・・・高校卒業から10年。同窓会のニ次会でミキの家にやってきた幼馴染のたかしと、当時はあまり話したことがなかったが一次会で意気投合した細井。ミキは卒業アルバムをひっぱり出し、細井を捜すがどこにも名前がなく・・・。■『髪の長い女』・・・深夜2時。隣の家のドアを何度もノックする音が聞こえる。うるささのあまり寝付けなくなった久美は、玄関から様子をうかがうと、隣の家を叩く髪の長い不気味な女が立っていて・・・。■『REC』・・・真夜中の廃校にやってきた若者4人組。過去に惨殺事件があったとされる教室に辿り着いた4人はそこで奇妙なうめき声を耳にする。恐怖のあまりとっさに廊下に出るが、その時、何者かが物凄い形相で襲い掛かってきて・・・。
ケイジは気弱なフリーター。彼女を寝取られても文句も言えないような男。出来心で入った雀荘で借金を背負わされ怪しげなスナックで働かされることに。そこにいたのは年下だけど妖艶な女・葉子。一目ぼれしてしまうケイジだったが、葉子もまた失踪したヤクザの夫の身代わりにこのスナックで働かされている影のある女だった。一緒に働く内にどんどん葉子に魅了されるケイジ。葉子もまたそんなケイジに気持ちが傾いてきているようだった。だが、二人をその店で働かさせているヤクザ・鬼島や、葉子の夫の影を気にするケイジでもあった。はたして、ごくつまとの恋は成就するのか?二人の運命は?
浩介は過去に最愛の妻を失い、女性との新たな出会いに踏み込めないでいる。会社での仕事も身が入らなくなっていた。亡き妻と一緒によく見ていたお気に入りの映画「マイエンジェル」のDVDを一人寂しく見ている浩介。何度も観た映画。だが今日は何かが違った。画面の中のヒロインと目が合ったような気がする。気のせいかと思い画面を見つめているとまた目が合った。そしてそのヒロインが自分に向って歩いてきたかと思うと画面から飛び出してきた。あっけにとられる浩介。彼女はいつも一人で寂しそうに映画を観ている浩介のことが気になって映画の中から出て来たと言うが・・・・・・。
育児を手伝わない、浮気の疑いがある、「俺の稼ぎでいい思いしてるんだろ。」的発言をする夫に失望し、今にも離婚の2文字を口に出してしまいそうなアラフォー主婦・川島良子。良子は専業主婦だったが、「私も外に出る!」っと思い切ってパートに。そこで出会った舞台俳優と仲良くなる。それを不信に思った夫は、妻の携帯をチェックしていたことが発覚。そこから、大げんか。しかし、そこで初めて今までの想いをぶつけることができ、この夫とこれからも一緒に歩むことを決意する。
テヘランで暮らす妻シミンは、11歳になる娘テルメーの将来のことを考えて、夫ナデルとともにイランを出る準備をしていた。しかしナデルは、アルツハイマー病を抱えることとなった父を置き去りにはできないと国を出ることに反対。夫婦の意見は平行線をたどり、シミンが裁判所に離婚申請をするが、協議は物別れに終わる。シミンはしばらく家を出ることとなり、ナデルは父の世話のためにラジエーという女性を雇うことにした。しかし、ある日、ナデルが帰宅すると、父は意識不明でベッドから落ち床に伏せていた。ナデルは怒りをあらわにして、ラジエーを問い詰め、彼女を手荒く追い出してしまう。その夜、ナデルは、ラジエーが入院したとの知らせを受ける。しかも、彼女は流産したというのだった……。
