花き農家の息子のレオと幼馴染のレミ。昼は花畑や田園を走り回り、夜は寄り添って寝そべる。24時間365日ともに時間を過ごしてきた2人は親友以上で兄弟のような関係だった。13歳になる2人は同じ中学校に入学する。入学初日、ぴったりとくっついて座る2人をみた同級生は「付き合ってるの?」と質問を投げかける。「親友だから当然だ」とむきになるレオ。その後もいじられるレオは、レミから距離を置くようになるのだが…。
キャンプ場のトレーラーハウスで酒浸りの母親と暮らす少女ロゼッタ。ある日、理由もなく工場での仕事を奪われてしまう。必死に抵抗するが、仕事を取り戻すことができない。怒りと絶望をはっきりと表情に刻みながらも、ロゼッタは涙を見せない。大きく息をつくと、怒ったように早足で歩き始める。ただ新しい仕事をみつけるために。ロゼッタは仕事を探し出せるだろうか?頑なな心が開かれる時は訪れるのだろうか?