世界を舞台に活躍する写真家の大山光(GACKT)は、よく引き締まった身体、優しい面影をもつ美しい男である。東京での華やかな暮らしに不在感を感じていた中、ある日、救いを求めて沖縄を訪れる。そこで、澄み切ったイノー(サンゴ礁の浅瀬)から出現した美しい姿態の美少女、石垣真海と出逢い、すぐにいなくなってしまった彼女を探し歩く。大山は、「カーラヌカン」という不思議な祈りの声に誘われ「ニライカナイ海の火祭り」で、真海を見つける。そして、三日月の夜に”写真を撮らせて欲しい”と説得し、八重山地方を背景に、真海を撮影していた。突然、強い太陽光線が大山を突き刺し、目の前が真っ白になる。気がつくと、真海が忽然と消えてしまっていた。美少女はまるで光に吸い込まれるように消えてしまったのだ。大山は琉球から綿々と続く自然信仰の力に押し流されて、訳のわからないまま、八重山の奥深くで消えた少女を探し続けてしまう…。
奇跡の特効薬“風邪(ふうじゃ)ワクチン”の開発に成功した天才科学者・紀久生(窪塚洋介)。しかし、彼の頭の中にしかない化学式を手に入れようと、彼の頭脳に嫉妬する狂気の医師・一ノ瀬(柄本明)、技術を盗もうと暗躍するある秘密組織の幹部・道元(クリス・ペプラー)とその右腕・寺子田(和田哲史)たちは、それぞれの目的のため手段を選ばず狙っていた。そして、更に紀久生に近づく謎の女・桜子(小西真奈美)。実は彼女も紀久生に近づかなければいけない秘密があった。夢の特効薬をめぐる攻防の末に待ち受けていた衝撃の真実とは・・・?
封印された記憶が悲劇を呼ぶ。伊藤潤二ワールドの集大成、幻想的ホラー恋愛劇!みどりは、毎夜奇妙な夢にうなされていた。薄気味悪いお堂の前に佇んでいる彼女。辻占をしようとしているのだ。そして、そこに黒ずくめの人影がゆっくりと近づいてくる…。