歯科医のアンは、会社経営者の夫デールと娘の3人家族。ある日の午後、娘の学校へ迎えに行くはずのデールが姿を現わさず、何者かに拉致されたことを刑事のマシューから知らされたアン。絶句する彼女に追い打ちをかけるかのように、「データを渡せ、カネを返せ」と、犯人からの脅迫動画が携帯電話へ送り付けられる。しかしアンも共同経営者メルも、その意味を理解できずにいた。するとその後、警察の捜査によって、デールに資金洗浄の疑惑が持ち上がる。失意のどん底に突き落とされたアンに対し、優しく寄り添うマシュー刑事。それとは裏腹に、麻薬捜査局の女捜査官プルマンに、アンは執拗に疑われ始めることになる。
酒乱の父によって、母が命を落とす現場を目撃してしまった幼児のヤスミン。25年後、検察官になった彼女は、知事の息子ティモシー・ロックによる妻殺しの事件を担当していた。ティモシーの容疑は明らかだったが、両親の事件と重なったヤスミンはショックから卒倒し、裁判は審理無効に。しかも父の事件を暴かれた彼女は、ティモシーを有罪にしたいがための検察側の不正だと決めつけられれしまう。騒ぎから身を隠すため、上司の命令でヤスミンは娘を連れ、姉ローラが暮らす故郷へ。隣人で精神科医のピーターの優しさもあり、ヤスミンは少しずつ落ち着きを取り戻していった。しかしそこへ接近禁止命令が出ている父が突然現れて…。