航空会社を経営する実業家のフォスターは、環境破壊で汚染された大気に関して、日夜熱心に研究を続ける博士。ある日、大気中のメタン濃度が3倍となった今でも有効な手立てがない事象に対し、1億ドルを提供して有人宇宙船“ガリレオ”を打ち上げ、その答えを持ち帰ろうとしていた。しかし機体からの連絡が突如途絶えてしまう。同じ頃、軍事衛星が次々と落下し、世界基地で被害が続発。原因は、太陽の異常活動にあった。大量のCMEと呼ばれるコロナ質量が放出し、オゾン層の穴から大気圏に侵入していて…。
すべては小さな町から始まった。自然を支配するために開発された劇薬が、最も凶悪なスズメバチをさらに凶暴化させ、殺人蜂を生み出してしまう。血肉を求め人類に牙を剥いた黒色の堕天使は、一つの街を全滅させるだけの力を持ち、欺き、欲深く、不信心な罪深き人間にその鋭利な剣を降りおろしていく。目を刳り貫き、その身体に毒性の腫れものを残し、苦しみもだえながら死んでゆく人間たち。そして世界が終末を迎える時、神は一体、我々に何を与えたまうのか?