1年前に殺し屋を引退したエリカ(卯水咲流)は、恋人の日浦(斉藤一登)と共にささやかだが幸せな生活を送っていた。多くのターゲットを消してきたエリカの心は感情を失っていたが、日浦の優しさと愛がエリカの心の傷を癒していく。そんなある日、エリカは日浦が殺されたことをテレビのニュースで知る。日浦を失ったエリカは喪失感に苛まれ、生きる気力さえ失ってしまう。そんな彼女にある疑問が浮かぶ。いったい誰が。エリカが突き止めた犯人は、殺し屋時代の依頼人、西園寺是麿(下元史郎)の息子、清麿(樫根慶太)だった。エリカに異常なまでの恋心を抱いていた清麿は、恋人の存在を知り、嫉妬のうちに日浦を消したのであった。日浦の敵を討つと自分に誓ったエリカは、1年前に葬り去ったはずの殺し屋の心を再び目覚めさせることになる。
やくざ組織、竜虎組の幹部3人を殺すよう依頼された凄腕女殺し屋・美蘭(めいらん)。仕事を終えた彼女は、組織の要請でしばらく沖縄で身を隠すことに。沖縄を満喫する美蘭は、ある日、海で訳アリな雰囲気の男・新城と出会う。彼は自分の子を虐待死させた元妻とその恋人を半殺しにし、刑務所から出てきたばかりだった。「復讐は終わっていない」と元妻たちを殺す計画を美蘭に打ち明ける新城。暇を持て余していた美蘭は、彼を元妻のもとへ車で連れて行くことにする。そんな中、組織内では、美蘭を巡る陰謀が密かに進行していた…。
とある教会でシスターとして働くノエル。だが、それは表の顔で、裏の顔は、神父のローガンからの指令を受け、ターゲットを100%始末する、精鋭無比のスナイパーだった。幼いころから人生に裏切られてきた女ノエルは、最強の女殺し屋として実績を積んでいく。そんな彼女の前に現れた男・井川。企業舎弟をしていながらも、ヤクザの匂いを色濃く残した井川は、姿を消した芸妓の行方を追っていた。井川に真相をつかまれたら困る組織の依頼で、ノエルに井川に近づくよう指令が下る。だが、井川を知れば知るほど、ノエルの心には今までなかった感情が生まれていくのだった。とうとう真相に近づいた井川。組織は、井川を殺すようノエルに命じるが―。
アンナは殺し屋の修道女。人の法で裁けない悪しき者たちを、神父の来栖、鍵師の康太郎と三人で成敗している。アンナには来栖にしか明かしていない壮絶な過去があった。普通の女としての幸せをあきらめ、殺し屋として生きることを決めたアンナだったが、そんな彼女の前に思いがけないターゲットが現れる・・・
清廉な佇まいで、神に仕える従順なしもべとして慎ましやかな生活を送る修道女のマリア。だが、実は彼女は、神の裁きの代理人として、神父の黒洲が指令を下した人物を容赦なく暗殺する殺し屋だった・・・。神の思し召しなので、相手がどんな人物かは関係ない。裁きを遂行するためには、肉体を捧げることも厭わない。そんなマリアにとって、生まれて初めて、感情らしきものが芽生える瞬間が訪れる。同じ孤児という境遇の青年、桐原隼人との出会い。隼人は、身寄りのない子供たちのために毎週街頭で募金を呼び掛けるような、心優しい教会の信者。マリアは、募金活動で行動を共にするうちに、純真無垢な隼人に惹かれていく。ある日、黒洲から、新たな殺しの指令が出される。今は会社社長だが、元殺し屋の過去を持つ男が今回のターゲットという。そして、その場で、黒洲の口から衝撃的な事実が告げられる。果たして、そこで語られた真実とは―?