70年代、帰国事業により北朝鮮へ渡った兄と生まれたときから自由に生きてきた妹、そして兄をかの地に送った両親。その兄が病気治療のため一時帰国をする。25年ぶりの日本での再会を喜ぶ一家。ところが、治療も終わっていないにも関わらず、兄は突然の帰国命令を受ける。その時に家族が下した決断とは……。
ヴァンパイアのブラドは、悪魔に命を助けて貰う代わりに、一人の少女の面倒を見ることになる。彼女の名前はセツナ。悪魔が作った女。百日間セックスをしなければ一人前の女ヴァンパイアとなりブラドの好きに出来るという。だがその約束を破るとブラドも女も死んでしまうというのだ。ブラドは渋々セツナの面倒を見ることにした。ブラドが寝ている昼間、セツナは街をうろつき色んなものを目にする。何も知らなかったセツナだったが、少しずつ命の大切さを学んでいく。街の教会で若い神父と知り合い、さらに人を大事にする気持ちを大きくしていく。若い神父に気持ちが傾いていくセツナに苛立ちを覚えるブラドは…。
遊郭「蝉丸」。ここでは、様々な事情を持った女たちが働いていた。千草も蝉丸で客を取る遊女の一人。数年前に母を亡くし、千草に残されたものは金と女にだらしない義父と借金だった。そしてその義父にも犯され、しまいには、借金のカタがわりに蝉丸に売られたのだ。千草は店で男に抱かれるたびに、感情を出さなくなっていった。ある時、港で働く中川が客として蝉丸に来る。中川は、かつて千草が学生時代に淡い初恋を抱いた青年だ。戸惑う中川。中川は、まだ女を知らなかった。そんな中川を愛しく思った千草は、中川を優しく導き二人は結ばれる。そして中川は千草への想いを打ち明け二人は幸せな将来を夢見るが、千草の義父が二人の仲を嗅ぎ付け…。
愛と正義の戦士をテレビで演じていたさくら。現実世界において愛と正義を貫くことはできるのか?元戦隊シリーズのヒロインだったさくらは、番組終了後にあっさり引退して結婚。のどかな暮らしを手に入れたハズだったのだが…。数年後、さくらの毎日は、夫を含め愚にもつかない件でストレスは堪る一方だ。そんなさくらのストレス発散は黒いエナメルのボディスーツに身を包み、見えない敵をやっつける一人芝居だった…。そんなさくらの日常が一変するのは、特撮モノの出演者が集う同窓会のお知らせハガキが届き、出向いてからだった。さくらは“レッド”こと光太郎と再会し、落ちぶれた彼に昔の恋心を甦らせる。同窓会終了後、流れで二人きりになるさくらと光太郎。さくらは酔いを醒ましたいからと光太郎の部屋に押し掛ける。なんとなく危うい雰囲気になる二人。だが寸での所でストップした二人。そしてその日からさくらは足しげく光太郎の部屋に通うようになった。淡い恋心をお互いに持ち始める二人だったが、光太郎にはある秘密が…。窮地に陥る光太郎をさくらは救うことができるのか?さあ、さくら!ボディスーツに身を包んで出撃?だ!
