江戸から明治への転換期。信州・上田藩の下級武士の家に育った山本勝三郎は、東京の町医者・山極吉哉の養子となる。東京帝国大学の医科に入学し、妻・かね子の後押しで町医者を継ぐのではなく病理学の道へ進む。32歳で東京大学教授となった勝三郎は、結核を患いながらも助手の市川厚一と共に、うさぎの耳に刺激を与え続けることで人工的に癌を発生させるという「癌刺激説」の証明実験を行う。果たして世界初の実験は成功するのか?
国際テロを未然に防ぐ為に組織された外事警察。ある日、朝鮮半島から濃縮ウランが流出したという情報が入る。 同時期に軍事機密データも消え、日本での核テロの可能性が高まった。“公安の魔物”と畏怖される住本(渡部篤郎)ほか外事四課は、日本に潜伏する工作員らしき男<奥田正秀>に目をつけ、妻の果織(真木よう子)を≪協力者=スパイ≫に取り込むと決めた。
ノワール映画の雄、望月六郎監督が白竜竹内力の協力キャストで放つ!!高岡組系三条会をわずか一日で極道の世界から消し去った男がいた。二年後、その男・中瀬が再びくぐった刑務所の門は、修羅へと続く門であった。高岡組系松田組組長は、中瀬が出所したことを知ると、浦賀組組長代行・鶴田の静止をよそに浦賀組若頭・高岡の後押しを得て中瀬の命を殺りに動き出した。一方、中瀬の侠を認める鶴田は鶴田組幹部・仙道を使い中瀬を己の組に獲りこもうと画策する。
どんな馬券でもノミこんでしまうという伝説の男”がぶノミ荒矢”。荒矢は天性のカンとヨミでほとんどのレースを的中させていく。ところがそんな荒矢にも弱点が・・・・。レースを読み違えてしまうと持病の心臓が暴れ出すのだ。そう、荒矢はいつも命懸けの勝負をしているのだ。そんなある日、荒矢の前にとんでもない敵が現れる。荒矢に因縁を持つ暴力団(表向きは金融業)葵組が雇った的中率80%の予想屋が勝負を挑んできたのだ。どんな馬券でもノミこむ男、荒矢は決して勝負から逃げることはない。しかしやっかいな事に、勝負に賭けられたものが現金ではなく・・・・。
留置場でバンドのライブを行い、警察官らしくない言動の多い徹(筒井道隆)が刑事に昇進。ある日、連続窃盗事件の被害者・恵美子(清水美那)に事情を聞くが必死に何かを隠そうとする彼女に興味を抱き、徹はストーカーまがいの行動をとり始める。そんなころ、同じ独身寮で生活する中野(忍成修吾)が殺害現場に遭遇する。芥川賞作家・高橋三千綱の短編小説「ハロー・マイ・ラブ」を映画化した青春ドラマ。人との関りを欲しながらもうまく関ることができない現代の人間像を、『蕨野行(わらびのこう)』の脚本を手がけた渡辺寿監督がみずみずしいタッチで描き出す。筒井道隆が主役を務め、デビュー作『バタアシ金魚』のカオルの十数年後ともいえる浮遊感のあるキャラクターを演じきった。さらに遠藤憲一、本田博太郎、不破万作ら日本映画きっての個性派が脇を固めている。
一代で財を成した輸入食品会社会長、篠崎善三(遠藤憲一)。傲慢で偏屈な性格が災いし、孤独な日々を送っていた。ある日、スリをしようとした女に「お前の100時間を100万円で買ってやる」と言い出す。彼女はホストに騙され300万円の借金を背負った孤独なキャバ嬢、山根沙織(松井玲奈)。こうして沙織は、篠崎が東京にいる娘にプレゼントを届けるという旅に、運転手兼荷物持ちとして同行することになるのだが…。
西日本最大の極道組織・坂口組。その三次組織である桐野組の四代目・桐野武弘の実弟・桐野貴之(川野太郎)は、桐野組の動向を巡って蠢くさまざまな深慮遠謀の中、五代目を襲名することを決意した。それは同時に、五代目姐となった貴之の妻・忍(中島宏海)の、波乱の人生の幕開けであった。桐野組に二度と血を流すまいとする貴之と忍の意に反し、血で血を洗う極道社会の掟は容赦なく桐野組を呑み込んでゆく。そして、桐野組に再び血が流れた時、忍は“修羅”の道を歩き始めるのである…。
八栖会との抗争により組長を失った桐野組。その跡目に、死んだ四代目組長の実弟・桐野貴之(川野太郎)を据えようとする動きが起こっていた。そして、貴之を愛する忍(中島宏海)は、極道の女として貴之を支えていく決心を固める!自分の中に流れる極道の血に戸惑いながらも、その宿命を受け止めようとする忍に、貴之の心も動き出す!!
かたぎの世界で恋人・桐野貴之の政治家になる夢を影で支えてきた後藤忍。だが、偶然居合わせた桐野組と八栖会との抗争事件により、貴之が桐野組4代目組長の実弟であることをしってしまう。愛する男が極道の血を継ぐものだと知り、心が揺れ動く忍。一方、桐野組に深い怨みを持つ八栖会幹部・浜田は桐野の血をこの世から消すために4代目を殺害し、貴之とその子供を身篭った忍にもその手を伸ばそうとしていた…。
マグロ船に乗って1年、借金を完済した常次朗(与座嘉秋)は自分を罠にはめた憎き猫本(高杢禎彦)への復讐を果たすため、同業の日掛け金融・新撰リースへと就職する。社長の近藤(遠藤憲一)、先輩の長倉(IZAM)らの指導のもと、日掛け金融の世界に少しずつ馴染んできた常次朗に最大のチャンスが訪れる。婚約者の捺子(愛川ゆず季)が働いているクラブに猫本が客として現れたのだ。捺子の協力のもと、猫本が経営する徳政ファイナンスの顧客名簿のコピーに成功し、次々と猫本の顧客に営業をかけ新撰リースへと借り換えさせていく。しかし顧客名簿がコピーされたことに気づいた猫本は、コピーしている捺子が映ったテープを持っていると話し、警察に訴えない代わりに2000万円の損害賠償を要求してきた。常次朗は再び借金地獄にはまるのか!?
服部常次朗は福岡でバーを経営しているが、店は連日閑古鳥が泣く始末。日々の生活費を捻出するのも困難な状況で、日掛け金融に手を出していた。今日もまた取り立て屋の猫本が店にやってくるが1日6千円の返済も出来ず、火の車を通り越して大炎上寸前。この借金地獄から脱出するため、常次朗はバーを閉めて新たに風俗店を開業する決意をする。常次朗の心意気に、猫本は資金面も含めて風俗店開業を全面的にバックアップすることを約束する。常次朗は猫本の好意を喜んで受けることにする・・・、その好意こそ・・・、脱出不能な借金大地獄にはまり込む猫本の罠とも知らずに・・・。
法律を守るだけが正義やない、時には人のために法を破ることも必要なんや…!警察庁から大阪・新世界署に赴任してきた真上は、警察らしからぬ雰囲気に加え、貧乏人がバカを見るようなことがなければ大抵のことは見過ごすというこの署の方針に呆気にとらえる。さらに、署内も街も変わり者がゴロゴロ!むっちりボディの胸キュン刑事、余命短いシンナー中毒者、とっても素直な穴売り娘…。