遠山雄大(片岡千之助)は、地味で友達も少なく、学校生活もパッとしない高1男子。ある日、学校をサボっていたところ、酔っ払った洋食店の主人・桑原猛(的場浩司)にぶつかり、足を怪我させてしまう。雄大は買い出しなどを手伝うため洋食店に通いだし、隣人の千鶴(筒井真理子)は二人の様子に興味津々。やがて高校の「うどん部」が現れるが、彼らはやたらと一生懸命で…。ちょっぴりメンドウな人々が、うどんをこねたり、理屈をこねたり。荘厳な富士山の麓で繰り広げられる、アツくてメンドウな青春物語です。
突然!?1945年の《戦後》から【東京■リン■■■】が中止となった2020年の新たな《戦後》へ“奴”はやってきた。その男の眼に映るのは、彼の知る戦後とは別の意味で壊れ果てた、驚くべきニッポンの姿。人口減少、マイナンバーによる過剰な管理社会、AI導入がもたらした無感情政策、共謀罪による暴力的統制・・・国が掲げた輝かしい明日はなく、まるでジョークのように危険なディストピアだった。この禁断の未来に現れた“奴”の名は――――“坊や哲” (ボーヤテツ)!二十歳で童貞ながらフンドシを晒すイケメン男子。彼こそは、幾多の激戦を制してきた若き天才ギャンブラー。なぜ、彼は《戦後》からタイムスリップしてきたのか!?そして、この未来世界は、彼に一体何と闘わせようとしているのか!?
お互いテッペンめざそうや―幼き日の約束、硬く誓い合う若き獅子たちが熱く吼える!幼なじみの三崎和馬と江口智弘は、天女の刺青を背負う伝説のヒットマン鳴門隆の死体を始末したことから、本格的に極道社会に踏み込んでいく。同じ幼なじみの須藤弥生は二人とは別にホスト生活を始めるが、背中に天女の刺青をした客しのぶに出会い、本物の鳴門は実は生きていることを知る。一方、和馬と智弘は互いに一対の獅子の刺青を掘り、桜井組の中で着実に勢力を伸ばしていった。だが和馬は本家筋の佐竹組の遠藤の女である奈美を強引に自分の女にすることで組を破門になるが、あくまでも極道の道を求め、智弘は産業廃棄物処理場を手に入れるためその権利を持つ組長を殺し、カタギになろうとして刺青も焼き消してしまった。和馬は遂に今は彫物師になっている本物の鳴門に行き着くが・・・。
ヤクザ社会を”力”だけで上りつめようとする男と、行き場をなくした男。あいつを殺らなきゃアタマに立てない。坂上連合系列の村井組に属する勝は自分の思い描いていたヤクザ世界との掛け離れに苛立っていた。そんな時、対立する大日本極真会に属する修と出会った勝は、修に本物の極道の匂いを感じ取る。自分にはない激烈なものを持っている修に反感を抱きながらもなぜか強く惹かれる勝。そんな勝の前に無邪気さの裏に陰を持った智子が現れる。見えない糸に操られるかのように自然に抱き合う二人。一方、修は上部組織の川田組からカタギになることを強制されていた会長・橋本の胸中を察し、代理戦争を勃発させようと村井組に手留弾を投げ込むが、皮肉にもこの事件が勝にとって昇りつめるチャンスとなった。それによって一年間獄中生活を送ることになる勝だったが、出所した勝は着実に上昇していくのだが・・・。
それが関東のやり方かい、大阪極道の根性みせたれや!悪鬼羅刹と化した大阪ヤクザが“代紋の意地”と“極道の道理”を賭け、死に華咲かす仁義なき抗争。「極道は組がすべてや。ヤクザにだけは惚れたらあかん」。“極道の妻たち”の家田荘子の原作を監督和泉聖治がヤクザの激しさと切なさを大胆に演出し、ヤクザ映画の新しい方向性を骨太に描いた渾身の意欲作。