フリーターの加藤和子は、どこにでもいるごく普通の女。彼氏の直之も平凡な男である。ある日和子は、三人組の男にレイプ目的で誘拐される。近頃、彼女の地元で頻繁に起こっているレイプ事件の犯人達だ。三人はかわるがわる和子に暴力をふるう。拷問にも近いSEX地獄の中、恐怖で抵抗できない彼女は、ボロ雑巾のような姿で街角に捨てられる。しかし、この日を堺に、和子の中に潜むもう一人の彼女が和子を物凄い勢いで支配していく…。
オフィスで自殺を遂げようとしたOL・厚子は、現場を窓拭きの男に目撃され自殺を止めた。しかしそれ以来、奇妙な電話が厚子の元へ掛かってくるようになる。電話の主は、昼はビル窓清掃員として働き、夜はSM出張教師として生きている男だった…。
大手物産会社に勤務していた深野志保は、商事会社に勤務するサラリーマン、香月明宏と結婚を控えていた。周囲の人には、ささやかではあるが幸せをつかもうとしている女性に見えた。しかし志保は結婚式の最終打合せの場に姿を見せず、ある男のところに向かっていた。その男とは、以前明宏が紹介した豊村功だった。志保は結婚資金全部を豊村に貸していて、その金の返済期日がその日であった。明宏に気付かれる前に何とかしなければと思いつつ男の店に着いた志保であったが、その店はもぬけの殻だった。しかしそこに一台の車が止まる。志保の目の前には、冷血な借金取立人達の姿があった・・・・。
7年前の交通事故で、搭乗者だった二人の女のうち、女子高生・風間悦子は生き残り、女教師・矢野那智は死んでしまう。・・・時は流れ、悦子はニュースキャスターとなり、世間の注目を集めていた。その姿を見つめる一人の女がいる。その女こそ、死線の淵から蘇り、今は金持ちの女(女帝)になっていた矢野那智だった。時を超えた悦子に注ぎ込む那智の愛情は、屈折した形に変わっていた。しかし悦子にはそんなことを知るよしもなかった。そんな運命(究極のいたぶり)が待ちうけているということも・・・・。
大都会の闇の中、美女連続猟奇殺人事件が起こる。ノストスコープ・ボイスチェンジャーで顔を覆った殺人鬼。暴力により自由を奪い、サディスティックに犯す。そして自らの欲望を達した瞬間、絶命させる。鉄製鎖による絞殺、鋭利刃物による刺殺など、殺し方は様々だ。そして今宵も、惨劇の宴の幕が上がる。今度のターゲット=虜には、名鳥瑤子が選ばれた。年齢27歳。容姿端麗。職業・サイコセラピスト助手。最近、一人暮らしを始めた彼女の部屋に強行に侵入する殺人鬼。しかし彼女だけは、他のターゲット=虜と違っていた・・・・。