小説家志望の輝夫(岡田将生)は、父親が遺した別荘のある韓国に渡り、悠々自適の引きこもりライフを満喫中。そこへ結婚生活に愛想をつかした妹の要(川口春奈)が転がり込んでくるが、韓国の商店街で日本に残してきた夫の滋(薬丸翔)を見かける。その後を追ってたどり着いたのは、巨大な木と不気味な井戸を擁する和食店。店長・忠(渋川清彦)の妻、京子(山田真歩)も謎の記憶喪失に襲われたこの土地で、過去にも同じように奇妙な事件があったことがわかってくる。負の連鎖を断ち切るため、強力なムーダン(祈祷師)がお祓いを試みるも、封印された“気”の前には太刀打ちできない。この地に宿るのは神か、それとも悪魔か?彼らはここで繰り返されてきた数々の惨劇から逃れ、増幅し続ける呪いから解放されることはできるのか!?想像を絶する悪夢が今はじまる――。
高校2年生の祐樹は、初めて会った日から惹かれていた同級生・香織に、思い切って「友達になって下さい」と声をかける。が、香織は必死で祐樹を拒む。実は彼女には“友達のことを一週間で忘れてしまう”という記憶障害があった。それでも香織のそばにいたいと願い、毎週月曜日、記憶がリセットされるたびに、香織に会いに行く祐樹。二人は交換日記を始めて、少しずつ距離を縮めていく。が、そんなある日、香織の過去を知るまゆと、転入生の九条が現れて―。
これまで友達も彼氏も作らずに生きてきた16歳の橘めい。ある日、ふとした誤解から学校一のモテ男・黒沢大和にケガをさせてしまうが、なぜか大和はめいを気に入って一方的に友達宣言。さらに、ピンチから救うためにキスをする。優しく一途な想いを秘めた大和にめいは次第に惹かれていって・・・。大和とたくさんの「はじめて」を経験して色づき始めるめいの世界。大和の純粋な気持ちに応えることで、自分の持つ強さや弱さと向き合い、大切な人の存在に気づいていく。良き理解者であるあさみや口は悪いがや優しい愛子、ムードメーカーの中西、皆を優しく見守る雅司たちと関わりながら、少しずつ成長していくめい。そこに大和に恋心を寄せるカリスマモデルのめぐみ、大和の幼なじみである海が現れ―。はじめての友達、はじめての恋のライバル・・・、喜び、悩み、ぶつかり、傷つきながら、めいはある決心をする―。
お笑いコンビ「房総スイマーズ」。“交換日記”をしなければ、解散せずにすんだのかもしれない・・・。売れるために始めた“交換日記”のはずだった―。田中(伊藤淳史)と甲本(小出恵介)が高校卒業後に目指したのは「お笑い」の世界。千葉県出身の元水泳部ということでコンビ名は“房総スイマーズ”。しかし現実は厳しく、結成12年、30才も目前、売れる気配は一向にない。そんな時に甲本から発案されたのは「交換日記」!交換日記は次第にお互いの本音に迫り、2人は再び夢に向かって走り出していく。そして全てを賭けお笑いコンテスト“笑軍”に挑むのだが・・・。
加奈は中高一貫教育の私立女子校に通う女の子。小学校では明るい性格でクラスのアイドルだったが、今では成績も運動神経も家柄も平均的。良くも悪くも目立たない普通の子というのが定位置になっていた。ある日、親友の絵莉花から学校に伝わる都市伝説を聞く。『12年前の事故で亡くなった女の子が黄泉(よみ)となって旧校舎に出るらしい・・・。黄泉に願い事をすると何でも夢が叶うという。ただそれと引き換えに大事なものも失ってしまう』。それを聞いた加奈は、「じゃあ、誰よりも可愛くなりたい!」と、憧れの学校の人気者リオに思いをはせるのだった。ある日、軽い気持ちで受けた読者モデルとしての写真が雑誌に取り上げられ、クラスで話題になった。これをきっかけに、リオたちに目をつけられることになってしまう。加奈は<最低ランク>へと転落してしまうのだ。なんとか今の状況を変えるため、加奈は立ち入り禁止となっている旧校舎で、黄泉に禁断の願い事をしてしまうことに・・・。