ロンドンで暮らすミナ・ハーカーは、夫で弁護士のジョナサンがトランシルバニアに出張してから便りがないことを心配していた。そんな時、夫の勤務先の男性が、会社宛の書類が入った小包の中に、「ドラキュラ城に幽閉された」とジョナサンが書いたミナ宛の手紙があったと訪ねてくる。“海外出張は自己責任”との雇用契約を結んでいる会社側は援助できないとのことから、ミナは単身、鉄道や船を乗り継ぎ、ドラキュラ城へ向かうことに。その際、3年前からドラキュラ伯爵を追いかけて世界各国を巡っているというヴァン・ヘルシング教授と出会う。ミナは、伯爵の正体は吸血鬼だと明かす教授と組み、城に乗り込んで戦うための準備を始めるのだが…。
1612年イングランドのペンドル。行商人のジョンは謎の女性に呪いをかけられ消息を絶つ。時を経て現代。ロサンゼルスにいたマチルダは叔父のアルフレッドから、歴史家の父が行方不明となったと聞かされる。残された手帳から、父はイギリスで17世紀の悪名高い“ペンドル魔女裁判”で判事を務めたロジャーを調べていたことがわかった。イギリスに飛んだマチルダは、処刑された一家の生き残りが復讐を果たそうとしているという“ペンドル・ヒルの呪い”が伝わる森へ、アルフレッドの知人で案内人のアーサーと向かうが、怪奇現象と猫の仮面を被った謎の女性とたびたび遭遇。さらには深夜、アーサーがマチルダの目の前で自分の頭を拳銃で撃ち抜く様子を目撃してしまう。
19世紀のロンドン。妻サラと暮らす弁護士のガブリエルは残業代ももらわず働き詰めだが、メイドへの給料支払いに困るほど困窮していた。ある夜、友人医師ジキルから、とある遺言状の保管と執行を頼まれる。それは、ジキルが亡くなった際の財産は、彼の恩人ハイドという男性に遺贈するという内容だった。翌日ガブリエルは、ニューカム警部に求められてジキルの研究室に向かうと、銃声が聞こえ地下に籠っていたジキル氏は亡くなっていた。彼には連続殺人の容疑があり、目撃者もいるという。さらにガブリエル宛の手紙には、“万病に効く研究薬を試した結果、別人格となって殺人を犯した”という衝撃の告白が綴られていた。警察側は、ジキルが逮捕前に自殺を選んだとみるが、ガブリエルは善良な医師だった彼が殺人を犯したとは思えず、真犯人捜しに奔走するのだが…。
弟子のジョンから依頼を受け、とある屋敷へと駆けつけたヴァン・ヘルシング教授。伯爵の跡継ぎであるアーサーの屋敷へ行くと、彼の婚約者ルーシーが謎の病に侵されていた。悪夢を見続けるルーシーの訴えに催眠療法を試みるヘルシングは、彼女の身柄を教会へと移して治療を施すのだった。その甲斐もあり、一時は元気を取り戻したルーシーだったが、未だ病気の原因は特定できず、ヘルシングは再び催眠療法を試すことに。その時、ルーシーの首元に隠された小さな2つの刺し傷を見逃さなかったヘルシングは、病気の原因が何者かの呪いによるものだと確信。しかし明朝、昏睡状態に陥ったルーシーは、あっけなく死んでしまい…。
1937年。アルカトラズ島の監獄で一人の囚人が自らの喉を切り裂き、死に果てた。それから5年。父親からの資産を受け取るため、信頼に足る機関での在職証明書が必要なチャーリーは、コネを使いアルカトラズ刑務所の刑務官となった。彼が配属されたのは、懲罰房として使用されている退廃的な雰囲気が漂うD棟。前任者が残した囚人記録に疑問を抱いたチャーリーは、先輩のアルに問いただすが、記録に残らない懲罰があるのだと言い含められてしまう。その後、夜勤明けのチャーリーを待ち受けていたのは、前夜、13番房に収監された囚人ビリーの変わり果てた姿で…。