19世紀のパリ。公爵夫人の孫娘エルマンガルドの縁談話が持ち上がった。相手は世にも美しい貴族の青年リノ。彼は容姿はもちろんのこと、家柄も立派で教養もあったが、ある秘密を抱えていた。それは10年もの間、娼婦ベリーニと愛人関係にあることだった。リノは公爵夫人にすべてを告白し、愛人と別れ、エルマンガルドと結婚するが、やがて彼らの関係は欲望渦巻く三角関係へと発展していく。
舞台は北フランスの港町ダンケルク。二度の離婚歴があり、セックスの快楽にしか充実を見出せない37歳の女性眼科医フレデリックは、友人の結婚披露パーティで28歳の青年クリストフと数年ぶりに再会し、恋に落ちる。情事を重ねる二人だったが、一方でクリストフは女遊びをやめようとせず、さらには遊び仲間のフィリップとホモセクシュアルな関係にある様子。深まる二人の溝は、やがて想像を絶する終焉に向かっていき…。
パリの高台にある一軒家で夫ピエールと娘たちと暮らす優秀な弁護士アン。ある日、ピエールの前妻との間にできた17歳の息子テオが引っ越してくる。家族に馴染もうとしないテオにアンは思いやりを持って接するが、次第にテオと情熱的な関係となり、アンはキャリアと家庭生活を危険にさらすことになる・・・
小学校教師のマリーとCFモデルのポール。二人は付き合い始めて3ヵ月になるが、互いの想いは少しずつズレ始めていた。マリーを抱こうとしないポール。そんなポールに満たされないものを感じ、不安を抱くマリー。、ポールへの想いを募らせながらもマリーは次々と違う男との誘惑に身を委ねていく・・・・。
15歳の美しい姉エレナと、13歳の肉付きのよい妹アナイス。全く容姿の違うこの姉妹に共通する関心ごとはロストバージンだった。その年の夏休み、家族で出かけたヴァカンス先で、姉妹はイタリア人の大学生フェルナンドと出会う。突然のチャンス到来に燃え上がるふたりだが、彼が夜更けに忍んできたのは姉エレナの寝室だった。隣室では、アナイスが息を殺してその物音を聞いていた……。