岡森は恋人の和美の浮気が心配でしょうがない。そこで和美の制服にこっそり盗聴器を仕掛ける。しかし、その和美が自殺した。岡森は和美の死について調べるうちに、驚くべき事実を知る。清水崇監督の初期作。白石和彌監督が演出助手。
晃一はチエミをふる。それから、晃一の回りで不思議なことが起きはじめる。
増殖は終わり、破滅が始まる。恋人の尚子(あびる優)を目の前で何者かに殺された梅原一樹(八戸亮)は精神的に強烈なダメージを受け、カウンセリングに通いながら社会復帰を目指していた。目の前で殺されたとは言え、一樹に事件の定かな記憶はない。そもそも、尚子の死体すらなく、警察は事件そのものの存在すら認めていない。しかし、一樹は尚子の遺骨の一部を形見として持っている。確かに尚子は死んだのだ。自分自身でも症状の改善が著しいと感じた一樹は、社会復帰をして働くことにする。一樹が就職した先はマネキン工場であった。工場長の藤田(菅原大吉)に先輩工員の岸田(三浦誠己)を紹介された一樹は、彼から仕事を教えてもらうことになる。ある日、藤田に「会わせたい人いる」と工場の別棟に連れていかれた一樹は、そこで信じ難いものを目にする。会わせたい人は、尚子と瓜二つなのであった。彼女の名は富江(あびる優)。藤田も他の工員も富江の魔性に取り憑てしまっている。その魔性の瞳で一樹を彼ら同様に自分の虜にしようとする富江だが、一樹の脳裏によぎる尚子の残像が富江を受け付けようとしない。逆に過剰なまでの拒絶反応を示してその場から立ち去ってしまう。男からそのような態度を受けたことのない富江は、必ず一樹を虜にするという強い思いを抱く。富江は一方である女性を藤田と工員の大城(長江英和)に探させていた。その女性は岸田と一緒に暮らしていて、また彼女も富江を探していた。その女性の名も、トミエ(松岡恵望子)…。2人とも左目の下に小さなホクロが…。2人の富江?富江が同時に増殖を始めたのか?
この頃、都市では不気味なウィルスが蔓延している・・・。郊外にあるその家の排水はひどく詰まっていた。排水管修理に訪れた丸徳ポンプの桑田は、この家の主婦に「靴下が汚い」とエキセントリックな声で怒鳴られた。この度を超した潔癖症の母親と暮らしている令奈と真理の美人姉妹。清楚な印象の令奈に対して、快活な今時の女子高生・真理は、いつも男友達を家に招いてはしゃいでいる。そんな令奈を遠くから8ミリカメラで写している奇妙な青年がいた。彼の名は滑井(ぬめい)。オタクのイメージを最悪な形で肉体化したような「太ってて、脂ぎってて、体臭がひどく臭い」コンプレックスの塊の滑井は、令奈に近づくことが出来ずストーカーのようにそっと見つめ続けていたのだ。令奈はその存在に気付き話しかけようとするが、ある日忽然と姿を消した。そして、またこの家の排水管が詰まり始める。まるで排水管の中に巨大な何かが詰まっているように、汚水がまったく流れなくなっていた。「排水管詰まり」を直そうと、まず、真理のBFたちがやって来る。ところが、なんと、彼らの体は、ことごとく排水口の中に引きずり込まれていくのだった!排水管の中で、いったい何が起こっているというのだろうか!?