「カレイドステージ」。それはサーカスでもない、ミュージカルでもない、マジックでもない世界的に大人気のエンターテイメントショウ。主人公・苗木野そらは16歳の女の子。幼い頃、今は亡き両親と観た想い出の「カレイドステージ」に憧れて、たった一人、オーディションを受けるため義父母の反対を押し切り日本から単身アメリカへやってきた。オーディションに遅刻しながらも特例として入団を認められはしたが周囲の風当たりは冷たい。そんな中、そらは持ち前の、決して諦めない根性と天性の「華」、そして仲間達との友情と確執の中で、ステージの花形「カレイドスター」を目指してあらゆる試練を乗り越えていく。
新たなる愚か者として、フールに選ばれた少女、ロゼッタ。そらとの「幻の大技」を夢見てきた少女は、遂に憧れの人との共演で主役に抜擢される。ひょんなことからカレイドステージに届けられた1枚の絵画をもとに描き下ろされた新作公演。かつて、ディアボロマシーンと呼ばれ、笑顔を失ったロゼッタが演じるのは「笑わないお姫様」。「彼女のことなら私が一番分かってる」と意気込むロゼッタだが、何故か空回り。周囲から浴びせられる叱咤。そして・・・。一枚の絵画に隠された古(いにしえ)の秘密とは?
山田きょうと山田あすは、ふたりっきりで暮らす中学生と小学生の姉妹。父はギャンブルで借金を作って蒸発、母とは死別という困難のなか、決してふさぎこむことなく元気に毎日を送っています。きょうは中学校に通いながら、新聞配達や家庭教師、時には臨時のバイトを入れながら家計を支えています。あすはお家でご飯をつくったり、お掃除をしたり、家事全般を担当してお姉ちゃんを支えています。そして二人の周囲には、見守ってくれる人たちがいます。辛いこと、困ったこともたくさんあるけれど、お互いがそばにいれば、きっと大丈夫。築40年で風呂なし1K、家賃2万6000円のアパートで生きる姉妹の、優しい物語が始まります。