ある夜、新選組の名を盾に、放蕩の限りを尽くすお荷物隊士“屑山下衆太郎”は、ばったり出くわしたゾンビに噛まれてしまう。屑山は救出され一命はとり留めたものの、脈も心臓の鼓動もない死人の状態だった。徐々にゾンビへと変貌をしていく屑山下衆太郎、時を同じくして、京の町にもゾンビ感染が蔓延し、脅威となりつつあった...。はたして、生き残るのはゾンビか?新選組か?映画史上ありえなかった夢のバトルロワイアルが始まる...!
原発の臨界事故が起きた町に母と暮らす青年・祐一郎。開業医だった亡き父の跡を継ぐべく勉強しているが、常態化した倦怠感の中、ギャンブルやドラッグの世界にハマリこみ、極秘で行なわれている放射線科の臨床試験アルバイトを知る--。借金返済を目的に、危険な治験に挑む祐一郎。彼の情報が入ったドッグタグのようなUSBメモリを首から提げながら……。
工業都市・川崎。貨物列車で石灰石が運び込まれるように、棟方はこの町の小さな電子工場にたどり着く。工場を経営する大森、従業員の毛、牧師松村、その娘ゆかり。取り巻く人々と向き合うにつれて、善良そうな人間の底に潜む醜さ、平凡な人生に漂う限りない悲しみ、当たり前の日常を支える不条理が次々と浮き彫りになっていく。
尻の穴にあらゆる物を詰めて帰って来る運び屋“AF(アナルファイター)”、半身不随になった当たり屋の組員など、崩壊寸前のヤクザ事務所にかつての仲間“ストロー”が舞い戻って来る。