刑事の職を辞して1年後、初の小説『不確かな正義』を発表して人気作家の仲間入りを果たしたサラ・ウィンタース。だが、サイン会に突如乱入してきた謎の男に「サンダースの死因をなぜ知ってる?」と脅される。同じ頃、世間では彼女の小説の内容が、デレク・サンダース殺害事件に酷似しているとマスコミによって流布されていた。サラは完全なるフィクションと否定するが、その事件は彼女が現役最後に担当したものだった。一方、市長選挙を目前にして現市長のパトリシアは、サラの恋人で元相棒の刑事バリーによってとある情報を入手。その後、サラを汚職刑事として告発し、自身のPRを図っていた。次第に追い詰められていくサラに、またもやあの謎の男が接近してくる。
ロサンゼルス在住の弁護士サマンサは、妹のブレンダがIT技術者トレバー殺人の容疑で逮捕されたことを知り、5年ぶりに故郷シアトルに舞い戻る。ブレンダ逮捕を知らせてきたサマンサの元彼で刑事のブラッドによれば、捜査の状況はブレンダに極めて不利な状態だった。妹の無実を信じるサマンサだったが、秘密を抱えているブレンダはサマンサの弁護に消極的な態度を取り続ける。トレバーの足取りを追っていたサマンサは、彼が上院議員マークのパソコンに監視プログラムを侵入させていたこと、富裕層の会員制バーに出入りしていたことを突き止める。しかし、何かに怯えるブレンダは裁判の出廷を前に、サマンサの前から行方をくらませてしまう。