物語は2人が18歳の頃。主人公であるアキヒロとヒロインのハルナは仲は良かったがアキヒロはハルナを「彼女」と呼んだ事は無かった。そこから10年近く月日が流れる。
不動産屋曰く「ちょっと狭めですけど、みんなが幸せになれる家」に暮らす内田さん一家は、様々な問題を抱えながらも、開放的で幸せな家族だった。加賀美と名乗る女が、祖母松子の介護にやって来るまでは。加賀美が来るようになって、どうも母康子の様子がおかしい。主人公の小豆は訴えるも、事勿れ主義の父幸男は、まともに取り合わない。やがて、家族に良い変化が起き始める。鍼灸師だという加賀美は、幸男の酷い腰痛を一瞬にして治してみせ、再就職を叶えた。康子も明るさを取り戻し、少しギスギスしていた夫婦仲も良くなったように見えた。やはり自分の思い違いか。母や父が言うように、加賀美は幸せを運んでくれるのか。そうして加賀美は、内田家に居着いてしまう。ところが、加賀美の行動が徐々にエスカレートし始める。家事、食事、小豆の進路や交流関係、果ては下着の色にまで口を出し、家族から自由を奪おうとする。謎の女に、徐々に蝕まれていく一家が織りなす、ファンタジー人間ドラマ。家族の崩壊と再生の物語。
奈良県・飛鳥に旅行にやってきた仲良し女子高生のアオイ・すみれ・楓・ツクシ。 旅の目的は学校の歴史レポートを作成すること。 そして、ツクシのおばあちゃんがもっていた古い鏡の謎を解明すること。 言い伝えによると、その鏡には恋のおまじないをかなえる力があるという・・・。鏡の謎を解明するため、古都を駆ける少女たちの前にあらわれる様々な謎。 旅館の主人が教えてくれた「4人の賢者」、そして、彼女たちの行く先々に現れる謎の女性・・・。4人は徐々に歴史を紐解きながら、時空を越えた不思議な世界に引き込まれていく・・・。