秀二は映画監督。兄が残した莫大な借金を返すため、殴られ屋を始める。殴られる度に名作映画を想い浮かべ、何度殴られても映画への愛情が秀二をふたたび立ち上がらせる。何故そこまでできるのか。この試練を乗り越えることで愛する映画を救おうとしているのだろうか。
絵美子は夫・正雄の浮気現場を目撃してしまうが、夫を問い詰めることも出来ず日々鬱積した気持ちで暮らしていた。夫との仲も不仲になる一方。またそんな両親の状況を知ってか21歳になる娘の初穂も両親に反抗し、朝帰りを繰り返すようになっていた。娘の部屋で男性からの高価な誕生日プレゼントを目撃し、娘には高価すぎるから返却しようとその男性の経営するバーを訪れる絵美子。だが目の前に現れた男・朔哉(さくや)は思っていたのと違い屈託のない好感の持てる男だった。絵美子の話を軽くあしらい、また店に来てくださいと言われると悪い気にはなれない絵美子だった。家に帰ると夫や娘の事で頭を悩ます絵美子だったが、買い物の帰り、ふと気がつくと朔哉のいるバーの前に・・・。自分の気持ちの底を見たような気がしてその場を後にしようとする絵美子だったが、表にいた朔哉に呼び止められ、折から振ってきた雨のせいもあって店で雨宿りさせてもらうことになった。そして過ちの出来事は始まろうとしていた・・・。
両親を事故で無くした小百合は、幼い弟妹を抱えストリッパーとなり身体一つで兄弟を育ててきた。自分の意思を押し殺し、姉に言われるまま優等生として過ごしてきた妹・凛子。凛子の結婚話が壊れたことにより、二人のホンネがぶつかり合う。自分の殻を壊せずに生きてきた凛子は、恋人との別れ、姉とのケンカを経て、自分の心を見つめなおし、大きく羽ばたく。表面では反発しながらも、妹を温かく見守る姉。そして凜子は…。
祐加は結婚早々、夫・耕三を事故で亡くし、そのショックで歳を取らなくなっていた。そして30年、事故後生まれた娘の綾香も30歳近く。祐加と同じくらいの年齢になって婚約者を家に連れてくるようになっていた。祐加や耕三とつるんでいた昔からの親友、次郎も60歳になったが相変わらず祐加の近くにいてなんやかんやと面倒を見てくれている。次郎は祐加のことがずっと好き。だが長いこと友達づきあいだった祐加にとって次郎をそんな目で見ることはできなかった。ある日、祐加は道端で酔っ払いの女性を介抱する。その女性・恵美は介抱してくれたお礼におまじないしてあげると祐加にキスをする。唖然とする祐加を置いて去っていく恵美。翌日、勤務する図書館の地下で見慣れないドアを発見する。恐る恐るドアを開け中に入っていく祐加。長い暗渠を抜けてなにか見覚えのある街にたどり着く祐加。そこで彼女の目の前に現れた一人の男性。それは30年前、事故で亡くなった耕三だった…。
麻由美は過去に見ず知らずの男にレイプされた。弁護士の夫は、力にはなってくれない。それ以来人間不信になり、家を出て誰とも交流を持たず、工事現場のガードマンのバイトをしながら日々を過ごしていた。優秀で大好きな兄といつも比較される少年・啓輔は、家を飛び出す。公園で物乞いのように食べ物をねだる啓輔を、仕方なく面倒みる麻由美。屈託の無い啓輔に麻由美も次第に心を開くようになる。そんな時、やっと探しあてたと夫がやって来たが…。
佐藤純は一見、男と見間違うようなボーイッシュな女の子。上京してきた矢先に有り金を盗まれ、途方にくれていたところ、男性モデルと間違われて、業界入り。仕事は順調だが、女であることを偽って生活することのわずらわしさに加えて、住むところが無く困っていた純を居候させてくれているカメラマン助手の哲郎のことがだんだん好きになって…。
かつて憧れたモーニング娘。再び目指すと決意する、農家に嫁いだ嫁・愛。“あったかもしれない人生”に会いにゆくために、様々な男の愛を受け止めながらオーディションに向かってゆく女の姿を描くロードムービー。
