ビューティークリニックの女社長から「キャバクラのオーナーになってみない?あなたなら、本物の夜王になれる」と誘いを受けた歌舞伎町No.1ホストの淳也。ホストの身からオーナーへと転身した淳也は、ある高級コールガール(友田彩也香)に目を付け、彼女を超一流のキャバ嬢にすべく動き出す。本物の夜王になるために・・・。
新宿歌舞伎町のホストクラブ「ハーツ」。ナンバー1の淳也、ナンバー2のカズマが指名客を獲得するため日々熾烈な争いを繰り広げている。実はこの2人は兄弟で、父親は20年前に歌舞伎町で伝説のホストとして名を馳せ、現在はキャバクラやホストクラブを経営する黒崎という男だった。兄の淳也は自分と母親を捨てた黒崎を恨み、一方の弟は黒崎のようなカリスマホストになることを目標としていた。カズマはつい先日六本木のホストクラブで入店後たったの1カ月でナンバー1になり、その途端に店を辞めたという伝説を作っていたが、ここ歌舞伎町では兄の陰にくすぶっていた。焦るカズマは強引な手法で女たちを自分のものにしていく。しかしそれはいつしか女同士の争いに発展していき、大きな悲劇へと向かうのであった。
新宿歌舞伎町のホストクラブで働く新人ホストの淳也は、ナンバー1ホストのリョウのヘルプとして、一気飲みで客のボトルを空け、酔いつぶれては路上で寝てしまうという生活を繰り返していた。そんなある朝、通りがかりの若い女性に声をかけられ水を飲ませてもらった淳也は、沙里奈というその女性に名刺を渡す。彼女は微笑みながら去っていった。数日後、沙里奈が来店し、淳也は初めて指名を入れてもらう。2人はすぐに打ち解け、ナンバー1になりたいという淳也の夢を2人で叶えようと語り合う。海の見える公園で、沙里奈の手作り弁当を食べながら、淳也は沙里奈の助けがあるから自分は頑張れると思うようになる。その後、淳也は順調に指名を伸ばしていき、沙里奈の助けもあって売上も伸ばしていった。しかし、沙里奈の携帯には、闇金からの無数の着信がきていたのだった。
ルックスもダメ、話してもつまらない、仕事もできない・・・でも人の好さだけは天下一品のサラリーマン吉男。毎日嫌な上司に責められながら、彼の心のオアシスである、キャバ嬢ユミのところへ通い詰める毎日だ。しかし、吉男はユミのために借金がかさみ、さらに仕事で失敗をしたせいで会社もクビになってしまう。一方ユミは、悪徳ホスト龍二に食い物にされつつあった・・・。それを知りながらも、ユミを救えないことに嘆く吉男。しかも、アパートをも追い出されそうになる始末。そんな吉男に夜の女、明美が「ホストを目指せ」とを持ち掛ける。「ホストになって、女を見返せ。じゃないと一生負け犬」その言葉に発奮した吉男は、龍二のいるホストクラブの門を叩くが・・・。