幼い頃、母親・早希の勧めでバレエと出会った美夏。生まれながらのスタイルとバレエの才能に恵まれ、コンクールにも上位入賞し、将来を期待されていた。しかし、怪我に荷まれ道半ばにしてバレエの道を諦めてしまう。全てを早希のせいにして、逃げるように家を出る美夏。女手一つで美夏を育ててきた早希は深く絶望する。自分がなりたかったバレリーナの夢を娘に託し過ぎたのかもしれない…。美夏の気持ちを知るために早希は近くのバレエ教室に通い始める。教室には様々な年代の女性達がバレエを楽しんでいて、早希もバレエを習ううち、少しずつ娘の気持ちがわかってくる。そんな中、教室で発表会が催される事になる。演目はくるみ割り人形の「花のワルツ」。それぞれの思いが交錯し、母娘の「花のワルツ」のステージの幕が今、開く一。
コロナ禍。舞台や映画のようなエンターテインメントは「不要不急」という言葉によって表現の場を失われつつあった。突然の緊急事態宣言、そして公演中止。それは役者だけでなく、現場に関わるスタッフ、楽しみにしてくれている観客の方々、多くの人々の楽しみを一瞬にして奪ってしまう。ポストコロナと言われる中で、我々はどのようにして芸術と向き合っていくべきなのか、どのようにして<私たちの表現>を観客に伝えていくべきなのか?520名の命を奪った航空機事故をモデルにした舞台『幸せになるために』に向き合ったキャスト・スタッフの一夏の物語。
映画、TV、舞台で活躍中の女優・森田亜紀が手掛けた初の長編監督作。誰彼構わず借金しまくりなのに、なぜかモテモテのケンジ君は、公園で出会った女子大生にひと目惚れ。その頃、家には3人の元カノが大集合。さらに闇金トリオが取立てに現れ…。
スタッフ・キャストが集まるAV撮影現場。人気のAV女優たちがそろう中、大型新人のひととせ真理子が現れる。売れっ子アイドルからAV女優に転身した真理子は、撮影現場ではわがままばかり。メイク係の恭子は、そんな現場を収めるために手を尽くすが……
古い名画座「中野光座」。オールナイト上映のある晩、フラリと立ち寄ったしがないサラリーマン・多和は、ヤクザのイサオと彼を探すチンピラたちとのいざこざに巻き込まれてしまう。彼は館主の娘・芽以と常連のヘルス嬢・恵梨香に助けを求められ彼らに立ち向かおうとするが、あっさり暴力に屈しプライドを傷つけられる。一方、館内ではイサオの妹で看護婦の幸子が、スケベな医師・酒巻にセクハラを受けていた。そんな妹を助け出すイサオ。末期の胃ガンに体を蝕まれ余命幾ばくもない彼は、妹と母親の為に無謀にも組織からブツを盗み出し、それを現金に換えようとしていたのだ。彼の姿に感動し自らの「夢」を取り戻した多和は、芽以と恵梨香、そして自身の為にチンピラたちに闘いを挑む。果たして、彼は大怪我を負って病院に運ばれるが、後悔はなかった。やがて、イサオとチンピラの兄貴分・黒沢木が決着をつける時がきた。黒沢木がイサオの恋人・ケイを殺害した犯人だと知り、最後の力を振り絞って闘うイサオ。彼は黒沢木を倒すことに成功するも、翌朝、力尽きてこの世を去ってしまう。それから数日後、映画館で恵梨香に再会した多和は、大学時代の夢であった脚本家を目指し、シナリオを書き上げる約束を彼女にするのであった。
夫を病気で失って以来、ビル清掃の仕事をしながら一人娘の桐子を育てているシングルマザー・花沢香。変わりばえのしない毎日の中で、煙草だけが彼女の癒しである。しかし職場の東光株式会社では、新しく来た副社長の方針で喫煙室が縮小されてしまう。煙草の値上げや歩き煙草禁止条例など、香たち喫煙者の肩身はどんどん狭くなっていく・・・そんな日常がある日突然変わる。宇宙から飛来した多数の球体から未知の生物が飛び出し、人間に寄生して操り始めたのだ。人間の口から入り込み、体内で繁殖した宇宙生物たちは、凄まじい勢いで仲間を増やしていった。東光株式会社の屋上にも球体が落下し、数時間のうちに大半の社員たちが寄生されてしまった。寄生された人間は奇怪な動きをするだけでなく、並外れた身体能力を発揮する者もいた。ビルに閉じ込められた香と同僚たちは、逃げる最中に宇宙生物が煙草の煙に弱いことに気づく。だがそれは死闘の始まりにすぎなかった。喫煙者VS宇宙生物、生き残るのはどっちだ?!香の叫びがこだまする。「煙吸って地獄に堕ちな!」
童貞大学生三人組の隣の部屋に、とっても綺麗なお姉さんがやって来た!童貞大学生のタケル、ノブオ、コウタの三人はいつも大人になりたいと思っているが、チャンスはなかなか巡ってこない。そんなある日、タケルの引越し先でのミラクルが起きた!隣の部屋に住む綺麗なお姉さん=みゆきと仲良くなれたのだ。あまりの美しさ、そしてフェロモンにノックアウトされる三人。彼らはあらん限りの妄想で、さりげなくアタックを開始するー。2010年製作。