元々海賊の首領であった蔡炎は仲間に裏切られ重傷を負い記憶を失うが、南少林寺の僧侶・彗遠に命を助けられ彼らと暮らすようになる。そして、南少林寺の弟子たちが貧しい人々を助けている姿に触発された蔡炎には、いつしか正義の心が芽生え始めていた。ある日、自分を裏切った徐昭たちが「至尊宝印」を手に入れ、栄華を手に入れようとしていることを知る。ただひたすら耐えに耐えて苦難を乗り越えた末、遂には正義の拳を振り上げ、悪と化した権力に立ち向かう決意をするのであった。
元救助隊員で、バスの運転手の陳子強は、初乗務の日を迎えていた。陳子強のバスに、母と息子の親子連れ、串焼き店を営む夫婦、ピエロのふん装をした男、インフルエンサーの女学生、漁師、経営者、そして陳子強の恋人、方暁晴が乗り込む。だが、バスは台風に伴う竜巻に巻き込まれ飛ばされてしまう。バスは崖の中腹に引っ掛かり、このままでは座して死を待つよりほかない。この時、陳子強は乗客たちに向かい、全員救助を約束するのだった。