いま、世の中は弱肉強食。ワーキングプアやネットカフェ難民、非モテに婚活など、”負け組”を呼称するあらゆるキーワードが生み出された、壮絶な格差社会。年金問題や景気対策のどんづまりなどで政治不信も極まり、まったく先行きが見えないこの現代ニッポンをサバイバルするのは、もはや並大抵のことではない。そんな中、この映画が映し出すのは、日本最大のアーバン・ジャングル=東京に生息する6人の人間模様だ。渋谷のスクランブル交差点を行き交うのは、いずれも底辺にうごめくダメ人間ばかり。野心家のAVスカウトマン、AV女優に堕ちていくお嬢様、対人恐怖症のフリーライター、スーパーヒーローを夢想するカラオケBOX店員など、負け犬たちの“サバイバル”群像劇!まさに選りすぐりの負け犬たちだが、彼らも大都会をしたたかに生き抜いている。ぶざまでも必死に自分の人生にしがみつくその姿は、単なる共感や感動を超えて、明日に向かう活力と勇気をもらえるだろう。
FMラジオ局のディレクターであるたまき(広末涼子)は、深夜の担当番組の打ち切りが決定し落ち込んでいた。そんなとき、彼女は自分にラジオの楽しさを教えてくれた少年太郎(神木隆之介)のことを思い出す。1977年、函館の病院に交通事故で入院した13歳のたまき(福田麻由子)は、1つ年下の太郎と出会い意気投合するが……。
アキ(城田優)をリーダーに渋谷を仕切るカリスマ6人組の“ギルティ”(木村了・北川景子・小柳友・浦田直也・鈴木昌平)は毎週水曜にファイトパーティー開催して楽しく儲けていた。あの日、メンバーのタケシとサトルが持って帰ってきたボストンバッグ。中はどー見たって訳アリの大金。案の定、関西ヤクザがカジノで稼いだ金を裏金強盗団が盗んだものだった。そうこうしているうちにギルティのファイトパーティに目を付けていた暴力団・麻川組がシャシャリ出てきたり、カジノの上でレストランを経営する南米マフィアまで出てくる始末。気が付いたらソッチ系の争奪バトルに巻き込まれて、そのド真ん中で狙われるハメに。どうなるんだ!!??
「非女子」だっていいじゃん!!自分らしく生きようとしすぎるあまり、女はこうあるべきという世間の枠から飛び出した「非女子」たちを主人公に、現代の女性にとって本当のハッピーとは何かを問いかけるオムニバスコメディ。全7話を収録。
函館向陽高校3年生の村上直樹(田中圭)は、学年でトップクラスの成績を誇り、東大合格を目指して勉強中の身だが、ある日、好意を抱いていた同じ高校の水野遥(三津谷葉子)に告白したことで人生が変わってしまう。
人気プロレス団体「ZERO」の看板レスラー・獅子王は、愛する妻・麻美のために念願の一軒家を建て、義妹の那美、TV局プロデューサーの山路らを招いて新築披露パーティーを開いていた。だがそこに因縁のライバル・一条が現れたため、祝いの席が修羅場と化すことに。壮絶な乱闘劇の末、夢のマイホームは爆発炎上。しかも爆発の際の火傷がもとで、麻美は謎の奇病に冒されてしまうのだった。妻の病気を直し、マイホームを再建するため、獅子王は“合法的殺人団体”の異名を取る「DDD」とのデスマッチに挑むことになるが・・・。
ベッドの上に並んで座る母と娘。母が読み聞かせをしていると、娘は母に「どうして私は生まれたの?」と問いかける。禁断の実が成る樹の下、アダム(大友陸)は浅い眠りの中にいる。イヴ(鳥居みゆき)は禁断の実を手に取る・・・・。イヴの身体に起きた異変とは?!
「理解し合うことと、愛し合うことって同じじゃない」。34才の誕生日を目の前に命を絶った由希宏が残した言葉を、玲加は理解できずにいた。彼の死から1ヶ月、玲加は由希宏が使っていたパソコンの中に「アディクトの優劣感」と題されたテキストを発見する。そこには、玲加の知らないもうひとりの由希宏がいた。彼が経営するバー“リミッターカット”は、無軌道な若者たちが集い、ドラッグが蔓延するアディクトたちの溜り場だった。由希宏もまた、セックスとドラッグにはまり、退廃的な生き方に身を委ねていた。そんななか、DJ兼プッシャーのテンパリが、ドラッグ所持によって逮捕されてしまう。このことをきっかけに、テンパリと同棲していたヒノコと由希宏の距離は縮まり始める。ドラッグに耽溺するように、一回りも年下のヒノコに魅せられていく由希宏。彼の心は、ヒノコと彼女のもつ世界に触れることで、次第に変容し…。