外食産業の商社に勤めるOLの嶋村美咲(瀬戸早妃)は恋も仕事も全力投球の頑張り屋。人から見れば諦めが悪いと思われても、彼女は引かない。先輩の江藤倫子から頼まれた結婚式準備の手伝いも、頑固なオーナーを口説き落とすことも、代打を頼まれたうどん屋のマネージャーだって。美咲の熱意が周りの人を動かしていく。そんな彼女に手を差し伸べてくれる男が現れて…。
透は、姉のみゆきと二人暮らしの専門学校生、映画監督になるのが夢だ。 透は学費から生活の面倒まで、水商売で働く、みゆきに面倒を見てもらっている。ある夜、ごみ収集所に捨てられたラブ・ドール(木嶋のりこ)と出会う。DOLLを“唯”と名付け、部屋で彼女を主演にした映画を撮り始める。唯は透の思うがままの主演女優となったのだ。そんな状況に気が付いた、みゆきは透を心配して、ある行動に出るが…。果たして無垢な“唯”と透は永遠に一緒にいられるのだろうか!?
ケーブルテレビ局のディレクター百合子は、不倫関係のプロデューサー藤崎と、旧道のトンネルに現れる「マッチ売りの少女」のうわさを番組にするべく撮影に出掛け、「少女」らしき存在に出会うが、カメラには何も映っていなかった。取材を進めるうち、1970年前後に武力闘争を掲げる過激派の学生たちがこの村に潜伏し、メンバーに真知子という女子学生がいて、仲間の性的対象となっていただけではなく、村人たちと売春を強要されていたことを知る。しかも真知子は学生たちが去った後も村の男たちの慰み者になり、やがて存在が邪魔になると焼き殺されたのだった。ところが、真知子は焼き殺される最中に一人の女の子を産み落としていた・・・
佐藤純は一見、男と見間違うようなボーイッシュな女の子。上京してきた矢先に有り金を盗まれ、途方にくれていたところ、男性モデルと間違われて、業界入り。仕事は順調だが、女であることを偽って生活することのわずらわしさに加えて、住むところが無く困っていた純を居候させてくれているカメラマン助手の哲郎のことがだんだん好きになって…。
世の男たちの間でまことしやかに噂される都市伝説。それは、“モテない”“彼女いない”“出会い系やろうにも金が無い”そんな三重苦で自殺しようとしている童貞男を優しく抱いてくれて生きる勇気を与えてくれる聖母のような女性がいるという。それが“救世主マリア”の都市伝説――。 とあるビルの屋上で、今まさに自殺しようとしている男がいた。彼の名は森下。憧れのマドンナ・水嶋サユリに告白をし、こっぴどくフラれた上にボコボコに蹴り倒され、生きる希望を失くしていた。そして屋上のフェンスに手をかけて乗り越えようとした時、背後で彼を止める声が…。